ジャストシステムの平均年収は1,650万円です(2026年3月期 有価証券報告書)。平均年齢は38.8歳、平均勤続年数は13.5年で、前期から217万円増えました。
国内の給与所得者の平均給与は478万円、正社員に限っても545万円です(国税庁 令和6年分 民間給与実態統計調査)。ジャストシステムの水準は正社員平均の約3倍にあたり、上場企業の中でもトップクラスの年収です。
ただし1,650万円は単体293名の平均で、毎月支給される利益還元が大きく効いた数字です。この記事では有価証券報告書と公式の採用情報を起点に、年代別・職種別の実態、同業他社との比較、年収を上げる道筋を整理します。
FOCUS AGENT:東田 尚起

株式会社リクルートにてHR領域に従事。
求人広告営業(indeed/リクナビnext)をメインに、転職エージェントとしても従事。
自ら立ち上げた就職系メディアの事業売却を経験し、転職支援と日系企業を中心に複数社のRPO業務も担う。
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株式会社CAREER FOCUS/東田尚起ジャストシステムは一太郎やATOKの会社というイメージが強いですが、いまの売上の柱は通信教育の「スマイルゼミ」です。年収の高さは事業の稼ぐ力と利益還元の仕組みがセットで生まれているので、制度の中身まで見ておくと判断を誤りにくくなりますよ。
ジャストシステムの平均年収は1,650万円|有価証券報告書の最新データ


ジャストシステムの直近の平均年収は1,650万円です(2026年3月期、平均年齢38.8歳、平均勤続年数13.5年、単体従業員293名)。出典はジャストシステム 有価証券報告書で、経年の数字はIR BANK ジャストシステム 平均年収の推移にまとまっています。
有価証券報告書の平均年間給与は、賞与と基準外賃金を含む単体従業員の平均です。ジャストシステムの場合は、毎月支給される利益還元もこの金額に含まれます。
まず直近7年分の推移から、1,650万円がどの位置にある数字なのかを確認します。
直近7年の平均年収推移
ジャストシステムの平均年収は、2020年3月期の1,145万円から2026年3月期の1,650万円まで、6年で505万円増えています。2014年3月期の827万円と比べると、12年でほぼ2倍です。
| 決算期 | 平均年収 | 平均年齢 | 従業員数 |
|---|---|---|---|
| 2020年3月期 | 1,145万円 | 39.0歳 | 333名 |
| 2021年3月期 | 1,198万円 | 38.7歳 | 338名 |
| 2022年3月期 | 1,309万円 | 39.3歳 | 316名 |
| 2023年3月期 | 1,438万円 | 39.6歳 | 308名 |
| 2024年3月期 | 1,428万円 | 38.9歳 | 296名 |
| 2025年3月期 | 1,432万円 | 39.0歳 | 289名 |
| 2026年3月期 | 1,650万円 | 38.8歳 | 293名 |
出典はIR BANK ジャストシステム 平均年収の推移(有価証券報告書の記載値を集計)です。
注目したいのは従業員数の動きです。2021年3月期の338名から2025年3月期の289名まで、社員数は減り続けてきました。人数を増やさずに売上と利益を伸ばしてきたことが、1人あたりの年収を押し上げています。
平均年齢は38歳台から39歳台でほとんど動いていません。高齢化で平均が上がったのではなく、同じ年齢構成のまま給与水準そのものが上がっていると読み取れます。
平均年収が前年から217万円上がった理由
2026年3月期は前期から217万円の増加でした。同じ期の売上高は515億円で前期比15.6%の増収、営業利益は224億円で24.7%の増益です(ジャストシステム 有価証券報告書)。
ジャストシステムは給与と年2回の賞与に加えて、営業利益額に応じて毎月社員に還元する「利益還元制度」を導入しています(ジャストシステム 変化と成長を継続するためのしくみ)。営業利益が2割以上伸びた年に平均年収が15%伸びたのは、この制度の仕組みどおりの動きです。
逆に言えば、営業利益が落ちた年は年収も下がります。2024年3月期に10万円下がったように、業績と年収が強く連動する給与体系です。
ジャストシステムの企業情報と事業内容


株式会社ジャストシステムは1979年創立、東京本社と徳島本社を置く東証プライム上場(証券コード4686)のソフトウェア会社です。社員数は302人(2026年3月時点、連結)です(ジャストシステム 会社概要)。
日本語ワープロ「一太郎」や日本語入力システム「ATOK」で知られますが、売上の内訳は大きく変わっています。2026年3月期の売上515億円のうち、個人向けが331億円、法人向けが183億円で、個人向けの中心はタブレットで学ぶ通信教育「スマイルゼミ」です(ジャストシステム 有価証券報告書)。
法人向けでは、ノーコードの業務アプリ作成ツール「JUST.DB」や学校向けの学習ソフトを展開しています。なお同社の議決権の43.96%は株式会社キーエンスが保有しており、資本・業務提携の関係にあります。
有価証券報告書の1,650万円には、営業利益に連動する利益還元が含まれています。固定給だけで1,650万円が保証されるわけではありません。求人票や内定時の提示額を見るときは、基本給、賞与、利益還元の見込みを分けて確認しておくと、入社後のずれを防げます。
ジャストシステムの年代別の年収目安


有価証券報告書には年代別の内訳は記載されません。ここでは公式の新卒モデル給与と、口コミサイトの年代別集計を組み合わせて実態を整理します。
口コミの数字は回答数が少なく、投稿時期も幅があります。有価証券報告書の平均と口コミの数字には大きな開きがあるため、あくまで傾向をつかむ材料として見てください。
| 区分 | 年収 | 出典・注記 |
|---|---|---|
| 新卒1年目(モデル給与) | 670万円 | 利益還元・諸手当込み、公式募集要項 |
| 20代(口コミ) | 531万円 | キャリコネ 正社員の投稿集計 |
| 30代(口コミ) | 548万円 | キャリコネ 正社員の投稿集計 |
| 40代(口コミ) | 966万円 | キャリコネ 正社員の投稿集計 |
| 全社平均(有報) | 1,650万円 | 2026年3月期、平均年齢38.8歳 |
出典はジャストシステム 新卒採用 募集要項、キャリコネ ジャストシステム、ジャストシステム 有価証券報告書です。
新卒1年目の年収
2028年度新卒向けの募集要項では、初年度のモデル給与が年収670万円、月収40万円と公表されています。この金額には利益還元と諸手当が含まれます(ジャストシステム 新卒採用 募集要項)。
賞与は年2回で、これとは別に利益還元が毎月支給されます。住宅関連手当は最大74,000円、アニバーサリー手当は年60,000円です。
大学卒の初年度で670万円という水準は、国内の正社員平均545万円をすでに上回ります。新卒の段階から利益還元の対象になる点が、ほかのIT企業との大きな違いです。
20代・30代の年収
口コミの集計では20代の平均が531万円、30代が548万円です(キャリコネ ジャストシステム)。新卒モデル給与の670万円より低いのは、利益還元の額が今より小さかった時期の投稿が含まれているためと考えられます。
公式のよくある質問では「年功序列は一切ありません」と明記されています(ジャストシステム 新卒採用 よくあるご質問)。20代・30代のうちは、目標の達成度と会社業績によって年収の振れ幅が大きくなる年代です。
全社の平均年齢が38.8歳で平均年収1,650万円という事実を踏まえると、現在の30代後半の社員は口コミの数字を大きく上回る水準にいると見るのが自然です。
40代以降の年収
口コミ集計では40代の平均が966万円で、30代から400万円以上跳ね上がります(キャリコネ ジャストシステム)。マネジメントを担う層が増え、評価と役割の差がはっきり年収に表れる年代です。
一方で社員数は300名弱と少なく、管理職ポストの数には限りがあります。年齢を重ねれば自動的に上がる仕組みではないため、40代以降の年収は個人差が大きくなります。
額面年収と手取りの差
ここまでの金額はすべて額面です。実際に受け取る金額は、社会保険料と所得税・住民税が引かれたあとの手取りになります。
目安として、年収670万円なら手取りは510万円から530万円程度、年収1,650万円なら手取りは1,050万円から1,100万円程度です。年収が上がるほど税率が上がるため、手取りの伸びは額面の伸びより緩やかになります。
利益還元は毎月の給与に上乗せされるため、ボーナス月だけ手取りが跳ねる会社と比べて、月々の収入が厚くなる傾向があります。
ジャストシステムの平均年収は6年で500万円以上上がっています。口コミサイトの年代別データは数年前の投稿を含むことが多く、現在の水準より低く出やすい点に注意が必要です。比較に使うなら、投稿日が新しいものに絞って見ると実態に近づきます。
ジャストシステムの職種別の年収と給与制度


職種別の公式データはありません。口コミの集計では、営業719万円、技術(ソフトウェア関連)605万円という数字があります(キャリコネ ジャストシステム)。
ただしジャストシステムの年収は、職種の違いより会社業績と個人の貢献度で大きく動きます。職種ごとの差を見る前に、給与制度の仕組みを押さえておく必要があります。
新卒の募集職種は、企画開発エンジニア、教材開発、UXデザイナー、企画営業、セールスエンジニア、コミュニケーションデザイナーの6つです。
企画営業職の年収傾向
口コミ集計での営業職の平均は719万円です(キャリコネ ジャストシステム)。法人・学校・官公庁向けの商品を担当し、目標の達成度が評価に直結します。
企画営業の初任地は東京で、名古屋・大阪の営業所へ転勤の可能性があります。半期ごとの優秀社員表彰「JSアワード」では、優秀な営業成績を収めた社員が表彰と賞金の対象になります。
成果が数字で見えやすい職種ほど、利益還元と評価の恩恵を受けやすい構造です。
開発エンジニアの年収傾向
口コミ集計での技術(ソフトウェア関連)の平均は605万円です(キャリコネ ジャストシステム)。開発エンジニアは、自社サービスの企画、設計、実装、テストまでを一貫して担当します(ジャストシステム キャリア採用 開発エンジニア)。
受託開発ではなく自社商品の開発のため、担当サービスの売上が伸びれば会社の営業利益に直結します。開発領域にとどまらず、営業やマーケティングと一緒に事業開発を担う点が特徴です。
キャリア採用の年収は「現在の年収を元に応相談」とされており、経験とスキルに応じて個別に決まります。
利益還元制度と賞与の仕組み
ジャストシステムの報酬は、給与と年2回の賞与に、営業利益額に応じた毎月の利益還元を加えた3層構造です(ジャストシステム 変化と成長を継続するためのしくみ)。公式のよくある質問でも、平均年収が高い理由を業績貢献度に応じた利益還元と説明しています(ジャストシステム 新卒採用 よくあるご質問)。
新卒のモデル給与でも、月収40万円には利益還元と諸手当が含まれています。基本給だけで年収が決まる会社ではなく、賞与と利益還元の比重が大きい給与構成です。
目標は会社や上司が与えるのではなく、社員が自分で設定する「目標管理制度」が採られています。高い目標を自ら掲げて達成した分が報酬に反映される仕組みです。
男女の賃金差異と管理職比率
有価証券報告書では、正規雇用労働者の男女の賃金差異は61.2%、全労働者では48.9%と開示されています。管理職に占める女性の割合は5.7%です(ジャストシステム 有価証券報告書)。
同じ制度のもとでも、管理職層の男女構成の差が平均年収の差として表れています。一方で男性の育児休業取得率は100.0%と、両立支援の数字は高い水準です。
ジャストシステムの年収は、基本給、年2回の賞与、毎月の利益還元の組み合わせで決まります。基本給の比率が低いため、業績が落ちた年の下振れ幅も大きくなります。面接やオファー面談では、直近の利益還元の実績額まで確認しておくと判断材料が増えます。



年収の大半が業績連動という会社は、好調な年は大きく報われる一方、不調な年の落ち幅も大きくなります。固定給の安定を重視する方か、成果と業績に賭けたい方かで、同じ1,650万円の見え方が変わりますよ。
ジャストシステムの年収をソフトウェア大手3社と比較
ジャストシステムを同じ自社パッケージ・クラウドサービスを手がけるソフトウェア会社と比べると、年収の突出ぶりがはっきりします。
ここではトレンドマイクロ、オービックビジネスコンサルタント(OBC)、サイボウズの3社と比較します。いずれも有価証券報告書を提出しており、同じ基準の数字で並べられます。
| 企業名 | 平均年収 | 平均年齢 | 従業員数 | 決算期 |
|---|---|---|---|---|
| ジャストシステム | 1,650万円 | 38.8歳 | 293名 | 2026年3月期 |
| トレンドマイクロ | 988万円 | 40.3歳 | 725名 | 2025年12月期 |
| オービックビジネスコンサルタント | 831万円 | 34.7歳 | 1,065名 | 2026年3月期 |
| サイボウズ | 718万円 | 36.4歳 | 1,080名 | 2025年12月期 |
出典はIR BANK ジャストシステム 平均年収の推移、IR BANK トレンドマイクロ、IR BANK オービックビジネスコンサルタント、IR BANK サイボウズです。ジャストシステムは4社の中で最も高く、2位のトレンドマイクロとも662万円の差があります。
トレンドマイクロの年収


トレンドマイクロの平均年収は988万円です(2025年12月期、平均年齢40.3歳、従業員725名)。前期から88万円増えており、3社の中では最も高い水準です(IR BANK トレンドマイクロ)。
トレンドマイクロはウイルスバスターで知られるセキュリティソフトの大手で、法人向けセキュリティが事業の柱です。グローバルに展開しているため、国内単体の社員数は725名にとどまります。
ジャストシステムとの差は662万円です。平均年齢はトレンドマイクロの方が1.5歳高いにもかかわらず、年収では大きく離れています。
オービックビジネスコンサルタントの年収


オービックビジネスコンサルタント(OBC)の平均年収は831万円です(2026年3月期、平均年齢34.7歳、従業員1,065名)。2023年3月期の693万円から3年で138万円伸びています(IR BANK オービックビジネスコンサルタント)。
OBCは会計ソフト「勘定奉行」を中心とする奉行シリーズの開発・販売を手がけ、近年はクラウド版への移行を進めています。ジャストシステムと同じく、パッケージソフトからクラウドサービスへ事業を広げてきた会社です。
平均年齢は34.7歳と4社で最も若く、年齢差を考えると年収水準は高めです。ただしジャストシステムとは819万円の差があります。
サイボウズの年収


サイボウズの平均年収は718万円です(2025年12月期、平均年齢36.4歳、従業員1,080名)。直近5年で毎年上昇を続けています(IR BANK サイボウズ)。
サイボウズは「kintone」や「サイボウズ Office」などのグループウェアを展開しています。ジャストシステムのJUST.DBと同じく、ノーコードの業務アプリ作成ツールで競合する関係です。
平均勤続年数は6.7年で、社員数の急拡大期に入社した若手が多い構成です。同じ業務アプリ領域でも、ジャストシステムとは932万円の差があります。
4社の年収差は、社員1人あたりがどれだけ利益を生んでいるかでおおむね説明できます。ジャストシステムは連結302人で営業利益224億円を上げており、1人あたり7,000万円を超えます。転職先を比べるときは、売上規模よりも1人あたり利益に注目すると提示年収の予想が立てやすくなります。



同じソフトウェア会社でも、社員数が少なく利益率が高い会社ほど年収が高くなる傾向がはっきり出ています。ジャストシステムは少数精鋭の典型例なので、入社後に求められる成果の水準も高いと考えておくのが現実的です。
ジャストシステムの年収とキーエンス・高年収企業との比較
ソフトウェア業界の中では突出しているジャストシステムですが、筆頭株主のキーエンスと比べると位置づけが変わります。
直近決算期の有価証券報告書ベースで、関係の深い会社と並べます。
- キーエンス 2,178万円(2026年3月期、平均年齢35.0歳、IR BANK キーエンス)
- ジャストシステム 1,650万円(2026年3月期、平均年齢38.8歳)
- トレンドマイクロ 988万円(2025年12月期、平均年齢40.3歳)
- 国内の正社員平均 545万円(令和6年分 民間給与実態統計調査)
並べてみると、ジャストシステムは国内の上場企業でも上位の水準にありながら、キーエンスとは500万円以上の開きがあることがわかります。
キーエンスとの関係と年収差
キーエンスの平均年収は2,178万円で、ジャストシステムとの差は528万円です(IR BANK キーエンス)。キーエンスはジャストシステムの議決権の43.96%を保有する筆頭株主です(ジャストシステム 有価証券報告書)。
キーエンスが筆頭株主となって以降、ジャストシステムは少人数で高い利益率を追求する経営へと転換してきました。営業利益に連動した報酬と目標管理という仕組みも、高収益企業として知られるキーエンスと共通する考え方です。
キーエンスの平均年齢35.0歳に対し、ジャストシステムは38.8歳です。年齢を考慮すると、両社の差は数字以上に大きいと見ることもできます。
年収が高い構造的な理由
高年収の源泉は利益率の高さです。2026年3月期の売上高515億円に対して営業利益は224億円で、営業利益率は40%を超えます(ジャストシステム 有価証券報告書)。
スマイルゼミのような月額課金型の通信教育は、会員が積み上がるほど売上が安定します。開発したソフトやサービスを多くの利用者に届けるビジネスのため、社員数を増やさずに売上を伸ばせる構造です。
この利益を、利益還元制度で毎月社員に配分しています。高い利益率と少ない社員数、そして還元の仕組みの3つがそろって、1,650万円という平均年収が生まれています。
利益率の高い会社は、社員一人ひとりに求められる成果の水準も高くなります。公式の採用情報でも、平日は定時後も仕事をしている社員が多いと明記されています。年収だけで判断せず、働き方や評価の厳しさまで含めて自分に合うかを考えておくことが大切です。
ジャストシステムの年収に関する口コミ・評判
口コミサイトでは、ジャストシステムの平均年収を1,109万円(年収範囲450万円から1,800万円)とする集計があります(ワンキャリア転職 ジャストシステムの年収)。有価証券報告書の1,650万円より541万円低い数字です。
別の口コミサイトでは、正社員28人の投稿から平均603万円という集計も出ています(キャリコネ ジャストシステム)。口コミの数字は投稿時期と回答者の構成で大きくぶれるため、有価証券報告書の数字と並べて読む必要があります。
金額の高さそのものより、報酬の決まり方と働き方に関する声に特徴があります。
給与構成に関する口コミ
口コミサイトの集計では、基本給の平均が月30万円、賞与の平均が年401万円、残業代の平均が月7万円という内訳が示されています(ワンキャリア転職 ジャストシステムの年収)。回答数は多くないものの、基本給より賞与と利益還元で年収を稼ぐ構造が口コミからも読み取れます。
基本給が月30万円なら、年間の基本給は360万円程度です。同じ口コミサイトの平均年収1,109万円との差の大部分を、賞与と毎月の利益還元が占めている計算になります。
この構造は、業績が良い年には年収を大きく押し上げる一方、業績が落ちた年には下振れしやすいという両面を持っています。
働き方と残業に関する声
口コミ集計では月平均残業時間が57.0時間、有休消化率が44%という数字があり(キャリコネ ジャストシステム)、ワークライフバランスに課題を感じる声が見られます。
会社側は21時以降の残業と土日祝日の勤務を禁止しており、年間休日は128日(2025年度実績)です(ジャストシステム 新卒採用 募集要項、ジャストシステム 新卒採用 よくあるご質問)。「平日はしっかり働き、休日は思いっきり休む」というメリハリ型の働き方が前提です。
平日の業務量は多い一方で、休日はしっかり確保される働き方と言えます。高い年収と引き換えに、平日の密度の高さを受け入れられるかが判断の分かれ目です。
ジャストシステムの口コミは、平均年収の数字だけを見ると有価証券報告書と大きく食い違います。投稿時期が古いものや非正規雇用の回答が混ざると数字は下がります。金額よりも、評価制度や働き方に関する具体的な記述を参考にするほうが、入社後の姿を想像しやすくなります。
ジャストシステムで年収を上げる方法


ジャストシステムで年収を上げる道は3つあります。目標管理制度で成果を出す、表彰制度で評価を積み上げる、外部へ転職するという選択です。
利益還元は会社の営業利益に連動するため、個人の努力だけでは決まらない部分もあります。そのうえで個人が動かせるのは、評価と役割の部分です。
目標管理制度で成果を出す
ジャストシステムでは、社員が自ら「こうすべきだ」と考える目標を設定し、その達成度が報酬に反映されます(ジャストシステム 変化と成長を継続するためのしくみ)。高い目標を掲げて達成するほど、業績貢献度に応じた還元が大きくなる仕組みです。
年功序列はないため、若手でも成果次第で評価を上げられます。営業なら担当商品の売上、エンジニアなら担当サービスの成長への貢献が評価の材料になります。
全社員がビジネスプランを起案する「JSBP 100」も、新規事業で成果を出す機会として活用できます。
表彰制度で評価を積み上げる
半期ごとの優秀社員表彰「JSアワード」では、優秀な営業成績、革新的な商品開発、経営の効率化への貢献などを対象に、表彰状と賞金が贈られます。入社1年目で目標を大きく上回った社員を表彰する「新人王」もあります(ジャストシステム 変化と成長を継続するためのしくみ)。
表彰は賞金そのものに加えて、社内での評価の実績として残ります。少数精鋭の組織では、目に見える実績が役割の拡大につながりやすくなります。
転職によるキャリアアップ
ジャストシステムの平均年収は、ソフトウェア業界ではすでに最上位の水準です。同業へ転職して年収を上げられる会社は限られ、転職でさらに上を狙うなら外資系IT企業や高年収のメーカー系が候補になります。
一方で、自社サービスの企画から開発、販売まで一貫して担った経験は、SaaS企業や事業会社のプロダクト部門で評価されます。業績連動の報酬に疲れて安定を取りに行く転職も、現実的な選択肢の1つです。
自分の経験がほかの会社でいくらで評価されるのかを知るには、IT業界の求人を複数社分まとめて見られる転職エージェントの利用が早道です。非公開求人を含めて市場価値を確認してから、残るか移るかを決める順番が合理的です。
ジャストシステムの年収は業績連動の比率が高く、年によって大きく動きます。転職を決めていなくても、エージェントに職務経歴を見てもらえば固定給ベースでの想定年収がわかります。社内に残る場合の見通しと外部の提示額を同じ物差しで比べられるようになります。



ジャストシステムで成果を出してきた方は、高い目標を自分で立てて達成してきた経験そのものが強みになります。転職するかどうかは別として、一度外部の評価を確かめておくと、社内でのキャリアの選び方にも自信が持てますよ。
ジャストシステムの年収に関するよくある質問
ジャストシステムの年収について、検索されることの多い疑問をまとめます。数字はいずれも公開資料をもとにしています。
ジャストシステムの初任給はいくらですか
2028年度新卒向けの募集要項では、初年度のモデル給与が年収670万円、月収40万円と公表されています。この金額には利益還元と諸手当が含まれます(ジャストシステム 新卒採用 募集要項)。
賞与は年2回で、利益還元は毎月支給されます。勤務時間は9時から18時、年間休日は128日(2025年度実績)、初任地は東京本社または東京・大阪・名古屋の営業所です。
応募資格は四年制大学または大学院の卒業(修了)見込みの方で、企画開発エンジニア職はプログラミング経験が条件です。
中途採用の年収はどのくらいですか
キャリア採用の募集要項では、年収は「現在の年収を元に応相談」とされています(ジャストシステム キャリア採用 開発エンジニア)。募集職種は開発エンジニア、品質管理、マーケティング、テクニカルサービス、情報システム、コミュニケーションデザインなどです。
中途入社でも利益還元制度の対象になるため、入社後の年収は会社業績と個人の成果で変わります。提示額だけでなく、直近の利益還元の実績まで確認しておくと入社後のずれを防げます。
社員数は300名前後と少なく、採用枠は限られます。即戦力として成果を出せる経験が求められる点は押さえておきたいところです。
ジャストシステムの平均年収は今後も上がりますか
直近7年は1,145万円から1,650万円へと上昇基調ですが、2024年3月期には10万円下がっており、一本調子ではありません。営業利益に連動する利益還元の比重が大きいため、業績次第で上下します(IR BANK ジャストシステム 平均年収の推移)。
2026年3月期は売上高515億円、営業利益224億円と増収増益でした(ジャストシステム 決算短信)。スマイルゼミを中心とする月額課金型の事業が伸び続ければ、平均年収も高い水準を保てる見込みです。
一方で、少子化による通信教育市場の縮小や、生成AIの普及による日本語入力・文書作成ソフトの需要変化は、今後の業績を左右する要因になります。
ジャストシステムの決算期は3月で、有価証券報告書は毎年6月下旬に提出されます。利益還元の影響で年収が年ごとに大きく動く会社なので、転職サイトの数字ではなく、IR情報の有価証券報告書で最新の平均年収を確認するのが確実です。
まとめ
ジャストシステムの平均年収は1,650万円です(2026年3月期 有価証券報告書、平均年齢38.8歳、平均勤続年数13.5年)。国内の正社員平均545万円の約3倍にあたる水準です。
高年収を支えているのは、給与と年2回の賞与に加えて、営業利益に応じて毎月支給される利益還元制度です。新卒1年目でもモデル給与は670万円に達します。
ソフトウェア大手と並べると、トレンドマイクロ988万円、オービックビジネスコンサルタント831万円、サイボウズ718万円で、ジャストシステムは群を抜いています。筆頭株主のキーエンス2,178万円には届かないものの、上場企業でも上位の水準です。
ただし報酬の多くが業績連動で、口コミでは平日の業務量の多さを指摘する声もあります。年功序列がなく、成果と会社業績で年収が大きく動く会社だと理解しておく必要があります。
年収を上げる道は、目標管理制度で成果を出す、表彰制度で実績を積む、外部へ転職するの3つです。転職を考える場合は、固定給ベースの市場価値を確認したうえで、業績連動の報酬を取るか安定を取るかを決めてください。









