大和ハウス工業の平均年収は1,101万円です(2026年3月期 有価証券報告書)。平均年齢は40.7歳、平均勤続年数は15.7年、従業員数は16,508名となっています。
国内の給与所得者の平均給与は478万円、正社員に限っても545万円です(国税庁 令和6年分 民間給与実態統計調査)。大和ハウス工業の水準はその約2.0倍にあたります。
ただし1,101万円はあくまで全社平均です。営業系・技術系・管理系では100万円近い差が生まれており、年代や等級によっても中身は大きく変わります。この記事では有価証券報告書の数字を起点に、年代別・職種別の実態と、住宅・建設業界という特殊な市場で年収を上げる道筋を整理します。
FOCUS AGENT:東田 尚起

株式会社リクルートにてHR領域に従事。
求人広告営業(indeed/リクナビnext)をメインに、転職エージェントとしても従事。
自ら立ち上げた就職系メディアの事業売却を経験し、転職支援と日系企業を中心に複数社のRPO業務も担う。
※タブ切り替えできます
| エージェント | 求人数 | 詳細 | 公式サイト |
|---|---|---|---|
|
リクルートエージェント |
公開求人数76万件超 | 業界最大級の求人数。未経験からハイクラスまで幅広く対応する、まず登録したい定番エージェント。 | 無料登録 |
|
マスメディアン |
業界特化求人5,000件超 | 広告・Web・マスコミ業界に特化。業界出身アドバイザーが対応し、年収800万円以上の求人も約4割。 | 無料登録 |
|
ランスタッド |
保有求人数推定2万件超 | 外資系・グローバル企業に強い世界最大級の人材会社。求人の8割が非公開で、年収800万円以上が中心。 | 無料登録 |
| エージェント | 評価 | クチコミ | 公式サイト |
|---|---|---|---|
|
リクルートエージェント |
特におすすめ |
・とにかく求人の量がすごく、希望条件に近い案件を次々紹介してもらえた。 ・書類添削や面接対策が丁寧で、初めての転職でも安心して進められた。 |
無料登録 |
|
キャリアチケット転職エージェント |
特におすすめ |
・20代向けという安心感があり、将来を見据えたキャリア提案をしてもらえた。 ・面談が丁寧で、IT・コンサルなど成長業界への転職を一緒に考えてくれた。 |
無料登録 |
|
ランスタッド |
おすすめ |
・外資系企業の求人に強く、年収交渉までしっかりサポートしてもらえた。 ・対応のスピードが速く、テンポよくスムーズに選考を進められた。 |
無料登録 |
関連記事:転職エージェントはやめとけ?「見捨てられる」その評判、デメリットと裏側をプロが徹底解剖!
関連記事:【暴露】転職サイトおすすめ完全ガイド|<評判・口コミ>2026年最新版で徹底比較
関連記事:【暴露】転職エージェントおすすめ完全ガイド<評判・口コミ>2026年最新版で徹底比較
\ あなたに合ったエージェントがわかる /
転職エージェントは...
※クリックすると読みたい箇所にスキップできます
株式会社CAREER FOCUS/東田尚起大和ハウス工業は住宅だけでなく商業施設や物流施設まで手がける総合建設会社です。2025年に実施した大幅な賃上げで平均年収が一気に伸びたので、その背景まで含めて見ていきましょう。
大和ハウス工業の平均年収は1,101万円|有価証券報告書の最新データ


大和ハウス工業の直近の平均年収は1,101万円です(2026年3月期 有価証券報告書、平均年齢40.7歳、平均勤続年数15.7年、従業員16,508名)。有価証券報告書の原本はEDINETで確認でき、経年の数字はIR BANK 大和ハウス工業 平均年収の推移にまとまっています。
有価証券報告書の平均年間給与は、賞与と基準外賃金を含み、単体の従業員だけを対象にした金額です。連結ベースの従業員数とは範囲が異なるため、求人票の年収と比べるときは対象範囲をそろえる必要があります。
まず5年分の推移から、この1,101万円がどの位置にある数字なのかを確認します。
直近5年の平均年収推移
大和ハウス工業の平均年収は、2022年3月期から2026年3月期までの5年間で217万円増えています。特に直近1年は前期から110万円の大幅増でした。
| 決算期 | 平均年収 | 平均年齢 | 従業員数 |
|---|---|---|---|
| 2022年3月期 | 884万円 | 39.7歳 | 16,147名 |
| 2023年3月期 | 928万円 | 40.1歳 | 16,093名 |
| 2024年3月期 | 964万円 | 40.4歳 | 16,135名 |
| 2025年3月期 | 991万円 | 40.6歳 | 16,192名 |
| 2026年3月期 | 1,101万円 | 40.7歳 | 16,508名 |
出典はIR BANK 大和ハウス工業 平均年収の推移(有価証券報告書の記載値を集計)です。
注目したいのは直近の伸び幅です。2022年3月期から2025年3月期までの3年間は年平均30万円程度の緩やかな上昇でしたが、2026年3月期だけで110万円増えています。通常の昇給ペースとは別の要因が働いたとみるのが自然です。
平均年収が110万円増えた理由
大和ハウス工業は2025年4月1日付で、対象となる正社員約1.6万人の月例給与水準を平均10%引き上げる給与改定を実施しました。新卒の初任給も大学卒で月給25万円から35万円へ、大学院卒で月給26万2,000円から36万2,000円へ引き上げられています(共同通信PRワイヤー 大和ハウス工業 初任給改定リリース)。
この改定が2026年3月期の決算に反映された結果、平均年収が前期から110万円という過去に例のない伸びを記録しました。賞与の変動による一時的な増加ではなく、基本給そのものを底上げした構造的な引き上げである点が、他社の賃上げとの違いです。
同時に従業員数も316名増えています。採用を広げながら給与水準も引き上げたことになり、人材獲得競争が激しい建設・住宅業界での処遇改善の動きと重なります。
大和ハウス工業の企業情報とビジネスモデル


大和ハウス工業は1955年創業、大阪市北区と東京都千代田区に本社機能を置く東証プライム上場の総合建設会社です。戸建住宅事業は売上全体の一部にすぎず、賃貸住宅、マンション、商業施設、事業施設、物流施設、環境エネルギー事業まで幅広く展開しています。
連結売上高は5兆円を超え、グループ全体の従業員数は単体の16,508名を大きく上回ります。住宅メーカーというより多角化した生活基盤産業の企業グループという性格が強く、同じハウスメーカーでも戸建専業の会社とは収益構造が異なります。
この構造が年収に与える影響は二方向あります。戸建住宅市場が縮小しても商業施設や物流施設で収益を補える一方、事業領域が広いぶん職種ごとの年収差も大きくなりやすい点です。
有価証券報告書の1,101万円は2025年4月の大幅な給与改定を反映した直近の数字です。求人票や転職サイトに載っている年収情報が改定前のデータのままになっている場合があるので、応募前に最新の募集要項で初任給・年収モデルを確認してください。
大和ハウス工業の年代別の年収目安


有価証券報告書には年代別の内訳は記載されません。そのため年代別の数字は、口コミサイトの集計をもとにした推計値になります。
以下は複数の転職情報サイトが公表している年代別データをもとにした目安です。2025年の賃上げ以前の集計が中心のため、現在の水準はこれよりもやや高くなっていると考えてください。
| 年代 | 推計年収 | 位置づけ |
|---|---|---|
| 20代 | 526万円 | 初任給引き上げで入社直後から高水準 |
| 30代 | 715万円 | 係長級への昇格で差が出始める |
| 40代 | 842万円 | 課長級で1,000万円を超える例も |
| 50代 | 1,050万円 | 部長級で1,200万円以上も珍しくない |
20代・30代の年収
20代の推計は526万円です。国内の同年代の平均給与が400万円前後であることを踏まえると、入社数年の時点で既に大きく上回っています。
押し上げているのは2025年4月に改定された初任給の水準です。大学卒で月給35万円、大学院卒で月給36万2,000円と、改定前から40%前後引き上げられています(共同通信PRワイヤー 大和ハウス工業 初任給改定リリース)。
30代に入ると評価による差が表面化します。推計では715万円で、係長級への昇格タイミングが年収の分岐点になります。営業職はインセンティブの有無で同年代でも差が開きやすい職種です。
40代・50代の年収
40代の推計は842万円で、全社平均の1,101万円をまだ下回ります。50代で1,050万円と、平均に近づくのは50代以降という計算です。
ここで差を決めるのは等級とグレードです。口コミベースの情報では、係長級(G5)で900万円台、課長級(G4)で1,000万円超、部長級(G3)で1,200万円以上という役職別のイメージが示されています。
平均勤続年数が15.7年と長いことも、この年代の年収に効いています。転職せず残った社員が積み上げた昇給と昇格が平均値を押し上げている側面があり、中途入社で同じ年代に入った場合は推計値より低く着地することもあります。
額面年収と手取りの差
表に並ぶ金額はすべて額面です。実際に口座に入る金額は、社会保険料と所得税・住民税が引かれたあとの手取りになります。
目安として、年収600万円なら手取りは460万円から480万円程度、年収1,100万円なら手取りは780万円から820万円程度です。額面が上がるほど税率が上がるため、手取りの伸びは額面の伸びより緩やかになります。
大和ハウス工業は年2回の賞与が全社平均で9.5か月分前後と高水準なため、月々の手取りに加えて賞与時期の手取り増加が大きいという声もあります。
年代別の数字は統計モデルによる推計で、個人の実額とは幅があります。転職で年収を比較するときは、この表を目安として使いながら、オファー面談で基本給と賞与の内訳、インセンティブの計算方法まで確認してください。額面が同じでも手取りの増え方が変わります。
大和ハウス工業の職種別・グレード別の年収の違い


職種による差は明確です。口コミベースの集計では、建築・技術系669万円、営業系631万円、企画・事務・管理系598万円と、最も高い層と低い層で71万円の開きがあります(エン・ジャパン 大和ハウス工業 社員クチコミ)。
全社平均1,101万円に対し、口コミ回答者の平均年齢が32歳前後と若いこともあり、口コミ平均自体は641万円にとどまります。平均年収だけを見て自分の想定年収を組み立てると、実態との差に戸惑うことになります。
新卒の募集職種は総合職(営業系)と総合職(技術系、設計・住宅系施工・建築系施工・設備の4部門)に分かれている点も、大和ハウス工業の特徴です。
営業職の年収傾向
営業職は戸建住宅や法人向け施設の受注を担う中核職種です。口コミ集計での平均は631万円で、営業職のみ営業インセンティブが支給されるため、実績によって年収が大きく変動する職種です。
賞与は年2回で、全社平均で9.5か月分前後という高水準です。新卒1年目の冬でも60万円前後、3年目には夏冬合わせて200万円を超えるボーナスが支給されるといわれています。
30代で年収1,000万円を超える営業優秀者も珍しくないとされ、基本給より実績連動の比率が高いぶん、同期でも年収差が開きやすい職種です。
建築・技術系の年収傾向
建築・技術系(設計・施工・設備)は口コミ平均669万円と、3つの職種区分の中で最も高い水準です。平均年齢34歳前後という回答者の年齢層もあり、専門性が評価に反映されやすい職種といえます。
技術系は一級建築士や施工管理技士などの資格を取得すると資格手当が加算される仕組みがあり、資格の有無が年収に直結しやすい構造になっています。
現場監督として施工管理に携わる場合は、担当する物件の規模や難易度によって手当が変わることもあり、同じ技術系でも配属次第で年収に差が出ます。
管理職とグレード制度の関係
大和ハウス工業の役職別年収は、係長級(G5)で900万円台、課長級(G4)で1,000万円超、部長級(G3)で1,200万円以上が目安とされています。グレードが1つ上がるごとに年収が段階的に動く設計です。
評価は年功序列と成果主義のバランスを取った制度とされ、定期的な評価の積み重ねで着実に昇給していく仕組みが特徴です。急激な実力主義というより、段階を踏んで昇格していくタイプの制度といえます。
課長級の1,000万円超という水準は、全社平均の1,101万円とほぼ並ぶ水準です。裏を返せば、係長級にとどまったまま50代を迎えた場合、年収は900万円台で頭打ちになりやすいという計算です。
大和ハウス工業の新卒採用は営業系と技術系で初任給が同額ですが、営業職だけインセンティブが加わります。年収ベースで比べると実績次第で差が出るため、職種選択の面談ではインセンティブの計算方法まで聞いてください。



平均年収1,101万円という数字だけを見て応募すると、職種や等級によっての想定年収とのギャップに驚く方が多いです。募集職種ごとのインセンティブや資格手当まで含めて、自分の場合の想定年収を先に計算しておきましょう。
大和ハウス工業の年収を住宅・建設業界3社と比較
大和ハウス工業を建設業界全体と比べると、位置づけがわかりにくくなります。事業内容が近い会社と並べたほうが実態に近づきます。
ここでは積水ハウス、住友林業、大林組の3社と比較します。いずれも有価証券報告書を提出しており、同じ基準の数字で並べられます。
| 企業名 | 平均年収 | 平均年齢 | 従業員数 | 決算期 |
|---|---|---|---|---|
| 大和ハウス工業 | 1,101万円 | 40.7歳 | 16,508名 | 2026年3月期 |
| 大林組 | 1,239万円 | 42.0歳 | 9,472名 | 2026年3月期 |
| 住友林業 | 975万円 | 44.1歳 | 5,581名 | 2025年12月期 |
| 積水ハウス | 907万円 | 43.5歳 | 14,178名 | 2026年1月期 |
出典はIR BANK 大和ハウス工業 平均年収の推移、IR BANK 大林組、IR BANK 住友林業、IR BANK 積水ハウスです。大和ハウス工業は4社の中で大林組に次いで高く、最も低い積水ハウスとは194万円の差があります。
積水ハウスの年収


積水ハウスの平均年収は907万円です(2026年1月期、平均年齢43.5歳、従業員14,178名)。大和ハウス工業との差は194万円です。
積水ハウスは戸建住宅と賃貸住宅を主力とする住宅メーカーで、大和ハウス工業と比べると事業領域が住宅分野に集中しています。商業施設や物流施設を手がける大和ハウス工業のほうが事業の裾野が広いことが、年収差の背景にあると考えられます。
2026年1月期は前期から1,486名の人員減少があった一方で平均年収は25万円増えており、構成員数の変化が平均値に影響している可能性があります。
住友林業の年収


住友林業の平均年収は975万円です(2025年12月期、平均年齢44.1歳、従業員5,581名)。大和ハウス工業とは126万円の差があります。
住友林業は木材・建材事業と注文住宅事業を軸にしており、従業員数は大和ハウス工業の3分の1程度です。事業規模は小さいものの平均年収は大和ハウス工業に近い水準にあり、木材市況の好調が給与原資を支えていると考えられます。
直近5年の伸びは106万円で、大和ハウス工業の217万円には届きませんが、安定した右肩上がりの推移を続けています。
大林組の年収


大林組の平均年収は1,239万円です(2026年3月期、平均年齢42.0歳、従業員9,472名)。4社の中で最も高く、大和ハウス工業より138万円上回ります。
大林組はスーパーゼネコンの一角で、大規模な土木・建築工事を主力にしています。個人向け住宅を扱わず大型案件に特化する分業構造が、1人あたりの生産性の高さにつながっていると考えられます。
直近5年の伸びは215万円と大和ハウス工業の217万円とほぼ同水準で、建設業界全体で人材確保のための賃上げが進んでいることがうかがえます。
大林組のようなスーパーゼネコンは大型案件の施工管理力が評価されやすく、積水ハウスや住友林業のような住宅メーカーは営業力や個人客との折衝力が評価されやすい傾向があります。大和ハウス工業は両方の性質を併せ持つため、自分の強みがどちらに近いかで転職先の選び方も変わります。



4社を並べると、同じ住宅・建設業界でもスーパーゼネコンと住宅メーカーで年収帯が分かれているのがわかります。転職先を考えるときは、事業の幅と1人あたりの生産性をセットで見ると、提示年収の予想が立てやすくなりますよ。
大和ハウス工業の年収は大手ゼネコン・住宅メーカーと比べてどのレベルか
住宅・建設業界の中では上位にある大和ハウス工業ですが、スーパーゼネコン上位と比べると位置づけが変わります。全社平均で100万円以上の差がつく相手もいます。
直近決算期の有価証券報告書ベースで、業界主要各社の平均年収を並べます。
- 鹿島建設 1,254万円程度(スーパーゼネコン大手、有価証券報告書ベース)
- 大林組 1,239万円(2026年3月期、平均年齢42.0歳、IR BANK 大林組)
- 大和ハウス工業 1,101万円(2026年3月期、平均年齢40.7歳)
- 住友林業 975万円(2025年12月期、平均年齢44.1歳)
スーパーゼネコンとの年収差
大林組との差は138万円です。同じ建設業界でも、個人向け住宅を扱う比率の違いで平均年収に差が出ています。
ただし大和ハウス工業の課長級は年収1,000万円を超える水準にあり、役職クラスで見ればスーパーゼネコンの平均に近づく水準に届きます。全社平均の差がそのまま個人の年収差になるわけではありません。
比較の軸を全社平均に置くか、管理職層に置くかで結論が変わります。自分の想定ポジションに近い層で比べるのが実用的です。
年収差が生まれる構造的な理由
差の背景にあるのは、1人あたりが生み出す付加価値の大きさです。スーパーゼネコンは大型の土木・建築工事を少数精鋭で回す分業構造のため、従業員1人あたりの売上規模が大きくなりやすい構造です。
大和ハウス工業は戸建住宅から商業施設、物流施設、海外事業まで裾野が広く、事業領域の広さと引き換えに1人あたりの売上規模はスーパーゼネコンより小さくなる傾向があります。
一方で2025年の大幅な賃上げにより、この差は縮まる方向に動いています。今後も処遇改善が続けば、スーパーゼネコンとの差はさらに縮小する可能性があります。
全社平均の比較は入口としては有効ですが、施工管理同士、設計同士で比べないと判断を誤ります。スーパーゼネコンでも若手の年収は全社平均を下回ることが多く、大和ハウス工業の技術系669万円との差は全社平均の差ほど大きくならないケースがあります。
大和ハウス工業の年収に関する口コミ・評判
口コミサイトの集計では、大和ハウス工業の平均年収は641万円です(正社員926人の回答、回答者の平均年齢32歳)。年収・給与の納得度は79%と、業界の中でも高い評価を得ています(エン・ジャパン 大和ハウス工業 社員クチコミ)。
有価証券報告書の1,101万円との差は460万円です。回答者の平均年齢が32歳と、有価証券報告書の40.7歳より大きく若いことがこの差の主因と考えられます。
金額の評価そのものより、給与の中身に関する声のほうに特徴があります。
給与制度に対する社員の評価
「福利厚生がしっかり整っており、住宅手当や借上社宅が用意されている」という評価が多く見られます。会社の成長性(3.9点)と実力主義(3.8点)は相対的に高い評価です(エン・ジャパン 大和ハウス工業 社員クチコミ)。
一方で活気のある風土(3.2点)や社会貢献度(3.2点)の評価は相対的に低く、「残業文化が根強い」という指摘も見られます。年収水準への満足度が高い一方、働き方の面では課題を感じる声もあるということです。
月間残業時間は38時間程度とされ、勤務時間の納得度は69%です。年収の高さと引き換えに一定の繁忙さがあることは織り込んでおく必要があります。
男女差と働き方の実態
口コミ集計では、男性の平均年収670万円に対し女性は543万円という差が出ています。営業職・技術系に男性比率が高く、事務系に女性比率が高いという職種構成の違いが、この差の一因とみられます。
この構造は大和ハウス工業に限らず、建設・住宅業界全体で見られる傾向です。職種を選ぶ段階で将来の年収レンジがある程度決まってしまう点は、入社前に押さえておきたいポイントです。
休日・休暇の納得度は71%、人間関係満足度は68%です。年収以外の働きやすさの指標も、応募前の比較材料として参考になります。
年収水準が高い会社ほど、残業込みの実質労働時間が長くなっていないか確認する価値があります。オファー面談では年収のモデルケースだけでなく、みなし残業の時間数と実際の平均残業時間の両方を聞いておくと、入社後のギャップを減らせます。



年収の納得度が高い会社でも、働き方の面では別の課題が見えることがあります。数字だけで判断せず、口コミの中身まで読み込んでから意思決定することをおすすめします。
大和ハウス工業で年収を上げる方法


大和ハウス工業で年収を上げる道は3つあります。社内で等級を上げる、実績を積んでインセンティブや資格手当を獲得する、外部へ転職するという選択です。
順番として現実的なのは社内での等級昇格です。課長級以上の1,000万円超という水準は、外部転職で同等以上を取るより到達しやすい目標になります。
社内での昇格と等級の引き上げ
大和ハウス工業は年功序列と成果主義のバランスを取った評価制度で、等級が上がるタイミングで年収が段階的に動きます。係長級(G5)から課長級(G4)への昇格が1つの壁です。
係長級の上限はおおむね900万円台で、課長級に上がれるかどうかが1,000万円の壁になります。40代の推計842万円と課長級1,000万円超の差150万円以上が、その壁の高さです。
評価は年功と成果の両面で決まるため、数値で示せる実績を積みながら勤続年数を重ねることが、昇格への現実的な近道になります。
実績によるインセンティブと資格手当の獲得
営業職はインセンティブの獲得が年収アップの最短ルートです。30代で年収1,000万円を超える営業優秀者も珍しくないとされ、基本給の昇格を待たずに実績で年収を伸ばせるのが営業職の特徴です。
技術系は一級建築士や施工管理技士などの資格取得で手当が加算されます。資格の有無がそのまま年収差になりやすいため、入社後の資格取得支援制度を活用する価値があります。
どちらの職種でも、等級の昇格を待つだけでなく、実績や資格という形で年収に反映させられる手段があることが、大和ハウス工業で働くメリットの1つです。
転職によるキャリアアップ
社内での昇格が見通せない場合、転職が選択肢になります。大林組1,239万円といったスーパーゼネコンは、全社平均で大和ハウス工業を100万円以上上回ります。
ただしスーパーゼネコンの採用は職種・経験年数が絞られており、全社平均の差がそのまま提示年収に反映されるとは限りません。現実的な比較は同職種同士で行う必要があります。
住宅・建設業界での経験は、ディベロッパーや不動産会社、設備機器メーカーでも評価されます。施工管理や設計の実務経験を持ち込める転職先を選ぶほうが、年収の維持と上積みの両方を狙えます。
提示年収の相場を知るには、同じ業界の求人を複数社分まとめて見られる転職エージェントの利用が早道です。非公開求人を含めて現在の市場価値を確認してから、社内に残るか外に出るかを決める順番が合理的です。
転職を決めていなくても、エージェントに職務経歴を見てもらえば現在の想定年収レンジがわかります。社内の昇格ペースと外部の提示額を同じ物差しで比べられるようになり、どちらを選ぶにしても判断材料が増えます。



住宅・建設業界での経験は、専門性が高いぶん外から見ると強い武器になります。転職を決める前でも、自分の経験がいくらで評価されるのかを一度確かめておくと、社内での交渉にも使えますよ。
大和ハウス工業の年収に関するよくある質問
大和ハウス工業の年収について、検索されることの多い疑問をまとめます。数字はいずれも公開資料をもとにしています。
大和ハウス工業の初任給はいくらですか
2025年4月1日の改定以降、大学卒が月給35万円、大学院卒が月給36万2,000円です。改定前からそれぞれ40%、38%の引き上げとなっています(共同通信PRワイヤー 大和ハウス工業 初任給改定リリース)。
同時に対象の正社員約1.6万人の月例給与水準も平均10%引き上げられました。新卒1年目でも年収500万円前後が見込める水準です。
大学卒で月35万円という初任給は住宅・建設業界でも高い部類です。業界全体で人材獲得競争が激しくなっていることが、初任給の金額にも表れています。
大和ハウス工業の営業職の年収は他社と比べて高いですか
口コミ集計での営業系の平均は631万円です(エン・ジャパン 大和ハウス工業 社員クチコミ)。回答者の平均年齢が30歳前後と若いことを踏まえると、同業他社と比べて見劣りしない水準です。
ただし大和ハウス工業の全社平均1,101万円は下回ります。営業職はインセンティブの比率が高いため、実績次第で平均を大きく上回ることも、下回ることもある職種です。
住宅営業は個人客との折衝が中心となり、法人営業とは求められるスキルが異なります。他業界の営業職からの転職では、商材の専門知識の習得期間を見込んでおく必要があります。
大和ハウス工業の平均年収は今後も上がりますか
直近5年は884万円から1,101万円へと上昇基調で、特に2026年3月期は110万円という大幅な伸びでした。2025年4月の給与改定が主因で、一時的な賞与の変動とは性質が異なります。
住宅・建設業界全体で人材獲得競争が激しくなっており、大林組や住友林業など同業他社も賃上げを続けています。業界全体の処遇改善の流れが続く限り、今後も緩やかな上昇が見込める環境です。
一方で住宅市場は人口動態の影響を受けやすく、戸建住宅の着工戸数が減少する局面では業績連動の賞与が抑えられる可能性もあります。商業施設や海外事業など多角化した収益構造が、その下振れをどこまで吸収できるかが今後の焦点です。
大和ハウス工業の決算期は3月で、有価証券報告書は毎年6月下旬に提出されます。転職活動中に年収を確認するなら、EDINETやIR BANKで最新版を見るのが最も確実です。転職サイトの数字は更新が遅れていることがあります。
まとめ
大和ハウス工業の平均年収は1,101万円です(2026年3月期 有価証券報告書、平均年齢40.7歳、平均勤続年数15.7年)。国内の正社員平均545万円の約2.0倍にあたる水準です。
この数字は2025年4月の大幅な給与改定を反映したもので、前期から110万円という過去に例のない伸びでした。新卒初任給も大学卒で月35万円へ引き上げられています。
ただし全社平均と個別の実態には差があります。口コミ集計では建築・技術系669万円、営業系631万円、企画・事務・管理系598万円と、職種によって71万円の開きがありました。
同じ住宅・建設業界で並べると、大林組1,239万円、住友林業975万円、積水ハウス907万円です。大和ハウス工業は4社の中でスーパーゼネコンの大林組に次ぐ水準にあります。
年収を上げる道は、社内での等級昇格、インセンティブや資格手当の獲得、外部への転職の3つです。住宅・建設業界全体の賃上げの流れは、今後の年収の伸びしろを示しています。
転職を検討する場合は、全社平均ではなく同職種同士で比較してください。施工管理や設計の実務経験を持ち込める転職先を選べば、経験を活かしながら年収を上げる余地が生まれます。









