三菱総研(株式会社三菱総合研究所)の平均年収は1,081万円です(2025年9月期 有価証券報告書)。平均年齢は40.4歳、平均勤続年数は11.67年となっています。
国内の給与所得者の平均給与は478万円です(国税庁 令和6年分 民間給与実態統計調査)。三菱総研の水準はその約2.3倍にあたり、上場企業の中でも上位に入ります。
ただし1,081万円は、20代の若手から部長級までを含めた全社平均です。研究員とコンサルタント、主任級と管理職では数百万円単位の差があり、2025年10月には年功的な要素をなくした新しい人事制度も導入されました。この記事では有価証券報告書の数字を起点に、年代別・職種別の実態と、シンクタンク業界で年収を上げる道筋を整理します。
FOCUS AGENT:東田 尚起

株式会社リクルートにてHR領域に従事。
求人広告営業(indeed/リクナビnext)をメインに、転職エージェントとしても従事。
自ら立ち上げた就職系メディアの事業売却を経験し、転職支援と日系企業を中心に複数社のRPO業務も担う。
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株式会社CAREER FOCUS/東田尚起「三菱総研」で検索すると、システム開発を担うグループ会社の三菱総研DCSの情報も混ざって出てきます。この記事で扱うのはシンクタンク本体の三菱総合研究所です。会社が違えば年収水準もまったく違うので、まずはそこを切り分けて読んでくださいね。
三菱総研の平均年収は1,081万円|有価証券報告書の最新データ


三菱総研の直近の平均年収は1,081万円です(2025年9月期 有価証券報告書、平均年齢40.4歳、平均勤続年数11.67年、従業員1,217名)。円単位では10,817,256円で、経年の数字はIR BANK 三菱総合研究所 平均年収の推移にまとまっています。
有価証券報告書の平均年間給与は、賞与と基準外賃金を含み、三菱総研単体の従業員だけを対象にした金額です。連結では4,695名の社員がいますが、そのうちシンクタンク本体で働く1,217名の数字だと押さえておくとずれがなくなります(三菱総合研究所 会社概要)。
なお三菱総研は9月決算のため、2026年9月期の有価証券報告書は2026年12月ごろに公開される見込みです。現時点で確認できる最新の公式値は2025年9月期の1,081万円になります。
直近5年の平均年収推移
三菱総研の平均年収は、この5年間でおおむね1,020万円から1,110万円の範囲を上下しています。右肩上がりではなく、年によって数十万円単位で振れるのが特徴です。
| 決算期 | 平均年収 | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 従業員数 |
|---|---|---|---|---|
| 2021年9月期 | 1,111万円 | 42.5歳 | 14.58年 | 1,021名 |
| 2022年9月期 | 1,024万円 | 42.3歳 | 14.08年 | 1,093名 |
| 2023年9月期 | 1,103万円 | 41.7歳 | 13.08年 | 1,150名 |
| 2024年9月期 | 1,080万円 | 41.1歳 | 12.17年 | 1,202名 |
| 2025年9月期 | 1,081万円 | 40.4歳 | 11.67年 | 1,217名 |
出典はIR BANK 三菱総合研究所 平均年収の推移(有価証券報告書の記載値を集計)です。
10年前の2015年9月期は982万円でした。そこから約100万円上がっており、長期で見れば着実に水準を切り上げていることがわかります。
平均年収が横ばいに見える理由
直近3年の平均年収は1,080万円前後で足踏みしています。とはいえ、これを「給与が上がっていない」と読むのは早計です。
同じ期間に平均年齢は42.5歳から40.4歳へ2.1歳若返り、平均勤続年数も14.58年から11.67年へ約3年短くなりました。従業員は4年で196名増えています。若手と中途入社者が増えるほど、平均値は押し下げられる構造です。
会社の公表資料によると、中途採用比率は2023年度57%、2024年度46%、2025年度39%で推移しています(三菱総合研究所 キャリア採用 募集要項)。採用の半分前後を中途が占める会社で平均が横ばいを保っているのは、一人ひとりの給与は上がっている裏返しと見ることもできます。
業績面では、2025年9月期の連結売上高は1,214億円で前期比5.3%増、親会社株主に帰属する当期純利益は63億円で27.6%増でした(三菱総合研究所 2025年9月期 決算短信)。賞与には会社業績が反映されるため、増益の年は平均年収の追い風になります。
三菱総合研究所の企業情報


三菱総合研究所は1970年設立、東京都千代田区永田町に本社を置く総合シンクタンクです。東証プライム市場に上場しており(証券コード3636)、資本金は63億3,624万円です(三菱総合研究所 会社概要)。
事業は大きく「シンクタンク・コンサルティングサービス」と「ITサービス」の2本柱です。官公庁向けの政策研究や調査が売上の大きな部分を占める点が、民間企業向けが中心のコンサルティングファームと違うところです。
ITサービスは主に三菱総研DCSなどのグループ会社が担っています。有価証券報告書の1,081万円はシンクタンク本体の数字で、グループ会社の社員は含まれません。
求人票の提示年収と有価証券報告書の平均を比べるときは、どちらが三菱総研本体の数字かを確認してください。グループ会社の求人を「三菱総研」の求人と取り違えると、想定していた年収と数百万円単位でずれることがあります。応募先の法人名まで確かめておくと安心です。
三菱総研の年代別の年収目安


有価証券報告書には年代別の内訳は記載されません。そのため年代別の数字は、公開されている平均年収と国の賃金統計から組み立てた推計値になります。
以下は年収ガイド 三菱総合研究所が平均年収1,024万円時点(2022年9月期)の統計をもとに算出した推計です。現在の1,081万円を基準にすると、表の金額はおおむね5%ほど上振れすると考えてください。
| 年代 | 推計年収 | 位置づけ |
|---|---|---|
| 20代後半 | 623万円 | 入社数年で裁量労働制に移行する時期 |
| 30代前半 | 767万円 | 研究員として案件を主導し始める |
| 30代後半 | 895万円 | 主任級への昇格が年収を押し上げる |
| 40代前半 | 1,016万円 | 全社平均に近づく層 |
| 40代後半 | 1,119万円 | 管理職登用の有無で差が開く |
| 50代前半 | 1,243万円 | 部長級を含め年収のピークに近い |
20代・30代の年収
新卒の初任給は、学部卒で月給318,200円、修士了で340,900円、博士了で388,400円です(三菱総合研究所 新卒採用 給与・福利厚生)。賞与は年2回(6月・12月)、昇給は年1回(4月)と公表されています。
推計では20代後半で623万円です。新卒はフレックスタイム制で入社し、業務経験を積んだ後に裁量労働制へ移ります。裁量労働手当が加わることで、20代のうちから年収が一段上がる仕組みです。
30代に入ると評価による差が表面化します。推計は30代前半767万円、30代後半895万円で、この5年間の伸びはおよそ130万円です。主任級への昇格タイミングが年収の分岐点になります。
40代・50代の年収
40代前半の推計は1,016万円で、ここでようやく1,000万円を超えます。全社平均の1,081万円を上回るのは40代後半以降という計算です。
口コミでの年収の上限は1,600万円で、部長級ではこの水準に届くとされています(OpenWork 三菱総合研究所 年収・給与制度)。40代で管理職に登用されるかどうかで、年収は数百万円単位で分かれると考えておくのが現実的です。
平均勤続年数は11.67年と、かつての16年台から短くなりました。中途入社者が増えた結果で、40代で入社した人が推計値どおりに着地するとは限りません。入社時の等級がそのまま年収を決める点は意識しておく必要があります。
額面年収と手取りの差
表に並ぶ金額はすべて額面です。実際に口座に入る金額は、社会保険料と所得税・住民税が引かれたあとの手取りになります。
目安として、年収600万円なら手取りは460万円から480万円程度、年収1,080万円なら手取りは760万円から790万円程度です。1,000万円を超えると所得税率が上がるため、額面ほど手取りは伸びません。
三菱総研は確定拠出年金や選択制のライフプラン制度、カフェテリアプランを設けています。家賃補助や住宅ローン補助もカフェテリアポイントで受け取る形のため、額面に表れない実質的な収入として計算に入れておくと比較しやすくなります。
年代別の数字は統計モデルによる推計で、個人の実額とは幅があります。転職で年収を比較するときは、この表を目安にしながら、オファー面談で基本給と賞与の内訳、裁量労働手当の有無まで確認してください。同じ額面でも内訳次第で翌年以降の伸び方が変わります。
三菱総研の職種別・役職別の年収の違い


口コミベースの集計では、全体の平均は925万円、年収の範囲は420万円から1,600万円です(OpenWork 三菱総合研究所 年収・給与制度、回答者の平均年齢34歳)。有価証券報告書の1,081万円より低いのは、回答者が若手に寄っているためです。
職種別では研究職902万円、コンサルタント943万円で、両者の差は41万円にとどまります。三菱総研の年収を左右するのは職種よりも等級だといえます。
研究員とコンサルタントの年収
研究職は官公庁の政策研究や調査を中心に担います。口コミ集計での平均は902万円で、回答者の年収は420万円から1,600万円まで幅広く分布しています。
コンサルタントは民間企業向けの経営戦略やDX支援を担う職種です。平均は943万円で、研究職より41万円高い水準です。
差が小さいのは、同じ等級制度のもとで処遇が決まるためです。民間向けの案件は単価が高く賞与の業績連動部分でわずかに差がつくものの、職種そのもので給与表が分かれているわけではありません。
役職ごとの年収レンジ
役職ごとの年収は公式には公表されていません。転職支援会社の推計では、主任クラスで約1,100万円、課長クラスで約1,300万円、部長クラスで1,600万円以上が目安とされています(MyVision 三菱総合研究所の年収)。
| 役職 | 年収の目安 | 位置づけ |
|---|---|---|
| 主任クラス | 約1,100万円 | 全社平均を上回り始める層 |
| 課長クラス | 約1,300万円 | 組織とプロジェクトを統括する層 |
| 部長クラス | 1,600万円以上 | 口コミでの年収上限に近い層 |
新しい人事制度では、年次にかかわらず上位の役割に就ける設計になっています。主任クラスに上がった時点で全社平均を超える計算で、ここが年収面での最初の大きな節目です。
2025年10月導入の新人事制度
三菱総研は2025年10月に新しい人事制度を導入しました。一部に残っていた年功的な要素をなくし、担う役割の大きさや責任に応じた処遇に統一したと公表しています(三菱総合研究所 社員のキャリアを支える仕組み)。
等級は6段階のクラスに分かれ、一定等級以上は役割の重要性や難易度に応じてMG(ミッショングレード)が設定されます。一定等級までは、標準評価以上であれば安定的に昇給する仕組みです。
賞与には個人の目標達成度と会社業績が反映されます。若手でも大きな案件を担えば早く上の等級に上がれる一方、上位等級では成果がより強く問われる設計に変わりました。
ジョブ型の制度では、入社時にどの等級で迎えられるかが年収を大きく左右します。中途採用の給与は「経験・年齢・能力などを考慮の上、当社基準により決定」とされているため、内定前に提示等級と、その等級の年収レンジを確認しておくと入社後の見通しが立てやすくなります。



三菱総研の年収は職種よりも等級で決まる会社です。2025年10月の制度改定で若手の抜擢も起きやすくなっているので、入社時の等級交渉はこれまで以上に大事になっていますよ。
三菱総研の年収をシンクタンク大手3社と比較
三菱総研をコンサルティングファーム全体と比べると、外資系の高い年収に目が行きがちです。事業の中身が近いのはシンクタンク系の会社のため、まずは同じ土俵の3社と並べたほうが実態に近づきます。
ここでは野村総合研究所、電通総研、日本総合研究所の3社と比較します。日本総合研究所は非上場で有価証券報告書がないため、口コミ集計の数字を参考値として載せています。
| 企業名 | 平均年収 | 平均年齢 | 従業員数 | 出典・決算期 |
|---|---|---|---|---|
| 三菱総合研究所 | 1,081万円 | 40.4歳 | 1,217名 | 有報 2025年9月期 |
| 野村総合研究所 | 1,332万円 | 39.7歳 | 7,982名 | 有報 2026年3月期 |
| 電通総研 | 1,125万円 | 39.9歳 | 2,492名 | 有報 2025年12月期 |
| 日本総合研究所 | 700万円 | 31歳 | 非公開 | 口コミ集計(参考値) |
出典はIR BANK 三菱総合研究所 平均年収の推移、IR BANK 野村総合研究所、IR BANK 電通総研、OpenWork 日本総合研究所 年収・給与制度です。上場3社の中では三菱総研が最も低く、野村総合研究所とは251万円の差があります。
野村総合研究所の年収


野村総合研究所(NRI)の平均年収は1,332万円です(2026年3月期、平均年齢39.7歳、従業員7,982名)。三菱総研より251万円高く、平均年齢はほぼ同じです(IR BANK 野村総合研究所)。
NRIは2015年3月期の1,089万円から11年で243万円上がっています。同じ期間の三菱総研の伸び約100万円を大きく上回るペースです。
差の背景にあるのは事業構造です。NRIは金融機関向けのITソリューションが売上の柱で、コンサルティングとシステムを一体で提供する規模の大きな案件を持っています。官公庁の調査研究が中心の三菱総研とは、1人あたりの稼ぐ力に差が出やすい構造です。
電通総研の年収


電通総研の平均年収は1,125万円です(2025年12月期、平均年齢39.9歳、従業員2,492名)。三菱総研との差は44万円で、3社の中では最も近い水準にあります(IR BANK 電通総研)。
電通総研は2024年1月に電通国際情報サービス(ISID)から社名を変更し、シンクタンク機能を新設しました。システムインテグレーションを主力にしながら、シンクタンクとコンサルティングを組み合わせる体制です。
従業員はこの2年で約450名増えています。採用を拡大しながら1,100万円台を維持している点は、三菱総研と似た動きといえます。
日本総合研究所の年収


日本総合研究所(日本総研)はSMBCグループのシンクタンクで、非上場のため有価証券報告書はありません。口コミ集計での平均年収は700万円で、回答者の平均年齢は31歳です(OpenWork 日本総合研究所 年収・給与制度)。
平均が低く見えるのは、システム開発の部門を多く抱えているためです。職種別ではコンサルタント1,151万円、研究職939万円と、シンクタンク・コンサルティング部門に限れば三菱総研の口コミ平均を上回ります。
全社平均だけで比べると判断を誤りやすい会社の代表例です。三菱総研と比較するときは、同じ研究職・コンサルタント職同士で見るのが適切です。
シンクタンク各社は、システム部門の比率や社員の平均年齢が大きく異なります。転職先として比べるなら、全社平均ではなく、研究職やコンサルタント職といった同じ職種の口コミ平均や求人票の提示額を並べてください。比較の前提をそろえるだけで、見える差がかなり変わります。



NRIとの差は大きく見えますが、仕事の中身が違う部分も大きいです。政策研究に関わりたいのか、年収を最優先したいのかで比較の軸を決めておくと、転職先選びで迷いにくくなりますよ。
三菱総研の年収に関する口コミ・評判


三菱総研の年収については、水準そのものには満足しているが、伸び方や業務量とのバランスには不満があるという声が目立ちます。有価証券報告書の数字と、社員が感じている実感値の間には一定のずれがあります。
ここでは口コミサイトに寄せられた声を、給与制度への評価と働き方の2つの面から整理します。
給与制度に対する社員の評価
口コミでは「ランクが細かく設定されている」「級と役割期待の2軸で評価される」といった声があります。若手のうちは毎年一定の昇給があり、8年目前後からは年功の要素がほぼなくなるという指摘も寄せられています(OpenWork 三菱総合研究所 年収・給与制度)。
「年功序列型から職務能力型へ転換中」「政府の賃上げ要請を受けて賃上げが実施された」という声もあり、2025年10月の制度改定の前から変化が進んでいたことがうかがえます。
一方で、外資系コンサルティングファームと比べると見劣りするという不満は根強くあります。同じ年次で比べると数百万円の差が出ることもあり、特に20代の若手ほど差を感じやすいようです。
裁量労働制と働き方
三菱総研の勤務形態は、裁量労働制もしくはフレックスタイム制です(三菱総合研究所 キャリア採用 募集要項)。裁量労働制の社員には裁量労働手当が支給され、残業代の代わりに一定額が給与に含まれる形になります。
口コミでは、プロジェクトの繁忙期に業務が集中するという声が少なくありません。キャリコネ 三菱総合研究所の評判・口コミにも、みなし残業の時間を超えて働く月があるという趣旨の投稿が見られます。
年度末に官公庁案件の納期が重なりやすいのは、シンクタンク特有の事情です。年収を時給換算で見たときの評価は、所属部署と担当案件によって大きく変わります。
三菱総研は2025年10月に人事制度を改定したため、それ以前の口コミは現行制度と前提が異なる場合があります。年収や評価制度に関する口コミを読むときは、投稿日と投稿者の在籍時期を確認し、直近の声を優先して判断材料にしてください。



口コミの「年収が低い」という声は、外資コンサルと比べた結果であることが多いです。国内のシンクタンク業界の中で見れば高い水準なので、比べる相手を意識して読むと実態がつかみやすくなりますよ。
三菱総研で年収を上げる方法


三菱総研で年収を上げる道は、社内での等級の昇格、成長領域での専門性の獲得、外部への転職の3つです。新しい人事制度で、社内での上げ方は以前よりはっきりしました。
どの道を選ぶにしても、今の自分の等級と市場価値を把握しておくことが出発点になります。
役割等級の昇格
新制度では、年次ではなく担う仕事の内容や責任の大きさで処遇が決まります(三菱総合研究所 社員のキャリアを支える仕組み)。上位等級に上がり、MG(ミッショングレード)の対象になることが年収を大きく上げる近道です。
一定等級までは標準評価以上で安定的に昇給するため、まずは期待役割を確実にこなして評価を積み上げることが基本です。そのうえで大型案件のリーダーや新規事業の立ち上げなど、難易度の高い役割に手を挙げることが昇格を早めます。
社内FA制度やローテーション・プログラム制度も用意されています。今の部署で上位の役割が空きにくい場合は、制度を使って役割の大きい部署へ移る選択肢もあります。
成長領域での専門性
三菱総研はDX、AI、GX(グリーントランスフォーメーション)、ヘルスケアなどの領域に本部を置き、人員を厚くしています。採用サイトでもAIコンサルティング本部やGX本部の社員が紹介されています。
これらの領域では民間企業向けの案件も増えており、高単価の案件で成果を出すと、賞与の業績連動部分にも反映されやすくなる構造です。
政策研究で培った知見を民間向けのコンサルティングに展開できる人材は、社内でも社外でも評価されます。専門領域を1つ決めて実績を積むことが、昇格と転職の両方に効いてきます。
転職によるキャリアアップ
社内での昇格が見通せない場合、転職が選択肢になります。野村総合研究所の1,332万円をはじめ、外資系コンサルティングファームや総合系ファームは、三菱総研を上回る年収を提示することが少なくありません。
ただし全社平均の差がそのまま提示年収に反映されるとは限りません。転職先では業務量や評価の厳しさも変わるため、年収だけでなく働き方まで含めて比べる必要があります。
シンクタンクで身につく調査設計や政策分析の力は、官公庁向けのコンサルティングや事業会社の経営企画でも評価される経験です。提示年収の相場を知るには、同じ領域の求人を複数社分まとめて見られる転職エージェントの利用が早道です。
転職を決めていなくても、エージェントに職務経歴を見てもらえば現在の想定年収レンジがわかります。社内の昇格ペースと外部の提示額を同じ物差しで比べられるようになり、残るにしても外に出るにしても判断材料が増えます。



シンクタンク出身の方は、自分の経験の値打ちを低く見積もりがちです。政策と民間の両方を知っている人材は意外と少ないので、一度外の評価を確かめてみると選択肢が広がりますよ。
三菱総研の年収に関するよくある質問
三菱総研の年収について、検索されることの多い疑問をまとめます。数字はいずれも公開資料をもとにしています。
三菱総研の初任給はいくらですか
新卒採用の情報では、学部卒が月給318,200円、修士了が月給340,900円、博士了が月給388,400円です(三菱総合研究所 新卒採用 給与・福利厚生)。
賞与は年2回(6月・12月)、昇給は年1回(4月)です。勤務時間は原則9時から17時15分で、新卒入社時はコアタイム10時30分から15時30分のフレックスタイム制が適用されます。
学部卒で月31万円台という初任給は、国内企業の中でも高い部類です。入社後に裁量労働制へ移ると裁量労働手当が加わり、年収はさらに上がります。
三菱総研と三菱総研DCSの年収は同じですか
同じではありません。三菱総研DCSは三菱総研グループのIT企業で、銀行やクレジットカード会社向けのシステム開発などを担う別会社です。
有価証券報告書の平均年収1,081万円は三菱総研単体の社員が対象で、三菱総研DCSの社員は含まれていません(三菱総合研究所 投資家情報)。グループ会社の求人は年収水準が大きく異なるため、応募の際は法人名を必ず確認してください。
「三菱総研」とだけ書かれた求人情報や口コミは、どちらの会社のものか判別しにくいことがあります。数字を比べる前に、出典がどの法人の情報かを確かめるのが確実です。
三菱総研で年収1,000万円には何歳で届きますか
推計では40代前半で1,016万円となり、平均的には40代前半が1,000万円の目安です(年収ガイド 三菱総合研究所)。
ただし主任クラスに上がれば約1,100万円が目安とされており、早い人は30代で1,000万円を超えます。2025年10月の制度改定で年次によらない昇格が可能になったため、今後は到達年齢の個人差がさらに広がると考えられます。
中途入社の場合は、入社時の等級で到達時期が大きく変わります。選考の段階で提示等級を確認しておくことが大切です。
三菱総研は9月決算のため、毎年12月ごろに新しい有価証券報告書が公開されます。年収の比較や転職の判断に使う数字は、決算期を確認して最新のものに置き換えてください。投資家情報のページやEDINETから、誰でも無料で原本を確認できます。
まとめ
三菱総研の平均年収は1,081万円です(2025年9月期 有価証券報告書、平均年齢40.4歳、平均勤続年数11.67年)。国内の給与所得者平均478万円の約2.3倍にあたる水準です。
直近3年は1,080万円前後で横ばいですが、平均年齢が若返り中途入社者が増えた影響が大きく、10年前の982万円からは約100万円上がっています。
口コミ集計では研究職902万円、コンサルタント943万円と職種差は小さく、年収を左右するのは等級です。主任クラスで約1,100万円、部長クラスで1,600万円以上が目安とされています。
シンクタンク大手と比べると、野村総合研究所1,332万円、電通総研1,125万円より低く、日本総合研究所の全社平均700万円より高い位置にあります。
年収を上げる道は、2025年10月に導入された役割等級制度での昇格、成長領域での専門性の獲得、外部への転職の3つです。転職を検討する場合は全社平均ではなく同じ職種同士で比較し、自分の市場価値を確かめてから判断してください。









