コマツの平均年収は902万円|年代別・職種別の実態と年収を上げる方法を解説

コマツの平均年収は902万円です(2026年3月期 有価証券報告書)。平均年齢は41.7歳、平均勤続年数は17.1年となっています。

国内の給与所得者の平均給与は478万円、正社員に限っても545万円です(国税庁 令和6年分 民間給与実態統計調査)。コマツの水準はその約1.7倍にあたります。

ただし902万円はあくまで全社平均です。営業系と企画・事務・管理系では300万円近い差が生まれており、年代や職種によって実態は大きく変わります。この記事では有価証券報告書の数字を起点に、年代別・職種別の実態と、建設機械業界という競争環境の中で年収を上げる道筋を整理します。

解説者

FOCUS AGENT:東田 尚起

FOCUS AGENT なおき

株式会社リクルートにてHR領域に従事。
求人広告営業(indeed/リクナビnext)をメインに、転職エージェントとしても従事。

自ら立ち上げた就職系メディアの事業売却を経験し、転職支援と日系企業を中心に複数社のRPO業務も担う。

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株式会社CAREER FOCUS/東田尚起

コマツは建設機械の国内最大手で、世界シェアでも上位に入るグローバル企業です。国内の製造業平均と比べるだけでなく、同じ建設機械業界の会社と並べて見ると、実態がつかみやすくなりますよ。

目次

コマツの平均年収は902万円|有価証券報告書の最新データ

コマツの平均年収の内訳

コマツの直近の平均年収は902万円です(2026年3月期 有価証券報告書、平均年齢41.7歳、平均勤続年数17.1年)。経年の数字はthe 社史 コマツの平均年収・従業員数の推移にまとまっています。

有価証券報告書の平均年間給与は、賞与と基準外賃金を含み、単体の従業員だけを対象にした金額です。コマツの連結従業員数は67,279名まで広がっていますが、この902万円は単体従業員の数字だと考えるとずれが少なくなります。

まず5年分の推移から、この902万円がどの位置にある数字なのかを確認します。

直近5年の平均年収推移

コマツの平均年収は、2022年3月期から2026年3月期までの5年間で155万円増えています。毎年着実に増加しており、他の製造業大手と比べても伸びの大きさが目立ちます。

決算期平均年収平均年齢連結従業員数
2022年3月期747万円40.4歳62,774名
2023年3月期780万円40.9歳64,343名
2024年3月期830万円41.2歳65,738名
2025年3月期859万円41.5歳66,697名
2026年3月期902万円41.7歳67,279名

出典はthe 社史 コマツの平均年収・従業員数の推移(有価証券報告書の記載値を集計)です。

注目したいのは伸びの一貫性です。5年連続で平均年収が増え続けており、下落した年が1度もありません。従業員数も毎年増加しており、採用を広げながら給与水準を引き上げる状態が続いています。

平均年収が過去最高を更新した理由

2026年3月期は前期から43万円の増加でした。同じ期の連結売上高は4兆1,328億円で前期比0.7%の増収です(コマツ 2026年3月期決算発表)。

増収幅自体は小さいものの、鉱山機械事業と建設機械の自律稼働関連の需要が堅調に推移したことが、賞与の原資を押し上げたと考えられます。

同時に平均年齢も41.7歳まで上がっています。勤続年数の長い社員の比率が増えると、等級が上の層の構成比が上がり平均値も押し上げられるという構造的な要因も重なっています。平均勤続年数は17.1年に達しました。

つまり43万円の上昇は、業績の伸びと社員構成の両方が合わさった結果と見るのが妥当です。

コマツの企業情報とグローバル展開

コマツの公式サイト
出典 コマツ公式サイト

コマツは1921年創業、東京都港区に本社を置く東証プライム上場の建設機械メーカーです。油圧ショベルやホイールローダーなどの建設機械に加え、鉱山機械、林業機械、産業機械まで幅広く手がけています。

建設・鉱山機械の世界シェアでは、国内首位かつ世界でも上位に入るグローバル企業です。生産・販売拠点を世界各地に持ち、売上の大半を海外が占める構造になっています。

この構造が年収に与える影響は二方向あります。世界景気や資源価格の変動に業績が左右されやすい一方で、特定の国や地域の不振を他地域の需要でカバーしやすいという形です。

ワンポイントアドバイス
平均年収は単体の数字だと押さえる

有価証券報告書の902万円はコマツ単体の従業員が対象です。連結の67,279名には海外現地法人の社員も含まれており、そちらは各国の給与水準で決まります。求人票の提示年収を見るときは、どの範囲の数字と比べているのかを先に確認しておくと判断を誤りません。

コマツの年代別・年収の推移

コマツの年代別の年収の伸び方

有価証券報告書には年代別の内訳は記載されません。そのため年代別の数字は、口コミサイトの集計データから組み立てた目安になります。

以下はONE CAREER PLUS コマツ 年収データをもとにした年代別の目安です。回答数が少ないため、あくまで参考値として見てください。

年代年収の目安位置づけ
20代前半500万円台配属直後、初任給が高水準
20代後半〜30代前半600万円台評価差が表面化し始める
30代後半〜40代700万円台後半〜800万円台全社平均に接近する層
40代後半〜50代900万円円台以上管理職登用の有無で差が拡大

20代・30代の年収

20代の年収は500万円台からスタートするとされています。国内の同年代の平均給与が400万円前後であることを踏まえると、入社数年の時点で既に上回る水準です。

30代に入ると評価による差が表面化します。職種別の集計では営業系の平均年齢が38.5歳で945万円という水準にあり(ONE CAREER PLUS コマツ 年収データ)、営業系は30代のうちから全社平均に近づく、あるいは上回るケースがあるとわかります。

一方で技術系や企画・事務・管理系は、同じ年代でも営業系より緩やかな伸びにとどまる傾向があります。

40代・50代の年収

40代は全社平均の902万円に近づく、あるいは上回り始める年代です。50代では管理職に登用されているかどうかで差が大きく開きます。

平均勤続年数が17.1年と長いことも、この年代の年収に効いています。転職せず残った社員が積み上げた昇給が平均値を押し上げている側面があり、中途入社で同じ年代に入った場合は目安より低く着地することもあります。

コマツは国内製造業の中でも勤続年数が長い部類に入り、年功的な積み上げと成果評価が併存する給与体系だと捉えておくと実態に近づきます。

額面年収と手取りの差

ここまでの数字はすべて額面です。実際に口座に入る金額は、社会保険料と所得税・住民税が引かれたあとの手取りになります。

目安として、年収600万円なら手取りは460万円から480万円程度、年収900万円なら手取りは660万円から690万円程度です。額面が上がるほど税率が上がるため、手取りの伸びは額面の伸びより緩やかになります。

製造業は賞与の比率が高い企業が多く、コマツも業績連動の賞与で年収が変動しやすい給与構造です。月々の手取りだけでなく、賞与を含めた年間の手取りで比較する視点が欠かせません。

ワンポイントアドバイス
年代別の目安と実額のずれを織り込む

年代別の数字は口コミの集計による目安で、個人の実額とは幅があります。転職で年収を比較するときは、この表を目安として使いながら、オファー面談で基本給と賞与の内訳、残業代の扱いまで確認してください。額面が同じでも手取りが変わります。

コマツの職種別・グレード別の年収の違い

コマツの職種別の年収差

職種による差は明確です。口コミベースの集計では、営業系945万円、企画・事務・管理系648万円と、両者の間に約300万円の開きがあります(ONE CAREER PLUS コマツ 年収データ)。

全社平均902万円に対し、企画・事務・管理系の648万円は大きく下回ります。平均年収だけを見て自分の想定年収を組み立てると、実態との差に戸惑うことになります。

技術系(電気・電子・機械系)は657万円から788万円の幅で、担当領域や勤続年数によって差が出ています。

営業系の年収傾向

営業系は国内外の代理店網を通じた販売を担う中核職種です。口コミ集計での平均は945万円、平均年齢38.5歳で、全社平均を上回る水準にあります(ONE CAREER PLUS コマツ 年収データ)。

コマツは代理店を通じた販売網が主体で、営業職は代理店との関係構築やユーザーの稼働データをもとにした提案営業が求められます。海外駐在を経験する社員が多いのもこの職種の特徴です。

海外赴任となれば手当が加わり、額面年収はさらに動きます。グローバル展開の広さが、営業系の年収を押し上げる一因になっています。

技術系(電気・機械)の年収傾向

電気・電子・機械系エンジニアの平均は657万円、平均年齢32.7歳です(ONE CAREER PLUS コマツ 年収データ)。IT系エンジニアは670万円、平均年齢36.4歳となっています。

コマツは自律稼働建機やICT施工など、デジタル関連の開発投資を拡大している分野があります。従来の機械設計に加えてソフトウェアや制御系の知見を持つ人材の需要が高まっていると見られ、専門性次第で年収の伸び方が変わります。

研究開発拠点は国内複数箇所に分散しており、配属先によって担当領域が大きく異なる点もこの職種の特徴です。

企画・事務・管理系の年収傾向

企画・事務・管理系の平均は648万円、平均年齢33.0歳です(ONE CAREER PLUS コマツ 年収データ)。職種別の中では最も低い水準にあります。

本社機能に近いポジションのため、現場手当や海外赴任手当が付きにくいことが要因の一つと考えられます。勤続を重ねて管理職やグループ会社の経営企画に関わるようになると年収が伸びるタイプの職種です。

新卒採用では総合職の中でこの系統に配属されるケースも多く、入社時点の年収差は小さくても、その後のキャリアパスで差が開いていきます。

ワンポイントアドバイス
職種を決める前に海外赴任の有無を確認する

コマツの年収差は、職種そのものよりも海外赴任や手当の有無で広がっている面があります。配属面談では基本給だけでなく、海外赴任手当や住宅手当の制度まで聞いておくと、入社後の年収イメージが具体的になります。

株式会社CAREER FOCUS/東田尚起

平均年収902万円という数字だけを見て応募すると、職種ごとの想定年収とのギャップに驚く方が多いです。募集職種の海外赴任や手当の有無まで含めて、自分の場合の想定年収を先に計算しておきましょう。

コマツの年収は建設機械業界内でどのレベルか

コマツを国内製造業全体と比べると、年収の高さが際立ちます。同業界で比較すると、業界内でどの位置にあるかがより正確に見えてきます。

ここでは日立建機、クボタ、竹内製作所の3社と比較します。いずれも有価証券報告書を提出しており、同じ基準の数字で並べられます。

企業名平均年収平均年齢連結従業員数決算期
コマツ902万円41.7歳67,279名2026年3月期
クボタ861万円39.9歳52,503名2025年12月期
日立建機774万円41.1歳25,304名2026年3月期
竹内製作所690万円36.6歳764名2026年2月期

出典はthe 社史 コマツ、the 社史 クボタ、the 社史 日立建機、the 社史 竹内製作所です。コマツは4社の中で最も高く、最下位の竹内製作所とは212万円の差があります。

日立建機の年収

日立建機の公式サイト
出典 日立建機公式サイト

日立建機の平均年収は774万円です(2026年3月期、平均年齢41.1歳、連結従業員25,304名)。コマツとの差は128万円です。

日立建機は油圧ショベルを主力とする建設機械メーカーで、2027年4月1日付でブランド名を「LANDCROS(ランドクロス)」へ刷新すると公表しています(日立建機公式サイト)。機械単体の販売からソリューション型事業への転換を進めている局面にあります。

平均年収はこの5年でおよそ57万円増えており、コマツの伸び155万円と比べると緩やかなペースです。事業転換にともなう先行投資が、給与原資の伸びに影響している可能性があります。

クボタの年収

クボタの公式サイト
出典 クボタ公式サイト

クボタの平均年収は861万円です(2025年12月期、平均年齢39.9歳、連結従業員52,503名)。コマツとの差は41万円で、4社の中では最も近い水準にあります。

クボタは農業機械を主力に、水環境インフラや建設機械まで事業を広げています。決算期が12月であるため、コマツとは単純な同時期比較にならない点に注意が必要です。

平均年齢がコマツより2歳近く若いにもかかわらず年収差が小さいことから、クボタも給与水準の伸びが堅調な会社だとわかります。

竹内製作所の年収

竹内製作所の公式サイト
出典 竹内製作所公式サイト

竹内製作所の平均年収は690万円です(2026年2月期、平均年齢36.6歳、従業員764名)。4社の中では最も低く、コマツとは212万円の差があります。

竹内製作所はミニショベルを中心とする小型建設機械の専業メーカーで、欧米市場での販売比率が高いことで知られています。従業員764名と規模はコマツの数十分の一です。

同じ建設機械業界でも、690万円から902万円まで212万円の幅があります。事業規模と製品ラインの広さが、そのまま給与原資の差になっていると考えられます。

ワンポイントアドバイス
決算期の違いを踏まえて比較する

建設機械業界は決算期が3月・12月・2月とばらついています。同じ「直近期」でも景気局面がずれていることがあるため、年収を比較するときは決算期と合わせて業績の動きも確認すると、数字の意味を読み違えにくくなります。

株式会社CAREER FOCUS/東田尚起

4社を並べると、同じ建設機械業界でも事業規模の差がそのまま年収差に表れているのがわかります。転職先を考えるときは、知名度だけでなく売上規模と海外展開の広さをセットで見ると、提示年収の予想が立てやすくなりますよ。

コマツの年収に関する口コミ・評判

口コミサイトの集計では、コマツの平均年収は808万円という報告もあります。有価証券報告書の902万円との差は94万円で、回答者の年齢構成が影響していると考えられます。

金額の評価そのものより、給与制度の運用に関する声のほうに特徴があります。

給与制度に対する社員の評価

安定した経営基盤とグローバルな事業展開を背景に、賞与や昇給の制度がしっかりしているという評価がある一方で、昇進や評価の基準が見えにくいという指摘も見られます。

グローバルな事業展開にともなう異動の多さも、よく挙がる声の一つです。国内外の拠点をまたぐ異動が昇進のルートに組み込まれているケースがあり、年収を上げたい場合は異動への対応力も問われます。

業界平均を上回る水準であること自体には、否定的な評価はほとんど見られません。

職種間の年収差に関する声

営業系と企画・事務・管理系の年収差については、海外赴任や現場対応の負荷に見合った手当だという受け止め方がある一方、本社機能側からは不公平感を指摘する声もあります。

この構造は業績が落ちた年でも大きく崩れにくいとされます。基本給の比率が一定水準で保たれていることが、賞与の変動を和らげている面があります。

海外赴任手当や住宅手当は額面年収には表れにくく、他社比較の際は見落とされやすい要素です。

ワンポイントアドバイス
オファー額は内訳まで開示してもらう

海外赴任や異動の多い会社では、提示年収の内訳が交渉材料になります。基本給、賞与見込み、海外赴任手当の有無を分けて出してもらうと、同じ提示額でも実際の手取りや将来の伸びしろが読めるようになります。

コマツで年収を上げる方法

コマツで年収を上げる3つの道

コマツで年収を上げる道は3つあります。社内でグレードを上げる、海外事業やDX関連のポジションへ移る、外部へ転職するという選択です。

順番として現実的なのは社内のグレード昇格です。営業系の945万円という水準は、外部転職で同等以上を取るより到達しやすい目標になります。

社内での昇格とグレードの引き上げ

コマツの給与は勤続年数の長さが評価に反映されやすい一方、グレードが上がるタイミングで年収が段階的に動く仕組みも併存しています。

企画・事務・管理系の648万円と営業系の945万円の差297万円が、職種と役職による年収の壁の大きさを示しています。管理職や海外赴任を伴うポジションに上がれるかどうかが分岐点になります。

評価制度は業績連動の要素もあるため、数値で示せる実績を積むことが昇格の条件になります。営業であれば担当エリアの販売実績、技術系であれば開発プロジェクトの成果が材料です。

海外事業・DX関連ポジションへの異動

コマツは自律稼働建機やICT施工、鉱山機械の遠隔操作システムなど、デジタル関連の事業に投資を続けています。

海外市場での需要が業績の柱であり続ける一方、成長領域はDX関連の新規事業に広がっているという構図です。海外子会社のマネジメントやグローバルの製品戦略、データ活用関連のポジションは、今後の重要度が上がります。

社内公募や異動の機会があれば、語学力と専門性を備えたうえで手を挙げる価値があります。海外駐在となれば手当が加わり、額面年収はさらに動きます。

転職によるキャリアアップ

社内での昇格が見通せない場合、転職が選択肢になります。クボタ861万円は全社平均でコマツに近く、同業界内での移動でも年収水準を維持しやすい相手です。

ただし同業他社の採用は絞られており、全社平均の差がそのまま提示年収に反映されるとは限りません。現実的な比較は同職種同士で行う必要があります。

建設機械業界での経験は、重工メーカーや商社の機械部門、建機のレンタル・アフターサービス事業でも評価されます。業界知識を持ち込める転職先を選ぶほうが、年収の維持と上積みの両方を狙えます。

提示年収の相場を知るには、同じ業界の求人を複数社分まとめて見られる転職エージェントの利用が早道です。非公開求人を含めて現在の市場価値を確認してから、社内に残るか外に出るかを決める順番が合理的です。

ワンポイントアドバイス
在籍中に市場価値を測っておく

転職を決めていなくても、エージェントに職務経歴を見てもらえば現在の想定年収レンジがわかります。社内の昇格ペースと外部の提示額を同じ物差しで比べられるようになり、どちらを選ぶにしても判断材料が増えます。

株式会社CAREER FOCUS/東田尚起

建設機械業界での経験は、外から見ると特殊に見えて実は幅広い業界で武器になります。転職を決める前でも、自分の経験がいくらで評価されるのかを一度確かめておくと、社内での交渉にも使えますよ。

コマツの年収に関するよくある質問

コマツの年収について、検索されることの多い疑問をまとめます。数字はいずれも公開資料をもとにしています。

コマツの初任給はいくらですか

口コミベースの情報では、修士了で月給286,600円、学部卒で月給276,600円という報告があります。製造業大手の中では標準的からやや高い水準にあたります。

配属先は国内の製造拠点や営業拠点、研究開発拠点など多岐にわたります。総合職として採用されたあとの配属先によって、その後の年収カーブが変わる傾向があります。

新卒採用の最新条件は年度ごとに変わるため、応募時点で採用ページの募集要項を確認するのが確実です。

コマツの年収は同業他社と比べて高いですか

有価証券報告書ベースで比較すると、コマツ902万円はクボタ861万円、日立建機774万円、竹内製作所690万円を上回り、建設機械業界内で最も高い水準にあります。

事業規模の大きさと海外展開の広さが、この差の主な要因です。同じ業界でも、企業規模によって200万円以上の年収差が生まれています。

ただし職種別に見ると、企画・事務・管理系の648万円は同業他社の平均並みに収まる水準です。全社平均の比較だけで判断しないことが重要です。

コマツの平均年収は今後も上がりますか

直近5年は747万円から902万円へと一貫して上昇しており、下落した年はありません。この伸びの安定性は、同業他社と比べても際立っています。

2026年3月期の連結売上高は4兆1,328億円で前期比0.7%の増収でした(コマツ 2026年3月期決算発表)。鉱山機械やICT施工関連の需要が堅調に推移すれば、賞与を通じて平均年収にも反映される余地があります。

一方で建設機械業界は世界景気や資源価格の影響を受けやすい業界でもあります。急激な需要の落ち込みがあれば、賞与の下振れを通じて平均年収が伸び悩む可能性も残ります。

ワンポイントアドバイス
有価証券報告書は毎年6月前後に更新される

コマツの決算期は3月で、有価証券報告書は例年6月下旬に提出されます。転職活動中に年収を確認するなら、IR情報の有価証券報告書ページで最新版を見るのが最も確実です。転職サイトの数字は更新が遅れていることがあります。

まとめ

コマツの平均年収は902万円です(2026年3月期 有価証券報告書、平均年齢41.7歳、平均勤続年数17.1年)。国内の正社員平均545万円の約1.7倍にあたる水準です。

ただし全社平均と個別の実態には差があります。口コミ集計では営業系945万円、企画・事務・管理系648万円と、職種によって約300万円の開きがありました。

同じ建設機械業界で並べると、クボタ861万円、日立建機774万円、竹内製作所690万円です。コマツは業界内で最も高い水準にあります。

平均年収は5年連続で増加しており、下落した年はありません。業界内での高水準と伸びの安定性の両方を兼ね備えている点が、コマツの年収面での特徴です。

年収を上げる道は、社内でのグレード昇格、海外事業やDX関連ポジションへの異動、外部への転職の3つです。デジタル関連事業の広がりは、今後の原資の伸びしろを示しています。

転職を検討する場合は、全社平均ではなく同職種同士で比較してください。建設機械業界の知識を持ち込める転職先を選べば、経験を捨てずに年収を上げる余地が生まれます。

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