「営業職に挑戦したいけど、未経験だから不安…」
「志望動機って、どう書けば熱意が伝わるんだろう?」
こんにちは!20代・第二新卒のキャリア支援を得意とする「攻めキャリエージェント」の東田です。
これまで多くの営業未経験者の転職をサポートしてきましたが、多くの方が同じような悩みを抱えています。
しかし、ご安心ください。
企業はあなたの「経験」ではなく、「ポテンシャル」に期待しています。正しい準備をすれば、営業未経験というハンデは十分に乗り越えられます。
この記事では、採用担当者の心に響く志望動機の作り方から、入社後に活躍するための企業選びまで、私の持つノウハウを余すところなくお伝えします。最後まで読めば、あなたは自信を持って営業職への第一歩を踏み出せるはずです。
攻めキャリエージェント:東田 尚起

株式会社リクルートにてHR領域に従事。
求人広告営業(indeed/リクナビnext)をメインに、転職エージェントとしても従事。
自ら立ち上げた就職系メディアの事業売却を経験し、転職支援と日系企業を中心に複数社のRPO業務も担う。
そもそも営業職とは?未経験者が知るべき4つの種類
「営業」と一言で言っても、その働き方は様々です。まずは代表的な4つの営業スタイルを理解し、自分がどのタイプに興味があるか考えてみましょう。
営業の種類 | 仕事内容 | 未経験者へのおすすめ度 |
新規開拓営業 | これまで取引のない顧客にアプローチし、新たに契約を獲得する。テレアポ、飛び込み、問い合わせフォームへの連絡などが主な手法。 | ★★☆☆☆ |
ルート営業 | すでに取引のある顧客を定期的に訪問し、追加受注や新商品の提案、関係構築を行う。 | ★★★★☆ |
反響営業 | Webサイトや広告などを見て問い合わせてきた顧客に対して、商品やサービスを提案する。100%インバウンド型。 | ★★★★★ |
代理店営業 | 自社の商品やサービスを販売してくれる代理店(パートナー企業)を開拓し、販売促進のサポートやコンサルティングを行う。 | ★★★☆☆ |
未経験者の方には、研修制度が整っている企業のルート営業や反響営業からスタートすることをおすすめします。すでにある程度の顧客基盤や興味関心があるため、関係構築や提案に集中しやすいのが特徴です。
営業未経験者が抱える3つの不安と、プロが教える解消法
「自分に営業なんて務まるだろうか…」そんな不安を解消していきましょう。
不安1:「ノルマが厳しくて、精神的にきつそう…」
【解消法】 ノルマは、多くの営業職にとって成長の指標です。しかし、「達成できない=即解雇」のような厳しい環境は稀です。大切なのは、企業の評価制度を正しく理解することです。
- 個人 vs チーム: ノルマは個人単位か、チームで目標を追うスタイルか。
- 評価の軸: 売上金額だけでなく、契約件数や顧客満足度など、プロセスを評価する制度はあるか。
面接では「チームで目標を達成していく風土はございますか?」「売上目標以外に、どのような点が評価に繋がりますか?」といった質問で、企業の文化を確認しましょう。
不安2:「元々口下手で、コミュニケーション能力に自信がない…」
【解消法】 実は、トップ営業パーソンは「話し上手」よりも「聞き上手」です。営業におけるコミュニケーション能力とは、顧客の課題を正確にヒアリングし、その解決策を提示する能力だからです。
前職で「後輩の相談に乗って、悩みを解決した」「お客様からのクレームに対し、丁寧なヒアリングで原因を特定し、感謝された」といった経験はありませんか?それは立派な「傾聴力」「課題解決能力」であり、営業で強力な武器になります。
不安3:「商品知識や業界知識がなくて、ついていけるか不安…」
【解消法】 専門知識は入社後にいくらでも学べます。企業側も、未経験者に対しては入社時点での知識を求めていません。それよりも「新しいことを素直に吸収しようとする学習意欲」を重視しています。
大切なのは、その意欲を行動で示すこと。
- 企業のHPを徹底的に読み込む
- 業界に関するニュースをチェックする
- 可能であれば、その企業の商品やサービスを実際に使ってみる
面接で「御社の〇〇というサービスについて、△△という点に感銘を受けました」と語れれば、他の未経験者と大きな差をつけられます。
企業が営業未経験者に本当に期待している3つのポテンシャル
採用担当者は、あなたの履歴書に「営業経験」がないことなど百も承知です。彼らは、以下の3つのポテンシャルが備わっているかを見ています。
素直さと学習意欲
・上司や先輩からのアドバイスを素直に受け入れ、実践できるか。
・知らないことを積極的に学び、スキルを吸収していく姿勢があるか。
目標達成意欲の高さ
- 与えられた目標に対し、達成するための方法を考え、粘り強く実行できるか。
- 前職や学生時代に、何か目標を立てて乗り越えた経験は強力なアピールになります。
ポータブルスキル
- 課題解決能力: 問題の原因を特定し、解決策を考えて実行した経験。
- 論理的思考力: 物事を体系的に捉え、筋道を立てて説明する能力。
- 自己管理能力: スケジュールやタスクを管理し、計画的に業務を進める能力。
これらのポテンシャルは、前職が事務職でも販売職でも、必ず何かしらの経験を通じて培われているはずです。あなたの経験を棚卸しし、これらの能力と結びつけていきましょう。
【最重要】営業未経験者のための志望動機作成 3STEP
ここが本記事の核心です。以下の3ステップに沿って、あなただけの最強の志望動機を完成させましょう。
STEP1:自己分析で「自分の強み」と「仕事の軸」を見つける
まずは、過去の経験を棚卸しし、あなたの武器(強み)とコンパス(仕事の軸)を明確にします。
【ワークシート】 以下の質問に、具体的なエピソードを交えて書き出してみてください。
- これまでの仕事(アルバイト含む)で、最もやりがいを感じた瞬間は?
(例:飲食店のアルバイトで、常連のお客様の好みを覚えて提案したら「君がいるから来るんだよ」と言われた時) - 困難な課題や目標を乗り越えた経験は?
(例:事務職で、非効率なデータ入力作業をマクロで自動化し、部署全体の残業時間を月10時間削減した時) - 他人から「〇〇が得意だね」「〇〇な人だね」と言われることは?
(例:友人からよく旅行の計画を頼まれる。「計画性があって、段取りが上手い」と言われる)
これらのエピソードの中に、あなたの強み(顧客志向、課題解決能力、計画性など)が隠されています。
STEP2:「なぜ営業職なのか?」を自分の言葉で定義する
「人と話すのが好きだから」という理由だけでは、採用担当者には響きません。STEP1で見つけた「強み」や「やりがい」と結びつけ、「なぜ“営業”という手段でなければならないのか」を語れるようにしましょう。
- NG例: 「コミュニケーション能力には自信があるので、営業職で活かしたいと思いました。」
- OK例: 「前職の販売職では、お客様の潜在的なニーズを引き出し、最適な商品を提案することにやりがいを感じていました。より深くお客様の課題に踏み込み、無形のサービスを通じて長期的な課題解決に貢献したいと考え、営業職を志望いたしました。」
STEP3:「なぜこの業界、この会社なのか?」を具体的に語る
数ある企業の中で、なぜその会社を選んだのか。ここで企業研究の深さが問われます。
- 企業の「事業内容」に共感する:
「〇〇という社会課題を、△△というサービスで解決している点に強く惹かれました。」 - 企業の「理念・ビジョン」に共感する:
「『顧客第一主義』という理念が、私が仕事で最も大切にしたい価値観と一致しています。」 - 企業の「社員・社風」に魅力を感じる:
「社員インタビューを拝見し、若手でも裁量権を持って挑戦できる社風に魅力を感じました。」
【プロの視点】 ホームページの「中期経営計画」や「IR情報」まで読み込むと、企業の今後の方向性を理解でき、より深みのある志望動機になります。「御社の今後の〇〇という事業展開において、私の△△という強みを活かして貢献できると考えております」と伝えられれば、採用担当者はあなたを「将来の戦力」として見てくれるでしょう。
【例文3選】活かせる強み別・志望動機の書き方
STEP1〜3を踏まえて、具体的な志望動機の例文を見ていきましょう。
【基本構造】
- 結論: 営業職を志望する理由
- 根拠(エピソード): その理由を裏付ける具体的な経験
- 貢献: 入社後、その強みをどう活かして会社に貢献したいか
例文1:販売職の「顧客志向」をアピールする場合
貴社の営業職を志望する理由は、顧客一人ひとりに深く寄り添い、長期的な課題解決に貢献したいという強い思いがあるからです。 前職の携帯電話販売では、単に商品を売るのではなく、お客様のライフスタイルや将来のプランまでヒアリングすることを心がけていました。あるご年配のお客様に、料金プランの見直しだけでなく、スマートフォンの使い方教室をご案内したところ、「あなたのおかげで孫と気軽に連絡が取れるようになった」と大変感謝された経験は、私の大きなやりがいとなりました。 この経験で培った「顧客の潜在ニーズを引き出す傾聴力」を活かし、貴社の〇〇(商品名)を通じて、お客様のビジネスを成功に導くパートナーとして貢献したいと考えております。
例文2:事務職の「課題解決能力」をアピールする場合
営業職を志望する理由は、自身の課題解決能力を活かして、より直接的にお客様の成功に貢献したいと考えたからです。 現職の営業事務では、営業担当者が作成する見積書のフォーマットがバラバラで、非効率な状況が続いていました。そこで私は、入力ミスが起こりにくい自動計算機能付きの統一フォーマットを自主的に作成・提案しました。結果として、見積書作成時間が平均30%削減され、営業担当者が本来の提案活動に集中できる環境作りに貢献できました。 このように、課題を発見し、解決策を考えて実行するプロセスに大きなやりがいを感じています。貴社では、持ち前の課題解決能力と事務職で培った正確性を活かし、お客様が気づいていないような本質的な課題を見つけ出し、最適なソリューションを提案できる営業を目指します。
例文3:異業種の「目標達成意欲」をアピールする場合
未経験ではございますが、目標達成に向けて粘り強く取り組む自身の強みを活かし、貴社の成長に貢献したく、営業職を志望いたしました。 私はWebメディアの編集者として、月間10万PVという目標を任されていました。当初は未達が続きましたが、データを徹底的に分析し、ユーザーが求める情報の仮説立てと記事改善を愚直に繰り返しました。特に、競合サイトにはない独自の切り口で専門家へのインタビュー記事を企画・実行した結果、半年後には目標を150%達成することができました。 この経験から、高い目標に対しても、達成までのプロセスを逆算し、粘り強く行動し続けることの重要性を学びました。貴社の営業職においても、この目標達成意欲を最大限に発揮し、一日も早く戦力となれるよう尽力いたします。
【業界別】志望動機作成のポイント
このセクションを書き換えることで、様々な業界に応用できます。ここでは代表的な2つの業界を例として挙げます。
業界1:IT・Web業界
- 特徴: 変化が速く、常に新しい技術や情報が出てくる。顧客のITリテラシーも様々。
- ポイント:
- 学習意欲をアピールする(「新しい技術を学ぶのが好き」など)。
- 論理的思考力をアピールする(複雑なサービスを分かりやすく説明する能力)。
- なぜIT業界なのかを明確にする(「ITの力で企業の生産性を向上させたい」など)。
- 例文要素: 「前職で〇〇という課題を感じていた際に、ITツールを導入して解決した経験から、テクノロジーが持つ可能性に強く惹かれました。変化の速い業界で常に学び続け、お客様のビジネスをアップデートするお手伝いがしたいです。」
業界2:人材業界
- 特徴: 企業(採用課題)と求職者(キャリアの悩み)の両方に向き合う。無形商材であり、営業担当者の介在価値が重要。
- ポイント:
- 傾聴力や共感力をアピールする。
- なぜ人材業界なのかを明確にする(「人の成長や挑戦を支援したい」「企業の成長の根幹である『採用』に貢献したい」など)。
- 例文要素: 「私自身、転職活動を通じてキャリアアドバイザーの方に親身に相談に乗っていただき、自分の可能性を広げてもらった経験があります。今度は自分が、企業の成長と個人のキャリア、双方に貢献できる存在になりたいと考えております。」
営業未経験の転職を成功させる4つの最終チェックポイント
最後に、転職活動を成功させるための重要なポイントをお伝えします。
- 研修・教育制度が充実している企業を選ぶ
- OJTだけでなく、座学研修や営業ロープレ、メンター制度など、未経験者を育てる仕組みが整っているか確認しましょう。
- OJTだけでなく、座学研修や営業ロープレ、メンター制度など、未経験者を育てる仕組みが整っているか確認しましょう。
- 「未経験者歓迎」の求人を正しく見極める
- 中には、離職率が高く、常に人手不足の企業も紛れています。面接で「未経験で入社された方は、どのくらいの期間で独り立ちされていますか?」と質問し、育成プランが明確かを確認しましょう。
- 中には、離職率が高く、常に人手不足の企業も紛れています。面接で「未経験で入社された方は、どのくらいの期間で独り立ちされていますか?」と質問し、育成プランが明確かを確認しましょう。
- 面接の「逆質問」をチャンスに変える
- 「何か質問はありますか?」は最後のアピールチャンスです。「活躍されている営業の方に共通する特徴はありますか?」「入社前に勉強しておくべきことがあれば教えてください」といった意欲的な質問を用意し、熱意を伝えましょう。
- 「何か質問はありますか?」は最後のアピールチャンスです。「活躍されている営業の方に共通する特徴はありますか?」「入社前に勉強しておくべきことがあれば教えてください」といった意欲的な質問を用意し、熱意を伝えましょう。
- 転職エージェントを有効活用する
- 私たちのような転職エージェントは、求人紹介だけでなく、あなたの強みを引き出す自己分析のサポート、企業ごとの面接対策、そして表には出てこない「社内の雰囲気」や「研修制度の実態」といったリアルな情報を提供できます。一人で悩まず、ぜひプロの力を頼ってください。
まとめ:さあ、自信を持って新たな一歩を踏み出そう
営業未経験からの転職は、決して簡単な道ではありません。しかし、正しい準備と熱意があれば、必ず道は拓けます。
この記事でお伝えしたステップに沿ってあなたの経験を棚卸しすれば、それはもう立派な「営業職への志望動機」になっています。
営業職は、お客様から「ありがとう」を直接いただける、非常にやりがいの大きな仕事です。
あなたの挑戦が成功するよう、心から応援しています。もし少しでも不安があれば、いつでも「攻めキャリエージェント」の東田にご相談ください。一緒に、あなたのキャリアの新しい扉を開きましょう。
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