営業はやりたくない!転職するときに知っておくべきことは?転職先の選び方を解説!

営業はやりたくない!転職するときに知っておくべきことは?転職先の選び方を解説!

営業職を続けながら「もう営業はやりたくない」と感じている方は多くいます。ノルマのプレッシャー、数字で評価される環境、飛び込み・テレアポへの苦手意識、体力的な消耗。それぞれ理由は違うにしても、「このまま営業を続けるべきか」という悩みは実際に転職を考えるきっかけになります。

結論から言うと、営業職から異職種への転職は十分に可能で、営業経験は多くの職種で強みとして評価されます。ただし、「営業の何がやりたくないのか」を特定せずに転職先を選んでしまうと、転職後も同じ不満を繰り返すケースがあります。この記事では、原因の特定から転職先の選び方・転職成功の手順まで整理しました。

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解説者

攻めキャリエージェント:東田 尚起

攻めキャリエージェント なおき

株式会社リクルートにてHR領域に従事。
求人広告営業(indeed/リクナビnext)をメインに、転職エージェントとしても従事。

自ら立ち上げた就職系メディアの事業売却を経験し、転職支援と日系企業を中心に複数社のRPO業務も担う。

目次

「営業やりたくない」の理由別・転職先の選び方

「営業やりたくない」といっても、その理由は人によって大きく異なります。理由によって最適な転職先が変わるため、まず自分の「やりたくない理由」を特定することが転職成功の最初の手順です。

ノルマ・数字目標のプレッシャーが原因の場合

「毎月の売上目標が重くてつらい」「数字で評価されることへのストレスが大きい」という方は、数値目標が緩やかな職種への転換が有効です。事業企画・マーケティング・人事・経理などは、数字を扱いながらも「月次売上ノルマ」という直接的なプレッシャーが少ない職種です。ただし、マーケティングはKPI・人事は採用数という形で何らかの数字目標は存在します。「数字がゼロの仕事」は事実上ほとんど存在しないことを前提に転職先を選ぶことが重要です。

飛び込み・テレアポなど営業スタイルが合わない場合

「数字を追うことは嫌いではないが、飛び込みやテレアポが精神的につらい」という場合は、同じ営業職でも反響型(インサイドセールス・SaaS営業・カスタマーサクセス)への転換が有効な選択肢です。この場合は「営業以外に転職する」のではなく「営業スタイルを変える」ことが本質的な解決策になります。転職先の業種と商材を変えるだけで、苦手なプッシュ型営業から解放されるケースは多くあります。

扱っている商材・業界への共感ができない場合

「商品に自信が持てない」「お客さまへの価値提供を実感できない」という場合は、業界・商材を変える転職が解決策になります。この場合は必ずしも職種を変える必要はなく、自分が心から価値を信じられる商材を扱う企業の営業職に転職することで、仕事への満足度が大きく変わることがあります。

体力的・精神的な消耗が限界の場合

外回り・長時間労働・精神的な消耗が原因の場合は、内勤型の職種(マーケティング・事業企画・人事・カスタマーサクセス等)への転換が有効です。ただしこの場合は「現職の会社が特殊に過酷なのか」「営業職全般がそうなのか」を見極めることが重要で、同業他社に転職するだけで環境が改善するケースも少なくありません。

株式会社CAREER FOCUS/東田尚起

『営業やりたくない』の理由で最適な転職先は大きく異なります。ノルマプレッシャーなら事業企画・マーケ・人事へ。営業スタイル合わないなら反響型営業(インサイドセールス・SaaS営業)へ。商材に共感できないなら業界変更。過酷さが限界なら内勤職へ。重要なのは『理由の特定』と『現職が特殊なのか職種全般なのか』を見極めることです。

営業経験が活かせる転職先職種9選

営業職で培われるスキル(顧客折衝力・課題発見力・プレゼン力・数字管理力・タフさ)は、多くの職種で高く評価されます。以下は営業経験者が特に転職しやすく、かつキャリアが活きやすい職種です。

職種営業経験の活かし方年収目安転職難易度
マーケティング職顧客インサイトの理解・提案資料作成・データ活用。営業で得た現場感覚が強み450〜700万円中〜高(デジタルマーケ経験があると有利)
事業企画・経営企画市場・競合・顧客分析の視点。営業で得た「現場の数字感覚」が企画に活きる500〜900万円高(論理思考力・資料作成力が必要)
人事(採用担当)折衝力・コミュニケーション能力・候補者への提案力がそのまま活きる400〜650万円中(人材業界・HR Tech出身者と競合)
カスタマーサクセス(CSM)顧客との長期的な信頼関係構築・課題ヒアリング・提案力。営業経験が最も直接的に活きる職種のひとつ450〜750万円中(SaaS企業を中心に未経験可求人が増加中)
インサイドセールス電話・Web会議で完結する内勤型の商談設定業務。プッシュ型営業が苦手な方にも向いている400〜600万円中(未経験可求人が多い)
コンサルタント(ITコンサル・経営コンサル)課題発見・提案・顧客折衝・プロジェクト推進。営業経験者のコンサル転職実績は多い600〜1,200万円以上高(論理的思考力・専門性が問われる)
広報・PR職メディア折衝・ストーリーの伝え方・プレゼン力。営業の「伝える力」が活きる400〜650万円中(広報未経験でも営業経験者は評価される)
バイヤー・商品MD取引先との折衝・交渉力・市場理解。小売・EC業界での採用が活発400〜650万円中(業界知識がある場合は転換しやすい)
ITエンジニア(未経験転換)直接の活用より「将来的に市場価値を高めたい」場合の選択肢。スクール・資格取得が必要400〜800万円(スキルにより大きく変動)高(実務未経験からは年単位の学習が必要)

この中で最も転職しやすく・営業経験が直接活きる職種はカスタマーサクセスとインサイドセールスです。どちらもSaaS企業を中心に急成長中の職種で、未経験からの採用実績も豊富です。

営業以外への転職で失敗するパターンと回避策

転職後にまた営業に戻されるケース

「営業以外の職種で転職したのに、しばらくして営業に異動させられた」という事例が一定数あります。これは、総合職採用や職種変更可能な求人に応募してしまったことが原因のケースが多いです。転職時に「職種固定での採用か」「入社後に異動が発生しうるか」を必ず確認しておくことが重要です。職種名・業務内容を求人票だけで判断せず、面接時に「この職種での採用であり、他部署への異動はありますか」と明確に確認しましょう。

営業経験を活かせる職種が決まらず転職活動が長期化するケース

「営業はやりたくない。でも他に何ができるかわからない」という状態で転職活動を始めると、軸が定まらず長期化します。この場合はまず「何がやりたくないか」を分解し、それとは逆の環境・職種を洗い出すというアプローチが有効です。転職エージェントに「営業以外で自分のスキルが活きる職種を一緒に整理してほしい」と相談すると、客観的な職種マッチングが受けられます。

「営業経験のない職種」への転換で年収が大幅に下がるケース

営業職はインセンティブの影響で年収が高い傾向がありますが、事務職・企画職・人事職などへの転換では年収が下がるケースがあります。転職前に希望職種の年収相場を確認した上で、現在の年収とのギャップを把握しておくことが重要です。大幅な年収ダウンを許容できない場合は、マーケティング・カスタマーサクセス・コンサルタントなど比較的年収水準の高い職種を優先的に検討しましょう。

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営業以外への転職で起こりやすい失敗は『職種変更可能な求人への応募』『軸のない長期化』『年収ダウン予想の甘さ』です。求人票だけでなく面接で『職種固定か異動ありか』を明確に確認が必須。『何がやりたくないか』を分解し逆の環境を洗い出すアプローチが有効。年収相場の事前確認とマーケティング・CS・コンサルなど比較的年収高い職種の検討が重要です。

営業からの転職成功率を高める職務経歴書の書き方

営業以外の職種に転職する際に最大の壁になるのが職務経歴書です。「営業経験しかない」という状態でも、書き方次第で異職種の採用担当者に刺さる書類になります。

営業経験をほかの職種の言語に変換する方法

採用担当者は「この人の営業経験が自社の○○職でどう活きるか」を読み取ろうとしています。そのため、単に営業実績を書くだけでなく、「そのスキルが応募職種でどう再現されるか」という翻訳が必要です。

  • マーケティング職への応募:「顧客ヒアリングで得た購買心理の理解・競合製品との比較提案の経験」→「ユーザーインサイト理解・競合分析への転用」
  • 人事(採用)職への応募:「初対面の相手との関係構築・ニーズのヒアリング・クロージング経験」→「候補者との面談・自社魅力の伝え方・内定承諾率向上への転用」
  • カスタマーサクセスへの応募:「既存顧客のフォローアップ・課題解決提案・継続取引の維持経験」→そのまま直接転用可能
  • 事業企画への応募:「市場調査・競合分析・提案資料作成・数値管理の経験」→「事業分析・KPI設計・報告資料作成への転用」

転職活動で使う数字の整理方法

営業職の転職で最も有利な点のひとつが「数字で実績を語れる」ことです。異職種への転職でもこの強みは有効で、「担当顧客数・売上目標達成率・新規開拓件数・提案成約率」などの数値実績を職務経歴書に盛り込むことで、「成果を出し続けてきた人材」という印象を与えられます。

株式会社CAREER FOCUS/東田尚起

営業から異職種への職務経歴書で最重要は『営業スキルを応募職種の言語に翻訳すること』です。マーケティング応募なら『顧客ヒアリング』→『ユーザーインサイト理解』、人事応募なら『関係構築・クロージング』→『候補者面談・内定承諾率』と翻訳。営業の強み『数字で語ること』は異職種でも有効。数値実績(成約率・目標達成率)を盛り込むことが差別化を生みます。

営業以外への転職に役立つエージェントの選び方

「営業やりたくない」という転職では、異職種転換の実績が豊富で、自分のスキルが活きる職種を一緒に整理してくれるエージェントを選ぶことが重要です。以下の3社は営業経験者の異職種転換・キャリアチェンジ支援実績が豊富です。

リクルートエージェント
業界最大手で求人数が多く、営業経験者のマーケティング・事業企画・人事への異職種転換実績が豊富です。専任のキャリアアドバイザーが「どの職種が向いているか」の整理から、書類添削・面接対策まで対応します。

マスメディアン
マーケティング・デジタル・事業企画・HR Tech領域に特化した転職エージェントです。営業経験者のカスタマーサクセス・インサイドセールス・マーケティング職への転換支援に特に強みを持ちます。

マーキャリNEXT CAREER
ハイクラス転職に強みを持つエージェントです。営業マネージャー・法人営業経験者がコンサルタント・事業開発・経営企画など年収600万円以上のポジションへキャリアチェンジする際に向いています。

まとめ:営業やりたくない人の転職成功に向けた3つの手順

「営業やりたくない」という気持ちは転職の動機として正当です。ただし、「営業の何がやりたくないのか」を特定してから転職先を選ぶことが、転職後の満足度を大きく左右します。ノルマ・スタイル・商材・体力のどれが原因かで、取るべき行動は全く異なります。

営業スキルは転職市場で高く評価されます。カスタマーサクセス・インサイドセールス・マーケティング・人事・事業企画など、営業経験を活かせる職種は豊富にあります。焦って転職先を決めず、「やりたくない理由の特定→スキルの棚卸し→職種の絞り込み→エージェントへの相談」という手順で進めることが転職成功の最短経路です。

手順やること
手順1(今週中)「営業の何がやりたくないのか」をノルマ・スタイル・商材・体力の4軸で分類し、自分の原因を特定する。原因が「スタイル」ならカスタマーサクセス・インサイドセールスを、「商材」なら同職種での業界変更を、「数字全般」なら事業企画・人事・マーケを優先検討する
手順2(1〜2週間以内)営業経験を異職種の言語に「翻訳」した職務経歴書を作成する。数値実績(達成率・顧客数・新規件数等)を具体的に記載する。希望職種の年収相場と現職とのギャップを確認する
手順3(並行して)リクルートエージェント・マスメディアンなど異職種転換に強いエージェントへ登録し、「自分のスキルが活きる職種を一緒に整理してほしい」と相談するところから始める

本記事が、「もう営業はやりたくない」と感じている方の転職活動の参考になれば幸いです。

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