「リクルートに転職したいけど、職種や働き方が多様でどれが自分に合うかわからない」
「GE社員、SE社員、KS(旧CS)社員って、具体的に何が違うの?」
「自分の経験は、どの職種で活かせるんだろう?」
革新的なサービスを次々と生み出す株式会社リクルート。その裏側には、多様な職種と独自の雇用形態が存在します。しかし、選択肢が多いからこそ、自分に最適なキャリアパスを見つけるのは簡単ではありません。
この記事では、リクルートの公式サイトを眺めるだけではわからない、各職種のリアルな仕事内容と、「GE・SE・KS」という3つの雇用形態の決定的な違い、そして「あなたに合った働き方の見つけ方」を、転職のプロの視点から徹底的に解説します。
この記事を読めば、リクルートにおけるあなたのキャリアの可能性が明確になり、自信を持って次のステップに進めるはずです。
攻めキャリエージェント:東田 尚起

株式会社リクルートにてHR領域に従事。
求人広告営業(indeed/リクナビnext)をメインに、転職エージェントとしても従事。
自ら立ち上げた就職系メディアの事業売却を経験し、転職支援と日系企業を中心に複数社のRPO業務も担う。
まず押さえたい!リクルート独自の3つの雇用形態
リクルートの働き方を理解する上で最も重要なのが、「GE社員」「SE社員」「KS社員」という3つの雇用形態です。これらは単なる区別ではなく、それぞれに明確なキャリア思想があります。まずは、この違いをしっかり理解しましょう。
【比較表】GE・SE・KS社員の違いが一目でわかる!
項目 | GE社員 (Global Experience) | SE社員 (Specific Employee) | KS社員 (Career Start) |
位置づけ | 総合職(経営幹部候補) | 専門職(特定領域のプロ) | 契約社員(キャリアスタート支援) |
雇用期間 | 無期 | 無期 | 有期(最長3年) |
勤務地 | 全国・海外(異動あり) | 特定エリア(原則転勤なし) | 全国(原則転勤なし) |
職務範囲 | 全社的な事業課題解決(異動・兼務あり) | 職種・領域を限定した専門業務 | 主に顧客接点領域(営業など) |
キャリアパス | 事業責任者、経営幹部、海外法人など | 特定領域のマネージャー、スペシャリスト | 他社への転職、起業、正社員登用など |
向いている人 | 将来的に事業全体を動かしたい人 | 特定の地域・職種で専門性を磨きたい人 | 3年で市場価値を劇的に高めたい人 |
将来の経営幹部候補「GE社員(Global Experience)」とは?
GE社員は、リクルートグループの将来を担う経営幹部候補として位置づけられる総合職です。職種や勤務地に縛られず、数年単位でのジョブローテーションを通じて、事業企画、マーケティング、営業統括、新規事業開発、海外赴任など、多岐にわたる経験を積みます。
【東田の視点】 GE社員に求められるのは、常に「会社全体の成長のために自分は何をすべきか」という高い視座です。目の前の業務をこなすだけでなく、事業や組織の課題を自ら発見し、周囲を巻き込みながら解決に導くリーダーシップが不可欠。面接でも、過去の経験からそのポテンシャルを厳しく見られます。
特定領域のプロフェッショナル「SE社員(Specific Employee)」とは?
SE社員は、「地域」と「職種」を限定した正社員です。原則として転居を伴う異動がなく、特定のエリアで腰を据え、専門性を高めていく働き方です。主に、キャリアアドバイザーやSUUMOカウンターのアドバイザー、ホットペッパーの営業など、顧客接点の最前線を担う職種が多くなっています。
【東田の視点】 「地元に貢献したい」「家族との時間を大切にしながら、専門性を磨きたい」という方に最適な働き方です。GE社員のような全社的な異動はありませんが、その分、担当領域における深い知見と顧客との強いリレーションシップが求められます。安定した環境でプロフェッショナルを目指したい方におすすめです。
3年で市場価値を高める「KS社員(Career Start)」とは?(旧CV社員)
KS社員は、以前「CV(Career View)社員」と呼ばれていた契約社員です。2024年4月から「KS(Career Start)社員」に名称が変更されました。これは、3年間で市場価値を高めて「次のキャリアを始める(Start)」ことを、より積極的に応援するという会社の意思表示です。
最長3年間の有期雇用ですが、そのコンセプトは「3年間で圧倒的に成長し、自信とスキル、そして卒業支援金100万円を手に次のステージへ羽ばたく」というもの。主にホットペッパービューティーやグルメの企画提案営業として、経営者に伴走しながら課題解決の最前線を経験します。
【東田の視点】 KS社員は、まさに「キャリアのジャンプ台」です。未経験からでも、リクルート流の徹底した営業力・課題解決能力を叩き込まれます。3年間は決して楽ではありませんが、卒業生の多くが大手IT企業やコンサル、スタートアップ幹部、さらには起業家として活躍しており、その後のキャリアの選択肢は無限大です。
【職種一覧】あなたのスキルはどこで活きる?リクルートの主な仕事内容
次に、リクルートに存在する具体的な職種を、GE・SE・KS社員がそれぞれどの領域で活躍しているかと関連付けながら見ていきましょう。
事業と顧客の最前線に立つ「ビジネス職」
リクルートの根幹を支えるのが、顧客と向き合い、事業を成長させるビジネス職です。
- 主な職種: 営業、キャリアアドバイザー、事業企画、マーケティング、プロダクト企画
- 働き方の特徴:
- 営業・アドバイザー (SE・KS社員が中心): まさに顧客接点の花形。企業の経営者や個人のユーザーに対し、課題解決の提案を行います。目標達成への意識は高いですが、その分、顧客から直接感謝されるやりがいがあります。
- 事業企画・マーケティング (GE社員が中心): 市場を分析し、新たなサービスの開発や事業戦略の立案、プロモーション戦略の策定を担います。論理的思考力とデータ分析能力、そして未来を見通す力が求められます。
- キャリアパス例: 営業(KS)→大手IT企業のセールス(転職)/アドバイザー(SE)→チームリーダー(昇格)/事業企画(GE)→新規事業責任者(異動)
サービスを進化させる「テクノロジー職」
リクルートが展開する数々のWebサービスを支え、進化させるのがテクノロジー職です。
- 主な職種: エンジニア(フロント/サーバーサイド/アプリ)、データサイエンティスト、プロダクト開発ディレクター、インフラエンジニア
- 働き方の特徴 (GE・SE社員が中心):
- 『SUUMO』や『じゃらん』などの膨大なデータを活用し、サービスの機能改善やマッチング精度の向上に取り組みます。
- 単に開発するだけでなく、「どうすればもっとユーザー体験が良くなるか」「どうすればビジネスに貢献できるか」をビジネス職と一体となって考える文化が根付いています。
- 【東田の視点】 未経験からテクノロジー職を目指すのは簡単ではありませんが、リクルートはポテンシャル採用も積極的に行っています。独学でWebサービスを開発した経験や、データ分析コンペへの参加実績など、主体的な学びの姿勢を示すことができれば、門戸は開かれています。
会社全体の基盤を支える「コーポレート職」
人事、経理、法務、広報など、会社全体の成長と安定を支える重要な役割です。
キャリアパス例: 経営企画で経験を積んだ後、子会社の役員として出向するなど、経営の根幹に関わるキャリアが期待されます。。
主な職種: 人事、経理・財務、法務、経営企画、広報
働き方の特徴 (GE社員が中心):
リクルートの「ユニット経営」や「ミッショングラディング制度」といった独特な組織文化を、制度面から支えるのが人事の役割です。
経営企画や財務は、M&Aや新規投資など、会社の未来を創るダイナミックな意思決定に深く関わります。
自分に合った職種・雇用形態を見つけるための3つのポイント

最後に、数多くの選択肢の中から、あなたに最適な道を見つけるための考え方をお伝えします。
- キャリアの「専門性」と「拡張性」どちらを重視するか?
- 専門性重視なら→SE社員: 特定の地域・職種でスキルを極めたい。
- 拡張性重視なら→GE社員: 幅広い経験を積み、キャリアの可能性を広げたい。
- 短期集中でのスキル獲得なら→KS社員: まずは市場価値の高いポータブルスキルを身につけたい。
- 未経験から挑戦できる職種と必要な準備 最も未経験者に門戸が開かれているのはKS社員の営業職です。学歴・職歴は一切問われません。求められるのは「成長意欲」と「素直さ」、そして「当事者意識」です。面接では、これまでの人生で主体的に何かをやり遂げた経験を具体的に語れるよう準備しましょう。
- 選考で見られているポイントは雇用形態で違う
- GE社員: 「視座の高さ」「リーダーシップのポテンシャル」
- SE社員: 「特定領域への興味・関心」「顧客と長期的な関係を築く力」
- KS社員: 「目標達成への執着心」「ストレス耐性とやり抜く力」
このように、応募するポジションによって、アピールすべきポイントは大きく異なります。
まとめ
株式会社リクルートは、GE、SE、KSという独自の雇用形態と多岐にわたる職種を通じて、多様なキャリアの可能性を提供しています。どの働き方が正解というわけではなく、あなたの価値観やライフプランに合った選択をすることが何よりも重要です。
もし、「自分に合ったポジションが分からない」「選考対策を万全にしたい」とお考えなら、ぜひ一度、私たち「攻めキャリエージェント」にご相談ください。
あなたのキャリアビジョンを深くヒアリングし、リクルートの内部情報にも精通したプロの視点から、最適なキャリアプランと具体的な選考対策を一緒に考え抜きます。あなたの挑戦を、全力でサポートします。

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