DMMの平均年収は599万円|年代別・職種別の実態と年収を上げる方法を解説

DMMの平均年収は599万円です(OpenWork 合同会社DMM.com 年収・給与制度、正社員308人の回答、平均年齢33歳)。

DMMを運営する合同会社DMM.comは非上場の合同会社で、有価証券報告書を提出していません。そのため公式に開示された平均年収は存在せず、口コミサイトの集計値が実態に最も近い数字になります。

もうひとつの集計では517万円という数字も出ており、同じ会社でも80万円以上の開きが出ています。この記事では2つの集計値を突き合わせながら、年代別・職種別の実態と、年俸制という給与構造のもとで年収を上げる道筋を整理します。

解説者

FOCUS AGENT:東田 尚起

FOCUS AGENT なおき

株式会社リクルートにてHR領域に従事。
求人広告営業(indeed/リクナビnext)をメインに、転職エージェントとしても従事。

自ら立ち上げた就職系メディアの事業売却を経験し、転職支援と日系企業を中心に複数社のRPO業務も担う。

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株式会社CAREER FOCUS/東田尚起

DMMは60以上の事業を抱えるグループ企業です。同じ「DMM」でも所属する事業会社や職種で年収の前提が変わるので、全社平均をそのまま自分に当てはめないところから始めるのがおすすめですよ。

目次

DMMの平均年収は599万円|非上場企業の年収データの読み方

DMMの平均年収を読むときの3つの前提

DMMの平均年収は599万円です(OpenWork 合同会社DMM.com 年収・給与制度、正社員308人の回答、平均年齢33歳、年収レンジ300万円から2,000万円)。国内の給与所得者の平均給与478万円、正社員に限った545万円(国税庁 令和6年分 民間給与実態統計調査)と比べると、正社員平均のおよそ1.1倍にあたります。

同じインターネット業界の水準と並べると位置づけがはっきりします。インターネット・広告・メディア業種の平均は440万円、IT・通信業種の平均は466万円です(doda 平均年収ランキング 業種別)。業種平均に対しては130万円から160万円ほど上。

ただしこの599万円は有価証券報告書の数字ではありません。その違いをまず押さえておく必要があります。

有価証券報告書が存在しない理由

合同会社DMM.comは非上場の合同会社です。株式を公開していないため金融商品取引法上の有価証券報告書の提出義務がなく、上場企業のような「平均年間給与」の公式開示がありません。

上場企業の年収記事であれば有報の数字を一次情報として置けますが、DMMの場合はそれができません。口コミサイトの集計値を複数並べ、回答者数と平均年齢を確認したうえで幅として捉える、という順序で読むのが現実的な方法になります。

公式サイトが開示しているのは、平均勤続年数5.5年、平均残業時間8.34時間、有給取得率74.0%といった労働環境の数字です(DMM Group 数字で見るDMM)。給与額そのものは公表されていません。

2つの口コミ集計に80万円の開きがある理由

DMMの平均年収として流通している数字はひとつではありません。集計元によって80万円以上のずれがあります。

集計元平均年収回答者数平均年齢
OpenWork599万円308人33.0歳
エン カイシャの評判517万円150人33.6歳

出典はOpenWork 合同会社DMM.com 年収・給与制度とエン カイシャの評判 DMM.com の年収・給与です。平均年齢はほぼ同じなのに、平均年収だけが82万円ずれています。

ずれの主因は回答者の職種構成だと考えられます。OpenWorkはエンジニアや企画職の登録が厚く、エン カイシャの評判は営業・事務系の回答比率が高くなる傾向があります。

実務的には、DMMの平均年収は520万円から600万円の幅にあると読むのが無難です。自分の職種がどちらの層に近いかで、参照すべき数字は変わります。

合同会社DMM.comの企業情報とビジネスモデル

DMMの公式サイト
出典 DMM公式サイト

合同会社DMM.comは1999年11月17日設立、東京都港区六本木に本社を置く非上場企業です。資本金1億1円、決算月は2月、会長は亀山敬司が務めています。従業員数は単体で2,730名です(DMM Group 会社概要、2025年2月時点)。

グループ全体では従業員5,184名、グループ会社24社、売上4,287億円、会員数6,012万人という規模です(DMM Group 数字で見るDMM)。動画配信、電子書籍、ゲーム、オンライン英会話、FX、3Dプリント、地方創生まで、60以上の事業を同時に走らせている。

この「なんでもやる」構造が年収に与える影響は二方向あります。新規事業が多いぶん裁量の大きいポジションが生まれやすい一方で、事業の収益力にばらつきがあるため、所属先によって評価原資の厚みが変わります。

ワンポイントアドバイス
平均年収より所属事業を先に確認する

DMMは60以上の事業を持つグループです。同じ職種でも、収益の柱になっている事業と立ち上げ期の事業では評価原資の厚みが違います。応募時は職種名だけでなく、配属先がどの事業部で、その事業がどのフェーズにあるのかまで面談で確認しておくと、入社後の年収イメージのずれを防げます。

DMMの年代別の年収目安

DMMの年代別の年収目安

DMMは非上場のため年代別の公式データもありません。以下は口コミ回答を年代でまとめた集計値で、実額の目安として使える範囲の数字です。

エン カイシャの評判 DMM.com の年収・給与が年代別の内訳を公開しています。回答者150人ベースの集計です。

年代平均年収最高年収回答者数
25歳から29歳455万円1,000万円44人
30歳から34歳512万円1,000万円39人
35歳から39歳558万円1,080万円36人
40歳から44歳572万円1,200万円22人

注目したいのは平均値ではなく最高年収の列です。25歳から29歳の層でも最高1,000万円に届いている。年齢ではなく等級と役職で年収が決まる構造がここに表れています。

20代・30代の年収

20代後半の平均は455万円です。新卒エンジニアの初年度年俸が480万円からであることを踏まえると、職種によっては20代前半でこの水準に届きます。

30代前半で512万円、30代後半で558万円と、5年ごとにおよそ50万円ずつ上がる計算です。DMMの平均年齢は33歳前後で、社員のボリュームゾーンがちょうどこの500万円台に集中していることになります。

この年代で差が開く要因は昇格のタイミングです。リーダー級のポジションに入れるかどうかで、同じ30代前半でも100万円以上の開きが生まれます。

40代以降の年収

40代前半の平均は572万円で、30代後半からの伸びは14万円にとどまります。一方で最高年収は1,200万円まで伸びており、この年代で平均と上位層の差が最も大きくなります。

平均勤続年数が5.5年と短いことも、この年代の数字に影響しています(DMM Group 数字で見るDMM)。長く在籍して昇給を積み上げた層が相対的に薄く、40代の平均値が押し上げられにくい構造です。

逆に言えば、中途入社でも早い段階で等級を上げれば平均を大きく超えられます。年功による積み上げが薄いぶん、評価が直接年収に反映されます。

額面年収と手取りの差

ここまでの金額はすべて額面です。実際に振り込まれるのは社会保険料と所得税・住民税を引いたあとの手取りになります。

目安として、年収500万円なら手取りは390万円から400万円程度、年収600万円なら460万円から480万円程度、年収830万円なら620万円から640万円程度です。額面が上がるほど税率が上がるため、手取りの伸びは額面の伸びより緩やかになります。

DMMは年俸制で賞与がないため、月々の振込額は年間を通じてほぼ一定です。夏と冬にまとまった入金がある代わりに月々が細い、という形にはならない、という点は生活設計の面では読みやすい構造といえます。

ワンポイントアドバイス
年俸制の月収を先に割り算しておく

DMMは年俸を12分割して支給する形で、賞与による上乗せがありません。年収600万円なら額面月収は50万円、手取りは月38万円前後です。賞与前提で家計を組んでいる場合は感覚がずれやすいので、提示年俸を12で割った月額で生活費が回るかを先に確認しておいてください。

株式会社CAREER FOCUS/東田尚起

「賞与がない」と聞くと損に感じる方が多いのですが、DMMは年俸にその分が織り込まれています。他社のオファーと比べるときは、必ず賞与込みの年収総額で並べてくださいね。

DMMの職種別・グレード別の年収の違い

DMMの職種別の年収の違い

DMMの年収を左右する最大の要因は年代ではなく職種です。同じ会社のなかで400万円の開きがあります。

OpenWork 合同会社DMM.com 年収・給与制度の職種別集計では、最も高い開発職と最も低いデザイナー職の差は400万円でした。

職種別の年収一覧

職種ごとの平均年収を並べると、技術・企画系と営業・制作系ではっきり層が分かれます。

職種平均年収全社平均との差
開発832万円+233万円
バックオフィス735万円+136万円
企画704万円+105万円
エンジニア・SE614万円+15万円
マーケティング587万円-12万円
事務530万円-69万円
営業525万円-74万円
ディレクター520万円-79万円
デザイナー432万円-167万円

出典はOpenWork 合同会社DMM.com 年収・給与制度です。エン カイシャの評判の集計でもITエンジニア562万円、企画管理533万円、クリエイティブ500万円、営業492万円と、職種の序列は同じ傾向。

開発職とエンジニア・SE職が別枠になっている点が特徴的です。プロダクト開発の中核を担う層と、システム運用・保守寄りの層で年収帯が分かれていると読めます。

年俸制と固定残業代45時間の給与構造

DMMの給与は年俸制です。決定した年俸を12分割して毎月支給する形で、賞与による上乗せは基本的にありません。昇給は年1回の評価タイミングで年俸を改定する形をとります。

もうひとつ押さえておきたいのが固定残業代です。新卒エンジニア職の募集要項では、年俸480万円のなかに固定残業代45時間分が含まれる(DMMグループ 新卒採用 エンジニア職)。

一方で会社が公表している平均残業時間は8.34時間です(DMM Group 数字で見るDMM)。45時間分の固定残業代がつきながら実残業が8時間台であれば、実質的には割のよい設計になります。ただし事業部による差は口コミでも指摘されています。

  • 年俸を12分割して支給し、賞与での変動はない
  • 昇給は年1回の評価で年俸そのものを改定する
  • 固定残業代45時間分が年俸に含まれ、超過分は別途支給
  • 公表ベースの平均残業時間は8.34時間
  • 通勤手当は月額上限5万円まで支給

この5点に共通するのは、月々の変動が小さい代わりに、年1回の評価で一気に水準が動くという設計思想です。

新卒初任給と1年目の想定年収

2027年度新卒採用のエンジニア職は年俸480万円からで、上限は設けられていません(DMMグループ 新卒採用 エンジニア職)。固定残業代45時間分を含んだ金額です。

デザイナー職や財務職は年俸408万円からの提示で、職種によって初年度から70万円以上の差がつきます。技術力や貢献度によって初年度から年俸が変わる仕組みのため、同じ新卒でも提示額が揃いません。

大学卒の初任給が全国平均で月23万円前後であることを踏まえると、エンジニア職の月額40万円という水準は初年度から大きく上回っています。

ワンポイントアドバイス
固定残業代の内訳を必ず分解する

年俸480万円には45時間分の固定残業代が含まれます。基本給部分だけを取り出すと、実額は提示額より小さくなります。オファー面談では「年俸のうち固定残業代はいくらか」「45時間を超えた分は別途支給されるか」の2点を必ず確認してください。この2つで実質的な時給換算が変わります。

DMMの年収をネット大手3社と比較

DMMは非上場のため、上場企業と同じ基準の数字では並べられません。そのうえで、同じインターネット業界で規模の近い上場企業の有価証券報告書の数字と並べると、位置づけが見えてきます。

ここではサイバーエージェント、ディー・エヌ・エー、GMOインターネットグループの3社と比較します。いずれも有価証券報告書を提出しており、同一基準の平均年間給与を公開しています。

企業名平均年収平均年齢平均勤続年数出典
DMM(合同会社DMM.com)599万円33.0歳5.5年口コミ集計
ディー・エヌ・エー1,117万円38.6歳7.08年2026年3月期 有報
サイバーエージェント913万円33.8歳6.5年2025年9月期 有報
GMOインターネットグループ841万円39.0歳6.4年2025年12月期 有報

出典はIR BANK ディー・エヌ・エー 平均年収、IR BANK サイバーエージェント 平均年収、IR BANK GMOインターネットグループ 平均年収です。DMMは3社のいずれよりも低く、最も近いGMOインターネットグループとも242万円の差。

ただしこの比較には注意が必要です。上場3社の数字は持株会社・本体の単体従業員が対象で、管理職や高年収の専門職の比率が高くなりやすい構造にあります。DMMの599万円は全職種を含む口コミ集計のため、条件が揃っていません。

職種を揃えると印象は変わります。DMMの開発職832万円はサイバーエージェントの全社平均913万円に近く、技術職に限れば差は大幅に縮まります。

サイバーエージェントの年収

サイバーエージェントの公式サイト
出典 サイバーエージェント公式サイト

サイバーエージェントの平均年収は913万円です(2025年9月期 有価証券報告書、平均年齢33.8歳、平均勤続年数6.5年)。前期から31万円増え、10年前の720万円から193万円伸びています(IR BANK サイバーエージェント 平均年収)。

平均年齢33.8歳はDMMとほぼ同じです。同年代の集団でありながら300万円以上の差がついている点が、この比較で最も目を引く部分になります。

差の背景にあるのはインターネット広告とABEMAを中心とした収益構造です。広告事業の営業職の年収水準が高く、全社平均を押し上げています。

ディー・エヌ・エーの年収

ディー・エヌ・エーの公式サイト
出典 ディー・エヌ・エー公式サイト

ディー・エヌ・エーの平均年収は1,117万円です(2026年3月期 有価証券報告書、平均年齢38.6歳、平均勤続年数7.08年)。前期の882万円から235万円という大幅な増加でした(IR BANK ディー・エヌ・エー 平均年収)。

この急増は、ゲーム事業の業績回復と、専門職を対象とした報酬制度の見直しが重なった結果と読めます。4社のなかで平均年齢が最も高く、勤続年数も最も長い。

DMMと比べると518万円の差がありますが、年齢構成が5歳以上違う点は差し引いて見る必要があります。

GMOインターネットグループの年収

GMOインターネットグループの公式サイト
出典 GMOインターネットグループ公式サイト

GMOインターネットグループの平均年収は841万円です(2025年12月期 有価証券報告書、平均年齢39.0歳、平均勤続年数6.4年)。前期の693万円から147万円上がっています(IR BANK GMOインターネットグループ 平均年収)。

2019年12月期に597万円だったところから6年で244万円伸びており、3社のなかで最も上昇率が高い動きです。暗号資産・金融領域の収益拡大が原資になっています。

DMMと同じく多角化を進めるグループ企業という点で構造が似ていますが、上場していることで報酬水準が外部から検証されやすい違いがあります。

ワンポイントアドバイス
比較は全社平均ではなく職種単位で行う

上場3社の平均年収は単体従業員が対象で、管理職比率の高さが数字を押し上げます。DMMの599万円は全職種込みの口コミ集計です。転職の判断材料にするなら、DMMの開発職832万円と他社の同職種のオファー額を並べてください。全社平均同士の比較は、実際に受け取る金額とはかけ離れます。

DMMの年収に関する口コミ・評判

集計値だけでは見えない実感の部分は、社員の口コミから読み取れます。評価は給与水準そのものよりも、制度の運用に集中しています。

OpenWork 合同会社DMM.com 年収・給与制度に寄せられた回答からは、賛否が明確に分かれる2つの論点が浮かび上がります。

給与制度に対する社員の評価

肯定的な評価として多いのは、年齢や社歴に関係なく等級が上がる点です。20代でリーダー級に就く例があり、若手が早い段階で年収を伸ばせる環境という声があります。

一方で、評価基準が事業部によって揺れるという指摘もあります。等級の運用が事業部ごとに任されているため、同じ成果でも配属先によって昇格スピードが変わるという内容です。

60以上の事業を抱える組織構造がそのまま評価制度にも表れている形で、統一された昇格ルートを期待すると戸惑いやすい環境といえます。

賞与がない給与構造への受け止め

年俸制で賞与がない点は、口コミのなかで最も受け止めが分かれる論点です。

毎月の収入が安定するため家計を組みやすいという評価がある一方、業績が良い年でも一時金として還元される実感が薄い、という声もあります。

昇給が年1回の年俸改定に集約されるため、期中にどれだけ成果を出しても反映は次の改定までかかります。短期の成果を短期の報酬で受け取りたい志向とは相性が良くありません。

ワンポイントアドバイス
口コミは投稿時期をセットで見る

DMMは事業の入れ替わりが速く、数年前の口コミが現在の制度を反映していない場合があります。給与制度に関する投稿を読むときは、投稿年と投稿者の所属事業部を必ず確認してください。特に等級制度は見直しが入っているため、直近2年以内の投稿を優先すると実態に近づきます。

株式会社CAREER FOCUS/東田尚起

DMMの口コミは事業部ごとに温度差が大きいのが特徴です。良い評価も悪い評価も「どの事業部の話か」まで見ると、自分が応募する部署の実態が推測しやすくなりますよ。

DMMで年収を上げる方法

DMMで年収を上げる方法

DMMの給与構造を踏まえると、年収を上げる道は3つに整理できます。年功による自動的な上昇が期待しにくいぶん、どの道を選ぶかで結果が大きく変わります。

社内での等級昇格

最も確実なのは年1回の評価で等級を上げる方法です。DMMは年俸制のため、等級が上がればその年度の年俸そのものが改定されます。

25歳から29歳の層でも最高年収1,000万円の回答があることから、若手でも等級次第で大きく跳ねる余地がある。年齢を待つ必要はありません。

評価時期の前に、自分の等級要件と現在の到達度を上長とすり合わせておくことが実務的な打ち手になります。

年収水準の高い職種への異動

職種間の差が400万円ある以上、職種の移動は昇格以上に大きなインパクトを持ちます。デザイナー職432万円から開発職832万円への移動は、理論上400万円の差になります。

DMMは社内公募や部署間の異動が比較的動きやすい組織です。60以上の事業があるため、社外に出ずに職種を変える選択肢が他社より多い。

現実には職種転換には技術の習得期間が必要です。在籍しながらスキルを積み、社内で移るほうが、未経験で社外に出るより年収を落とさずに済みます。

転職によるキャリアアップ

社内での昇格も異動も届かない場合、外部への転職が選択肢になります。比較対象として並べた3社はいずれも平均年収がDMMを上回っており、同職種であれば提示額が上がる可能性があります。

年俸制の企業から転職する場合、現年俸がそのまま交渉の基準になります。賞与の変動を説明する必要がなく、提示額の比較がしやすい、という点は年俸制ならではの利点です。

ただし固定残業代45時間分が含まれている点は忘れずに伝える必要があります。額面だけを比べて転職し、実質的な時給が下がるケースを避けるためです。

ワンポイントアドバイス
現年俸の内訳を1枚にまとめておく

転職活動では現年俸の内訳が交渉材料になります。年俸総額、固定残業代の金額と時間数、通勤手当などの手当を1枚に整理しておいてください。エージェント面談の初回でこの資料を出せると、提示レンジの擦り合わせが早く進み、条件交渉の段階で自分に不利な前提が置かれにくくなります。

株式会社CAREER FOCUS/東田尚起

年俸制の会社からの転職は、条件の比較がしやすい反面、固定残業代の扱いで実質額が変わります。面談のときは必ず内訳まで共有してください。こちらで他社の水準と並べてお伝えできます。

DMMの年収に関するよくある質問

検索でよく見かける疑問を3つ取り上げます。いずれも出典のある数字をもとに回答します。

DMMの初任給はいくらですか

2027年度新卒採用のエンジニア職は年俸480万円からです(DMMグループ 新卒採用 エンジニア職)。固定残業代45時間分を含む金額で、月額に換算すると40万円になります。上限は設けられておらず、技術力や貢献度によって初年度から個別に決まります。

デザイナー職や財務職は年俸408万円からの提示です。こちらも固定残業代45時間分を含みます。通勤手当は月額上限5万円まで別途支給されます。

大学卒の初任給が全国平均で月23万円前後であることを踏まえると、エンジニア職は初年度から大きく上回る水準です。

DMMに賞与はありますか

年俸制のため、一般的な意味での賞与はありません。決定した年俸を12分割して毎月支給する形で、夏冬のまとまった一時金は基本的に支給されない仕組みです。

昇給は年1回の評価タイミングで年俸そのものを改定する形をとります。期中の成果は次回の年俸改定に反映されるため、報酬として受け取るまでにタイムラグがあります。

他社のオファーと比較する際は、相手方の年収が賞与込みかどうかを確認してください。月給だけで比べると実態を見誤ります。

DMMの年収は高いほうですか

国内の正社員平均545万円(国税庁 令和6年分 民間給与実態統計調査)、インターネット・広告・メディア業種の平均440万円(doda 平均年収ランキング 業種別)と比べれば、599万円という水準は上回っています。

一方でネット大手の上場企業と比べると見劣りします。ディー・エヌ・エー1,117万円、サイバーエージェント913万円、GMOインターネットグループ841万円といずれも上回られており、最も近いGMOとも242万円の差があります。

ただし職種別に見ると開発職は832万円で、上場3社の全社平均に近い水準です。「DMMの年収が高いか」は、どの職種のどの等級を指しているかで答えが変わります。

ワンポイントアドバイス
質問は職種を特定してから調べる

DMMは職種によって400万円の幅があるため、「DMMの年収」という括りで調べると自分に関係のない数字にたどり着きます。求人票を見るときは、募集職種の想定年俸レンジと等級の定義を先に確認してください。全社平均より、その職種の下限と上限のほうが判断材料として役立ちます。

まとめ

DMMの平均年収は599万円です(OpenWork、正社員308人の回答、平均年齢33歳)。別の集計では517万円という数字もあり、実態は520万円から600万円の幅で捉えるのが妥当です。

合同会社DMM.comは非上場のため有価証券報告書がなく、公式の平均年収は開示されていません。数字を扱うときは、集計元と回答者数、平均年齢をセットで確認する必要があります。

年代別では20代後半455万円、30代前半512万円、30代後半558万円、40代前半572万円です。ただし25歳から29歳の層でも最高1,000万円の回答があり、年齢より等級が年収を決めています。

職種別の差は400万円に達します。開発職832万円が最も高く、デザイナー職432万円が最も低い結果でした。全社平均より職種別の数字のほうが実態に近づきます。

ネット大手3社と並べると、ディー・エヌ・エー1,117万円、サイバーエージェント913万円、GMOインターネットグループ841万円といずれも上回られています。ただし上場企業の有報は単体従業員が対象で、比較条件は揃っていません。

年俸制で賞与がなく、昇給は年1回の年俸改定に集約されます。年収を上げる道は、社内での等級昇格、年収水準の高い職種への異動、外部への転職の3つです。

転職を検討する場合は、全社平均ではなく同職種同士で比較してください。現年俸に含まれる固定残業代45時間分の内訳まで整理しておくと、条件交渉の精度が上がります。

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