オカムラの平均年収は852万円です(2026年3月期 有価証券報告書)。平均年齢は42.1歳、平均勤続年数は17.3年、単体の従業員数は4,494名です。
国内の給与所得者の平均給与は478万円、正社員に限ると545万円です(国税庁 令和6年分 民間給与実態統計調査)。オカムラの水準は正社員平均を300万円以上上回ります。
ただし852万円は全社平均で、口コミ集計では20代後半の平均が470万円にとどまります。この記事では有価証券報告書の数字を起点に、年代別・職種別の実態、オフィス家具大手3社との比較、年収を上げる道筋を整理します。
FOCUS AGENT:東田 尚起

株式会社リクルートにてHR領域に従事。
求人広告営業(indeed/リクナビnext)をメインに、転職エージェントとしても従事。
自ら立ち上げた就職系メディアの事業売却を経験し、転職支援と日系企業を中心に複数社のRPO業務も担う。
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株式会社CAREER FOCUS/東田尚起オカムラは「オフィス家具の会社」と思われがちですが、スーパーの陳列棚や物流倉庫の自動化設備も手がけています。部署によって働き方も年収の伸び方も違うので、平均だけで判断しないことが大切ですよ。
オカムラの平均年収は852万円|有価証券報告書の最新データ


オカムラの直近の平均年収は852万円です(2026年3月期、平均年齢42.1歳、平均勤続年数17.3年、従業員4,494名)。出典はオカムラ 有価証券報告書で、経年の数字はIR BANK オカムラ 平均年収の推移にまとまっています。
有価証券報告書の平均年間給与は、賞与と基準外賃金(残業代など)を含み、単体の従業員だけを対象にした金額です。連結従業員6,082名のうち、子会社や海外拠点の社員は含まれません。
この852万円は、オカムラの歴史の中でも突出して高い数字です。推移を見ると理由がはっきりします。
直近の平均年収推移
オカムラの平均年収は、2014年3月期の654万円から2024年3月期の737万円まで、10年かけて83万円しか伸びていません。ところが直近の2年間で115万円上がりました。
| 決算期 | 平均年収 | 平均年齢 | 従業員数 |
|---|---|---|---|
| 2022年3月期 | 702万円 | 42.9歳 | 3,804名 |
| 2023年3月期 | 718万円 | 43.0歳 | 3,844名 |
| 2024年3月期 | 737万円 | 43.0歳 | 3,940名 |
| 2025年3月期 | 812万円 | 42.2歳 | 4,158名 |
| 2026年3月期 | 852万円 | 42.1歳 | 4,494名 |
出典はIR BANK オカムラ 平均年収の推移(有価証券報告書の記載値を集計)です。
見落とせないのは、平均年齢が下がり、従業員数が2年で554名増えた中での上昇だという点です。若手の採用が増えると平均年収は下がりやすいのが普通です。それでも上がったということは、一人ひとりの給与水準が底上げされたと読み取れます。
2年で115万円上がった理由
大きな要因は賃金制度の見直しです。オカムラは2025年4月から、組合員の基本給を平均18.3%引き上げました。内訳はベースアップ1万2,000円と定期昇給を合わせた5.48%に、月例賃金と賞与の配分見直しを加えたものです(LOGISTICS TODAY オカムラ 初任給・基本給改定)。
同じタイミングで大学卒・大学院卒の初任給は30万円、高校卒は21万7,500円に改定されています。賞与の一部を月給に振り替えたため、基本給の上昇率ほど年収が増えるわけではありません。それでも月々の収入が安定する方向に設計が変わりました。
業績も追い風です。2026年3月期は売上高3,290億円、営業利益241億円、当期純利益224億円で、主要3指標がそろって過去最高を更新しました(オカムラ 決算短信)。業績連動の賞与原資が確保されたことも、平均年収を押し上げています。
オカムラの企業情報と事業構成


オカムラは1945年創業、神奈川県横浜市に本社を置く東証プライム上場企業(証券コード7994)です。資本金は186億7,000万円、単体従業員4,494名、連結従業員6,082名の規模があります(オカムラ 会社概要)。
事業は大きく分けて次の領域にまたがっています。
- オフィス家具を中心とするワークプレイス事業(チェア、デスク、ワークブースなど)
- スーパーやドラッグストア向けの陳列什器、冷凍冷蔵ショーケース
- 物流倉庫の自動倉庫、搬送・仕分け・ピッキングシステム
オフィスの椅子やデスクのイメージが強い一方で、店舗や物流の現場でも存在感のある会社です。
2026年5月には長期ビジョン「Beyond Breakthrough 2035」と中期経営計画2028を発表しました。営業利益の年平均成長率10%以上、ROE12%以上を長期目標に掲げ、事業構造改革と生産性の改善を進める方針です(オカムラ 長期ビジョンと中期経営計画2028)。
「オカムラ」で検索すると、東証スタンダード上場のオカムラ食品工業(証券コード2938)が出てくることがあります。本記事で扱うのはオフィス家具のオカムラ(証券コード7994)です。求人や年収データを調べる際は、証券コードか本社所在地(横浜市西区)で見分けると取り違えを防げます。
オカムラの年代別の年収目安


有価証券報告書には年代別の年収は記載されません。そのため年代別の数字は、社員の口コミをもとにした集計値で見ることになります。
以下はエン カイシャの評判 オカムラの年収・給与に寄せられた回答の集計です。回答者95人の平均年齢は31.1歳で、有価証券報告書の平均年齢42.1歳より11歳若い母集団である点に注意してください。
| 年代 | 平均年収(口コミ) | 最高年収(口コミ) | 回答人数 |
|---|---|---|---|
| 25〜29歳 | 470万円 | 700万円 | 36人 |
| 30〜34歳 | 513万円 | 850万円 | 11人 |
| 35〜39歳 | 551万円 | 790万円 | 13人 |
| 40〜44歳 | 629万円 | 1,000万円 | 7人 |
口コミの回答時期には数年前の給与も含まれます。2025年4月の基本給引き上げ前のデータが多いと考えられるため、現在の実額は表より高めに出る可能性があります。
20代・30代の年収
20代後半の口コミ平均は470万円です。別の口コミサイトでも20代の平均は392万円となっており(キャリコネ オカムラの評判・口コミ)、入社数年の段階では全社平均852万円との差がかなり大きく見えます。
一方で、2025年4月に大学卒の初任給は30万円へ引き上げられました(LOGISTICS TODAY オカムラ 初任給・基本給改定)。月給30万円に賞与を加えると、新卒1年目から年収400万円台が視野に入る水準です。賃金改定後に入社した世代が増えるにつれ、20代の数字は今後上振れしていくと見込まれます。
30代は513万円から551万円の帯に入ります。主任クラスへの昇格や担当案件の規模によって、同じ年次でも差が出始める時期です。
40代・50代の年収
40代前半の口コミ平均は629万円、最高で1,000万円という回答があります(エン カイシャの評判 オカムラの年収・給与)。別サイトの集計では40代の平均が680万円です(キャリコネ オカムラの評判・口コミ)。
それでも全社平均の852万円には届きません。差を生んでいるのは口コミに管理職の回答が少ないことと、平均勤続年数17.3年という長さです。長く勤めた社員が積み上げた昇給と管理職手当が、有価証券報告書の平均値を押し上げています。
50代の口コミは件数が少なく、信頼できる平均値は出せません。管理職に就いているかどうかで大きく分かれ、管理職であれば口コミ上限の1,100万円に近い水準も見込めます。
額面年収と手取りの差
ここまでの金額はすべて額面です。実際に口座に入るのは、社会保険料と所得税・住民税を引いたあとの手取りになります。
目安として、年収500万円なら手取りは390万円から400万円程度、年収850万円なら手取りは620万円から650万円程度です。額面が上がるほど税率も上がるため、手取りの伸びは額面より緩やかになります。
扶養家族の有無や住宅ローン控除によっても手取りは変わります。転職で年収を比べるときは、額面だけでなく手取りベースでも確認しておくと判断がぶれません。
オカムラは2025年4月に基本給を平均18.3%引き上げたため、それ以前の口コミは現在の水準より低く出ています。口コミサイトで年収を調べるときは、投稿日が2025年4月以降かどうかで読み分けると、今の実額に近いイメージがつかめます。
オカムラの職種別・役職別の年収の違い


口コミベースの職種別平均は、クリエイティブ系562万円、電気・電子・機械系エンジニア530万円、営業系519万円、建築・土木系エンジニア494万円、企画・事務・管理系473万円です(エン カイシャの評判 オカムラの年収・給与)。
最も高い職種と低い職種の差は89万円で、職種による差は比較的小さいことがわかります。差を生んでいるのは職種より、年次と等級のほうです。
新卒の募集職種は営業職・デザイン職・技術職の3つで、配属先によってオフィス、店舗、物流のどの事業を担当するかが決まります。
営業職の年収傾向
営業系の口コミ平均は519万円です。別サイトでは営業職の平均が385万円という集計もあり(キャリコネ オカムラの評判・口コミ)、回答者の年齢層によって数字の幅が大きく出ています。
オカムラの営業は、企業のオフィス移転やリニューアル、店舗の新規出店、物流センターの新設といった案件を提案から納品まで担当します。1件あたりの案件規模が大きく、複数部署と連携して進める仕事です。
賞与は会社業績と個人成績の両方で決まるという声が多く、大型案件をまとめた年は賞与で差がつく構造です。基本給の差は年次で緩やかに開いていきます。
技術職・設計職の年収傾向
技術職のうち、電気・電子・機械系エンジニアの口コミ平均は530万円です(エン カイシャの評判 オカムラの年収・給与)。製品開発や生産技術、物流システムの設計などを担当します。
施工管理を含む建設・建築・設備工事系の技術職は、別サイトで平均553万円と職種別で最も高く出ています(キャリコネ オカムラの評判・口コミ)。現場の工程に合わせた時間外労働が多く、残業代が年収を押し上げている面があります。
物流システムの分野は、倉庫の自動化需要が伸びている成長領域です。制御やソフトウェアの知見を持つ技術者は、社内外で評価が高まっています。
デザイン職・企画事務職の年収傾向
クリエイティブ系(デザイン職)の口コミ平均は562万円で、職種別では最も高い数字です(エン カイシャの評判 オカムラの年収・給与)。製品デザインやオフィス空間のレイアウト提案を担います。
企画・事務・管理系は473万円で、職種別では最も低くなっています。残業が比較的少なく、時間外手当の上乗せが小さいことが差の一因です。
デザイン職は新卒採用の枠が少なく、専門性が問われる職種です。空間デザインの実績はインテリアや設計事務所への転職でも評価されます。
管理職と等級制度の関係
オカムラの給与制度は年功序列を基本としながら、実力評価へ移行しつつあるという声が多くあります(エン カイシャの評判 オカムラの年収・給与)。口コミでの年収上限は1,100万円で、この水準に届くのは管理職層です。
等級が上がるタイミングで年収が段階的に動く設計のため、同じ年齢でも、昇格の早い人と遅い人で年収に大きな差がつきます。
管理職に上がると残業代の支給対象から外れるため、昇格直後は手取りが思ったほど増えないこともあります。管理職手当と賞与の評価幅で年収が決まる形に変わります。
オカムラでは職種間の基本給差は小さく、年収差の多くは残業代と賞与から生まれます。応募や異動を考えるときは、想定年収のうち時間外手当がどの程度を占めるかを面談で聞いてください。残業が減った年に年収が下がる職種かどうかがわかります。



オカムラは職種よりも、どの事業部でどの規模の案件を担当するかで年収と忙しさが変わる会社です。営業でも技術でも、配属先の事業の伸びしろまで見ておくと入社後のギャップが小さくなりますよ。
オカムラの年収をオフィス家具大手3社と比較
オカムラの年収水準を正しく評価するには、同じオフィス家具・オフィス環境の分野で競う会社と並べるのが近道です。
ここではイトーキ、コクヨ、内田洋行の3社と比較します。いずれも有価証券報告書を提出しており、同じ基準の数字で並べられます。
| 企業名 | 平均年収 | 平均年齢 | 従業員数 | 決算期 |
|---|---|---|---|---|
| オカムラ | 852万円 | 42.1歳 | 4,494名 | 2026年3月期 |
| コクヨ | 786万円 | 41.5歳 | 2,346名 | 2025年12月期 |
| 内田洋行 | 778万円 | 40.6歳 | 1,113名 | 2025年7月期 |
| イトーキ | 757万円 | 42.5歳 | 2,491名 | 2025年12月期 |
出典はIR BANK オカムラ、IR BANK コクヨ、IR BANK 内田洋行、IR BANK イトーキです。オカムラは4社の中で最も高く、2位のコクヨとは66万円の差があります。決算期が各社で異なる点には注意してください。
イトーキの年収


イトーキの平均年収は757万円です(2025年12月期、平均年齢42.5歳、従業員2,491名)。オカムラとの差は95万円で、平均年齢はほぼ同じです(IR BANK イトーキ)。
イトーキも直近で年収を大きく伸ばしています。2021年12月期の644万円から4年で113万円増えており、オフィス家具業界全体で賃上げが進んでいることがわかります。
国内のオフィス家具大手としてオカムラと競合する関係にあり、事業の中身も近い会社です。オカムラからイトーキ、イトーキからオカムラへの転職は、業界経験をそのまま活かせるルートになります。
コクヨの年収


コクヨの平均年収は786万円です(2025年12月期、平均年齢41.5歳、従業員2,346名)。オカムラとの差は66万円です(IR BANK コクヨ)。
コクヨは文具のイメージが強いものの、売上の柱はオフィス家具を含むワークプレイス事業と、通販のカウネットなどの流通事業です。オカムラとはオフィス家具の分野で直接競合します。
コクヨの年収は2016年12月期に760万円に達して以降、730万円から790万円の幅で推移してきました。長く業界トップクラスだったコクヨを、直近でオカムラが逆転した形です。
内田洋行の年収


内田洋行の平均年収は778万円です(2025年7月期、平均年齢40.6歳、従業員1,113名)。オカムラとの差は74万円です(IR BANK 内田洋行)。
内田洋行はオフィス家具に加えて、学校向けのICT機器や教育システム、企業向けの情報システムまで手がけています。オフィス家具専業に近いオカムラとは事業構成が異なり、ICT関連の職種の比重が大きい会社です。
平均年齢が4社で最も若い40.6歳でありながら778万円という水準は、若手の給与が比較的高いことを示しています。年代を合わせて比べると、オカムラとの差は表の数字より小さくなる可能性があります。
4社の平均年齢は40.6歳から42.5歳まで差があり、平均年収は年齢構成の影響を受けます。転職先を比べるときは、全社平均よりも自分と同じ年代・職種の口コミや求人票の提示額で比べてください。決算期の違いで半年以上ずれている点にも注意が必要です。



オフィス家具の大手4社は、どこも直近で年収を上げています。業界全体で人材の取り合いが起きているので、同業への転職は年収交渉がしやすい時期だといえますよ。
オカムラの年収に関する口コミ・評判


口コミサイトでの平均年収は505万円で、年収の幅は280万円から1,100万円です(エン カイシャの評判 オカムラの年収・給与、回答者95人、平均年齢31.1歳)。有価証券報告書の852万円とは347万円の差があります。
この差は、回答者の多くが20代から30代の若手であることと、2025年4月の賃上げ前の投稿が含まれることで説明できます。口コミの数字は「若手社員の実感値」として読むのが適切です。
給与の中身に関する声には、いくつかの共通点があります。
給与制度への評価
給与制度は「年功序列が基本だが、実力評価へ移行している途中」という声が目立ちます(エン カイシャの評判 オカムラの年収・給与)。若手のうちは同期との差がつきにくく、30代以降に昇格の早さで差が開く構造です。
若手からは年収への不満も見られます。キャリコネ オカムラの評判・口コミには「600万円もらえないと満足できない」という声がある一方、近年のベースアップで若手の給与が引き上げられたことを評価する投稿も増えています。
2025年4月の改定で初任給が30万円になり、若手の待遇は業界内でも上位に入りました。不満の声の多くは改定前の水準を前提にしています。
賞与と業績の関係
賞与は年2回支給で、会社業績と個人成績によって変動します(エン カイシャの評判 オカムラの年収・給与)。2026年3月期は過去最高の業績だったため、賞与にも反映されやすい環境でした。
一方で2025年4月からは賞与の一部を月例賃金に振り替えています(LOGISTICS TODAY オカムラ 初任給・基本給改定)。月給が増えた分、賞与への依存度は下がった形で、業績が落ちた年の年収の下振れは以前より小さくなると考えられます。
26歳技術職の口コミでは、基本給24万円に時間外手当と資格手当を加えた月給27万円、賞与年110万円で年収434万円という内訳が示されています(2025年改定前の事例)。
残業時間と働き方
口コミ集計での月平均残業時間は70.0時間、有休消化率は43%という数字があります(キャリコネ オカムラの評判・口コミ)。ただし回答数が限られており、施工管理や納期前の現場担当の声が数字を押し上げている可能性があります。
事務系や本社部門では残業が少ないという声も多く、部署による差が大きい会社です。オフィス移転が集中する年度末や、新店舗のオープン前は特に忙しくなります。
年収の中で残業代が占める割合が大きい職種では、働き方改革で残業が減ると年収も下がることがあります。提示年収にどの程度の残業代が含まれているかは、確認しておきたい点です。
オカムラの口コミは営業・技術・事務で働き方が大きく違い、残業時間や年収の数字も職種ごとにばらつきます。平均値をそのまま受け取らず、自分が希望する職種と近い投稿、なおかつ2025年4月の賃金改定後の投稿を優先して読むと実態に近づけます。
オカムラで年収を上げる方法


オカムラで年収を上げる道は3つあります。社内で等級を上げる、成長領域のポジションへ移る、外部へ転職するという選択です。
賃金改定で若手の給与が底上げされた今は、まず社内での昇格ペースを確かめ、そのうえで外部の市場価値と比べる順番が合理的です。
社内での昇格と等級の引き上げ
オカムラの給与は年功的な昇給をベースに、等級が上がるタイミングで年収が段階的に動く仕組みです。同じ年次でも、昇格の早さで年収の差が開いていきます。
管理職に上がれるかどうかが1,000万円の壁になります。口コミでの年収上限1,100万円に届くのは管理職層で、非管理職のまま40代を迎えると600万円台から700万円台にとどまるケースが多く見られます。
実力評価への移行が進んでいるため、担当案件の規模や受注額など、数字で示せる実績を積むことが昇格の条件になります。
成長領域のポジションへの異動
中期経営計画2028では、次世代経営人財の育成と、新たな創造を推進するプロフェッショナル人財の育成・獲得を掲げています(オカムラ 長期ビジョンと中期経営計画2028)。DX人財の育成プログラムも打ち出しています。
物流倉庫の自動化やコールドチェーン、海外事業は、今後の利益成長を担う領域として位置づけられています。こうした部署で専門性を磨くと、社内での評価に加えて社外での市場価値も高まります。
社内公募や異動の機会があれば、成長事業に手を挙げる価値があります。オフィス家具一本の経験より、物流や店舗の知見を併せ持つ人材のほうが選択肢は広がります。
転職によるキャリアアップ
社内での昇格が見通せない場合は、転職が選択肢になります。オカムラで身につけた空間提案、法人営業、施工管理、設備設計の経験は、業界の外でも通用します。
オカムラでの経験を活かして年収アップを狙いやすい転職先は、次のとおりです。
- オフィス移転やリノベーションを手がける内装・設計会社
- 物流倉庫の自動化設備を扱う物流機器メーカー
- 不動産デベロッパーのファシリティマネジメント部門
- 外資系のオフィス家具メーカーやワークプレイスのコンサルティング会社
いずれも空間提案や設備の知見をそのまま持ち込める業界です。
ただしオカムラの平均年収は同業大手の中で最も高く、同業他社への転職では年収が下がる可能性もある点には注意が必要です。業界を変えるのか、職種を変えるのかで提示年収は大きく変わります。
自分の経験がいくらで評価されるかを知るには、転職エージェントで非公開求人を含めて相場を確認するのが早道です。社内に残るか外に出るかは、その結果を見てから決めても遅くありません。
転職を決めていなくても、エージェントに職務経歴を見てもらえば現在の想定年収レンジがわかります。オカムラは同業内で年収が高いため、業界外の求人と比べてはじめて自分の評価が見えることもあります。社内の昇格ペースと外部の提示額を同じ物差しで比べてください。



オカムラでの経験は、オフィスだけでなく店舗や物流の「場づくり」にも広がっているのが強みです。どの領域の経験を武器にするかで転職先の選び方が変わるので、早めに棚卸しをしておきましょう。
オカムラの年収に関するよくある質問
オカムラの年収について、検索されることの多い疑問をまとめます。数字はいずれも公開資料と口コミ集計をもとにしています。
オカムラの初任給はいくらですか
2025年4月の改定で、大学卒・大学院卒の初任給は30万円、高校卒は21万7,500円になりました(LOGISTICS TODAY オカムラ 初任給・基本給改定)。同時に組合員の基本給も平均18.3%引き上げられています。
大学卒で月30万円という水準は、メーカーの中でも高い部類です。賞与の一部を月給に振り替えた制度変更の影響もあり、月々の収入が厚くなる設計になっています。
新卒の募集職種は営業職・デザイン職・技術職の3つです。最新の募集要項は採用サイトで確認してください。
オカムラの平均年収は今後も上がりますか
直近2年で115万円上がり、852万円に達しました。2027年3月期の会社予想は売上高3,470億円、営業利益260億円で、増収増益の計画です(オカムラ 決算短信)。
中期経営計画2028では、2028年度に営業利益300億円超を目指しています(オカムラ 長期ビジョンと中期経営計画2028)。計画どおりに利益が伸びれば、業績連動の賞与を通じて平均年収にも反映される余地があります。
ただし賃金改定による大きな上昇は一巡しており、今後の伸びは2年間の上昇幅ほど大きくはならないと考えるのが現実的です。
オカムラとオカムラ食品工業は同じ会社ですか
別の会社です。オカムラ(証券コード7994)はオフィス家具や店舗什器、物流システムを手がける東証プライム上場企業で、本社は横浜市西区にあります。
オカムラ食品工業(証券コード2938)は水産加工品を扱う東証スタンダード上場企業で、本社も事業もまったく異なります。
年収を調べる際は、証券コードや本社所在地を確認してから数字を見るようにすると、取り違えを防げます。
オカムラの決算期は3月で、有価証券報告書は毎年6月下旬に提出されます。転職活動中に年収を確認するなら、IRサイトの有価証券報告書ページで最新版を見るのが最も確実です。転職サイトの数字は数年前のまま更新されていないことがあります。
まとめ
オカムラの平均年収は852万円です(2026年3月期 有価証券報告書、平均年齢42.1歳、平均勤続年数17.3年)。国内の正社員平均545万円の約1.6倍にあたります。
2024年3月期の737万円から2年で115万円上がりました。2025年4月の基本給平均18.3%引き上げと、過去最高の業績が背景にあります。
ただし全社平均と若手の実感値には差があります。口コミ集計では20代後半470万円、30代513万円から551万円、40代前半629万円で、管理職層が平均を押し上げています。
同業大手と比べると、コクヨ786万円、内田洋行778万円、イトーキ757万円を上回り、4社の中で最も高い水準です。
年収を上げる道は、社内での等級昇格、物流や海外など成長領域への異動、外部への転職の3つです。同業他社への転職は年収が下がる可能性もあるため、業界外も含めて市場価値を確かめてから判断してください。









