日本光電の平均年収は943万円です(2026年3月期 有価証券報告書)。平均年齢は42.6歳、平均勤続年数は15.8年で、前期から17万円増えています。
国内の給与所得者の平均給与は478万円、正社員に限っても545万円です(国税庁 令和6年分 民間給与実態統計調査)。日本光電の水準はその約2倍にあたります。
ただし943万円は全社平均です。口コミの集計では管理職883万円に対して事務職670万円と、職種で200万円を超える差があり、年代によっても中身は大きく変わります。この記事では有価証券報告書の数字を起点に、年代別・職種別の実態、同じ医療機器メーカーとの比較、年収を上げる道筋を整理します。
FOCUS AGENT:東田 尚起

株式会社リクルートにてHR領域に従事。
求人広告営業(indeed/リクナビnext)をメインに、転職エージェントとしても従事。
自ら立ち上げた就職系メディアの事業売却を経験し、転職支援と日系企業を中心に複数社のRPO業務も担う。
※タブ切り替えできます
| エージェント | 求人数 | 詳細 | 公式サイト |
|---|---|---|---|
|
リクルートエージェント |
公開求人数76万件超 | 業界最大級の求人数。未経験からハイクラスまで幅広く対応する、まず登録したい定番エージェント。 | 無料登録 |
|
マスメディアン |
業界特化求人5,000件超 | 広告・Web・マスコミ業界に特化。業界出身アドバイザーが対応し、年収800万円以上の求人も約4割。 | 無料登録 |
|
ランスタッド |
保有求人数推定2万件超 | 外資系・グローバル企業に強い世界最大級の人材会社。求人の8割が非公開で、年収800万円以上が中心。 | 無料登録 |
| エージェント | 評価 | クチコミ | 公式サイト |
|---|---|---|---|
|
リクルートエージェント |
特におすすめ |
・とにかく求人の量がすごく、希望条件に近い案件を次々紹介してもらえた。 ・書類添削や面接対策が丁寧で、初めての転職でも安心して進められた。 |
無料登録 |
|
キャリアチケット転職エージェント |
特におすすめ |
・20代向けという安心感があり、将来を見据えたキャリア提案をしてもらえた。 ・面談が丁寧で、IT・コンサルなど成長業界への転職を一緒に考えてくれた。 |
無料登録 |
|
ランスタッド |
おすすめ |
・外資系企業の求人に強く、年収交渉までしっかりサポートしてもらえた。 ・対応のスピードが速く、テンポよくスムーズに選考を進められた。 |
無料登録 |
関連記事:転職エージェントはやめとけ?「見捨てられる」その評判、デメリットと裏側をプロが徹底解剖!
関連記事:【暴露】転職サイトおすすめ完全ガイド|<評判・口コミ>2026年最新版で徹底比較
関連記事:【暴露】転職エージェントおすすめ完全ガイド<評判・口コミ>2026年最新版で徹底比較
\ あなたに合ったエージェントがわかる /
転職エージェントは...
株式会社CAREER FOCUS/東田尚起日本光電は生体情報モニタや心電計、AEDで国内トップクラスのシェアを持つ医療機器メーカーです。製薬や電機の大手と比べるより、同じ医療機器メーカーと並べて見ると年収の位置づけがつかみやすくなりますよ。
日本光電の平均年収は943万円|有価証券報告書の最新データ


日本光電の直近の平均年収は943万円です(2026年3月期 有価証券報告書、平均年齢42.6歳、平均勤続年数15.8年、従業員3,768名)。経年の数字はIR BANK 日本光電工業 平均年収の推移で確認できます。
有価証券報告書の平均年間給与は、賞与と基準外賃金を含み、日本光電工業単体の従業員だけを対象にした金額です。グループ38社で6,116名いる従業員のうち、本体に在籍する社員の数字だと考えるとずれが少なくなります(日本光電 会社概要)。
直近5年の平均年収推移
日本光電の平均年収は、2021年3月期の847万円から2026年3月期の943万円まで、5年間で96万円増えました。5期連続で前期を上回っており、下がった年がありません。
| 決算期 | 平均年収 | 平均年齢 | 従業員数 |
|---|---|---|---|
| 2022年3月期 | 891万円 | 41.9歳 | 3,539名 |
| 2023年3月期 | 899万円 | 42.0歳 | 3,623名 |
| 2024年3月期 | 903万円 | 42.1歳 | 3,720名 |
| 2025年3月期 | 925万円 | 42.5歳 | 3,893名 |
| 2026年3月期 | 943万円 | 42.6歳 | 3,768名 |
出典はIR BANK 日本光電工業 平均年収の推移(有価証券報告書の記載値を集計)です。
長い目で見ると、この5年の伸びは目立ちます。2014年3月期は856万円で、2021年3月期の847万円までの7年間はほぼ横ばいでした。年収が本格的に上がり始めたのは2022年3月期以降で、直近5年で一段上の水準に移ったと読み取れます。
営業減益でも平均年収が上がった理由
2026年3月期の連結売上高は2,350億円で前期比4.3%の増収でしたが、営業利益は187億円と9.5%の減益でした(薬事日報 日本光電2026年3月期決算)。
減益の理由として会社が挙げたのは、国内の減収に加えて賃上げ対応や研究開発投資、償却費の増加による販管費の増加です。利益を削ってでも賃上げを続けたことが、平均年収の17万円増につながっています。
同じ期に単体の従業員数は125名減り、平均年齢は42.5歳から42.6歳へわずかに上がりました。社員構成の高齢化による押し上げもありますが、主因は賃上げと見るのが自然です。
日本光電の企業情報と事業内容


日本光電工業は1951年設立、東京都新宿区に本社を置く東証プライム上場(証券コード6849)の医療機器メーカーです。事業内容は医用電子機器の開発・製造・販売で、2026年3月期の連結売上高は2,350億円です(日本光電 会社概要)。
主力は生体情報モニタ、心電計、脳波計、AEDなどです。2026年3月期は国内売上が1,444億円で前期比0.6%減、海外売上が906億円で13.1%増と、北米がけん引する海外事業が成長の中心になっています(薬事日報 日本光電2026年3月期決算)。
国内売上が全体の6割強を占めるため、病院の設備投資の動向が業績に直結しやすい構造です。この点は、後ほど比較する同業他社との年収差を読むうえでも押さえておきたいところです。
有価証券報告書の943万円は日本光電工業単体の従業員が対象です。国内の地域子会社や海外現地法人の社員は含まれません。グループ会社の求人を見るときは、本体の平均年収をそのまま当てはめず、応募先の会社単位で給与水準を確認しておくと判断を誤りません。
日本光電の年代別の年収目安


有価証券報告書には年代別の内訳は記載されません。年代別の数字は、公開されている平均年収と年齢構成から組み立てた推計値になります。
以下は年収ガイド 日本光電工業が平均年収891万円時点(2022年3月期)の統計をもとに算出した推計です。現在の943万円を基準にすると、表の金額はおおむね6%ほど上振れすると考えてください。
| 年代 | 推計年収 | 位置づけ |
|---|---|---|
| 20代後半 | 593万円 | 基本給と賞与が中心で、残業代の影響も大きい |
| 30代前半 | 712万円 | 担当範囲の拡大と評価差が出始める |
| 30代後半 | 826万円 | 主任・係長級への昇格が年収を押し上げる |
| 40代前半 | 894万円 | 全社平均に近づく層 |
| 40代後半 | 970万円 | 管理職登用の有無で差が開く |
| 50代前半 | 1,070万円 | 年収のピークに近い時期 |
20代・30代の年収
20代後半の推計は593万円で、6%上振れを見込むと630万円前後です。国内の同年代の平均給与が400万円前後であることを踏まえると、入社数年の時点で既に大きく上回ります。
口コミの集計では、20代の回答者の平均が531万円、30代が712万円という数字もあります(キャリコネ 日本光電工業の評判・口コミ)。20代は残業代の比重が大きく、配属先の忙しさで年収が上下しやすい点も特徴です。
30代に入ると評価による差が表面化します。推計では30代前半712万円、30代後半826万円で、この5年間の伸びはおよそ114万円です。主任や係長級への昇格タイミングが分岐点になります。
40代・50代の年収
40代前半の推計は894万円で、現在の水準に置き直すと全社平均の943万円とほぼ同じです。40代後半で970万円、50代前半で1,070万円と、1,000万円の大台に届くのは50代が中心という計算です。
この年代の差を決めるのは管理職登用です。口コミ集計では管理職の平均年収が883万円で、回答の年収範囲は420万円から1,400万円まで広がっています(OpenWork 日本光電工業 年収・給与制度)。
平均勤続年数が15.8年と長いことも、この年代の年収に効いています。長く在籍した社員が積み上げた昇給が平均値を押し上げている側面があり、中途入社で同じ年代に入った場合は推計値より低く着地することもあります。
額面年収と手取りの差
表に並ぶ金額はすべて額面です。実際に口座に入る金額は、社会保険料と所得税・住民税が引かれたあとの手取りになります。
目安として、年収600万円なら手取りは460万円から480万円程度、全社平均に近い年収940万円なら手取りは690万円から710万円程度です。額面が上がるほど税率が上がるため、手取りの伸びは額面の伸びより緩やかになります。
日本光電は賞与の比重が大きい給与構造のため、月々の手取りと年収の印象に差が出やすい会社です。家計の計画は月給ベースで立て、賞与は上振れ分として扱うと安全です。
年代別の数字は統計モデルによる推計で、個人の実額とは幅があります。転職で年収を比較するときは、この表を目安として使いながら、オファー面談で基本給と賞与の内訳、残業代の扱いまで確認してください。額面が同じでも手取りと安定性が変わります。
日本光電の職種別・役職別の年収の違い


職種による差ははっきりしています。正社員294人の口コミ集計では、管理883万円、開発847万円、営業746万円、事務670万円と、最も高い層と低い層で213万円の開きがあります(OpenWork 日本光電工業 年収・給与制度)。
回答者の平均年齢は33歳と、有価証券報告書の42.6歳より9歳ほど若い点に注意が必要です。金額の絶対値より、職種間の序列と差の大きさを読み取る材料として使うのが適切です。
| 職種 | 平均年収 | 年収範囲 | 回答数 |
|---|---|---|---|
| 管理 | 883万円 | 420万円〜1,400万円 | 6人 |
| 開発 | 847万円 | 550万円〜1,200万円 | 13人 |
| サービス | 803万円 | 680万円〜1,000万円 | 7人 |
| エンジニア・SE | 772万円 | 400万円〜1,150万円 | 27人 |
| 営業 | 746万円 | 450万円〜1,230万円 | 196人 |
| 技術 | 729万円 | 400万円〜1,000万円 | 13人 |
| 事務 | 670万円 | 480万円〜900万円 | 7人 |
出典はOpenWork 日本光電工業 年収・給与制度です。回答数が10人に満たない職種は、個人差の影響を受けやすい点を踏まえて見てください。
営業職の年収傾向
営業は回答者294人のうち196人を占める最大の職種で、平均は746万円です。病院や診療所に生体情報モニタや心電計、医療ITシステムを提案する仕事で、日本光電の国内売上を支える中核です。
別の口コミサイトでも営業の平均は724万円と、近い水準が出ています(ONE CAREER PLUS 日本光電工業の年収)。年収範囲は450万円から1,230万円と広く、担当する病院の規模や役職によって700万円以上の差がつく職種です。
国内では大学病院や公立病院の予算執行が年度末に集中する傾向があり、営業の繁忙期もそこに重なります。2026年3月期は病院経営の悪化で予算抑制が見られたとされ、業績連動の賞与に影響しやすい環境にあります。
開発・技術・サービス職の年収傾向
技術系の中で最も高いのは開発職の847万円です。続いてサービス803万円、エンジニア・SE772万円、技術729万円と、同じ技術系でも100万円以上の幅があります。
サービス職は、納入した医療機器の保守や点検を担うサービスエンジニアが中心です。年収範囲が680万円から1,000万円と下限が高く、ばらつきが小さく安定した職種といえます。
医療ITシステムやソフトウェア開発の比重が上がっていることも、エンジニア・SE職の需要を押し上げています。手術室向けITソリューションの強化など、システム領域への投資が続いている点は技術職にとって追い風です。
管理職と中途入社の処遇
管理職の平均は883万円ですが、上限は1,400万円まで伸びています。全社平均943万円を大きく超える層は、管理職の中でも上位の役職に集中していると考えられます。
中途入社の処遇には注意が必要です。口コミでは、中途入社はプロパー社員の同年代より低い等級から始まりやすいという声があり、入社後に追いつくのに時間がかかるという指摘も見られます(キャリコネ 日本光電工業の評判・口コミ)。
転職で入社する場合は、提示された等級と年収が同年代のプロパー社員と比べてどの位置なのかを、面談で具体的に確認しておくと入社後のギャップを減らせます。
日本光電のように勤続年数が長い会社では、同じ年齢でも等級によって年収カーブが大きく変わります。中途の内定時は年収額だけでなく、どの等級で入るのか、次の昇格までに何年かかるのが一般的かまで聞いておくと、5年後の年収を見積もれます。



平均年収943万円という数字だけを見て応募すると、営業職の想定年収とのギャップに驚く方が多いです。職種ごとの水準と、中途入社の等級の決まり方まで含めて、自分の場合の想定年収を先に計算しておきましょう。
日本光電の年収を医療機器メーカー3社と比較
日本光電の年収を総合電機や製薬と比べても、事業構造が違うため実態はつかみにくくなります。まずは同じ医療機器メーカーと並べたほうが、位置づけが見えてきます。
ここでは生体情報モニタや心電計で直接競合するフクダ電子、検体検査機器のシスメックス、医療機器大手のテルモの3社と比較します。いずれも有価証券報告書を提出しており、同じ基準の数字で並べられます。
| 企業名 | 平均年収 | 平均年齢 | 従業員数 | 決算期 |
|---|---|---|---|---|
| 日本光電 | 943万円 | 42.6歳 | 3,768名 | 2026年3月期 |
| フクダ電子 | 929万円 | 44.4歳 | 786名 | 2026年3月期 |
| シスメックス | 883万円 | 42.4歳 | 3,011名 | 2026年3月期 |
| テルモ | 821万円 | 40.3歳 | 5,736名 | 2026年3月期 |
出典はIR BANK 日本光電工業 平均年収の推移、IR BANK フクダ電子、IR BANK シスメックス、IR BANK テルモです。日本光電は4社の中で最も高く、テルモとは122万円の差があります。
フクダ電子の年収


フクダ電子の平均年収は929万円です(2026年3月期、平均年齢44.4歳、従業員786名)。日本光電との差は14万円で、4社の中で最も近い水準にあります。
注目したいのは伸び方です。2021年3月期の773万円から5年で156万円増えており、日本光電の同期間の伸び96万円を上回るペースで上昇しています(IR BANK フクダ電子)。
フクダ電子は心電計やAED、生体情報モニタ、在宅医療機器を手がけ、日本光電と最も製品領域が重なる会社です。平均年齢は日本光電より1.8歳高く、単体の従業員数は約5分の1と規模が異なる点は踏まえておく必要があります。
シスメックスの年収


シスメックスの平均年収は883万円です(2026年3月期、平均年齢42.4歳、従業員3,011名)。日本光電とは60万円の差があります。
シスメックスは血液検査などの検体検査機器と試薬を手がけ、海外売上比率が高いグローバル企業です。2025年3月期は913万円でしたが、2026年3月期は29万円下がり、日本光電に逆転された形です(IR BANK シスメックス)。
平均年齢がほぼ同じでも、平均勤続年数は12.8年と日本光電の15.8年より3年短くなっています。直近5年で単体の従業員を750名以上増やしてきたことが、平均年収の水準にも影響していると考えられます。
テルモの年収


テルモの平均年収は821万円です(2026年3月期、平均年齢40.3歳、従業員5,736名)。日本光電とは122万円の差があります。
テルモはカテーテルや輸液関連製品などを手がける国内最大級の医療機器メーカーで、時価総額は日本光電の10倍を超えます。それでも平均年収で下回るのは、平均年齢が2.3歳若いことや、従業員構成の違いが影響していると読み取れます(IR BANK テルモ)。
前期から43万円上がっており、伸び率では4社の中で最も高い水準です。会社規模と平均年収が必ずしも比例しないことがわかる例です。
生体情報モニタや心電計の製品知識、病院のME部門や臨床工学技士との関係づくりの経験は、同じ領域の会社に移るときに即戦力として評価されやすい要素です。日本光電からフクダ電子や外資系の医療機器メーカーへの移動は、経験を捨てずに済むルートです。



4社を並べると、医療機器メーカーの年収は800万円台から900万円台に集まっているのがわかります。転職先を考えるときは、平均年収の差より平均年齢や職種構成の違いを見たほうが、提示年収の予想が立てやすくなりますよ。
日本光電の年収は医療機器業界でどのレベルか
医療機器メーカーの中で上位にある日本光電ですが、業界全体の平均や大手と比べると位置づけが変わります。業界平均は大きく上回る一方、1,000万円を超える会社もあります。
主な比較対象の数字を並べます。
- オリンパス 1,005万円(2026年3月期、平均年齢44.1歳、IR BANK オリンパス)
- 日本光電 943万円(2026年3月期、平均年齢42.6歳)
- 医薬品・医療機器業界の口コミ平均 721万円(OpenWork 日本光電工業 年収・給与制度)
- 国内の正社員の平均給与 545万円(国税庁 令和6年分 民間給与実態統計調査)
4つの数字を見比べると、日本光電は業界の上位層に位置しながら、トップ層にはわずかに届かない位置にあります。
業界平均・大手との年収差
口コミベースの業界平均721万円と比べると、日本光電の有価証券報告書の数字は222万円高い水準です。口コミ集計同士で比べても773万円と52万円上回っています。
一方で、内視鏡で世界シェアを持つオリンパスは1,005万円と、日本光電を62万円上回ります。ただしオリンパスは前期から40万円下がっており、差は1年で100万円超から62万円まで縮まりました(IR BANK オリンパス)。
全社平均の差がそのまま個人の年収差になるわけではありません。自分の職種や年代に近い層で比べるのが実用的です。
年収差が生まれる構造的な理由
差の背景にあるのは、海外売上の比率と利益率です。海外で稼ぐ比率が高い会社ほど国内の医療制度や病院経営の影響を受けにくく、給与の原資も安定します。
日本光電の2026年3月期は、海外売上906億円に対して国内売上が1,444億円で、海外比率は約39%です。国内の病院経営の悪化が業績に直接響きやすい構造で、2026年3月期も病院の予算抑制により業績予想を下方修正しました(薬事日報 日本光電2026年3月期決算)。
2027年3月期の会社予想では、海外売上を990億円まで伸ばし、海外比率を4割超へ引き上げる計画です。海外の比重が上がれば、年収の原資の安定にもつながる余地があります。
全社平均の比較は入口として有効ですが、営業同士、開発同士で比べないと判断を誤ります。大手医療機器メーカーでも営業職の年収は全社平均を下回ることが多く、日本光電の営業746万円との差は、全社平均の差ほど大きくならないケースがあります。
日本光電の年収に関する口コミ・評判


口コミサイトの集計では、日本光電の平均年収は773万円です(正社員294人の回答、回答者の平均年齢33歳)。医薬品・医療機器業界の平均721万円を52万円上回っています(OpenWork 日本光電工業 年収・給与制度)。
有価証券報告書の943万円との差は170万円です。回答者の平均年齢が33歳と、有価証券報告書の42.6歳より10歳近く若いことがこの差の主因と考えられます。
金額の評価そのものより、評価制度や給与の中身に関する声のほうに特徴があります。
給与制度に対する社員の評価
別の口コミサイトでは、給与制度の納得度が5点満点中4.0と高い一方、評価制度の納得度は3.0にとどまるという結果が出ています(ONE CAREER PLUS 日本光電工業の年収)。
給与の水準そのものには満足している社員が多い一方で、何をすれば評価が上がるのかが見えにくいという不満が残る、という構図です。年功的な色合いが残る会社でよく見られる傾向でもあります。
昇格の基準が不透明に感じられると、30代以降の年収の伸びに個人差が出たときに納得しにくくなります。入社前に評価の仕組みを確認しておく価値があります。
賞与の比重が大きい給与構造
口コミの集計による給与の内訳は、基本給が月平均34万円、賞与が年平均174万円、残業代が月平均9万円です(ONE CAREER PLUS 日本光電工業の年収)。単純に年換算すると、年収のおよそ4分の1を賞与が占める計算になります。
賞与の比重が大きい構造は、業績がよい年に年収を大きく押し上げます。反面、2026年3月期のように営業減益となった年は、翌年の賞与に影響が出る可能性があります。
残業代が月9万円という数字も目を引きます。若手のうちは残業代が年収の1割以上を占めることがあり、働き方改革で残業が減ると年収も下がる、という点は理解しておきたいところです。
賞与の比重が大きい会社では、提示年収のうち何割が賞与見込みかで、実際に受け取る金額のぶれ幅が変わります。基本給、賞与見込み(何カ月分の想定か)、残業代の想定時間を分けて出してもらうと、同じ提示額でも安定性を比べられるようになります。



賞与の比重が大きい会社は、業績がよい年は年収が大きく伸びる一方、悪い年は下がる幅も大きくなります。安定を取るのか上振れを取るのか、自分の優先順位を決めてから比較すると迷いにくくなります。
日本光電で年収を上げる方法


日本光電で年収を上げる道は3つあります。社内で昇格して管理職を目指す、成長している海外事業やITソリューションに関わるポジションへ移る、外部へ転職するという選択です。
順番として現実的なのは社内での昇格です。管理職層の上限が1,400万円まで伸びている点を考えると、外部転職で同等以上を取るより到達しやすい目標になります。
社内での昇格と管理職登用
日本光電の年収は、等級が上がるタイミングで段階的に動きます。推計では40代後半で970万円、50代前半で1,070万円と、1,000万円の壁を越えられるかどうかは管理職登用にかかっています。
評価制度の納得度が低めという口コミがある以上、上司や評価者に実績が伝わる形で成果を示すことが昇格の条件になります。営業であれば担当病院での受注実績、技術職であれば開発や改善の成果を数字で残しておくのが有効です。
勤続年数が長い会社のため、早い段階で昇格の実績を作るほど、その後の年収カーブが上向きます。
海外事業や成長領域へのポジション
2026年3月期の海外売上は前期比13.1%増と、全ての地域で増収でした。特に北米が2桁成長でけん引しています(薬事日報 日本光電2026年3月期決算)。
2026年9月には投資ファンドのJACとパートナーシップ契約を結び、北米事業の加速とソリューション事業の拡大を打ち出しました。2026年度が最終年度の中期経営計画「BEACON 2030 Phase II」に続き、2027年度からの次期計画でも海外事業と新たな事業モデルの収益化を柱に据えています(薬事日報 日本光電 JACとパートナーシップ契約を締結)。
海外の製品戦略や薬事、北米子会社とのやり取り、医療ITシステムの開発に関わるポジションは、今後の重要度が上がります。社内公募や異動の機会があれば、語学力と専門性を備えたうえで手を挙げる価値があります。
転職によるキャリアアップ
社内での昇格が見通せない場合、転職が選択肢になります。オリンパスの1,005万円をはじめ、外資系の医療機器メーカーでは営業職でも成果次第で1,000万円を超える例があります。
ただし日本光電の平均943万円は医療機器メーカーの中でも高い水準のため、同業の国内メーカーへの転職では年収が下がるケースも少なくありません。全社平均ではなく、同職種同士の提示額で比べる必要があります。
生体情報モニタやAED、医療ITの知識は、外資系医療機器メーカーやヘルスケアIT企業でも評価されます。領域の知識を持ち込める転職先を選ぶほうが、年収の維持と上積みの両方を狙えます。
提示年収の相場を知るには、同じ領域の求人を複数社分まとめて見られる転職エージェントの利用が早道です。非公開求人を含めて現在の市場価値を確認してから、社内に残るか外に出るかを決める順番が合理的です。
転職を決めていなくても、エージェントに職務経歴を見てもらえば現在の想定年収レンジがわかります。社内の昇格ペースと外部の提示額を同じ物差しで比べられるようになり、どちらを選ぶにしても判断材料が増えます。構造改革が進む時期ほど、早めに把握しておくと安心です。



医療機器の営業やサービスエンジニアの経験は、外から見ると狭く見えて実は強い武器になります。転職を決める前でも、自分の経験がいくらで評価されるのかを一度確かめておくと、社内での交渉にも使えますよ。
日本光電の年収に関するよくある質問
日本光電の年収について、検索されることの多い疑問をまとめます。数字はいずれも公開資料と口コミの集計をもとにしています。
日本光電の営業職の年収は高いですか
口コミ集計での営業職の平均は746万円です(OpenWork 日本光電工業 年収・給与制度)。医薬品・医療機器業界の平均年収721万円を25万円上回る水準にあります。
ただし日本光電の全社平均943万円は下回ります。管理職883万円や開発職847万円より低く、社内では中位から下位に位置する職種です。回答者の平均年齢が33歳と若いことも、金額が低めに出る理由の一つです。
年収範囲は450万円から1,230万円と広く、担当する病院の規模や役職によって大きく変わります。30代以降に昇格できるかどうかが、営業職の年収を左右します。
日本光電とフクダ電子ではどちらの年収が高いですか
2026年3月期の有価証券報告書では、日本光電が943万円、フクダ電子が929万円で、日本光電が14万円上回っています(IR BANK 日本光電工業 平均年収の推移、IR BANK フクダ電子)。
ただし直近5年の伸びはフクダ電子が156万円、日本光電が96万円で、差は縮まってきています。2021年3月期時点では日本光電が74万円上回っていました。
平均年齢はフクダ電子のほうが1.8歳高く、年齢をそろえて比べるとほぼ同水準と見てよいでしょう。どちらを選ぶかは年収より、担当製品や勤務地、組織の規模で判断するのが現実的です。
日本光電の平均年収は今後も上がりますか
直近5年は5期連続で上昇しており、2026年3月期も営業減益の中で17万円上がりました。会社が賃上げを優先した結果で、給与水準を維持する姿勢は読み取れます。
2027年3月期の会社予想は、売上高2,325億円で前期比1.1%減の一方、営業利益は235億円で25.4%の増益です(薬事日報 日本光電2026年3月期決算)。利益が回復すれば、業績連動の賞与を通じて平均年収にも反映される余地があります。
一方で、2026年9月の発表では「聖域なき見直し」を含む構造改革を進める方針が示されています(薬事日報 日本光電 JACとパートナーシップ契約を締結)。組織や事業の見直しが年収にどう影響するかは、今後の発表を確認していく必要があります。
日本光電の決算期は3月で、有価証券報告書は毎年6月下旬に提出されます。転職活動中に年収を確認するなら、IR情報の有価証券報告書で最新版を見るのが最も確実です。転職サイトや口コミサイトの数字は、集計時期が古いことがあります。
まとめ
日本光電の平均年収は943万円です(2026年3月期 有価証券報告書、平均年齢42.6歳、平均勤続年数15.8年)。国内の正社員平均545万円の約1.7倍にあたり、5期連続で上昇しています。
ただし全社平均と個別の実態には差があります。口コミ集計では管理883万円、開発847万円、営業746万円、事務670万円と、職種によって213万円の開きがありました。
同じ医療機器メーカーで並べると、フクダ電子929万円、シスメックス883万円、テルモ821万円です。日本光電は比較した4社の中で最も高い水準にあり、オリンパスの1,005万円に次ぐ位置にあります。
給与構造は賞与の比重が大きく、業績の影響を受けやすい点には注意が必要です。2026年3月期は営業減益でも賃上げを続けましたが、構造改革の進み方によっては変化する可能性があります。
年収を上げる道は、社内での昇格と管理職登用、成長する海外事業やITソリューションへの関与、外部への転職の3つです。転職を検討する場合は、全社平均ではなく同職種同士で比較し、生体情報モニタや医療ITの経験を持ち込める転職先を選ぶと、経験を捨てずに年収を上げる余地が生まれます。









