ロジスティードの平均年収は881万円|年代別・職種別の実態と年収を上げる方法を解説

ロジスティード(旧日立物流)の平均年収は881万円です(2026年3月期 有価証券報告書)。平均年齢は42.7歳、平均勤続年数は19.3年で、前年から35万円上がりました。

国内の給与所得者の平均給与は478万円、正社員に限っても545万円です(国税庁 令和6年分 民間給与実態統計調査)。ロジスティードの水準は正社員平均の約1.6倍にあたります。

ただしこの881万円は、本社機能を中心とする898名だけの平均です。グループ全体の連結従業員は約2万9,000名で、物流現場を担う地域子会社の口コミ年収は400万円台から500万円台にとどまります。この記事では有価証券報告書の数字を起点に、年代別・職種別・所属会社別の実態と、年収を上げる道筋を整理します。

解説者

FOCUS AGENT:東田 尚起

FOCUS AGENT なおき

株式会社リクルートにてHR領域に従事。
求人広告営業(indeed/リクナビnext)をメインに、転職エージェントとしても従事。

自ら立ち上げた就職系メディアの事業売却を経験し、転職支援と日系企業を中心に複数社のRPO業務も担う。

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株式会社CAREER FOCUS/東田尚起

ロジスティードは非上場になった今も有価証券報告書を出している、少し珍しい会社です。ただ平均年収の対象は本社中心の約900名なので、どの会社で採用されるのかを先に確認するのが年収を正しく読むコツですよ。

目次

ロジスティードの平均年収は881万円|有価証券報告書の最新データ

ロジスティードの平均年収の全体像

ロジスティードの直近の平均年収は881万円(881.6万円)です。2026年3月期の有価証券報告書に、従業員898名、平均年齢42.7歳、平均勤続年数19.3年、平均年間給与の対前年増減率4.1%と記載されています(ロジスティード 有価証券報告書(2026年3月期))。

ロジスティードは2023年に株式の上場を廃止していますが、非上場になった後も有価証券報告書を提出し続けているため、公式の数字で年収を確認できます。平均年間給与には賞与と基準外賃金(残業代など)が含まれています。

まずは日立物流時代からの推移で、881万円がどの位置にある数字なのかを確認します。

日立物流時代からの平均年収推移

ロジスティードの平均年収は、日立物流として上場していた時代から800万円台で推移してきました。2022年12月のKKRによる株式公開買付けを経て会社の器が変わったため、数字は旧会社と現会社の2系列に分かれます。

決算期平均年収平均年齢従業員数提出会社
2021年3月期795万円42.6歳1,328名日立物流
2022年3月期818万円42.9歳1,224名日立物流
2023年3月期841万円43.2歳1,199名日立物流
2024年3月期826万円42.6歳891名ロジスティード
2025年3月期846万円42.6歳881名ロジスティード
2026年3月期881万円42.7歳898名ロジスティード

出典はIR BANK 旧日立物流(Lマネジメント) 平均年収とIR BANK ロジスティード 平均年収(いずれも有価証券報告書の記載値を集計)です。

2024年3月期に従業員数が約300名減っているのは、事業の承継に伴って提出会社の範囲が変わったためです。人員の範囲が違う2系列を単純に比べず、それぞれの中での伸びを見るのが正確な読み方です。現会社になってからの2年間では55万円増えています。

平均年収が前年から35万円上がった背景

2026年3月期は前期の846万円から35万円の増加でした。同じ期の連結売上収益は9,930億円、親会社株主に帰属する当期利益は401億円で、前期の269億円から大きく伸びています(ロジスティード 有価証券報告書(2026年3月期))。

有価証券報告書では、賞与について「会社業績及び個人の評価結果等を反映する仕組み」と説明しています。業績が伸びた年は賞与を通じて平均年収が上がりやすい構造です。

平均年齢は42.6歳から42.7歳、平均勤続年数は19.3年で横ばいでした。社員構成がほとんど変わらないなかでの35万円増なので、給与水準そのものが底上げされた年と読み取れます。前年の数字はロジスティード 有価証券報告書(2025年3月期)で確認できます。

ロジスティードの企業情報と非上場化の経緯

ロジスティードの公式サイト
出典 ロジスティード公式サイト

ロジスティードは1950年創業、東京都中央区京橋に本社を置く物流会社です。物流業務を一括で請け負う3PL(サードパーティー・ロジスティクス)を主力に、国内475カ所、海外545カ所の拠点を持ち、グループ人員は56,240名にのぼります(ロジスティード 会社概要)。

2022年に米投資ファンドKKRの株式公開買付けを受けて日立製作所の連結子会社から外れ、2023年4月に日立物流からロジスティードへ社名を変えました。さらに2025年12月には、日本郵便が持株会社ロジスティードホールディングスの株式19.9%を取得し、資本業務提携を結んでいます(日本郵便 プレスリリース(2025年12月26日))。

ファンドが主要株主の企業は、業績目標の達成を重視する経営になりやすいとされます。売上と利益が伸びている間は賞与にプラスに働きますが、業績が落ちた年には賞与が下振れしやすい点も押さえておく必要があります。

ワンポイントアドバイス
平均年収の対象範囲を確認する

有価証券報告書の881万円は、提出会社ロジスティード単体の898名が対象です。そのうち769名が本社などの全社共通部門に属しており、物流センターの現場社員の多くは地域子会社に所属しています。求人票を見るときは、採用元がどの会社なのかを最初に確認してください。

ロジスティードの年代別の年収目安

ロジスティードの年代別の年収目安

有価証券報告書には年代別の内訳は記載されません。ここでは公式の初任給、口コミサイトの集計、有価証券報告書の平均年齢という3つの実データを組み合わせて、年代ごとの年収の目安を整理します。

推計の数字を独自に作ることはせず、出どころのある数字だけで年収カーブの形を描きます。

20代・30代の年収

入口となる初任給は、2026年度実績で学部卒が月給272,299円、修士卒が月給282,497円、高専卒が月給248,635円です(ロジスティード 新卒採用 募集要項)。学部卒の月給を12カ月分にすると約327万円で、これに年2回の賞与と残業手当が加わります。

30代の目安になるのが口コミの集計です。正社員146人の回答では平均年収680万円、回答者の平均年齢は34歳でした(OpenWork ロジスティード 年収・給与制度)。回答者の中心である30代前半で、すでに国内の正社員平均を100万円以上上回る水準です。

新卒の総合職は全国の拠点と海外を含む勤務地で採用され、入社後数年は物流センターの運営や顧客対応を経験するのが一般的です。年間休日は126日、有給休暇は24日と、休日の多さも年収とあわせて評価されています。

40代・50代の年収

有価証券報告書の平均年齢42.7歳で平均年収が881万円という点から、40代前半で800万円台後半に届く層が厚いと読み取れます(ロジスティード 有価証券報告書(2026年3月期))。口コミ平均の680万円(34歳)から、年齢が約9歳上がると200万円ほど増える計算です。

この年代で差を決めるのは管理職への登用です。口コミでは「管理職になるまでは給与は高くない」という声があり、昇給は年功的に進む一方、大きく跳ねるのは管理職に上がるタイミングとされています(OpenWork ロジスティード 年収・給与制度)。

平均勤続年数が19.3年と長い点も、40代以降の年収を押し上げています。中途入社で同じ年代に入った場合は、勤続による積み上げが少ないぶん、平均より低く着地することもあります。

額面年収と手取りの差

ここまでの金額はすべて額面です。実際に口座に入るのは、社会保険料と所得税・住民税が引かれたあとの手取りになります。

目安として、年収680万円なら手取りは510万円から530万円程度、年収881万円なら手取りは640万円から670万円程度です。扶養家族の有無や住んでいる自治体によっても変わります。

ロジスティードは家賃補助制度と家族手当を設けています(ロジスティード 新卒採用 募集要項)。家賃補助は額面に含まれても実質的な住居費の負担を軽くするため、他社の提示年収と比べるときは手当の内容までそろえて比べるのが確実です。

ワンポイントアドバイス
初任給は12カ月分と賞与で考える

募集要項の月給だけを見ると他業界より控えめに見えることがあります。ロジスティードは賞与が年2回あり、残業手当も別途支給されます。新卒や第二新卒で比較するときは、月給を12倍した額に賞与の見込みを足した年収ベースで判断してください。

ロジスティードの職種別・会社別の年収の違い

ロジスティードの職種別・会社別の年収差

ロジスティードの年収は、職種と所属会社の2つで大きく変わります。口コミの集計では、最も高い企画職が987万円、最も低い総合職が533万円で、差は454万円です(OpenWork ロジスティード 年収・給与制度)。

さらにグループ内では、本社機能を持つロジスティードと、現場を担う地域子会社で年収帯が分かれます。平均年収881万円だけを見て判断すると、実際の提示額との差に戸惑うことになります。

職種別の年収傾向

口コミサイトに寄せられた正社員の回答を職種別に並べると、次のようになります。回答数が少ない職種は振れ幅が大きい点に注意してください。

職種平均年収回答者数年収の幅
企画987万円7人850万〜1,200万円
事務740万円12人520万〜1,020万円
管理733万円15人450万〜1,000万円
事務員646万円7人450万〜800万円
営業643万円67人400万〜1,000万円
経理629万円6人500万〜800万円
総合職533万円9人420万〜600万円

出典はOpenWork ロジスティード 年収・給与制度です。回答が最も多い営業職の643万円が、現場に近い社員の実感値に近い数字と考えられます。

経営企画や事業企画は本社勤務で、回答者の年次も高めです。若手の総合職が533万円と低いのは、入社数年の社員の回答が多いためで、職種そのものの評価が低いわけではありません。

本社と地域子会社の年収差

ロジスティードグループでは、国内の物流センター運営を北日本・東日本・中部・西日本・九州などの地域子会社が担っています。口コミの集計では、地域子会社の平均年収は431万円から541万円で、ロジスティード本体とは大きな差があります。

回答者の平均年齢がいずれも32歳から34歳で、OpenWorkのロジスティード本体(平均34歳、680万円)とほぼ同じ年代です。同じ年代で比べても、本体と地域子会社の間には140万円から250万円の差があります。

ロジスティードグループの求人に応募する際は、社名が「ロジスティード株式会社」なのか「ロジスティード○○株式会社」なのかで、想定すべき年収帯が変わります。

管理職と男女の賃金差異

有価証券報告書には、管理職に占める女性の割合と男女の賃金差異も開示されています。ロジスティード単体では女性管理職の比率が7.9%、正規雇用での女性の賃金は男性の76.3%です(ロジスティード 有価証券報告書(2026年3月期))。

会社の説明では、職群と等級ごとに賃金水準を設定しており、差異の主な理由として上位の職制ほど女性の割合が下がること、住宅手当などの支給対象である世帯主に女性が少ないこと、短時間勤務制度の利用者に女性が多いことを挙げています。係長職に占める女性の割合は23.4%で、管理職の手前の層では女性が増えつつあります。

男性の育児休業取得率は51.7%です。等級ごとに賃金が決まる制度のため、性別を問わず、どの等級まで上がれるかが年収を左右する最大の要素になります。

ワンポイントアドバイス
応募先の会社名を正確に確認する

ロジスティードグループには100社を超える子会社があり、社名の似た会社が多数あります。転職サイトの口コミや年収データも会社ごとに分かれているため、応募先と同じ法人のデータを見ているかを確認してから比較してください。

株式会社CAREER FOCUS/東田尚起

グループ内で年収帯が分かれているのは、物流業界ではよくある構造です。現場の会社から本体への転籍や、本体採用の求人を狙うといった選び方で、同じロジスティードでも入口の年収が大きく変わりますよ。

ロジスティードの年収を物流大手3社と比較

ロジスティードの881万円は、物流業界の中で上位に入る水準です。ここでは同じく有価証券報告書を提出している物流大手3社と並べ、業界内での位置を確認します。

比較するのはNIPPON EXPRESSホールディングス、山九、SGホールディングスの3社です。持株会社は本社スタッフ中心の少人数、事業会社は現場社員を含む大人数と、対象範囲が違う点に注意して見てください。

企業名平均年収平均年齢従業員数決算期
ロジスティード881万円42.7歳898名2026年3月期
NIPPON EXPRESSホールディングス833万円47.5歳296名2025年12月期
SGホールディングス786万円38.5歳242名2026年3月期
山九730万円41.3歳12,452名2026年3月期

出典はIR BANK ロジスティード 平均年収、IR BANK NIPPON EXPRESSホールディングス、IR BANK SGホールディングス、IR BANK 山九です。4社の中ではロジスティードが最も高く、山九とは151万円の差があります。

NIPPON EXPRESSホールディングスの年収

NIPPON EXPRESSホールディングスの公式サイト
出典 NIPPON EXPRESSホールディングス公式サイト

NIPPON EXPRESSホールディングスの平均年収は833万円です(2025年12月期、平均年齢47.5歳、従業員296名)。ロジスティードとの差は48万円で、平均年齢はロジスティードより4.8歳高くなっています(IR BANK NIPPON EXPRESSホールディングス)。

直近の推移を見ると、2023年12月期の937万円から2年続けて下がっています。平均年齢が高いのにロジスティードを下回っている点は、両社の年収水準を比べるうえで見逃せない違いです。

NIPPON EXPRESSホールディングスは日本通運などを傘下に持つ持株会社で、296名はグループ本社の管理部門が中心です。ロジスティードの898名と同じく、現場社員を含まない数字である点は共通しています。

SGホールディングスの年収

SGホールディングスの公式サイト
出典 SGホールディングス公式サイト

SGホールディングスの平均年収は786万円です(2026年3月期、平均年齢38.5歳、従業員242名)。ロジスティードとの差は95万円です(IR BANK SGホールディングス)。

佐川急便を中核とするSGホールディングスは、平均年齢が38.5歳と4社の中で最も若くなっています。年齢差が約4歳あることを考えると、同じ年代で比べた場合の差は表の数字より小さくなります。

2021年3月期の704万円から5年で82万円増えており、宅配大手の持株会社として安定して年収を伸ばしているのが特徴です。

山九の年収

山九の公式サイト
出典 山九公式サイト

山九の平均年収は730万円です(2026年3月期、平均年齢41.3歳、従業員12,452名)。ロジスティードとの差は151万円です(IR BANK 山九)。

山九は持株会社ではなく、港湾荷役や構内物流、プラント設備の保全などを担う事業会社です。1万2,000名を超える現場社員を含んだ平均なので、本社中心のロジスティードと比べると低く出るのは自然な結果です。

一方で伸び方は大きく、2025年3月期の641万円から1年で89万円増えています。現場社員を含む平均でこの上がり幅は、物流業界全体の賃上げの流れを表しています。

ワンポイントアドバイス
持株会社と事業会社を分けて比べる

物流大手の平均年収は、持株会社なら本社スタッフ数百名、事業会社なら現場を含む数千名から1万名超が対象です。同じ平均年収でも中身がまったく違うため、比較するときは従業員数と平均年齢を必ず横に並べてください。

株式会社CAREER FOCUS/東田尚起

物流業界は2024年問題をきっかけに人材の取り合いが続いていて、現場を含めた賃上げが進んでいます。3PLの企画や営業の経験は他社でも求められやすいので、比較は年収だけでなく任される領域の広さでも見てみてください。

ロジスティードの年収に関する口コミ・評判

ロジスティードの年収に関する口コミの傾向

口コミサイトの集計では、ロジスティードの平均年収は680万円です(正社員146人の回答、回答者の平均年齢34歳)。航空・鉄道・運輸・倉庫業界の平均495万円を185万円上回り、業界内の年収ランキングでは16位に入っています(OpenWork ロジスティード 年収・給与制度)。

有価証券報告書の881万円との差は201万円です。この差には明確な理由があり、口コミの数字だけを見て年収が低いと判断するのは早計です。

給与制度に対する社員の評価

口コミで多いのは、物流企業の中では悪くない水準という評価です。業界平均を大きく上回る点については、否定的な声はほとんど見られません(OpenWork ロジスティード 年収・給与制度)。

制度面では、昇給が年1回4月に行われる年功的な運用だという声が目立ちます。安定して上がる一方、若手のうちは成果を出しても年収に大きな差がつきにくいとされています。

「管理職になるまでは給与は高くない」という指摘もあります。管理職と一般社員の間に明確な段差がある制度で、30代後半から40代の昇格が年収の分かれ目になります。

有価証券報告書と口コミの差が生まれる理由

口コミの680万円と有価証券報告書の881万円の差は、主に2つの要因で説明できます。

  • 回答者の平均年齢が34歳で、有価証券報告書の42.7歳より約9歳若い
  • 口コミにはグループ会社や過去の在籍者の回答も混ざり、本社中心の898名とは対象が異なる
  • 口コミは過去数年分の回答の累計で、直近の賃上げが反映されにくい

この3つに共通するのは、集計の対象と時期がそろっていないという点です。年齢と所属をそろえて読み直すと、2つの数字は矛盾しません。

自分の年収を判断する材料としては、年齢が近い口コミと、有価証券報告書の推移を組み合わせて見るのが実用的です。

ワンポイントアドバイス
口コミは回答者の年齢を必ず見る

口コミサイトの平均年収は、回答者の平均年齢によって大きく変わります。ロジスティードの場合は34歳の平均が680万円です。自分の年齢と近い回答や、同じ職種の回答に絞って読むと、提示年収の妥当性を判断しやすくなります。

ロジスティードで年収を上げる方法

ロジスティードで年収を上げる3つの道

ロジスティードで年収を上げる道は3つあります。社内で管理職を目指す、成長領域のポジションに移る、外部へ転職するという選択です。

等級ごとに賃金が決まる制度のため、最も確実なのは社内の昇格です。そのうえで、日本郵便との提携や海外事業の拡大で生まれるポジションが新しい選択肢になっています。

社内での昇格と管理職登用

ロジスティードの給与は職群と等級ごとに設定されており、等級が上がるタイミングで年収が動きます(ロジスティード 有価証券報告書(2026年3月期))。昇給は年1回、賞与は年2回で、賞与には会社業績と個人の評価結果が反映されます。

口コミでは管理職の前後で給与に段差があるとされ、管理職に上がれるかどうかが1,000万円台に届くかの分かれ目になります。企画職の口コミ平均987万円は、本社で管理職級の仕事を担う層の水準と考えられます。

評価で数字を示しやすいのは、新規案件の獲得、物流センターの生産性改善、コスト削減の実績です。3PLは顧客ごとに仕組みを作る仕事なので、担当した案件の成果を数字で残しておくことが昇格の材料になります。

日本郵便との提携と成長領域

2025年12月に日本郵便がロジスティードホールディングスの株式19.9%を取得し、両社は資本業務提携を結びました(日本郵便 プレスリリース(2025年12月26日))。日本郵便の国内配送網とロジスティードの3PLを組み合わせ、企業間物流から国際物流まで一貫して運営する体制を目指しています。

提携や国際物流、物流DXの領域では、新しい事業を立ち上げる人材が必要になります。成長領域のポジションは評価の機会が多く、昇格の近道になりやすいという面があります。

ロジスティードは海外業務研修制度も設けています。語学力と3PLの実務経験を組み合わせれば、海外拠点への赴任も視野に入り、赴任手当によって額面年収はさらに上がります。

転職によるキャリアアップ

社内での昇格が見通せない場合や、地域子会社に所属していて本体との年収差を埋めたい場合は、転職が選択肢になります。物流業界は人手不足が続いており、3PLの経験者は求人が多い状況です。

ロジスティードで身につく物流センターの立ち上げ、顧客の物流改善提案、国際一貫輸送の管理といった経験は、他の物流大手だけでなく、メーカーや小売の物流部門、物流コンサルティングでも評価されます。

ただし、ロジスティード本体の881万円より高い提示を受けられる転職先は限られます。現在の所属会社と年齢に近い水準を基準にして、上積みを狙える転職先を選ぶほうが現実的です。

提示年収の相場を知るには、物流業界の求人をまとめて比較できる転職エージェントの利用が早道です。非公開求人を含めて自分の市場価値を確認してから、社内に残るか外に出るかを決める順番が合理的です。

ワンポイントアドバイス
在籍中に市場価値を測っておく

転職を決めていなくても、エージェントに職務経歴を見てもらうと、現在の想定年収レンジがわかります。社内の昇格ペースと外部の提示額を同じ物差しで比べられるようになり、地域子会社から本体への転籍を目指すかどうかの判断にも使えます。

株式会社CAREER FOCUS/東田尚起

3PLの経験は、物流の仕組みを一から作れる人材として評価されやすい強みです。今すぐ動かなくても、自分の経験がいくらで評価されるのかを一度確かめておくと、社内での交渉や異動の希望にも生かせますよ。

ロジスティードの年収に関するよくある質問

ロジスティードの年収について、検索されることの多い疑問をまとめます。数字はいずれも公開資料をもとにしています。

ロジスティードの初任給はいくらですか

2026年度実績で、学部卒が月給272,299円、修士卒が月給282,497円、高専卒が月給248,635円です。募集職種は総合職で、募集人数は50名とされています(ロジスティード 新卒採用 募集要項)。

昇給は原則年1回、賞与は年2回です。勤務時間は実働7時間45分で、フレックスタイム制や在宅勤務制度も整っています。

年間休日は126日、年次有給休暇は24日です。家賃補助制度、家族手当、交通費の全額支給もあり、月給以外の待遇も含めて比較すると実質的な水準は高めです。

ロジスティードは上場していますか

現在は上場していません。日立物流として東京証券取引所に上場していましたが、2022年のKKRによる株式公開買付けを経て非上場になりました。現在の株主は持株会社のロジスティードホールディングスで、その株式の19.9%を日本郵便が保有しています(日本郵便 プレスリリース(2025年12月26日))。

非上場ではあるものの、ロジスティードは有価証券報告書の提出を続けています。そのため平均年収や従業員数などの公式データを毎年確認できます(ロジスティード 有価証券報告書(2026年3月期))。

非上場化の前後で平均年収は800万円台を維持しており、上場廃止によって給与水準が下がったという傾向は数字からは読み取れません。

グループ会社の年収はロジスティードと同じですか

同じではありません。口コミの集計では、ロジスティード西日本が541万円、ロジスティード中部が473万円、ロジスティード東日本が431万円で、ロジスティード本体の口コミ平均680万円とは大きな差があります(エン カイシャの評判 ロジスティード西日本、エン カイシャの評判 ロジスティード中部、エン カイシャの評判 ロジスティード東日本)。

地域子会社は物流センターの運営や輸配送などの現場業務が中心で、等級や賃金テーブルも会社ごとに設定されています。

グループの求人に応募する際は、応募先の法人名と、その会社の年収データを確認するのが確実です。

ワンポイントアドバイス
有価証券報告書は毎年6月に更新される

ロジスティードの決算期は3月で、有価証券報告書は毎年6月下旬に提出されます。転職活動中に年収を確認するなら、金融庁のEDINETで最新版を見るのが確実です。転職サイトの数字は旧日立物流時代のまま更新されていないことがあります。

まとめ

ロジスティードの平均年収は881万円です(2026年3月期 有価証券報告書、平均年齢42.7歳、平均勤続年数19.3年)。国内の正社員平均545万円の約1.6倍にあたり、前年から35万円上がりました。

ただしこの数字は、本社機能を中心とする898名の平均です。口コミの集計では本体の平均が680万円(34歳)、地域子会社は431万円から541万円と、所属する会社によって年収帯が大きく分かれます。

職種別では企画職987万円、営業職643万円、総合職533万円と、最大で454万円の開きがありました。昇給は年功的に進み、管理職に上がるタイミングで年収が大きく動きます。

物流大手と比べると、NIPPON EXPRESSホールディングス833万円、SGホールディングス786万円、山九730万円を上回り、業界内では上位の水準です。

年収を上げる道は、社内での管理職登用、日本郵便との提携や国際物流といった成長領域への異動、外部への転職の3つです。転職を考える場合は、全社平均ではなく自分の所属会社と年齢に近い数字を基準に、上積みを狙える転職先を選んでください。

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