「営業からSEに転職したいが未経験でも通用するのか」「SEから営業へキャリアチェンジしたいが何を準備すべきか」「営業とSEのどちらが自分に向いているのか」。こうした悩みを持つ方は多くいます。
「営業 SE 転職」という検索には、「営業からSEへ転職したい人」と「SEから営業へ転職したい人」という逆方向の2つのニーズが混在しています。経済産業省の調査によると、日本国内では2030年に最大約79万人のIT人材が不足すると予測されており、未経験からのキャリアチェンジを目指す人にも大きなチャンスがある状況です。
この記事では、営業からSEへの転職方法・SEから営業への転職方法・両方を経験することで生まれる市場価値まで、両方向から整理します。
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攻めキャリエージェント:東田 尚起

株式会社リクルートにてHR領域に従事。
求人広告営業(indeed/リクナビnext)をメインに、転職エージェントとしても従事。
自ら立ち上げた就職系メディアの事業売却を経験し、転職支援と日系企業を中心に複数社のRPO業務も担う。
営業からSEへ転職する方法
営業職からSEへのキャリアチェンジは、未経験からでも実現可能な選択肢として広がっています。Tenshoku Upppの解説によると、経済産業省の調査では2030年に最大約79万人のIT人材が不足すると予測されており、未経験からのキャリアチェンジを目指す人にも大きなチャンスがある状況です。
営業経験がSEで評価される理由
「エンジニアは理系出身でないと難しい」と感じる方も多くいますが、実際には営業で培った情報収集力・課題設定力・計画立案力といったポータブルスキルが活かせる場面が多くあるとされています(Tenshoku Uppp調べ)。顧客の要望を正確にヒアリングして要件に落とし込む力は、SEの上流工程で求められる能力と重なります。
未経験から目指す際の年齢の目安
未経験からSEを目指す場合、年齢が重要な判断材料になります。20代を対象とした経験者(中途)採用の調査では、採用対象者に求めることとして「社会人経験は求めたいが業界や職種の経験は問わない」と回答した企業が55.3%で最多という結果が出ています(株式会社学情調べ)。企業はスキルや実績よりも将来の成長性や学習意欲を重視する傾向があり、20代であれば異業種・異職種へのキャリアチェンジに柔軟に対応している企業が多いという状況です。
株式会社CAREER FOCUS/東田尚起SEから営業へのチェンジは『要件定義・プロジェクト管理』が武器になる。技術知識を持ちながらビジネス推進できる人材はITソリューション営業で即戦力として歓迎されます。転職タイミングは『3年目が市場価値高い』というのが定説。ただし『何を売る営業か』で経験の活かし方が全く違う。
営業からSEへの転職で身につけるべき準備
営業からSEへの転職を成功させるには、技術への適応力を示す準備が欠かせません。未経験という不利な条件を補うための具体的な行動が選考突破の鍵になります。
面接で問われやすい学習意欲の示し方
未経験からSEを目指す場合、企業が最も重視するのは学習意欲です。プログラミングの基礎学習・資格取得・ポートフォリオ作成などを通じて「実際に行動している証拠」を示すことが、面接での説得力につながります。「興味がある」だけでなく「すでに何かを始めている」という事実が、選考での差別化要因になります。
営業経験をSEの言語に翻訳する書き方
職務経歴書では、営業実績の数値をそのまま記載するだけでなく、その経験がSE職のどの工程で活きるかを翻訳して伝えることが重要です。例えば「顧客の課題をヒアリングして提案資料を作成した経験」は「要件をヒアリングして仕様に落とし込む要件定義の素養がある」という形に言い換えると、採用担当者に伝わりやすくなります。
株式会社CAREER FOCUS/東田尚起営業からSEへの転職で最重要は『学習意欲の証拠』。『興味あります』じゃ通らない。プログラミング学習・資格取得・ポートフォリオ作成という『すでに始めてる事実』が説得力を決める。職務経歴書も『顧客ヒアリング経験→要件定義の素養』みたいに『営業経験をSE言語に翻訳』することが必須。要するに『技術適応力の本気度』を示せるか。その準備なしでは、営業経験というアドバンテージも活かせない。
SEから営業への転職で身につけるべき準備
SEから営業への転職では、技術力という強みをどう営業の言語に変換するかが重要になります。エンジニア出身という経歴を活かしきるための準備を整理します。
技術力を営業実績として言語化する方法
SE経験者が営業に転職する場合、開発経験そのものよりも「開発規模・チーム人数・パフォーマンス改善の数値など定量的な記述」が書類通過率を左右します(アルクジョブチェンジ調べ)。「何を開発したか」ではなく「どの規模のプロジェクトで、どんな課題をどう解決したか」という形で語ることが、営業職としての提案力・課題解決力の証明になります。
志望する営業スタイルの選び方
SE出身者が営業に転職する際は、技術知識を最も活かせる「ITソリューション営業」「セールスエンジニア」というポジションを優先的に検討することをおすすめします。Career Keep Careerの解説によると「営業で培った交渉力や顧客対応力はセールスエンジニアやソリューション営業として光る」とされています。完全に技術と無関係な営業職に転職するより、技術的バックグラウンドが評価される領域を選ぶことで、転職難易度を下げられます。
株式会社CAREER FOCUS/東田尚起SEから営業へのチェンジで重要なのは『開発規模・チーム人数・パフォーマンス改善』という定量化。『何を開発したか』じゃなく『どの規模で、どんな課題をどう解決したか』という言語化が営業の提案力の証明。技術知識を活かせるITソリューション営業やセールスエンジニアを優先すべき。『自分の強みが活きる営業か』の見極めが鍵となるでしょう。
営業とSEを両方経験することで生まれる市場価値
営業からSE、またはSEから営業という一方通行のキャリアチェンジだけでなく、両方の経験を持つ「ハイブリッド人材」という市場価値も注目されています。どちらの経験も無駄にならないキャリア設計の考え方を整理します。
「営業×SE」のハイブリッド人材が評価される理由
営業もSEも経験した人材は、ITソリューション営業・プリセールス・カスタマーサクセスといった、技術と顧客対応の両方が求められる職種で特に高く評価されます。顧客の要望を技術的に正確に理解しながら、ビジネス視点で提案できる人材は、片方の経験しかない候補者と比べて希少性が高いという特徴があります。
キャリアの方向性に迷ったときの考え方
「営業に進むべきかSEに進むべきか」で迷う場合は、3年後にどんな働き方をしたいかという視点で考えることをおすすめします。人と話すことにやりがいを感じるなら営業、技術を深く追求したいならSE、両方に関心があるならITソリューション営業やプリセールスという選択肢を検討する価値があります。どちらを選んでも、もう片方の経験を後から積むことでキャリアの幅を広げられます。
営業とSEの転職でよくある失敗パターン
営業とSEの間でキャリアチェンジを目指す方には、共通して陥りやすい失敗パターンがあります。事前に把握しておくことで、同じ失敗を避けて転職活動をスムーズに進められます。
「興味があるだけ」で行動が伴っていないケース
営業からSEを目指す際に最も多い失敗が、「プログラミングに興味がある」と語るだけで、実際に学習を始めていない状態で面接に臨むことです。採用担当者は意欲の言葉よりも行動の証拠を重視するため、何かしらの学習履歴やアウトプットを示せないと説得力が乏しくなります。書類選考の段階で他の候補者と差がついてしまう典型的なパターンです。
技術力だけをアピールして提案力を語らないケース
SEから営業を目指す際は、反対の失敗が起きやすくなります。「どんな技術を使って何を開発したか」という技術力の説明に終始し、顧客にどう向き合ってきたかという提案力の側面を語れないケースです。営業職の選考では「技術を理解した上で、相手にどう伝え、どう信頼関係を築いてきたか」というコミュニケーションの実績が重視されるため、技術の説明と同じくらいの比重で対人スキルを語る準備が必要です。
営業とSEの転職に役立つエージェントの選び方
営業とSEどちらへの転職でも、自分が目指す方向に強いエージェントを選ぶことが転職成功率を高めます。総合型と特化型をどう使い分けるかを整理します。
IT特化型エージェントを使うメリット
SEへの転職を目指す場合、アルクジョブチェンジの解説によると「担当者の技術理解度は転職の成否を分ける最初の基準」とされています。技術スタックを正確に理解した担当者であれば、的外れな求人ではなく自分のスキルに合った求人を紹介してもらいやすくなります。
営業職への転職に強いエージェントの選び方
営業職への転職を目指す場合は、業界・商材ごとに特化したエージェントを併用することで選択肢を広げられます。以下の3社は営業・IT分野への転職支援実績が豊富です。
リクルートエージェント
業界最大手で営業職・SE職どちらの求人数も多く、非公開求人へのアクセスも豊富です。営業からSE・SEから営業という両方向のキャリアチェンジ実績があり、書類添削・面接対策・年収交渉まで対応します。
マスメディアン
マーケティング・デジタル・SaaS・法人営業領域に特化した転職エージェントです。SE経験を活かしたITソリューション営業・プリセールス職への転換を目指す方に特に有効です。
マーキャリNEXT CAREER
SaaS・IT・ハイクラス転職に強みを持つエージェントです。営業とSEの両方の経験を持つハイブリッド人材としてカスタマーサクセスやプリセールス職への転職を目指す方に向いています。
まとめ営業とSEの転職を成功させる3つの手順
営業からSEへの転職もSEから営業への転職も、「相手の経験をどう翻訳して伝えるか」が成功の鍵になります。IT人材不足という市場の追い風を活かしながら、自分のキャリアの方向性を明確にした上で準備を進めることが重要です。
転職成功に向けた3つの手順
| 手順 | やること |
|---|---|
| 手順1(今週中) | 「営業からSEか」「SEから営業か」という方向性を決める。3年後にどんな働き方をしたいかという視点で、人と話す仕事か技術を追求する仕事かを整理する |
| 手順2(1〜2週間以内) | 営業からSEを目指す場合はプログラミング学習やポートフォリオ作成を始める。SEから営業を目指す場合は開発経験を規模や成果という定量的な言葉に翻訳した職務経歴書を作成する |
| 手順3(並行して) | リクルートエージェントなど両方の求人を持つエージェントへ登録し、技術理解度の高い担当者とのマッチングを確認しながら転職活動を進める |
迷ったときに立ち返るべき視点
転職の方向性に迷ったときは、目先の年収や転職難易度だけでなく、長期的なキャリアの幅を基準に考えることをおすすめします。営業とSEどちらの経験も、もう一方の領域に進む際の土台として活かせるため、今の選択が将来の選択肢を狭めることはありません。焦らず自分の適性と市場の需要を見極めて判断することが、後悔のない転職につながります。
本記事が、営業とSEのキャリアチェンジを検討されている方の参考になれば幸いです。

