パーソルキャリアの平均年収は、口コミベースの集計で537万円です(正社員1,066人の回答)。親会社であるパーソルホールディングスが有価証券報告書で開示している平均年収882万円(2026年3月期)とは差があり、このギャップの理由を知らずに求人を比較すると、想定年収を見誤ります。
パーソルキャリアは非上場企業のため、単体の有価証券報告書は公開されていません。この記事では、公開されている情報の中で最も信頼できる数字を起点に、年代別・職種別の実態と、リクルートやマイナビなど同業他社との比較、年収を上げる方法まで整理します。
結論から言うと、パーソルキャリアの年収は人材業界の中では標準からやや上の水準にあり、グレード制度のもとで職種と評価次第の差が大きい会社です。
FOCUS AGENT:東田 尚起

株式会社リクルートにてHR領域に従事。
求人広告営業(indeed/リクナビnext)をメインに、転職エージェントとしても従事。
自ら立ち上げた就職系メディアの事業売却を経験し、転職支援と日系企業を中心に複数社のRPO業務も担う。
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- パーソルキャリアの平均年収はいくらか|口コミと親会社の有報データ
- パーソルキャリアの職種別・グレード別の年収の違い
- パーソルキャリアの年収は人材業界内でどのレベルか
- パーソルキャリアで年収を上げる方法
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株式会社CAREER FOCUS/東田尚起パーソルキャリアは非上場なので、doda運営元としての単体の数字は公開されていません。まずは親会社パーソルホールディングスの有報の数字と、口コミベースの実態値を分けて見ていきましょう。
パーソルキャリアの平均年収はいくらか|口コミと親会社の有報データ
パーソルキャリアの会社概要


パーソルキャリアは1958年創業、東京都千代田区に本社を置く人材サービス企業です。2013年にテンプホールディングス(現パーソルホールディングス)グループ入りし、国内最大級の転職エージェントサイト「doda」を主軸に、アルバイト求人の「an」、コンサルティング・リサーチ事業などを展開しています。
従業員規模は単体で5千名を超え、グループ全体の人材紹介・人材派遣事業の中核会社という位置づけです。以降では、このパーソルキャリアで働いた場合に期待できる年収水準を整理します。
親会社パーソルホールディングスの有価証券報告書に見る年収水準
パーソルキャリア自体は非上場のため、自社単体の有価証券報告書は存在しません。そこで参考になるのが、東証プライム上場の親会社パーソルホールディングスの数字です。直近の2026年3月期で平均年収882万円(平均年齢40.9歳)と開示されています(有価証券報告書ベースの平均年収データ パーソルホールディングス)。
| 決算期 | パーソルHD平均年収 | 平均年齢 |
|---|---|---|
| 2023年3月期 | 727万円 | 39.8歳 |
| 2024年3月期 | 812万円 | 40.4歳 |
| 2025年3月期 | 819万円 | 40.9歳 |
| 2026年3月期 | 882万円 | 40.9歳 |
ただし、この882万円はパーソルホールディングスの単体従業員が対象の数字です。グループには人材派遣・BPO・ITソリューションなど給与水準の異なる複数の事業会社があり、パーソルキャリア単体の社員の実感値とは一致しません。
口コミサイトの集計データでは、パーソルキャリアの平均年収は537万円(正社員1,066人の回答)とされ、人材業界の平均447万円を90万円ほど上回る水準です(タレントスクエア パーソルキャリアの年収情報)。親会社の開示値との差が約345万円あるのは、グループ本体には管理部門の上位職や持株会社機能が含まれる一方、パーソルキャリア単体は若手比率の高い営業・キャリアアドバイザー職が中心になるためと考えられます。
パーソルキャリアを検索すると、親会社パーソルホールディングスの有報数値がそのまま出てくることがあります。求人票や面談で提示される年収は事業会社単位の水準なので、グループ全体の開示数字とは別物として扱ってください。



人材業界はグループ経営の会社が多く、どの法人の数字を見ているのかで印象が大きく変わります。パーソルキャリアを検討するときは、親会社の数字を上限の参考値、口コミの数字を実感値として両方押さえておくのがおすすめです。
パーソルキャリアの年代別・年収推移


パーソルキャリアの年収は、年齢が上がるほど単純に増えるというより、グレード昇格のタイミングで段階的に上がる構造です。年代別の目安は次のとおりです(タレントスクエア パーソルキャリアの年収情報)。
| 年代 | 年収目安 | 位置づけ |
|---|---|---|
| 25歳 | 450万~500万円 | S1・PE1クラス、入社数年目 |
| 30歳 | 600万~650万円 | S2~S3クラス、裁量が広がる時期 |
| 35歳 | 750万~800万円 | 主任・リーダークラスへの昇格期 |
| 40歳以降 | 850万~900万円 | マネージャークラス、評価次第で差が拡大 |
20代の年収
20代は新卒・第二新卒で入社した社員が中心で、ビジネス職の初任給は学部卒で月給22万2千円程度とされています。25歳時点の年収目安は450万~500万円で、国内の同年代の平均給与(400万円前後)をやや上回る水準です。
この時期はまだグレードによる差が小さく、賞与の支給実績で年収が変動しやすい段階です。キャリアアドバイザーや営業職として配属された場合、インセンティブの有無が年収の振れ幅に直結します。
30代・40代の年収
30代に入ると評価の差が年収に表れ始めます。30歳で600万~650万円、35歳で750万~800万円という目安が示されており、この5年でおよそ150万円の伸びです。主任・リーダークラスへの昇格が分岐点になります。
40代以降は850万~900万円が目安ですが、マネージャーに昇格できるかどうかで実際の年収は大きく分かれます。役職別では課長・マネージャークラスで800万~1,100万円、部長クラスで1,100万~1,350万円という水準も報告されており、年齢よりもポジションが年収を決める比重が大きくなります。
年代別の年収は複数の在籍者・退職者の回答を集計した目安であり、個人の評価や職種によって上下に幅があります。自分の職種・配属エリアに近い条件の口コミを複数確認し、面談では必ず内訳(基本給・賞与・インセンティブ)を聞いてください。
パーソルキャリアの職種別・グレード別の年収の違い


パーソルキャリアは職種による年収の差が大きい会社です。口コミ集計ではエンジニア・SEが約665万円で最も高く、営業が約511万円で最も低いという結果が出ています(タレントスクエア パーソルキャリアの年収情報)。
職種別の平均年収
| 職種 | 平均年収の目安 |
|---|---|
| エンジニア・SE | 約665万円 |
| コンサルタント | 約639万円 |
| 企画 | 約623万円 |
| 人事 | 約619万円 |
| キャリアアドバイザー | 約529万円 |
| 営業 | 約511万円 |
最も高いエンジニア・SE職と最も低い営業職の差は150万円を超えます。dodaというサービスの性質上、営業・キャリアアドバイザー職の人数が多いため、全体平均はこの2職種の水準に引っ張られやすい点に注意が必要です。
グレード別の年収モデル
パーソルキャリアはビジネス職と専門職でグレードが分かれており、グレードが1段階上がるごとに年収レンジが明確に切り替わる制度です。
| グレード | ビジネス職 | 専門職 |
|---|---|---|
| S1・PE1(1~2年目) | 350万~400万円 | 400万~600万円 |
| S2・PE2(3~6年目) | 400万~550万円 | 500万~600万円 |
| S3・PE3(7~10年目) | 550万~700万円 | 600万~800万円 |
| M1・PE4(10年目以降) | 700万~800万円 | 800万~1,000万円 |
| M2・PE5 | 800万~1,000万円 | 1,000万~1,200万円 |
| M3・PE6 | 1,000万~1,200万円 | 1,200万円以上 |
専門職(PEグレード)はビジネス職よりも初期グレードから年収レンジが高く設定されています。エンジニアや企画職などで専門職区分に該当する場合、同年次のビジネス職より高い年収が期待できる設計です。
営業・キャリアアドバイザー職の年収は、口コミの平均値には基本給中心の数字が反映されやすく、成果を出した場合のインセンティブ込みの実額は別で確認する必要があります。面談では過去の支給実績レンジを聞くのが実用的です。



同じ会社でも職種によって年収レンジがここまで違うのは人材業界では珍しくありません。dodaの求人を見るときも、全社平均ではなく応募する職種のグレード表を基準に考えるのがコツです。
パーソルキャリアの年収は人材業界内でどのレベルか
パーソルキャリアの年収水準を、同じ人材紹介・転職サービスを運営する大手3社(株式会社リクルート、マイナビ、パソナグループ)と比較します。いずれも転職サービスの主要プレイヤーで、doda・リクルートエージェント・マイナビ転職AGENT・パソナキャリアという形で直接競合しています。
| 企業名 | 平均年収 | データの性質 |
|---|---|---|
| 株式会社リクルート(リクルートHD) | 1,162万円 | 有価証券報告書(2026年3月期) |
| パーソルキャリア | 537万円 | 口コミ集計(正社員1,066人) |
| マイナビ | 533万円 | 口コミ集計 |
| パソナグループ | 650万円 | 有価証券報告書(2026年5月期) |
最も高いリクルートHDとパーソルキャリアの差は600万円を超えますが、この差の大部分は開示データの性質の違いによるものです。リクルートHDとパソナグループは上場企業として有報の数字が出ている一方、パーソルキャリアとマイナビは非上場で口コミ集計しかありません。有報の数字には管理職・上位グレードの社員の給与も含まれるため、相対的に高く出やすい傾向があります。
株式会社リクルートの年収


リクルートの親会社リクルートホールディングスの平均年収は1,162万円(2026年3月期)です(有価証券報告書ベースの平均年収データ リクルートホールディングス)。リクルートエージェントをはじめ人材紹介以外にも、求人メディア「リクナビ」や販促領域まで幅広い事業を展開しており、高利益率の事業ポートフォリオが高年収の土台になっています。
マイナビの年収


マイナビは非上場企業のため有報の数字は公開されておらず、口コミ集計での平均年収は533万円前後とされています(タレントスクエア パーソルキャリアの年収情報(同業比較))。パーソルキャリアの537万円とほぼ同水準で、非上場の人材紹介会社同士では年収レンジが近いことがうかがえます。新卒採用に強い点が事業の特徴です。
パソナグループの年収


パソナグループの平均年収は650万円(2026年5月期、前期比+21万円)です(有価証券報告書ベースの平均年収データ パソナグループ)。人材紹介の「パソナキャリア」に加え、人材派遣・アウトソーシング事業を抱える総合人材サービス会社で、パーソルキャリアより100万円以上高い水準です。
有報の数字と口コミの数字を並べて比較すると、実態以上に差が大きく見えることがあります。転職先を人材業界内で比較するときは、求人票に書かれた年収レンジや面談での提示額など、同じ土俵の情報で判断してください。



人材業界の年収比較で一番やってはいけないのが、上場・非上場をまたいで数字だけを並べることです。パーソルキャリアを検討するなら、口コミの実感値ベースで近い水準のマイナビと比べるほうが参考になりますよ。
パーソルキャリアの年収に関する口コミ・評判
口コミサイトの集計では、パーソルキャリアの平均年収は正社員1,066人の回答で537万円、業界平均447万円を90万円上回ります(タレントスクエア パーソルキャリアの年収情報)。年収の内訳は基本給64%、賞与19%、残業代14%、その他手当4%とされ、賞与と残業代が年収総額を押し上げる要素になっています。
評価制度への声
ポジティブな声としては、明確な評価基準があり評価結果に納得しやすいという意見や、グレードが上がれば同世代と比べて高水準の給与が得られるという意見が見られます。インセンティブ制度についても、成果を出した社員には報酬が還元されやすいと評価されています。
一方で、同業他社と比較すると給与水準がやや低いという声や、初期グレードのうちは給与が低く、都内での生活が大変という指摘もあります。グレードが低いうちの待遇を正しく見積もっておくことが重要です。
給与水準に関する声
月給・賞与・残業代の内訳を見ると、基本給の比率が6割強を占め、賞与・残業代で残りを補う構成です。営業職の場合はインセンティブ制度が設けられており、基本給は抑えめでも高い目標を達成すれば年収を押し上げられる設計になっています。
福利厚生についても、リモートワークやフレックス制度の充実、各種手当の手厚さが評価される声が多く、年収以外の働きやすさの面でプラス評価が集まりやすい会社といえます。
パーソルキャリアに関する一部のネガティブな口コミは、初期グレードの給与水準や激務度に関する言及であり、会社全体の経営状態の話ではありません。検索で不安な評判を見かけたら、具体的に何を指しているのか本文まで確認することをおすすめします。
パーソルキャリアで年収を上げる方法


パーソルキャリアで年収を上げる道は大きく2つあります。社内のグレードを引き上げる方法と、他社への転職でキャリアアップする方法です。
社内でのグレード昇格
パーソルキャリアはビジネス職・専門職ともにグレード制で、グレードが1段階上がるごとに年収レンジが切り替わる設計です。S3・PE3(700万円前後)からM1・PE4(800万円前後)への昇格が、年収を大きく動かす分岐点になります。
評価軸として「外向き」「自分ゴト化」「成長マインド」という3つのバリューが掲げられており、昇格には事業インパクトや目標達成率を定量的に示せる実績が重視されます。営業・キャリアアドバイザー職であれば、紹介実績の数値化が評価材料として有効です。
転職によるキャリアアップ
社内での昇格ペースに限界を感じる場合、転職も選択肢になります。同業のリクルートは有報ベースで1,162万円、パソナグループは650万円と、パーソルキャリアより高い水準を示す会社もあります。ただし、全社平均の差がそのまま個人の提示年収になるとは限らないため、職種・グレードをそろえた比較が必要です。
人材業界での経験は、同業他社はもちろん、事業会社の人事・採用部門でも評価されやすいキャリアです。現在の市場価値を把握したうえで、社内に残るか外に出るかを判断する順番が合理的です。
転職を決めていなくても、エージェントに職務経歴を見てもらえば現時点の想定年収レンジがわかります。社内のグレード昇格で見込める年収と、外部の提示額を同じ基準で比べられるようになります。



人材業界の経験者は、同業他社だけでなく事業会社の採用担当としても需要があります。社内のグレード表と外部の市場価値を両方知ったうえで判断すると、後悔の少ない選択がしやすくなりますよ。
パーソルキャリアの年収に関するよくある質問
パーソルキャリアの年収について、検索されることの多い疑問をまとめます。
パーソルキャリアの初任給はいくらですか
ビジネス職の学部卒初任給は月給22万2千円程度、専門職(エンジニア等)は年俸350万~550万円程度とされています。新卒・第二新卒ともに入社後はS1・PE1グレードからスタートし、評価に応じて昇格していく仕組みです。
パーソルキャリアはやばいと言われるのはなぜですか
検索で見かける「やばい」という評判の多くは、初期グレードの給与水準が都内の生活費に対して心もとないという声や、営業・キャリアアドバイザー職の激務度に関する言及です。月平均残業時間は15時間程度という報告もあり、経営状態やコンプライアンス上の問題を指す評判ではありません。
パーソルキャリアの年収は今後も上がりますか
親会社パーソルホールディングスの平均年収は2023年3月期の727万円から2026年3月期の882万円まで、4期連続で上昇しています。グループ全体の業績が伸びれば、賞与を通じてパーソルキャリアの年収にも反映される可能性があります。
パーソルホールディングスの有価証券報告書は決算期(3月期)から数か月後に公開されます。転職活動中は、親会社のIR情報と、在籍者・退職者の口コミサイトの両方を定期的に確認すると、実態に近い数字をつかみやすくなります。
まとめ
パーソルキャリアの平均年収は、口コミ集計で537万円です。親会社パーソルホールディングスが有報で開示する882万円(2026年3月期)とは水準が異なり、この差は会社単位の違いによるものです。
年代別では25歳で450万~500万円、40歳以降で850万~900万円が目安ですが、実際の金額はグレード昇格のタイミングで段階的に変わります。職種別ではエンジニア・SEの約665万円から営業の約511万円まで、150万円を超える差があります。
同業の人材サービス大手と比べると、有報ベースのリクルート1,162万円・パソナグループ650万円、口コミベースのマイナビ533万円という結果でした。パーソルキャリアは非上場の人材紹介会社の中では標準的な水準にあります。
年収を上げる道は、社内でのグレード昇格と、転職によるキャリアアップの2つです。どちらを選ぶ場合も、全社平均ではなく自分の職種・グレードに近い条件で比較することが、判断を誤らないための前提になります。









