- 24歳の転職は遅くなく、第二新卒として評価されやすい時期に入っています。
- 評価されるのは準備して動いた人で、辞めたい気持ちだけで動くと早期離職の印象を残しかねません。
- 焦らず、まず自分の不満と希望を切り分けるところから始めましょう。
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24歳の転職市場での評価

24歳は、企業から見ると「基礎的なビジネスマナーを備えつつ、前職の色に染まりきっていない」ちょうどよい年齢です。教育コストを抑えながら、これからの成長を見込める層として扱われます。
第二新卒として扱われる年齢
第二新卒に法的な定義はなく、企業ごとに解釈が異なります。マイナビ転職エージェントの解説では、4年制大卒なら25〜26歳前後、短大卒なら23〜24歳前後、高卒なら20〜21歳前後が目安とされています。
大卒の24歳は、この範囲に収まる年齢です。短期間でも正社員経験がある点で、既卒とも中途とも違う中間の立場として見られます。
- 既卒は正社員経験がなく、第二新卒は短期間でも正社員経験があります
- 中途は一般に3年以上の経験があり、即戦力としての成果が期待されます
- 第二新卒は、基礎スキルとポテンシャルの両方を評価される位置づけです
この3つの違いを押さえておくと、応募先の求人が「第二新卒歓迎」なのか「経験者限定」なのかを見分けやすくなります。
新卒枠に応募できる期限
厚生労働省の「青少年の雇用機会の確保に関する指針」では、企業は卒業後少なくとも3年間は新卒枠で応募できるよう努めることとされています。努力義務で罰則はないため、実際の対応は企業によって異なります。
大卒で22歳の3月に卒業した人なら、24歳はこの期限まで残り1年前後です。新卒時に落ちた企業へ再挑戦したい場合は、この期限を意識して動く価値があります。
なお、これは筆者が指針の内容から整理した目安であり、企業ごとの応募条件は必ず募集要項で確認してください。
| 区分 | 正社員経験 | 主な評価ポイント |
|---|---|---|
| 既卒 | なし | 意欲とポテンシャル |
| 第二新卒 | 短期間でもあり | 基礎スキルとポテンシャル |
| 中途 | おおむね3年以上 | 即戦力としての実績 |
※マイナビ転職エージェントの解説をもとに整理
未経験職種へ挑戦しやすい理由
24歳は、経験よりも素養や学習意欲で評価されやすい年齢です。トレオンメディアの整理でも、この年代は即戦力よりポテンシャルを重視した採用が多いとされています。
25歳を過ぎて経験年数が増えると、同じ職種での実績を求められる場面が増えます。職種を変えたいなら、動きやすさの面で24歳は有利です。
株式会社CAREER FOCUS/東田尚起未経験の職種に行きたい場合は、前職の経験のどこが活きるかを一言で話せるようにしておきましょう。ここが言えるかどうかで、書類の通過率が変わります。
新卒枠で再挑戦したい企業があるなら、卒業から3年という期限を起点に逆算します。書類準備と応募に余裕を持てるよう、動き出しは早いほど選択肢が残ります。
24歳で転職すべき人と残留すべき人の判断基準


24歳で転職すべきかどうかは、「不満の中身」で決まります。厚生労働省の雇用動向調査(マイナビ転職エージェントの記事が引用)では、20〜24歳の転職理由として収入の少なさ、労働条件の悪さ、人間関係が挙がっています。
具体的には、収入の少なさは男性12.5%、女性7.6%、労働条件の悪さは男性11.3%、女性13.6%、人間関係は男性7.6%、女性9.8%です。不満の種類は人それぞれで、同じ不満でも解決の方向が異なります。
転職を考えてよい状況
次のような状況なら、転職を前向きに検討してよいといえます。共通するのは、自分の努力だけでは変えにくい要因が原因になっている点です。
- 社内で任される仕事の幅が広がる見込みがなく、成長が止まっている
- 長時間労働や休日の少なさが続き、改善される気配がない
- やりたい仕事が明確になり、今の会社ではその仕事に就けない
- 上司や職場の環境に問題があり、異動も難しい
これらは「我慢すれば解決する」種類の悩みではありません。早めに動くほど、選べる選択肢は多くなります。
残留を検討したい状況
一方で、不満が一時的なものなら、もう少し今の職場で経験を積んだほうがよい場合もあります。
- 繁忙期や異動直後など、期間限定の負荷が原因になっている
- 上司や配属を変えてもらえば解決しそうな悩みである
- 転職してやりたいことが「今より楽になりたい」だけで終わっている
残る場合でも、1年後にどうなっていたいかを決めておくと、ただ我慢するだけの期間になりません。
不満を整理する判断表
迷ったときは、不満を3種類に分けると判断しやすくなります。どれに当てはまるかを書き出してみてください。
| 不満の種類 | 例 | 考え方 |
|---|---|---|
| 環境の問題 | 長時間労働、人間関係 | 改善が難しければ転職を検討 |
| 成長の問題 | 任される仕事が増えない | 社内異動か転職かを比較 |
| 一時的な問題 | 繁忙期、配属直後 | 時間を置いて再評価 |
※筆者が整理した判断の目安



不満を紙に書き出すと、「環境」「成長」「一時的」のどれかに分かれます。環境と成長の悩みが重なっているなら、動くサインと考えてよいでしょう。
不満が3か月前から変わっていないか、増えているかを確認します。同じ不満が続いているなら、一時的な感情ではなく、構造的な問題の可能性が高いといえます。
24歳が転職しやすい職種


24歳が未経験から挑戦しやすいのは、育成前提で募集が出やすい職種です。トレオンメディアの整理でも、営業職、IT・Web職、事務職などが未経験で応募しやすい分野として挙げられています。
営業職
営業職は未経験者向けの募集が出やすい職種です。成果が数字で見えやすく、前職での経験を実績として話しやすい点も特徴です。
一方で、営業スタイルは会社によって大きく異なります。新規開拓中心なのか、既存顧客のフォローなのかで、仕事の負荷はまったく違います。
IT・Web職
IT・Web系は、学び続ける姿勢が評価されやすい分野です。独学や講座で基礎を学んでいることを示せれば、未経験でも選考に進める可能性があります。
ただし、職種名が同じでも仕事内容は会社ごとに違います。求人票の業務内容を読み込み、実際にどんな作業を担当するかを確認してください。
事務・管理系
事務や管理系の職種は、正確さや報連相の丁寧さが評価されます。人気が高く応募が集中しやすいため、前職での経験をどう活かすかを具体的に伝える必要があります。



職種名だけで選ぶと、入社後にギャップが出やすくなります。1日の流れを面接で聞くと、仕事の中身を具体的にイメージできます。
面接の逆質問で「入社1年目の方の1日の流れ」を聞いてみましょう。求人票では分からない実際の業務量や、働き方の雰囲気をつかめます。
24歳の転職で失敗する人の特徴


24歳の転職で後悔する人には、共通する傾向があります。マイナビ転職エージェントの解説でも、ネガティブな理由だけで転職すること、企業研究が不十分なこと、転職の軸が曖昧なことが失敗事例として挙げられています。
不満だけが転職理由になっている
「辞めたい」という気持ちが先に立つと、転職先の選び方が「今より楽そうか」だけになりがちです。不満が理由で動くこと自体は悪くありませんが、不満の解消だけを目的にすると、次の職場でも別の不満が出やすくなります。
転職の軸が決まっていない
軸がないまま応募すると、志望動機に一貫性が出ません。面接官は「なぜうちなのか」「入社後に何をしたいのか」を見ています。
- 何を実現したいのか(スキル、働き方、収入など)
- これだけは譲れない条件は何か
- 避けたい条件は何か
この3点を決めておけば、求人の取捨選択が速くなり、志望動機も自然とまとまります。
退職を先に決めてしまう
内定が出る前に退職すると、収入が途切れ、焦りから条件の合わない会社を選んでしまう恐れがあります。転職活動は在職中に進め、内定後に退職日を調整する流れが基本です。



「今すぐ辞めたい」と感じるほど、冷静な判断が難しくなります。まず在職中に動き出して、選択肢を確保してから決めましょう。
「残業が多い」は「集中して成果を出せる環境で働きたい」のように、実現したいことへ言い換えます。マイナビ転職エージェントの解説でも、退職理由のポジティブな言い換えが推奨されています。
24歳の転職活動の進め方


24歳の転職活動は、「自己分析」「企業研究」「書類作成」「面接対策」「退職準備」の順で進めるのが基本です。順番を守ると、手戻りが減ります。
在職中に進める準備
最初に取り組むのは、これまでの業務の棚卸しです。担当した仕事、工夫した点、得た成果を書き出し、経験が短くても具体的に語れる材料を揃えます。
次に、気になる業界や企業を公式サイトや口コミで調べます。社風や働き方のミスマッチを防ぐために、複数の情報源を見比べてください。
応募書類の書き方
職務経歴書は、短い経験でも「何を担当し、どんな成果を出したか」を具体的に書きます。数字で示せる成果があれば必ず入れましょう。
志望動機は、応募先ごとに書き分けます。使い回した文面は、読み手にすぐ伝わってしまいます。
面接での早期離職の説明
24歳の面接で必ず聞かれるのが、退職理由と早期離職への懸念です。ここで不満をそのまま話すと、「また辞めるのでは」という印象を与えます。
| 聞かれる内容 | 避けたい答え | 前向きな答え |
|---|---|---|
| 退職理由 | 上司と合わなかった | より成果を出せる環境で挑戦したい |
| 転職先で実現したいこと | 特にない | 前職の経験を活かして貢献したい |
| 長く働けるか | 続くか分からない | キャリアプランと一致している |
※筆者が整理した言い換えの例
大切なのは、嘘をつかずに事実を前向きな視点で語ることです。前職で学んだことと、応募先で実現したいことを一本の線でつなげます。



面接で「前の会社が嫌だった」と聞こえてしまうと不利になります。学んだことと次にやりたいことを軸に話すと、印象が大きく変わります。
退職理由、志望動機、5年後の姿の3つは、ほぼ確実に聞かれます。この3つを一貫したストーリーにまとめておくと、面接で慌てずに答えられます。
24歳の転職でのエージェント活用


転職エージェントは、求人紹介だけでなく、書類添削や面接対策も受けられるサービスです。マイナビ転職エージェントやトレオンメディアの解説でも、24歳の転職では活用が推奨されています。ただし、これらは広告的な要素を含む媒体でもあるため、複数を比べて判断してください。
若手向けエージェントの選び方
選ぶ際は、20代や第二新卒の支援実績があるかを確認します。大手は求人数が多く、特化型は個別の支援が手厚い傾向があります。
- 20代、第二新卒の支援実績があるか
- 希望する職種の求人を扱っているか
- 担当者が希望や不安を丁寧に聞いてくれるか
複数登録の考え方
エージェントは2社から3社に登録し、担当者との相性を比べるのが現実的です。担当者によって提案の質は異なるため、合わないと感じたら遠慮なく変更を依頼してください。
相談前に整理したいこと
最初の面談で「転職の軸」と「不安な点」を伝えられると、提案の精度が上がります。まだ決まっていない場合も、その状態のまま相談して構いません。
私たちCAREER FOCUS(FOCUS AGENT)でも、若手の転職相談をLINEで受け付けています。



エージェントに相談するのは「転職を決めてから」でなくて構いません。迷っている段階で話すことで、自分の考えが整理されることもあります。
最初の面談では、希望条件を欲張らず3つに絞って伝えます。優先順位が明確だと、紹介される求人の質が上がり、ミスマッチも減らせます。
24歳の転職によくある質問
24歳は第二新卒に当たりますか?
大卒なら多くの企業で第二新卒として扱われます。マイナビ転職エージェントの解説では、4年制大卒の目安は25〜26歳前後とされています。ただし法的な定義はないため、応募先の募集要項で対象年齢や条件を確認してください。
入社1年未満で辞めても転職できますか?
転職は可能です。ただし、短期間で辞めた理由は必ず聞かれます。厚生労働省の調査では、大卒の就職後3年以内の離職率は33.8%(令和4年3月卒)と、早期離職は珍しくありません。事実を前向きな言葉で説明できれば、不利になりにくいといえます。
スキルや経験が少なくても大丈夫ですか?
24歳であれば、経験の浅さは大きな不利にはなりにくい傾向があります。基礎的なビジネスマナーと学ぶ姿勢を示せれば、ポテンシャルを評価してもらえる企業は少なくありません。
24歳の平均給与はどのくらいですか?
トレオンメディアの解説によると、国税庁の民間給与実態統計調査(2024年分)で20〜24歳の平均給与は277万円、全体平均は478万円とされています。年収アップを狙う場合は、年齢よりも職種や業界の選び方が影響します。



疑問や不安は、一人で抱えるほど大きく感じるものです。気になる点があれば、早めにプロに相談して整理してみてください。
不安に思うことを書き出して、「調べれば分かること」と「人に聞くべきこと」に分けます。分けるだけで、次に何をすべきかが見えてきます。
まとめ
24歳の転職は遅くありません。第二新卒として基礎とポテンシャルの両方を評価されやすく、卒業後3年以内は新卒枠に応募できる企業もあるため、動く価値のある時期です。
一方で、不満だけを理由に動くと失敗しやすくなります。不満を「環境」「成長」「一時的」に分け、転職の軸を決めたうえで、在職中に準備を進めてください。
迷っている段階でも、転職エージェントに相談すれば考えが整理されます。焦らず、準備を整えてから動きましょう。
出典・参考情報
- 厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)を公表します」
- 厚生労働省 千葉労働局「青少年の雇用機会の確保に関する指針(新卒枠の応募)」リーフレット
- マイナビ転職エージェント「第二新卒の転職を成功させるには?やり方のコツや失敗事例も解説」
- トレオンメディア「24歳の転職は遅い?」
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FOCUS AGENT:東田 尚起


株式会社リクルートにてHR領域に従事。
求人広告営業(indeed/リクナビnext)をメインに、転職エージェントとしても従事。
自ら立ち上げた就職系メディアの事業売却を経験し、転職支援と日系企業を中心に複数社のRPO業務も担う。









