五洋建設の平均年収は935.9万円|年代別・職種別の実態と年収を上げる方法を解説

五洋建設の平均年収は935.9万円です(2026年3月期 有価証券報告書)。平均年齢は41.3歳、平均勤続年数は16.7年となっています。

国内の給与所得者の平均給与は478万円、正社員に限っても545万円です(国税庁 令和6年分 民間給与実態統計調査)。五洋建設の水準はその約1.7倍にあたります。

ただし935.9万円はあくまで全社平均です。土木・建築の施工管理職と事務系総合職、管理職と非管理職では年収のカーブが大きく異なり、口コミベースの実感値は有報の数字より低めに出ます。この記事では有価証券報告書の数字を起点に、年代別・職種別の実態と、マリコン(海洋土木)最大手という特殊な立ち位置での年収の上げ方を整理します。

解説者

FOCUS AGENT:東田 尚起

FOCUS AGENT なおき

株式会社リクルートにてHR領域に従事。
求人広告営業(indeed/リクナビnext)をメインに、転職エージェントとしても従事。

自ら立ち上げた就職系メディアの事業売却を経験し、転職支援と日系企業を中心に複数社のRPO業務も担う。

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株式会社CAREER FOCUS/東田尚起

五洋建設はマリコン(海洋土木)の最大手で、港湾工事や埋立、洋上風力まで幅広く手がける会社です。同じゼネコンでもスーパーゼネコンとは事業構造が違うので、まずは海洋土木を手がける同業他社と並べて見るのがおすすめですよ。

目次

五洋建設の平均年収は935.9万円|有価証券報告書の最新データ

五洋建設の平均年収935.9万円の全体像

五洋建設の直近の平均年収は935万9,808円です(2026年3月期 有価証券報告書、平均年齢41.3歳、平均勤続年数16.7年、提出会社の従業員数3,439名)。前期比では約1.1%の増加でした。

有価証券報告書の平均年間給与は、賞与と基準外賃金を含み、提出会社単体の従業員だけを対象にした金額です。海外現地法人の社員約1,600名を含む連結ベースの人数とは別の数字だと考えるとずれが少なくなります。

まず5年分の推移から、この935.9万円がどの位置にある数字なのかを確認します。

直近5年の平均年収推移

五洋建設の平均年収は、2022年3月期から2026年3月期までの5年間で76万円増えています。ほぼ一貫した右肩上がりで、2022年3月期だけ前年から17万円下がった以外は毎期プラスで推移しています。

決算期平均年収平均年齢従業員数
2022年3月期860万円41.9歳3,136名
2023年3月期884万円41.6歳3,222名
2024年3月期889万円41.4歳3,274名
2025年3月期925万円41.5歳3,335名
2026年3月期935.9万円41.3歳3,439名

出典はIR BANK 五洋建設 平均年収の推移(有価証券報告書の記載値を集計)です。

注目したいのは従業員数の伸びです。2022年3月期から2026年3月期の4年で303名増えており、採用を積極化しながら平均年収も右肩上がりという珍しい組み合わせになっています。建設需要の拡大で若手を採用しつつ、賞与の増額で平均値を押し上げている構図です。

平均年収が前年から11万円上がった理由

2026年3月期は前期から約11万円の増加でした。同期の売上高は単体7,455億円、連結7,943億円で、国内の建設需要と海外工事の両方が伸びた結果です。

五洋建設は港湾・空港・洋上風力といった国の社会インフラ投資に連動する工事を多く抱えています。公共投資が底堅く推移したことが、業績連動の賞与を押し上げたとみられます。

同時に従業員数は104名増えています。新卒・中途の採用を広げながら平均年収も上げている点は、資材高騰や人手不足が続く建設業界の中では底堅い部類に入ります。

つまり11万円の増加は、一時的な賞与の上振れというより、国内外の工事量の積み上がりに支えられた底堅い増加と見るのが妥当です。

五洋建設の企業情報と海洋土木に強いビジネスモデル

五洋建設の公式サイト
出典 五洋建設公式サイト

五洋建設は1950年設立、東京都文京区に本社を置く東証プライム上場の準大手ゼネコンです。起源は1896年の創業にさかのぼり、港湾・埋立・浚渫工事を手がける海洋土木(マリコン)分野の国内最大手として知られています。

事業は国内土木事業、国内建築事業、海外建設事業の3本柱です。シンガポールに地域統括拠点を置き、東南アジア・中東・アフリカなど世界各地で港湾インフラや埋立工事を手がけてきました。近年は洋上風力発電の基礎工事という新しい領域にも強みを広げています。

この構造が年収に与える影響は二方向あります。国内の公共投資に業績が左右されやすい一方で、海外工事と洋上風力という成長分野が原資を増やす余地になっている点です。

ワンポイントアドバイス
平均年収は単体の数字だと押さえる

有価証券報告書の935.9万円は五洋建設単体の従業員が対象です。連結の約3,991名には海外現地採用の社員約1,600名も含まれており、そちらは各国の給与水準で決まります。求人票の提示年収を見るときは、どの範囲の数字と比べているのかを先に確認しておくと判断を誤りません。

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五洋建設の年代別・年収推移

五洋建設の年代別・年収目安

有価証券報告書には年代別の内訳は記載されません。そのため年代別の数字は、口コミサイトの投稿データと平均年収・年齢構成から組み立てた推計値になります。

キャリコネの集計では、五洋建設の20代社員の平均年収は442万円、30代は699万円です(キャリコネ 五洋建設 口コミ・評判)。全社平均935.9万円と比べると、20代・30代の時点では全社平均の半分前後にとどまることがわかります。

年代年収目安位置づけ
20代442万円前後現場配属で経験を積む時期
30代699万円前後主任・係長級への昇格が年収を押し上げる
40代前半推計800万円台全社平均に近づく層
40代後半〜50代推計900万円台〜所長・管理職登用で差が開く

20代・30代の年収

20代の平均年収は442万円です。国内の同年代の平均給与が400万円前後であることを踏まえると、入社数年の時点ではまだ大きな差がついていません。

初任給の水準は、2024年4月実績で総合職の大卒が月給280,000円、修士了が月給300,000円です(五洋建設 新卒採用 募集要項)。建設業界の中では標準的な水準にあたります。

30代に入ると評価による差が表面化します。30代の平均699万円は20代から257万円の伸びで、現場での実績が主任・係長級への昇格として反映される時期にあたります。現場代理人を任されるかどうかが分岐点になりやすい年代です。

40代・50代の年収

有価証券報告書の平均年齢は41.3歳で、全社平均935.9万円に最も近いのはこの年代です。40代前半はまだ平均をやや下回る水準にとどまり、40代後半から50代にかけて平均を超えてくると見られます。

ここで差を決めるのは所長・管理職への登用です。土木・建築の現場では、現場所長を任されるかどうかで年収に大きな開きが生まれるとされ、非管理職のまま50代を迎えた場合と管理職に上がった場合では数百万円単位の差になりやすいといわれています。

平均勤続年数が16.7年と長いことも、この年代の年収に効いています。転職せず残った社員が積み上げた昇給が平均値を押し上げている側面があり、中途入社で同じ年代に入った場合は推計値より低く着地することもあります。

額面年収と手取りの差

表に並ぶ金額はすべて額面です。実際に口座に入る金額は、社会保険料と所得税・住民税が引かれたあとの手取りになります。

目安として、年収600万円なら手取りは460万円から480万円程度、年収900万円なら手取りは660万円から690万円程度です。額面が上がるほど税率が上がるため、手取りの伸びは額面の伸びより緩やかになります。

五洋建設は現場勤務が中心の職種が多く、現場手当や単身赴任手当が額面に上乗せされるケースもあります。手取りベースで比較するときは、こうした手当の有無も含めて確認すると実感値に近づきます。

ワンポイントアドバイス
現場手当の有無を必ず確認する

建設会社の年収は基本給と賞与だけでなく、現場手当・単身赴任手当・出張日当が実質的な上乗せになることがあります。求人票の年収レンジを比較するときは、これらの手当が含まれているかどうかをオファー面談で確認してください。

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五洋建設は20代・30代の年収がまだ全社平均より低く、40代以降に伸びる典型的な年功カーブです。若いうちの年収だけで判断せず、所長クラスに上がったときの水準まで見て比較するのがおすすめですよ。

五洋建設の職種別・グレード別の年収の違い

五洋建設の職種別・役職別の年収差

職種による差は明確です。キャリコネの集計では、技術職(建設・建築・設備工事)582万円、人事・総務・法務569万円、事務(財務・会計・経理)480万円と、職種間で100万円前後の開きがあります(キャリコネ 五洋建設 口コミ・評判)。

全社平均935.9万円に対し、これらの職種別平均はいずれも下回ります。全社平均には所長クラス・管理職の高年収層が含まれるため、若手中心の口コミ投稿データとは水準が異なる点に注意が必要です。

募集職種は土木・建築・設備・船舶機電・洋上風力・営業事務の6系統に分かれています。職種によって配属先の現場環境や出張頻度が大きく変わる点も、五洋建設の特徴です。

土木・建築施工管理職の年収傾向

土木・建築の施工管理は五洋建設の中核職種です。現場の工程・安全・品質を管理する仕事で、現場代理人や所長を任されるようになると年収が大きく伸びます。

賞与は年2回、7月と12月に支給されます(五洋建設 新卒採用 募集要項)。現場常駐が中心のため、単身赴任手当や現場手当が加わり、額面には表れない実質収入が上乗せされるという声もあります。

海洋土木の現場は港湾・埋立・洋上風力など特殊な工法が多く、陸上土木だけの経験では対応しきれない専門性が求められる職種です。一級土木施工管理技士などの資格を持つと手当や評価で有利になりやすいとされています。

事務系総合職の年収傾向

事務系総合職(営業・人事・総務・法務・経理)は本社・支店に配属されるケースが中心です。キャリコネの集計では人事・総務・法務が569万円、事務(財務・会計・経理)が480万円となっています。

現場手当が付かない分、技術職と比べると若手のうちの額面は抑えめになりやすい傾向があります。管理部門に進むほど全社平均に近づいていく構造で、本社の中枢部門に携わるポジションほど評価の対象になりやすいとされています。

一般職の初任給は大卒で月給234,000円と、総合職の280,000円より低く設定されています(五洋建設 新卒採用 募集要項)。職種コースの違いが初年度から年収差として表れる点は押さえておきたいところです。

管理職とグレード制度の関係

五洋建設の昇給は年1回、4月に実施されます。勤務形態は標準労働時間8時間のフレックスタイム制が中心で、一部の職種では固定時間制が適用されます(五洋建設 新卒採用 募集要項)。

評価は現場実績や資格取得状況を踏まえたグレード制で運用されているとされ、所長・管理職への昇格が年収を押し上げる最大の分岐点になります。年功で緩やかに上がる部分もありますが、役職が変わるタイミングで年収が段階的に動く設計です。

管理職に上がらないまま50代を迎えた場合でも、勤続年数に応じた昇給は積み上がります。ただし全社平均935.9万円に届くかどうかは、管理職登用の有無が大きく影響すると見てよいでしょう。

ワンポイントアドバイス
職種コースは初任給の時点で確認する

五洋建設は総合職と一般職で初任給が異なり、技術職と事務系でも配属後のキャリアパスが変わります。内定後の面談では、自分が希望する職種コースの初任給と昇格モデルを具体的に聞いておくと、入社後の年収イメージにずれが生じにくくなります。

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五洋建設の年収は同業他社と比べてどのレベルか

五洋建設は海洋土木(マリコン)分野の最大手ですが、比較対象によって見え方が変わります。同じマリコン御三家の中では上位、スーパーゼネコンと比べると一段低い水準です。

ここでは海洋土木を手がける東亜建設工業・若築建設と、スーパーゼネコンの代表格である大林組の3社と比較します。いずれも有価証券報告書を提出しており、同じ基準の数字で並べられます。

企業名平均年収平均年齢従業員数決算期
五洋建設935.9万円41.3歳3,439名2026年3月期
東亜建設工業1,019万円44.0歳1,880名2026年3月期
若築建設877万円44.0歳808名2026年3月期
大林組1,239万円42.0歳9,472名2026年3月期

出典はIR BANK 五洋建設、IR BANK 東亜建設工業、IR BANK 若築建設、IR BANK 大林組です。マリコン御三家の中では東亜建設工業が最も高く、五洋建設は2番手、若築建設は3番手という順位になります。

東亜建設工業の年収

東亜建設工業の公式サイト
出典 東亜建設工業公式サイト

東亜建設工業の平均年収は1,019万円です(2026年3月期、平均年齢44.0歳、従業員1,880名)。五洋建設との差は83万円で、マリコン御三家の中では最も高い水準にあります。

東亜建設工業は港湾・海底トンネル・埋立を得意とし、羽田空港や関西空港といった国家プロジェクトでの施工実績を持つ会社です。従業員数は五洋建設の約半分にとどまり、規模は小さいものの平均年収は五洋建設を上回るという構図になっています。

海外50カ国での施工実績を持つ点は五洋建設と共通しています。海洋土木という専門性の高さが、従業員数の差を超えて給与水準に反映されていると見られます。

若築建設の年収

若築建設の公式サイト
出典 若築建設公式サイト

若築建設の平均年収は877万円です(2026年3月期、平均年齢44.0歳、従業員808名)。五洋建設とは59万円の差があります。

若築建設はマリコン御三家の中では最も従業員数が少なく、港湾・海洋土木に特化した専業色の強い会社です。前年からは34万円の減少となっており、工事量の変動による年ごとの振れ幅が大きい傾向がうかがえます。

同じマリコンでも、受注する工事の規模や地域によって業績の波が変わります。平均年収だけでなく、直近数年の推移まで確認しておくと実態に近づきます。

大林組の年収

大林組の公式サイト
出典 大林組公式サイト

大林組の平均年収は1,239万円です(2026年3月期、平均年齢42.0歳、従業員9,472名)。五洋建設とは303万円の差があり、4社の中では突出して高い水準です。

大林組はスーパーゼネコンと呼ばれる最上位層の総合建設会社で、超高層ビルや大規模再開発など事業規模が五洋建設の数倍にのぼります。同じゼネコンでも準大手とスーパーゼネコンでは年収の階層が大きく異なることがわかります。

五洋建設が得意とする海洋土木は、スーパーゼネコンも一部手がけていますが主力事業ではありません。専門分野で勝負するか、総合力の大林組のような会社を目指すかで、転職先の選び方が変わってきます。

ワンポイントアドバイス
比較は同じ事業規模の会社でそろえる

マリコン御三家同士の比較は事業規模が近く参考になりますが、スーパーゼネコンとの比較は従業員数も事業範囲も大きく異なります。年収差の数字だけを見るのではなく、自分が働くイメージに近い規模の会社と比べるようにしてください。

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20代の第二新卒・既卒向けで、入社3か月後の定着率は96%と高水準です。

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3社を並べると、同じマリコンでも年収に差があり、スーパーゼネコンとはさらに大きな差があるのがわかります。転職先を考えるときは、専門性の近さと事業規模の両方を見ると提示年収の予想が立てやすくなりますよ。

五洋建設の年収に関する口コミ・評判

口コミサイトの集計では、五洋建設の平均年収は554万円です(正社員23人の回答、回答者の平均年齢29.8歳、年収範囲252万〜814万円)。有価証券報告書の935.9万円との差は382万円にのぼります(キャリコネ 五洋建設 口コミ・評判)。

この差の主因は回答者の年齢層です。回答者の平均年齢は29.8歳と、有価証券報告書の41.3歳よりかなり若く、20代・30代中心の投稿データが全社平均を大きく下回る結果につながっています。

金額の評価そのものより、働き方や休日に関する声のほうにも特徴があります。

給与制度に対する社員の評価

月間の平均残業時間は30.0時間、月間の休日出勤は平均0.5日、有休消化率は平均44%です(キャリコネ 五洋建設 口コミ・評判)。建設業界の中では標準的な水準とされています。

年間休日は127日で、完全週休2日制(土・日)に加えて祝日・夏季休暇・年末年始休暇が設定されています(五洋建設 新卒採用 募集要項)。現場常駐の職種が多い建設業としては休日数が確保されている部類に入ります。

国内外で大規模なプロジェクトに携われる点はやりがいとして評価されており、若いうちから幅広い経験を積めるという声もあります。

年代別の口コミと有報の数字のギャップ

求人情報では、事務系総合職で年収664万〜850万円(月給42万円、年2回賞与、年1回昇給)、建築施工管理職で平均年収935万円の募集が確認できます。中途採用の求人票に載る年収は、口コミの全体平均より高めに設定されている傾向があります。

中途入社者の入社時からの年収アップ額は、直近5年のデータで平均220万円とされます。40代で入社し年収が320万円アップした事例もあるとされ、経験者採用では前職からの年収アップを前提にした提示が行われやすいことがうかがえます。

口コミの全体平均554万円は新卒からの生え抜き社員も含むため、中途入社の提示年収とは性質が異なります。自分のキャリアに近い条件のデータを選んで比較することが大切です。

ワンポイントアドバイス
口コミの平均年齢を必ず確認する

口コミサイトの平均年収は、回答者の年齢層によって数字が大きく変わります。五洋建設のように回答者が20代中心のサイトでは、全社平均より低く出やすい点を差し引いて読んでください。

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五洋建設で年収を上げる方法

五洋建設で年収を上げる3つの道

五洋建設で年収を上げる道は3つあります。施工管理の資格を取る、社内で所長・管理職へ昇格する、外部へ転職するという選択です。

順番として現実的なのは資格取得と社内昇格です。中途入社者の年収アップ実績を踏まえると、転職による上積みも十分に狙える選択肢になります。

資格取得による年収アップ

建設業界では、一級土木施工管理技士・一級建築施工管理技士といった国家資格の取得が、現場での裁量と評価に直結します。資格手当が基本給に上乗せされる会社が多く、五洋建設も資格取得を後押しする制度があるとされています。

海洋土木の現場は陸上土木にはない特殊な工法が多いため、専門資格に加えて現場経験の蓄積そのものが市場価値になります。入社後早い段階で資格取得に動くことが、昇格のスピードにも影響します。

設備・船舶機電など専門職種でも、関連資格の取得が評価や手当に反映されやすい傾向があります。自分の職種で評価される資格を早めに把握しておくことが近道です。

社内昇格とグレード制度

五洋建設の年収は、所長・管理職への昇格が最大の分岐点です。現場代理人としての実績を積み、より大きな工事を任されるようになることが、グレードアップの条件になります。

国内の公共投資と海外工事、洋上風力という3つの成長領域があることは、工事量が確保されやすく昇格の機会も生まれやすいという意味で、社員にとって追い風になります。

海外赴任や洋上風力プロジェクトへの参画は、語学力や専門性を備えたうえで手を挙げる価値があります。海外駐在となれば手当が加わり、額面年収はさらに動きます。

転職によるキャリアアップ

社内での昇格が見通せない場合、転職が選択肢になります。大林組1,239万円、東亜建設工業1,019万円といった会社は、全社平均で五洋建設を上回ります。

ただしスーパーゼネコンの採用は絞られており、全社平均の差がそのまま提示年収に反映されるとは限りません。現実的な比較は同職種・同規模の会社同士で行う必要があります。

海洋土木の専門性は、同業のマリコン各社や港湾関連の設計コンサルタントでも評価されます。専門知識を持ち込める転職先を選ぶほうが、年収の維持と上積みの両方を狙いやすくなります。

提示年収の相場を知るには、同じ業界の求人を複数社分まとめて見られる転職エージェントの利用が早道です。非公開求人を含めて現在の市場価値を確認してから、社内に残るか外に出るかを決める順番が合理的です。

ワンポイントアドバイス
在籍中に市場価値を測っておく

転職を決めていなくても、エージェントに職務経歴を見てもらえば現在の想定年収レンジがわかります。社内の昇格ペースと外部の提示額を同じ物差しで比べられるようになり、どちらを選ぶにしても判断材料が増えます。

転職を考えるなら
キャリアチケット転職エージェント

既に社会人として働いている若手向けの転職支援サービスです。

株式会社CAREER FOCUS/東田尚起

海洋土木という専門領域は、外から見ると狭く見えて実は強い武器になります。転職を決める前でも、自分の経験がいくらで評価されるのかを一度確かめておくと、社内での交渉にも使えますよ。

五洋建設の年収に関するよくある質問

五洋建設の年収について、検索されることの多い疑問をまとめます。数字はいずれも公開資料をもとにしています。

五洋建設の初任給はいくらですか

2024年4月実績では、総合職の大卒が月給280,000円、修士了が月給300,000円です。一般職は大卒で月給234,000円となっています(五洋建設 新卒採用 募集要項)。

昇給は年1回で4月、賞与は年2回(7月・12月)です。勤務時間は標準労働時間8時間のフレックスタイム制が中心で、職種によっては固定時間制が適用されます。

総合職と一般職で初任給に差があるのは、配属先や将来のキャリアパスが異なるためです。入社前に自分が所属するコースを確認しておくことが重要です。

五洋建設のボーナス(賞与)は年何回ですか

賞与は年2回、7月と12月に支給されます(五洋建設 新卒採用 募集要項)。業績連動の性質があり、国内外の工事の進捗や受注状況によって支給額は変動します。

2026年3月期は平均年収が前期から11万円増加しており、業績の改善が賞与に反映された可能性があります。年度ごとの増減は、有価証券報告書の数字で確認するのが確実です。

賞与の水準は職種・グレードによっても異なるため、求人票や面談では基本給と賞与見込みを分けて確認することをおすすめします。

五洋建設の年収は今後も上がりますか

直近5年は860万円から935.9万円へと上昇基調が続いています。2022年3月期に一時的な下落があった以外は、毎期プラスで推移しています。

国内の公共投資に加え、海外建設事業と洋上風力発電という成長分野を抱えていることが、今後の原資の伸びしろにつながると考えられます。従業員数も右肩上がりで、採用を広げながら年収を上げる体力があることがうかがえます。

一方で建設業界全体が資材高騰や人手不足の影響を受けやすい点は変わりません。業績連動の賞与を通じて、平均年収も年ごとに変動する可能性がある点は踏まえておく必要があります。

ワンポイントアドバイス
有価証券報告書は毎年6月に更新される

五洋建設の決算期は3月で、有価証券報告書は毎年6月ごろに提出されます。転職活動中に年収を確認するなら、EDINETやIR情報ページで最新版を見るのが最も確実です。転職サイトの数字は更新が遅れていることがあります。

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まとめ

五洋建設の平均年収は935.9万円です(2026年3月期 有価証券報告書、平均年齢41.3歳、平均勤続年数16.7年)。国内の正社員平均545万円の1.7倍にあたる水準です。

ただし全社平均と個別の実態には差があります。口コミ集計では20代442万円、30代699万円、全体平均554万円と、年代・職種によって大きな開きがありました。

同じマリコン御三家で並べると、東亜建設工業1,019万円、若築建設877万円です。五洋建設は3社の中で2番手に位置しますが、スーパーゼネコンの大林組1,239万円と比べると303万円の差があります。

年収を上げる道は、資格取得、社内での所長・管理職への昇格、外部への転職の3つです。国内の公共投資に加え、海外建設事業と洋上風力発電という成長分野を抱えている点は、今後の伸びしろを示しています。

転職を検討する場合は、全社平均ではなく同職種・同規模の会社同士で比較してください。海洋土木の専門知識を持ち込める転職先を選べば、経験を捨てずに年収を上げる余地が生まれます。

出典・参考情報

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