日本総合研究所(日本総研)の平均年収は、口コミサイトの集計で625万円~725万円程度です。日本総研は非上場企業のため、有価証券報告書にもとづく公式な平均年収は公表されていません。
国内の給与所得者の平均給与は460万円です(国税庁 令和6年分 民間給与実態統計調査)。日本総研の口コミベースの水準はその1.4倍前後にあたります。
ただし625万円~725万円という数字はあくまで全社平均の推定値です。職種別にはコンサルタント職で1,000万円を超える一方、年代や役職によって大きな差が生まれています。この記事では口コミデータを起点に、年代別・職種別の実態と、SMBCグループの一員という立場を踏まえた年収を上げる道筋を整理します。
FOCUS AGENT:東田 尚起

株式会社リクルートにてHR領域に従事。
求人広告営業(indeed/リクナビnext)をメインに、転職エージェントとしても従事。
自ら立ち上げた就職系メディアの事業売却を経験し、転職支援と日系企業を中心に複数社のRPO業務も担う。
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株式会社CAREER FOCUS/東田尚起日本総研は三井住友フィナンシャルグループ(SMBCグループ)の中核シンクタンクで、非上場のため有価証券報告書の数字が存在しません。まずは複数の口コミ集計を照らし合わせて、実態に近い幅をつかむところから始めましょう。
日本総合研究所の平均年収は?


日本総研は非上場会社のため、有価証券報告書による公式な平均年間給与の開示がありません。口コミサイトの集計によると、全社の推定平均年収は625万円~725万円です。
従業員数は6,324名(2026年4月末現在、日本総合研究所 会社概要)です。資本金は101億円で、株主は三井住友フィナンシャルグループが100%出資しています。
日本総研が有価証券報告書を公表しない理由
有価証券報告書の提出義務があるのは、金融商品取引法上の「有価証券報告書提出会社」、つまり株式を証券取引所に上場している企業などに限られます。日本総研はSMBCグループの完全子会社で自社の株式を上場していないため、この義務の対象外です。
そのため、参天製薬や野村総合研究所のような上場企業の年収記事で使う「平均年間給与」の一次情報が、日本総研には存在しません。公開情報の限界を正直に踏まえたうえで、口コミベースの推計値を中心に実態を組み立てる必要があります。
口コミサイトの推計年収と全体像
口コミサイトの集計では、全体平均は725万円、年収レンジは300万円~3,200万円です(マイビジョン 日本総研の年収)。一方、別の口コミ集計(正社員96人の回答)では平均625万円となっています(キャリコネ 日本総合研究所の評判・口コミ)。
両者の数字が100万円ほど異なるのは、回答者数・回答時期・年齢構成のサンプルの違いによるものです。625万円~725万円という幅で捉えるのが実態に近い見方です。
| 出典 | 平均年収 | 年収レンジ | サンプル |
|---|---|---|---|
| マイビジョン(OpenWork集計) | 725万円 | 300万円~3,200万円 | 非公開 |
| キャリコネ(口コミ集計) | 625万円 | 非公開 | 正社員96人 |
いずれも口コミベースの推計である点は共通しています。転職活動で年収を見積もる際は、どちらか一方の数字を鵜呑みにせず、幅を持たせて判断してください。
日本総合研究所の企業情報


日本総合研究所は1969年2月20日創立、東京都品川区東五反田(大崎フォレストビルディング)と大阪市西区土佐堀に本社を置く総合情報サービス企業です(日本総合研究所 会社概要)。
調査部・創発戦略センターによるシンクタンク機能、リサーチ・コンサルティング部門によるコンサルティング機能、ITソリューション事業の3つを兼ね備えているのが特徴です。SMBCグループのシステム開発・業務コンサルティングを担う中核会社という位置づけでもあります。
日本総研の年収情報は有価証券報告書ではなく口コミサイトが頼りになります。求人票の提示年収を見るときは、口コミの平均値はあくまで参考値と捉え、面談で基本給・賞与の内訳を確認する姿勢が欠かせません。
業界最大級の求人数を誇る総合型エージェントです。幅広い業種・職種から選びたい人に向いています。
日本総合研究所の年代別・年収推移


有価証券報告書がないため、年代別の数字も口コミ集計からの推計になります。2つの集計で多少のばらつきはありますが、年代が上がるほど年収が伸びる傾向は共通しています。
| 年代 | 集計A | 集計B |
|---|---|---|
| 25歳前後 | 530万円~580万円 | 532万円 |
| 20代平均 | 非公開 | 544万円 |
| 30代 | 660万円~730万円 | 719万円 |
| 35歳前後 | 800万円~900万円 | 非公開 |
| 40代 | 996万円(40歳時点) | 874万円 |
| 50代 | 1,000万円前後(45歳以降) | 896万円 |
出典はマイビジョン 日本総研の年収(集計A)、キャリコネ 日本総合研究所の評判・口コミ(集計B)です。
20代・30代の年収
20代後半の推計は530万円~580万円です。国内の同年代の平均給与が400万円に満たない水準であることを踏まえると、入社数年の時点で既に上回っています。
30代に入ると評価による差が表面化します。集計では30代前半660万円~730万円、集計Bでは30代平均719万円となっており、副主任研究員・マネージャー級への昇格タイミングが年収の分岐点になります。
40代・50代の年収
40代の推計は、集計Aで996万円(40歳時点)、集計Bで874万円(40代平均)です。幅はありますが、いずれも全社推定平均の625万円~725万円を大きく上回ります。
50代以降は集計Aで1,000万円前後、集計Bで896万円(50代平均)です。プリンシパル級への昇格が年収を押し上げる一方、昇格できないまま年次を重ねた場合は伸びが緩やかになります。
平均勤続年数が長い社員ほど昇給が積み上がる構造は、他の日系シンクタンクとも共通する傾向です。
額面年収と手取りの差
ここまでの数字はすべて額面です。実際に口座に入る手取りは、社会保険料と所得税・住民税が引かれたあとの金額になります。
目安として、年収600万円なら手取りは460万円~480万円程度、年収800万円なら手取りは600万円~630万円程度です。額面が上がるほど税率も上がるため、手取りの伸びは額面の伸びより緩やかになります。
口コミベースの推計年収には賞与・残業代の扱いが統一されていません。オファー面談では基本給・賞与見込み・みなし残業の有無を分けて聞くと、同じ提示額でも実際の手取りや忙しさの違いが見えてきます。



年代別の数字はどうしても推計の幅が出ます。同じ年代でも副主任研究員に上がっているかどうかで100万円単位の差が生まれるので、自分の年次だけでなく今のグレードも踏まえて相場を見てくださいね。
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日本総合研究所の職種別・グレード別の年収の違い


日本総研の職種は大きく、経営コンサルティングを担うコンサルタント職と、システム開発・運用を担うSE・エンジニア職に分かれます。職種によって年収の水準が大きく異なるのが実態です。
グレードは新卒入社後、研究員・副主任研究員(E層)・上席主任研究員や主任研究員(S層)・プリンシパルなどの主席研究員(P層)という順に上がっていきます(マイビジョン 日本総研の年収)。
コンサルタント職の年収傾向
コンサルタント職の口コミ平均は1,119万円で、レンジは500万円~3,200万円です。全社平均を大きく上回る水準で、職種別では最も高い部類に入ります。
政策提言から企業向けの経営戦略立案まで、特定業界の枠を超えた提言業務に携わるほど評価と年収が連動しやすい職種です。管理職やプリンシパル級への到達が年収のさらなる伸びにつながります。
SE・エンジニア職の年収傾向
システム開発を担うエンジニア・SE職の口コミ平均は約644万円~645万円、開発職は約750万円、プロジェクトマネージャーは約705万円、IT職は約638万円です。
全社推定平均の625万円~725万円とほぼ重なる水準で、コンサルタント職ほどの上振れは少ない一方、SMBCグループの大規模システムを扱う安定した需要があります。
昇格・グレード制度と年収の関係
新卒1年目の研究員・コンサルタントは300万円~400万円、入社2~4年目の副主任研究員・マネージャー級(E層)は450万円~700万円が目安です。
5~8年目の上席主任研究員・主任研究員(S層)は600万円~900万円、8~9年目以降のプリンシパル級(P層)は800万円~1,500万円以上に達します。グレードが1つ上がるごとに年収が段階的に伸びる設計です。
コンサルタントとエンジニアでは年収のレンジが大きく異なります。求人票で「コンサルタント」と書かれていても、実態はシステム企画に近い案件もあるため、配属予定部署の業務内容まで面談で確認すると想定年収のずれを防げます。
20代・第二新卒向けの求人が中心で、未経験OKの求人が76%以上を占めます。定着率は94.6%です。
日本総合研究所の年収は同業のシンクタンクと比べてどのレベルか
日本総研は非上場のため有価証券報告書の数字がありませんが、上場している同業のシンクタンクと並べることで相対的な位置づけが見えてきます。
ここでは野村総合研究所、三菱総合研究所、JSOLの3社と比較します。
| 企業名 | 平均年収 | 出典 | 上場区分 |
|---|---|---|---|
| 野村総合研究所 | 1,332万円 | 有価証券報告書(2026年3月期) | 東証プライム上場 |
| 三菱総合研究所 | 1,081万円 | 有価証券報告書(2025年9月期) | 東証プライム上場 |
| 日本総合研究所 | 625万円~725万円 | 口コミ集計 | 非上場(SMBCグループ) |
| JSOL | 610万円~695万円 | 口コミ集計 | 非上場(NTTデータグループ) |
出典はIR BANK 野村総合研究所 平均年収の推移、IR BANK 三菱総合研究所 平均年収の推移、キャリコネ JSOLの評判・口コミです。上場大手2社との差は350万円以上あります。
野村総合研究所の年収


野村総合研究所の平均年収は1,332万円です(2026年3月期、平均年齢39.7歳、従業員7,982名、IR BANK 野村総合研究所)。国内シンクタンク・ITコンサル業界でも最上位の水準です。
従業員数が7,982名と大規模で、コンサルティングとITソリューションの両輪で高収益を上げていることが、年収水準の高さにつながっています。
三菱総合研究所の年収


三菱総合研究所の平均年収は1,081万円です(2025年9月期、平均年齢40.4歳、従業員1,217名、IR BANK 三菱総合研究所)。従業員数は野村総合研究所の7分の1程度ですが、1人あたりの年収水準は高く保たれています。
政策提言型のシンクタンク機能に強みを持ち、官公庁向けの調査・研究業務の比率が高いのが特徴です。
JSOLの年収


JSOLの平均年収は口コミ集計で610万円~695万円です(キャリコネ JSOLの評判・口コミ)。日本総研とほぼ同水準にあります。
JSOLはNTTデータグループのITコンサルティング会社です。金融・製造業向けのシステム導入を主力とする点は日本総研と似ていますが、グループの中核シンクタンク機能を持たない分、年収のレンジはやや抑えめです。
野村総合研究所・三菱総合研究所は上場して独立採算のグループ中核会社、日本総研・JSOLは親会社の一事業会社に近い立場です。全社平均だけでなく、従業員数や事業の自立度まで見ると、年収差の背景が理解しやすくなります。



同じ「総研」でも、上場して独立採算のグループ中核会社である野村総合研究所・三菱総合研究所と、親会社の一事業会社に近い日本総研とでは、年収の原資になる収益構造が異なります。比較する際は規模感の違いも意識してください。
20代の第二新卒・既卒向けで、入社3か月後の定着率は96%と高水準です。
日本総合研究所の年収に関する口コミ・評判


口コミでは、SMBCグループ傘下としての安定性を評価する声が多く見られます。一方で、給与水準そのものより働き方に関する声のほうが目立ちます。
総合評価は3.1点(5点満点、レポート数316件)です(キャリコネ 日本総合研究所の評判・口コミ)。
給与制度・評価制度に対する社員の評価
給与・賞与については、大手金融グループの傘下らしい安定した水準という評価がある一方、受託業務が中心のため成果が年収に直結しにくいという指摘も見られます。
出世や退職理由に関する口コミも多く投稿されており、キャリアパスの見通しやすさについては評価が分かれている様子がうかがえます。
残業時間・休日出勤と年収のバランス
月の残業時間は平均32.9時間、月の休日出勤は平均0.4日です(キャリコネ 日本総合研究所の評判・口コミ)。有休消化率は平均61%となっています。
残業時間が月30時間を超える点は、IT業界の中では標準的な水準です。案件によって繁閑の差が大きいという声もあり、配属先次第で体感が変わる可能性があります。
口コミサイトの数字は投稿者の在籍時期や部署がばらばらです。同じ会社でも数年前と現在では制度が変わっていることがあるため、できるだけ新しい投稿日時のものを優先して参考にしてください。
世界的な人材サービス会社で、外資系・グローバル企業の求人に強みがあります。
日本総合研究所で年収を上げる方法


日本総研で年収を上げる道は3つあります。社内でグレードを上げる、SMBCグループ内で異動・出向してキャリアを広げる、外部へ転職するという選択です。
最も現実的なのは社内でのグレード昇格です。コンサルタント職で1,000万円を超える水準は、外部転職で同等以上を狙うより到達しやすい目標になります。
社内での昇格とグレードアップ
研究員からプリンシパル級まで、グレードが上がるごとに年収が段階的に伸びる設計です。5~8年目の上席主任・主任研究員で600万円~900万円、8~9年目以降のプリンシパル級で800万円~1,500万円以上に達します。
コンサルティング案件での提言内容や成果の数値化が昇格の材料になります。SE・エンジニア職でもプロジェクトマネージャー級への到達が年収の伸びしろです。
SMBCグループ内でのキャリア形成
日本総研はSMBCグループの中核会社であるため、グループ内の銀行・証券・カード会社との人材交流や出向の機会があります。
金融とITの両方の知見を持つ人材はグループ内での需要が高く、異動を通じて担当領域を広げることが、昇格や待遇面でのプラス材料になり得ます。
転職によるキャリアアップ
社内での昇格ペースが見通せない場合、転職も選択肢になります。野村総合研究所1,332万円、三菱総合研究所1,081万円といった上場大手シンクタンクは、全社平均で日本総研の推定水準を350万円以上上回ります。
ただし大手シンクタンクの採用は専門性や実績を重視する傾向が強く、全社平均の差がそのまま提示年収になるとは限りません。現実的には担当業務の近さで比較する必要があります。
提示年収の相場を知るには、同じ業界の求人を複数社分まとめて見られる転職エージェントの利用が早道です。非公開求人を含めて現在の市場価値を確認してから、社内に残るか外に出るかを決める順番が合理的です。
転職を決めていなくても、エージェントに職務経歴を見てもらえば現在の想定年収レンジがわかります。社内の昇格ペースと外部の提示額を同じ物差しで比べられるようになり、どちらを選ぶにしても判断材料が増えます。



コンサルタントとエンジニアでは、グレード昇格のスピードも転職市場での評価軸も変わります。自分の職種に近い実績を持つ同業他社の求人をいくつか見ておくと、社内の評価制度との比較がしやすくなりますよ。
既に社会人として働いている若手向けの転職支援サービスです。
日本総合研究所の年収に関するよくある質問
日本総研の年収について、検索されることの多い疑問をまとめます。公式な有価証券報告書がない前提で、公開情報と口コミをもとに整理しています。
日本総合研究所の初任給はいくらですか
2026年度の採用実績では、総合職の院卒が月給328,000円、大卒が月給302,000円です。一般職は大卒で月給260,000円となっています(日本総合研究所 採用情報)。
シンクタンク・コンサルティング業界の中では標準的な水準で、総合職と一般職で初任給に6万円前後の差があります。
日本総合研究所はホワイト企業ですか
ホワイト企業の公的な認定基準は存在しませんが、口コミでは月平均残業32.9時間、有休消化率61%という数字が出ています(キャリコネ 日本総合研究所の評判・口コミ)。
SMBCグループ傘下としての雇用の安定性を評価する声がある一方、受託業務中心で個人の裁量に限りがあるという指摘も見られます。働きやすさの感じ方は配属先の案件によって差が出やすいようです。
日本総合研究所から転職する人はどのくらいいますか
具体的な離職率は公表されていませんが、口コミサイトには出世や退職理由に関する投稿が多数寄せられています(キャリコネ 日本総合研究所の評判・口コミ)。
コンサルタント職は専門性を活かして外資系コンサルやIT企業へ、エンジニア職はSIer・事業会社の情報システム部門へ転職するケースが一般的です。
非上場企業は公式な年収データが手に入りにくい分、口コミサイトを複数横断して数字の幅を確認するのが基本です。面接やカジュアル面談で直接質問することも、有力な一次情報の入手手段になります。



非上場企業の年収情報は、上場企業に比べてどうしても調べにくいものです。気になる方は選考の最終段階で、配属予定部署の具体的な年収レンジを人事に直接確認してみることをおすすめします。
フリーター・既卒・未経験者向けで、未経験OKの求人が約8割を占めます。
まとめ
日本総合研究所の平均年収は、口コミサイトの集計で625万円~725万円です。日本総研は非上場企業のため、有価証券報告書による公式な数字は存在しません。
年代別には20代後半で530万円~580万円、30代で660万円~730万円、40代で800万円台~996万円程度と伸びていきます。職種別ではコンサルタント職が約1,119万円と最も高く、SE・エンジニア職は約638万円~750万円です。
同業のシンクタンクと比べると、野村総合研究所1,332万円、三菱総合研究所1,081万円という上場大手と350万円以上の差があります。一方、同じ非上場のJSOL(610万円~695万円)とはほぼ同水準です。
口コミでは、SMBCグループ傘下としての安定性を評価する声がある一方、受託業務中心で個人の成長機会が限定的という指摘もあります。年収を上げる道は、社内でのグレード昇格、SMBCグループ内での異動、外部への転職の3つです。
転職を検討する場合は、全社平均の推定値ではなく同職種同士で比較してください。コンサルタントとエンジニアでは年収のレンジが大きく異なるため、自分のグレードや専門性に近い求人で市場価値を確認することが、年収を上げる第一歩になります。
出典・参考情報
本文中で参照した情報源は以下の通りです。









