営業から転職は難しい?おすすめの職種や成功するためのコツを解説!

営業から転職は難しい?おすすめの職種や成功するためのコツを解説!

「営業から転職したいが、自分のスキルが他の職種で通用するか不安」「営業以外に何ができるかわからない」「転職先としてどんな職種が向いているかを知りたい」。こうした悩みを持つ方は多くいます。

まず知っておくべきことがあります。doda(2024年4月〜2025年3月調査)によると、営業職から転職した人が就いた職種の1位は、実は「また営業職」です。これは単なる妥協ではなく、「業種・スタイルを変えることで満足できる営業に転換できた」という合理的な選択の結果です。

一方で、「営業職から異職種へのキャリアチェンジ」も十分に可能です。この記事では、「営業内でのキャリアチェンジ」と「異職種へのキャリアチェンジ」の2パターンに分けて、それぞれの転職先・スキルの活かし方・成功のポイントを整理します。

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解説者

攻めキャリエージェント:東田 尚起

攻めキャリエージェント なおき

株式会社リクルートにてHR領域に従事。
求人広告営業(indeed/リクナビnext)をメインに、転職エージェントとしても従事。

自ら立ち上げた就職系メディアの事業売却を経験し、転職支援と日系企業を中心に複数社のRPO業務も担う。

目次

営業からの転職先の選び方:2つのパターン

「営業から転職する」と決めたとき、転職先の方向性は大きく2パターンに分かれます。どちらを選ぶかによって、準備の内容も必要な時間も変わります。

パターン1:業界・スタイルを変えた「別の営業」への転職

「営業という仕事自体は嫌いではないが、今の業界・商材・営業スタイルが合わない」という場合は、業種・スタイルを変えた営業職への転換が最も転職しやすく、年収を落とさずに済む選択肢です。たとえばルート営業から提案型の法人営業へ、個人向けの保険営業から無形商材のSaaS営業へという転換がこれにあたります。転職難易度は低めで、即戦力として評価されやすい点が強みです。

パターン2:営業スキルを活かした異職種へのキャリアチェンジ

「営業職そのものから離れたい」という場合は、営業で培ったスキルを別の職種の言語に翻訳するキャリアチェンジが必要です。即戦力評価を得にくい分、転職難易度は上がりますが、「成果を数字で語れる」「顧客目線の理解がある」「対人折衝力がある」という営業経験は、多くの職種で差別化要因になります。

営業から転職しやすいおすすめ職種と年収・難易度一覧

以下は、営業経験者がキャリアチェンジしやすい職種の一覧です。年収目安・転職難易度・営業スキルの活かし方を合わせて整理しました。

職種年収目安転職難易度営業スキルの主な活かし方
カスタマーサクセス(CSM)450〜750万円低〜中顧客ヒアリング・課題解決・信頼関係構築がそのまま転用。営業経験者の採用実績が最も多い異職種
インサイドセールス400〜600万円低〜中電話・Web商談でのアプローチ。営業の「入り口部分」を担う内勤型
マーケティング職450〜700万円顧客心理の理解・市場感覚・提案資料作成力。デジタルマーケ知識があると有利
人事(採用担当)400〜650万円候補者への魅力伝達・折衝力・ニーズヒアリングが採用業務に直結
事業企画・経営企画500〜900万円営業数字の感覚・市場・競合分析力。ロジカルシンキング力の証明が必要
コンサルタント(ITコンサル・経営)600〜1,200万円以上課題発見・提案・顧客折衝のフルセット。ケース面接対策が必須
広報・PR職400〜650万円伝える力・メディア折衝・ストーリー設計。BtoC営業経験者に親和性が高い
バイヤー・商品MD400〜650万円取引先との価格交渉・市場理解。小売・EC・アパレル業界への転換が多い

この中で最も「転職のしやすさ×年収維持×スキル活用度」のバランスが取れているのはカスタマーサクセスとインサイドセールスです。どちらもSaaS企業を中心に採用ニーズが急拡大しており、営業経験者の受け皿として機能しています。

株式会社CAREER FOCUS/東田尚起

営業からの転職は『別の営業への転換』か『異職種へのキャリアチェンジ』か選択が重要です。最も現実的なのはカスタマーサクセス・インサイドセールス。年収維持・転職難易度低・営業スキルが直接転用できます。マーケティング・人事・事業企画は難易度上がりますがスキル活用可能。コンサルタント・経営企画は難易度高いが年収アップ狙える。自分の『営業嫌いの理由』を分解して転職先を選ぶことが成功の鍵です。

営業経験者が転職市場で評価されるスキルと評価されにくいスキル

異職種転職でも高く評価される営業スキル

  • 数字で成果を語れる能力:「売上目標○○万円・達成率○○%・担当顧客数○社」という形で自分の貢献を定量化できる力は、どの職種でも採用担当者の印象に残ります
  • 顧客課題のヒアリング・構造化力:顧客の「言っていること」の裏にある「本当のニーズ」を引き出す力は、マーケティング・事業企画・CSMなどで直接転用できます
  • 提案資料の作成・プレゼンテーション力:見やすい資料を作り、論点を絞って伝える力は、企画職・コンサルタント・マーケティングで評価されます
  • タフさ・ストレス耐性:断られ続けても動き続けられるメンタルは、特にスタートアップ・コンサル・事業開発職で「一緒に働きたい」という評価につながります

異職種転職では通用しにくい「営業だけのスキル」

一方で、「顧客との飲み会に強い」「フットワークが軽い」「ノルマを達成してきた」という実績は、異職種の採用担当者には刺さりにくい表現です。こうしたスキルは、「顧客関係の構築に必要な相手軸の思考力がある」「高い数値目標を設定し、逆算して行動計画を立てる能力がある」という形に言語を変換することで、初めて汎用的な強みとして伝わります。

営業スキルの職種別翻訳方法

異職種転職で最も重要なのが、営業経験を「応募職種の言語」に翻訳することです。以下は職種別の翻訳例です。

応募職種営業経験の翻訳例
マーケティング「顧客ヒアリングで得た購買心理の理解・競合製品との比較提案」→「ユーザーインサイト理解・競合分析への転用」
人事(採用)「初対面での関係構築・ニーズヒアリング・クロージング」→「候補者面談・自社魅力の伝え方・内定承諾率向上」
カスタマーサクセス「既存顧客のフォローアップ・課題解決提案・継続取引の維持」→そのまま直接転用可能
事業企画「市場調査・競合分析・提案資料作成・数値目標管理」→「事業分析・KPI設計・経営報告資料作成」
コンサルタント「顧客課題のヒアリング・解決策の提案・合意形成・実行推進」→コンサルの一連の業務フローと同じ構造

年代別・営業からの転職成功のポイント

20代の営業からの転職

20代は「ポテンシャル採用」が通用する最後の時期です。営業経験が浅くても、「なぜこの職種に転換したいか」という志望動機の質と、「今後の成長意欲」を示せれば異職種への転換は十分に可能です。カスタマーサクセス・インサイドセールス・マーケティングなどのSaaS企業は20代の営業経験者を積極採用しています。

30代の営業からの転職

30代では即戦力性の証明が採用の可否を左右します。営業実績の数値化・職種転換の理由の明確化・応募職種への理解の深さが問われます。30代前半であれば異職種転換は十分可能ですが、30代後半になるにつれてマネジメント経験の有無も評価対象に加わります。管理職経験がある場合は積極的にアピールしましょう。

40代の営業からの転職

40代の転職では「マネジメント経験」と「特定業界・領域の専門性」が評価の核心になります。営業マネージャーとしての組織管理経験・特定業界での顧客基盤・専門的な知識がある場合は、それを軸にした転職戦略が有効です。完全に異なる職種への転換よりも、培ってきた専門性を活かした業界内でのキャリアシフトのほうが現実的なケースが多くなります。

株式会社CAREER FOCUS/東田尚起

営業からの転職成功は年代で戦略が変わります。20代は『ポテンシャル採用』で異職種転換可能・志望動機の質が鍵。30代前半まで異職種転換可能だが『即戦力性の数値証明』必須。30代後半はマネジメント経験が評価対象。40代は『管理職経験と業界専門性』が核心で『業界内キャリアシフト』が現実的。各年代で『準備の深さ』と『狙うべき職種』が変わります。

営業からの転職で多い失敗パターンと回避策

転職後に再び同じ不満を抱えるケース

「営業から転職したのに、新しい職場でも同じ問題が起きた」という失敗は、「職種を変えたことで解決できる問題か」「会社・環境を変えれば解決できる問題か」を転職前に見極められなかったことが原因のケースが多いです。上司との相性・社内の人間関係が主な不満であれば、職種を変えても根本的な解決にはなりません。「何を変えれば問題が解消されるか」を転職前に整理することが重要です。

職務経歴書に営業実績しか書かれていないケース

異職種への転職で最も多い書類落ちの原因が、「営業実績の羅列だけで、その経験が応募職種でどう活きるかが書かれていない」職務経歴書です。採用担当者は「この人の営業経験が、自社の○○職でどう再現されるか」を読み取ろうとしています。スキルの翻訳がない職務経歴書は、採用担当者の読解コストが高くなり、書類段階での通過率が下がります。

入社後に「営業に戻された」ケース

「総合職採用・職種変更あり」の求人に応募してしまい、入社後に別職種へ異動したにもかかわらず、しばらくして「やはり営業部に移ってほしい」と言われるケースがあります。これを防ぐには、応募前に「この職種での固定採用か・入社後の異動はあるか」を面接時に必ず確認することが重要です。エージェント経由で応募する場合は、事前に担当者に職種固定かどうかを確認してもらうことをおすすめします。

株式会社CAREER FOCUS/東田尚起

営業からの転職失敗で最多は『根本原因の誤診』『職務経歴書のスキル未翻訳』『職種固定確認なし』の3パターンです。上司との相性が主因なら職種変更では解決しない。採用担当者は『営業経験がこの職種でどう再現されるか』を読み取ろうとしているため『翻訳なし職務経歴書』は書類落ち必至。応募前に『職種固定採用か』『異動の可能性か』をエージェント経由で確認し、契約時に明記させることが失敗回避の必須条件です。

営業から転職する際の職務経歴書の書き方

営業からの転職成功を左右する最大の要素のひとつが職務経歴書です。特に異職種転換の場合は、「営業経験を応募職種の言語に翻訳する」という作業が不可欠です。

数字で実績を示す基本フォーマット

職務経歴書に必ず盛り込むべき数字は以下の通りです。

  • 売上実績:月次・年次の売上目標金額と達成率(例:月次目標350万円・達成率平均118%)
  • 顧客数:担当顧客数・新規開拓件数・担当エリア規模
  • 成約率:提案件数に対する契約獲得率
  • 前年比・成長率:自分が担当した期間での業績変化

数字の絶対値よりも「自分が関与したことで何がどう変わったか」という変化量を示すことが、採用担当者に強い印象を残します。

異職種転換時のスキル翻訳の書き方

職務経歴書の最後に「自己PR・スキルサマリー」のセクションを設けて、「営業で培った○○のスキルは、貴社の□□職において△△として活用できる」という形で明示することをおすすめします。採用担当者が読解コストをかけずに「この人のスキルがどう活きるか」を理解できる構成にすることが、書類通過率を高める最も効果的な方法です。

営業からの転職を成功させるエージェントの選び方

営業からの転職では、異職種転換の実績が豊富なエージェントを選ぶことが重要です。特に職務経歴書の「スキルの翻訳」と、志望動機の深掘りサポートが、書類通過率を大きく左右します。以下の3社は営業経験者の転職支援実績が豊富です。

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業界最大手で求人数が多く、営業からマーケティング・事業企画・人事・CSMへの異職種転換実績が豊富です。職務経歴書の添削・面接対策・年収交渉まで一貫サポートが受けられます。営業からの転職活動をスタートするにあたって最初に登録すべきエージェントです。

マスメディアン
マーケティング・デジタル・SaaS・法人営業領域に特化した転職エージェントです。営業経験者のカスタマーサクセス・インサイドセールス・マーケティング職への転換支援に強みを持ちます。

マーキャリNEXT CAREER
法人営業・コンサルタント・ハイクラス転職に強みを持つエージェントです。営業マネージャー・法人営業経験者がコンサルタント・事業開発・経営企画へキャリアチェンジする際に特に有効で、年収交渉のサポートも評価されています。

まとめ:営業からの転職を成功させる3つの手順

営業からの転職は、「別の営業」か「異職種」かによって準備の内容が全く異なります。どちらを選ぶ場合でも、「自分の営業経験をどの言語に翻訳して伝えるか」が転職成功の核心です。

doda調査が示す通り、転職後に営業職に就く人が最多なのは「営業しか選択肢がなかった」からではなく「業種・スタイルを変えることで自分に合った環境に移れた」という結果です。異職種転換を目指す場合は、カスタマーサクセス・インサイドセールスが最も入りやすく年収水準も維持しやすい選択肢として有力です。

手順やること
手順1(今週中)「別の営業」か「異職種」かを決める。異職種の場合はカスタマーサクセス・インサイドセールス・マーケティング・人事・事業企画のどれが自分の経験と最も重なるかを整理する
手順2(1〜2週間以内)営業経験を志望職種の言語に翻訳した職務経歴書を作成する。売上実績・達成率・顧客数などの数字を盛り込み、「その経験が志望職種でどう再現されるか」を明示する
手順3(並行して)リクルートエージェント・マスメディアンなど異職種転換に強いエージェントへ登録し、書類添削と面接対策のサポートを受けながら非公開求人にアクセスする

本記事が、営業からの転職を検討されている方の参考になれば幸いです。

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