ヤマハ発動機株式会社の平均年収は835万円です(2025年12月期 有価証券報告書)。平均年齢は42.7歳、平均勤続年数は18.1年となっています。
「ヤマハ」という社名には、オートバイやマリン製品を手がけるヤマハ発動機株式会社(証券コード7272)と、楽器・音響機器を手がけるヤマハ株式会社(証券コード7272ではなく7951)の2社があります。両社はもともと同じ日本楽器製造から1955年に二輪事業が独立した経緯を持ちますが、現在は資本関係の一部を除き別々に上場する独立企業です。この記事では、二輪車やマリン製品を扱うヤマハ発動機株式会社の年収を中心に解説します。
国内の給与所得者の平均給与は478万円、正社員に限っても545万円です(国税庁 令和6年分 民間給与実態統計調査)。ヤマハ発動機の水準はその約1.7倍にあたります。ただし835万円はあくまで全社平均です。口コミベースの年収は629万円と200万円超の差があり、職種によっても実態は大きく変わります。この記事では有価証券報告書の数字を起点に、年代別・職種別の実態と、二輪業界他社との比較、年収を上げる方法を整理します。
FOCUS AGENT:東田 尚起

株式会社リクルートにてHR領域に従事。
求人広告営業(indeed/リクナビnext)をメインに、転職エージェントとしても従事。
自ら立ち上げた就職系メディアの事業売却を経験し、転職支援と日系企業を中心に複数社のRPO業務も担う。
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株式会社CAREER FOCUS/東田尚起ヤマハ発動機は二輪車だけでなく船外機や産業用ロボットまで手がける会社です。同じ「ヤマハ」でも楽器のヤマハ株式会社とは別会社なので、求人票や口コミを見るときは社名の取り違えに注意してくださいね。
ヤマハ発動機の年収は835万円|有価証券報告書の最新データ


ヤマハ発動機の直近の平均年収は835万円です(2025年12月期 有価証券報告書、平均年齢42.7歳、平均勤続年数18.1年、単体従業員12,082名)。出典はヤマハ発動機 IR情報 有価証券報告書で、経年の数字はIR BANK ヤマハ発動機 平均年収の推移にまとまっています。
有価証券報告書の平均年間給与は、賞与と基準外賃金を含み、単体の従業員だけを対象にした金額です。連結では55,176名の従業員がいますが、そのうち海外子会社の社員は含まれません。求人票の提示年収を見るときは、この点を踏まえておくと判断を誤りにくくなります。
まず5年分の推移から、この835万円がどの位置にある数字なのかを確認します。
直近5年の平均年収推移
ヤマハ発動機の平均年収は、2021年12月期から2025年12月期までの5年間で109万円増えています。毎年着実に増加しているのが特徴です。
| 決算期 | 平均年収 | 平均年齢 | 従業員数 |
|---|---|---|---|
| 2021年12月期 | 726万円 | 43.8歳 | 51,243名 |
| 2022年12月期 | 795万円 | 43.8歳 | 52,554名 |
| 2023年12月期 | 812万円 | 43.5歳 | 53,701名 |
| 2024年12月期 | 818万円 | 43.1歳 | 54,206名 |
| 2025年12月期 | 835万円 | 42.7歳 | 55,176名 |
出典はIR BANK ヤマハ発動機 平均年収の推移(有価証券報告書の記載値を集計、従業員数は連結)です。
注目したいのは平均年齢の動きです。平均年齢は43.8歳から42.7歳へ若返る一方で平均年収は上がり続けています。若手採用が増えても年収水準が下がっていないことから、ベースアップが継続的に行われていると読み取れます。
ヤマハ発動機の企業情報と事業内容


ヤマハ発動機株式会社は1955年7月1日、日本楽器製造(現ヤマハ株式会社)の二輪部門が独立して誕生した会社です。本社は静岡県磐田市にあり、東証プライムに上場しています。
二輪車を中核に、船外機やウォータービークルなどのマリン製品、電動アシスト自転車、産業用ロボット、車椅子電動化ユニットまで幅広い製品を手がけています。世界約180の国と地域で事業を展開し、二輪車の世界シェアは第2位です(ヤマハ発動機 会社概要)。
この事業の広さが年収構造にも影響します。二輪の国内市場は成熟していますが、マリン製品や産業用ロボットなど海外比率の高い事業が原資を支えている構図です。
有価証券報告書の835万円はヤマハ発動機単体の従業員が対象です。連結の55,176名には海外現地法人の社員も含まれており、そちらは各国の給与水準で決まります。求人票の提示年収を見るときは、どの範囲の数字と比べているのかを先に確認しておくと判断を誤りません。



ヤマハ発動機は二輪だけの会社だと思われがちですが、実際はマリンやロボティクスまで事業の幅が広い会社です。年収を調べるときも、どの事業・どの職種の話なのかを意識すると実態に近づきますよ。
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ヤマハ発動機の年代別・年収推移


有価証券報告書には年代別の内訳は記載されません。そのため年代別の数字は、口コミサイトの集計をもとにした推計値になります。
エン・ジャパン engage 社員クチコミ ヤマハ発動機の集計では、正社員の平均年収は629万円、回答者の平均年齢は36歳です。有価証券報告書の835万円より200万円以上低いのは、回答者の年齢層が平均42.7歳より若いことが主因です。
| 年代 | 推計年収 | 位置づけ |
|---|---|---|
| 20代 | 400万円台 | 新卒配属後の基本給と賞与が中心 |
| 30代前半 | 550〜650万円 | 資格等級の昇格で差が出始める |
| 30代後半 | 650〜750万円 | 主任・係長級への昇格が年収を押し上げる |
| 40代前半 | 750〜850万円 | 全社平均に近づく層 |
| 40代後半以降 | 800万円台〜 | 課長級への昇格有無で差が開く |
20代・30代の年収
20代の推計は400万円台です。国内の同年代の平均給与が400万円前後であることを踏まえると、同水準からのスタートになります。
初任給の水準を見ると、2026年4月入社の新卒採用では大学卒で月給28万7,000円、修士課程修了で月給30万9,000円と公表されています(ヤマハ発動機 新卒採用 募集要項)。賞与は年2回(6月・12月)支給されるため、初年度の年収は月給の単純12倍より高くなります。
30代に入ると評価による差が表面化します。推計では30代前半550〜650万円、30代後半650〜750万円で、資格等級の昇格タイミングが年収の分岐点になります。
40代・50代の年収
40代前半の推計は750〜850万円で、全社平均の835万円に近づきます。40代後半以降は800万円台が中心ですが、課長クラスに昇格できるかどうかで年収の伸び方が大きく変わります。
口コミベースの役職別目安では、一般社員が500万〜700万円、課長補佐クラスが600万〜900万円、課長クラスが800万〜1,100万円、部長クラスが1,100万円以上とされています(エン・ジャパン engage 社員クチコミ ヤマハ発動機)。
平均勤続年数が18.1年と長いことも、この年代の年収に効いています。長く勤めた社員が積み上げた昇給が平均値を押し上げている側面があり、中途入社で同じ年代に入った場合は推計値より低く着地することもあります。
額面年収と手取りの差
表に並ぶ金額はすべて額面です。実際に口座に入る金額は、社会保険料と所得税・住民税が引かれたあとの手取りになります。
目安として、年収600万円なら手取りは460万円から480万円程度、年収800万円なら手取りは600万円から620万円程度です。額面が上がるほど税率が上がるため、手取りの伸びは額面の伸びより緩やかになります。
ヤマハ発動機は賞与が年2回の制度のため、月々の手取りに加えて6月・12月にまとまった収入が入る給与構造です。生活設計を考えるときは、月収ベースと賞与込みの年収ベースを分けて把握しておくと安心です。
年代別の数字は口コミサイトの集計による推計で、個人の実額とは幅があります。転職で年収を比較するときは、この表を目安として使いながら、オファー面談で基本給と賞与の内訳、みなし残業の有無まで確認してください。額面が同じでも手取りが変わります。



30代後半から40代にかけての伸び幅が大きいのが、ヤマハ発動機の年収カーブの特徴です。資格等級の昇格時期を人事や上司に確認しておくと、キャリアの見通しが立てやすくなりますよ。
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ヤマハ発動機の職種別・役職別の年収の違い


職種による差は明確です。口コミベースの集計では、人事・総務・法務581万円、技術(ソフトウェア関連)535万円、事務(財務・会計・経理)531万円、技術(研究開発)523万円、技術(ハードウェア関連)503万円、営業494万円となっています(エン・ジャパン engage 社員クチコミ ヤマハ発動機)。
全社平均835万円に対し、いずれの職種区分も口コミ平均は下回ります。これは有価証券報告書の平均年齢42.7歳に対し、口コミ回答者の年齢層が若いことに加え、管理職層が平均を押し上げていることが背景にあります。
新卒採用では技術系(研究開発・生産技術など)と事務系(営業・管理)の職種で募集があり、配属先によって給与カーブの伸び方が変わってきます。
技術職の年収傾向
技術職はソフトウェア関連535万円、研究開発523万円、ハードウェア関連503万円と、職種区分の中でも上位の水準にあります。二輪・マリン・ロボティクスと扱う技術領域が幅広いことが特徴です。
電動化・知能化領域の技術者は社内でも需要が高いとされ、今後の事業展開を踏まえても専門性を積みやすい職種といえます。
工場勤務となる生産技術職は磐田市や袋井市などの静岡県内が中心です。都市部に比べて住宅関連の負担が軽くなる点も、実質的な可処分所得の差として働きます。
営業・事務職の年収傾向
営業は494万円、事務(財務・会計・経理)は531万円、人事・総務・法務は581万円です。管理部門のほうが営業よりやや高い水準にあるのが特徴です。
国内営業は二輪の販売網との折衝が中心ですが、海外営業や海外赴任を伴うポジションでは、現地手当が加わり額面年収が上振れするケースがあります。
語学力や海外経験が評価されるポジションほど年収の上振れ幅が大きい傾向にあり、グローバル展開の広さがヤマハ発動機の職種間格差の背景にあります。
技能職・期間従業員の年収傾向
製造現場で働く技能職は、月給制に加えて交代勤務手当や皆勤手当が加算される給与体系です。期間従業員から正社員へ登用される制度もあり、登用後は賞与の支給対象になります。
期間従業員の時給・月給は正社員の初任給より低めに設定されるのが一般的で、正社員登用の有無が年収に直結します。生産拠点の求人情報で待遇を確認するときは、登用実績まで見ておくと安心です。
全社平均の比較は入口としては有効ですが、技術職同士、営業職同士で比べないと判断を誤ります。他社でも技術職の年収は全社平均を下回ることが多く、ヤマハ発動機の技術職503〜535万円との差は全社平均の差ほど大きくならないケースがあります。



同じヤマハ発動機でも、職種によって100万円近い差があります。求人を見るときは「全社平均835万円」ではなく、自分が応募する職種区分の相場で比べるのがおすすめです。
20代・第二新卒向けの求人が中心で、未経験OKの求人が76%以上を占めます。定着率は94.6%です。
ヤマハ発動機の年収は二輪業界他社と比べてどのレベルか
ヤマハ発動機の835万円は、国内の二輪・輸送用機器業界の中でどの位置にあるのでしょうか。ここでは本田技研工業、スズキ、川崎重工業の3社と比較します。
いずれも有価証券報告書を提出しており、同じ基準の数字で並べられます。ただし決算期と対象範囲(二輪事業専業か複合事業かの違い)は会社によって異なる点に注意してください。
| 企業名 | 平均年収 | 平均年齢 | 従業員数 | 決算期 |
|---|---|---|---|---|
| ヤマハ発動機 | 835万円 | 42.7歳 | 12,082名(単体) | 2025年12月期 |
| 本田技研工業 | 896万円 | 44.5歳 | 32,088名(単体) | 2025年3月期 |
| スズキ | 785万円 | 41.0歳 | 17,414名(単体) | 2025年3月期 |
| 川崎重工業 | 910万円 | 41.5歳 | 14,597名(単体) | 2026年3月期 |
出典はIR BANK ヤマハ発動機、IR BANK 本田技研工業、IR BANK スズキ、IR BANK 川崎重工業です。ヤマハ発動機は4社の中で3番目、本田技研工業とは61万円、川崎重工業とは75万円の差があります。
本田技研工業の年収


本田技研工業の平均年収は896万円です(2025年3月期、平均年齢44.5歳、単体従業員32,088名)。4社の中で最も高い水準にあります。
ホンダは二輪・四輪・パワープロダクツに加え、航空機まで手がける総合輸送機器メーカーです。四輪事業の売上規模がヤマハ発動機の二輪専業に比べて大きく、給与原資の厚さにつながっていると考えられます(Honda公式サイト)。
単体従業員数も32,088名とヤマハ発動機の約2.7倍です。事業の裾野の広さが、そのまま平均年収の差として表れています。
スズキの年収


スズキの平均年収は785万円です(2025年3月期、平均年齢41.0歳、単体従業員17,414名)。ヤマハ発動機とは50万円の差で、4社の中では最も近い水準にあります。
スズキは四輪の軽自動車を主力に、二輪車や船外機も手がけており、事業構成がヤマハ発動機と重なる部分があります。平均年齢がヤマハ発動機より1.7歳若いにもかかわらず年収差が50万円にとどまるのは、若手層への配分が相対的に厚い可能性を示しています。
インドなど新興国市場への展開が収益を支えており、為替や現地需要の変動の影響を受けやすい構造です。国内中心のヤマハ発動機とは、稼ぎ方の構造がやや異なります。
川崎重工業の年収


川崎重工業の平均年収は910万円です(2026年3月期、平均年齢41.5歳、単体従業員14,597名)。4社の中で最も高く、ヤマハ発動機とは75万円の差があります。
ただし川崎重工業は二輪車(カワサキモータースブランド)に加え、航空宇宙・エネルギー・鉄道車両まで手がける総合重工業メーカーです。二輪事業単体の採算ではなく、重工業部門全体の収益が平均年収に反映されている点に注意が必要です(カワサキモータース公式サイト)。
二輪車の国内販売を担うカワサキモータースジャパン株式会社は川崎重工業の非上場子会社で、単独の有価証券報告書はありません。二輪専業同士で比べるなら、ヤマハ発動機とホンダ・スズキの3社の方が条件がそろっています。
川崎重工業や本田技研工業は二輪以外の事業規模が大きく、全社平均をそのまま二輪事業の水準と考えると実態とずれます。二輪専業に近いヤマハ発動機とスズキの比較のほうが、二輪業界での自分の立ち位置を測るには参考になります。



4社を並べると、同じ輸送用機器でも事業の幅によって年収水準が変わるのがわかります。転職先を考えるときは、二輪専業か複合事業かという視点も加えると、提示年収の予想が立てやすくなりますよ。
20代の第二新卒・既卒向けで、入社3か月後の定着率は96%と高水準です。
ヤマハ発動機の年収に関する口コミ・評判


口コミサイトの集計では、ヤマハ発動機の平均年収は629万円です(正社員144人の回答、回答者の平均年齢36歳、年収範囲300万〜1,600万円)。総合評価は3.5点です(エン・ジャパン engage 社員クチコミ ヤマハ発動機)。
有価証券報告書の835万円との差は206万円です。回答者の平均年齢が36歳と、有価証券報告書の42.7歳より6歳以上若いことがこの差の主因と考えられます。
金額の評価そのものより、働き方や評価制度に関する声のほうに特徴があります。
給与制度・評価制度に対する社員の評価
月間の残業時間は平均26時間、休日・休暇の納得度は86%、職場の人間関係満足度は78%という集計結果があります(エン・ジャパン engage 社員クチコミ ヤマハ発動機)。
賞与は年2回(6月・12月)の支給で、業績連動の要素が含まれます。業績が好調な年は賞与の上振れが期待できる一方、景気変動の影響を受けやすい二輪・マリン需要の性質上、賞与額は年によって変動します。
評価制度については部署や上司によって運用に差があるという声もあり、全社一律の仕組みというより現場裁量の幅が残る制度と理解しておくとよさそうです。
残業・働き方に関する口コミ
月26時間という残業時間は製造業の中では標準的な水準です。生産部門は交代勤務、開発・設計部門は繁忙期に残業が増える傾向があるとされています。
コアレスフレックスタイム制度やハイブリッドワーク規程(リモートワーク制度)が導入されており、部門によって柔軟な働き方を選べる環境が整いつつある点は、年収以外の処遇面での評価ポイントです(ヤマハ発動機 新卒採用 募集要項)。
休日・休暇の納得度86%という数字は、同業他社と比べても高い部類に入ります。年収だけでなく働き方全体で評価されている会社といえます。
口コミサイトの回答者は20代後半から30代が中心になりやすく、平均年齢は有価証券報告書より若く出る傾向があります。口コミの629万円は「中堅社員の実感値」、有報の835万円は「全年代を含む公式平均」と使い分けて読むと実態に近づきます。



口コミは実感に近い情報源ですが、回答者の年齢層に偏りが出やすい点は差し引いて読む必要があります。有報の数字と両方を見比べる癖をつけると、求人票の年収レンジも読み解きやすくなりますよ。
世界的な人材サービス会社で、外資系・グローバル企業の求人に強みがあります。
ヤマハ発動機で年収を上げる方法


ヤマハ発動機で年収を上げる道は3つあります。社内で資格等級を上げる、成長領域の事業に関わるポジションへ移る、同業他社へ転職するという選択です。
順番として現実的なのは社内の昇格です。課長クラス800万〜1,100万円という水準は、外部転職で同等以上を取るより到達しやすい目標になります。
社内での昇格と資格等級の引き上げ
ヤマハ発動機の給与は資格等級に連動する制度で、等級が上がるタイミングで年収が段階的に動きます。
一般社員の上限はおおむね700万円前後で、課長補佐・課長クラスに上がれるかどうかが800万円の壁になります(エン・ジャパン engage 社員クチコミ ヤマハ発動機)。
評価が成果と連動する以上、数値で示せる実績を積むことが昇格の条件になります。営業であれば販売台数や担当エリアの売上、技術職であれば開発成果や特許などが材料です。
成長領域・海外事業へのポジション
ヤマハ発動機は二輪の国内市場が成熟する一方、マリン製品、産業用ロボット、電動アシスト自転車、車椅子電動化ユニットなど新領域の事業を拡大しています。
世界約180の国と地域で事業展開していることから、海外駐在や海外営業のポジションは今後も重要度が上がります。海外駐在となれば手当が加わり、額面年収はさらに動きます。
社内公募や異動の機会があれば、語学力と専門性を備えたうえで手を挙げる価値があります。新領域の事業は立ち上げ期であるほど裁量が大きく、キャリアの幅を広げるチャンスにもなります。
転職によるキャリアアップ
社内での昇格が見通せない場合、転職が選択肢になります。本田技研工業896万円、川崎重工業910万円といった同業大手は、全社平均でヤマハ発動機を60万〜75万円上回ります。
ただしこれらの企業は二輪以外の事業規模も大きく、全社平均の差がそのまま二輪職種の提示年収に反映されるとは限りません。現実的な比較は同職種同士で行う必要があります。
二輪・モビリティ領域の専門知識を持ち込める転職先を選ぶほうが、年収の維持と上積みの両方を狙えます。提示年収の相場を知るには、同じ業界の求人を複数社分まとめて見られる転職エージェントの利用が早道です。
転職を決めていなくても、エージェントに職務経歴を見てもらえば現在の想定年収レンジがわかります。社内の昇格ペースと外部の提示額を同じ物差しで比べられるようになり、どちらを選ぶにしても判断材料が増えます。



二輪・モビリティという専門領域は、外から見ると狭く見えて実は強い武器になります。転職を決める前でも、自分の経験がいくらで評価されるのかを一度確かめておくと、社内での交渉にも使えますよ。
既に社会人として働いている若手向けの転職支援サービスです。
ヤマハ発動機の年収に関するよくある質問
ヤマハ発動機の年収について、検索されることの多い疑問をまとめます。数字はいずれも公開資料をもとにしています。
ヤマハ発動機の初任給はいくらですか
2026年4月入社の新卒採用では、大学卒が月給28万7,000円、修士課程修了が月給30万9,000円、博士課程修了が33万7,000円、高専卒が26万2,000円です(ヤマハ発動機 新卒採用 募集要項)。
昇給は年1回(4月)、賞与は年2回(6月・12月)です。本社の標準勤務時間は8時45分から17時30分で、コアレスフレックスタイム制度が適用されます。
大学卒で月28万円台という初任給は、2024年4月入社分から大幅に引き上げられた水準です。採用競争力を高める目的で改定が行われました。
ヤマハ発動機とヤマハ株式会社、年収が高いのはどちらですか
直近の有価証券報告書ベースでは、ヤマハ発動機が835万円(2025年12月期)、楽器のヤマハ株式会社が795万円(2026年3月期)です(IR BANK ヤマハ株式会社)。ヤマハ発動機のほうが40万円高い水準にあります。
ただしヤマハ株式会社は2024年3月期に893万円まで上昇したあと翌期に12%下落しており、変動幅はヤマハ発動機より大きい傾向があります。単年の数字だけで優劣を決めず、複数年の推移で比べるのが実態に近づく見方です。
両社は社名が似ていますが、採用も人事制度も完全に独立しています。応募する際は社名と募集職種を必ず確認してください。
ヤマハ発動機の平均年収は今後も上がりますか
直近5年は726万円から835万円へと一貫して上昇しています。2024年4月入社分から初任給を大幅に引き上げるなど、採用競争力を高める動きが続いています。
二輪車の世界シェア2位という地位に加え、マリン製品や産業用ロボットなど新領域の事業拡大が進んでいます(ヤマハ発動機 会社概要)。これらの事業が伸びれば、賞与を通じて平均年収にも反映される余地があります。
一方で二輪・マリン需要は為替や新興国の景気動向に左右されやすく、一本調子の上昇が続く保証はありません。直近のベースアップの動きと業績の両方を見ておくことが大切です。
ヤマハ発動機の決算期は12月で、有価証券報告書は毎年3月下旬に提出されます。転職活動中に年収を確認するなら、IR情報の有価証券報告書ページで最新版を見るのが最も確実です。転職サイトの数字は更新が遅れていることがあります。
フリーター・既卒・未経験者向けで、未経験OKの求人が約8割を占めます。
まとめ
ヤマハ発動機株式会社の平均年収は835万円です(2025年12月期 有価証券報告書、平均年齢42.7歳、平均勤続年数18.1年)。国内の正社員平均545万円の約1.5倍にあたる水準です。
同じ「ヤマハ」でも楽器のヤマハ株式会社(795万円、2026年3月期)とは別会社です。社名が似ているため、求人や口コミを調べるときは取り違えに注意してください。
全社平均と個別の実態には差があります。口コミ集計では629万円で、職種別では人事・総務・法務581万円から営業494万円まで、約90万円の開きがありました。
同業他社と比べると、本田技研工業896万円、川崎重工業910万円には届かない一方、スズキ785万円とは近い水準にあります。ただし本田技研工業・川崎重工業は二輪以外の事業規模も大きく、単純比較には注意が必要です。
年収を上げる道は、社内での資格等級の昇格、マリン・ロボティクスなど成長領域への関与、同業他社への転職の3つです。2024年以降の初任給引き上げは、今後の年収水準の底上げを示す動きといえます。
転職を検討する場合は、全社平均ではなく同職種同士で比較してください。二輪・モビリティ領域の専門知識を持ち込める転職先を選べば、経験を活かしながら年収を上げる余地が生まれます。
出典・参考情報
本文中で参照した情報源は以下の通りです。









