転職エージェントはやめとけ?「見捨てられる」その評判、デメリットと裏側をプロが徹底解剖!

転職エージェント やめとけ

転職エージェントに対して強い不信感や、過去に利用した際の嫌な経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

「希望と全く違う求人ばかり送ってくる」
「面談であんなに親身だったのに、急に連絡が途絶えて見捨てられる」
「こちらのキャリアを無視して、内定承諾をやたらと急かされる」

転職エージェントの評判を調べれば調べるほど、ネガティブな情報ばかりが目につき、「やっぱり使うのはやめとけ」と結論付けたくなってしまうかもしれません。

プロの視点から言えば、あなたのその不信感は、半分正しく、半分間違っています。

真実は、9割の転職者がエージェントの「正しい使い方」を知らないために、エージェントの被害にあってしまい、不快な経験をしているのです。

解説者

攻めキャリエージェント:東田 尚起

攻めキャリエージェント なおき

株式会社リクルートにてHR領域に従事。
求人広告営業(indeed/リクナビnext)をメインに、転職エージェントとしても従事。

自ら立ち上げた就職系メディアの事業売却を経験し、転職支援と日系企業を中心に複数社のRPO業務も担う。

目次

結論:「転職エージェントはやめとけ」は本当か?

「転職エージェントは本当にやめとけばいいのでしょうか?」

私、東田の答えは、「使い方を間違える人、悪質なエージェントに当たった人にとっては『やめとけ』」です。

問題なのは「転職エージェント」という仕組み(システム)そのものではなく、「誰が(Which Agent)」「どのように(How to Use)」利用するか、という点に尽きます。

多くの人が転職エージェントを「無料で使える親切なキャリア相談所」だと誤解しています。これが全ての失敗の始まりです。

そもそも転職エージェントとは?「無料」の裏側にあるビジネスモデ

転職エージェント やめとけ

やめとけ」「見捨てられる」といった評判が生まれる根本原因は、彼らのビジネスモデルにあります。

転職エージェントは、あなた(転職希望者)からお金をもらいません。
では、どうやって利益を得ているのか?

彼らは、あなたを採用した企業(クライアント)から、成功報酬としてあなたの想定年収の約30%〜35%を受け取ることで成り立っています。 (例:年収600万円で転職成功 → 企業がエージェントに180万〜210万円を支払う)

これが何を意味するか? 彼らにとっての本当の「お客様」は、求人を依頼する企業であるということです。

この構造を理解すれば、彼らの行動原理(=デメリット)がすべて見えてきます。

  1. 企業(クライアント)の要望を最優先する。
  2. とにかく早く「転職(成約)」させたい。
  3. より高い年収で転職させた方が、彼らの儲けも増える。

「3」はあなたと利害が一致しますが、「1」と「2」が、「やめとけ」と言われる評判の温床となっているのです。

なぜ「やめとけ」と言われる?転職エージェントの7つのデメリット

転職エージェント やめとけ

彼らのビジネスモデルを踏まえた上で、「やめとけ」と言われる代表的なデメリットを見ていきましょう。

デメリット1:希望と全く違う求人を送ってくる

これは「あるある」です。あなたが「IT業界のマーケティング職」を希望しても、「未経験可の営業職」ばかり送られてくる。

  • 理由: あなたの希望よりも、「企業側が求めている人物像」や「エージェントが今すぐにでも決めたい(=利益になりやすい)求人」を優先しているからです。

デメリット2:応募や内定承諾をやたらと急かされる

「この求人は人気なので今日中に応募しましょう」「A社も素晴らしいですが、B社に今決めないと枠が埋まりますよ」と、やたらと決断を急かしてくる。

  • 理由: 彼らのビジネスは「スピード勝負」だからです。あなたが一刻も早く入社承諾をすれば、彼らの売上が確定します。あなたの「キャリアの悩み」より「今月の売上目標」が優先されるのです。

デメリット3:キャリア相談の質が低い(担当者ガチャ)

「面談で話したが、業界の知識が浅く、的外れなアドバイスばかりだった」というケース。

  • 理由: エージェント(キャリアアドバイザー)自身が、新卒2〜3年目の若手であることも多いからです。彼らは「転職のプロ」ではあっても、「その業界のプロ」ではありません。担当者の質には凄まじい「ガチャ」が存在します。

デメリット4:「見捨てられる」(後述)

最初は親身だったのに、パタリと連絡が来なくなる。これは最も不信感を抱く瞬間であり、次のセクションで詳しく解説します。

デメリット5:求人のゴリ押しと嘘

「この会社は残業も少なくて最高ですよ」と良い面ばかりを強調し、ネガティブな情報を隠して入社させようとする。

  • 理由: 成約しなければ1円にもならないため、商品の「悪い面」を隠そうとする営業マンの心理が働きます。

デメリット6:紹介される求人が限定的

転職エージェントは、自社が契約している企業の求人しか紹介できません。あなたが本当に出会うべき「運命の会社」が、そのエージェントのリストにない可能性は常にあるのです。

デメリット7:自分のペースで転職活動ができない

「とりあえず情報収集だけしたい」という軽い気持ちで登録すると、大量の電話やメールに追われ、自分のペースを乱されます。われているはずです。あなたの経験を棚卸しし、これらの能力と結びつけていきましょう。

「転職エージェントに見捨てられる」は本当か?その理由と対策

転職エージェントに見捨てられることは、この業界で最もネガティブなキーワードの一つです。

「見捨てられる」4つの理由

  1. 「この人は決まらない」と判断された(市場価値ミスマッチ
    あなたのスキルや経歴が、彼らが持つ求人のレベルに達していない、または逆に高すぎる(オーバースペック)場合、彼らは「自社では扱えない」と判断し、フェードアウトします。
  2. 転職意欲が低いと思われた(温度感のミスマッチ)
    「良いところがあれば」「今の会社も悪くはないんですが…」といった曖昧な態度を見せると、「この人は今すぐ転職しないな」と判断され、優先順位を一気に下げられます。
  3. 希望条件が高すぎる・非現実的
    「年収1500万円以上、残業ゼロ、リモート可、勤務地は港区のみ」など、非現実的な条件を提示すると、「この人は決まらない」と判断されます。
  4. あなたのレスポンスが遅い
    エージェントからの連絡(メールや電話)を2〜3日放置していませんか?彼らはスピードが命です。レスポンスが遅い人は、それだけで「転職意欲が低い」と見なされ、見捨てられる対象になります。

【攻めの対策】「見捨てられる」転職者にならないために

  • 転職意欲を明確に示す: 「1〜3ヶ月以内に転職したい」と具体的な時期を伝える。
  • レスポンスは24時間以内に: エージェントを「待たせない」こと。
  • 希望条件に優先順位をつける: 「年収は最優先だが、業界は妥協できる」など、交渉の余地(=エージェントが提案できる幅)を持たせる。
  • もし見捨てられたら?: 気にするだけ無駄です。 そのエージェントが「無能」だったと割り切り、すぐに別のエージェントに登録しましょう。

デメリットだけじゃない!転職エージェントを使う本当のメリット

ここまでデメリットばかりを強調しましたが、これらを理解した上で「使いこなす」側になれば、転職エージェントは最強の武器となります。

メリット1:非公開求人(Exclusive Job)との出会い

これが最大のメリットです。世の中の求人の約8割は非公開と言われます。特に、経営層に近いポジションや、競合に知られたくない新規事業の求人は、信頼できるエージェントにしか公開されません。

メリット2:最強の「年収交渉」代行

「転職エージェントは年収交渉のプロである」 この事実はもっと知られるべきです。彼らの報酬はあなたの年収に連動します。あなたが年収600万円で決まるより、700万円で決まった方が彼らも儲かるのです。

自分で言いにくい年収交渉を、彼らは企業の採用担当者とロジカルに(「〇〇さんのスキルは市場価値で言えば700万円です」と)交渉してくれます。これを使わない手はありません。

メリット3:圧倒的な「選考対策」と内部情報

彼らは、過去に何十人、何百人もの転職者をその企業に送り込んできました。 「A社の二次面接では、〇〇という質問が必ず聞かれます」 「B社の部長は、〇〇なタイプの人を好みます」 こうした「内部情報(過去問)」を持っているのが、彼らの最大の強みです。

メリット4:日程調整や履歴書添削の「時間短縮」

忙しい社会人にとって、複数社の面接日程を調整するのは至難の業です。エージェントは、この面倒な作業をすべて代行してくれます。あなたの貴重な時間を「面接対策」というコア業務に集中できるのです。

プロが教える!転職エージェントを「使い倒す」攻めの活用術

「やめとけ」と言われるのは、エージェントに「使われる」からです。ここからは、エージェントを「使い倒す」ための、私、東田流の「攻め」の活用術をお伝えします。

  1. 「複数登録」は必須(最低3社)
    エージェントを1社に絞るのは、八百屋で「ここにしかリンゴはありません」と言われて信じるようなものです。必ず複数社(大手総合型2社+業界特化型1社など)に登録し、彼らを「競わせ」てください。
    「A社さんからは、こういう求人を頂いていますが…」と伝えることで、B社の担当者も「負けられない」と必死になります。
  2. 担当者を「選ぶ」権利を行使する
    「この担当者、話が通じないな」「レスポンスが遅いな」と感じたら、即座にその会社のサポート窓口に連絡し、「担当者を変更してください」と要求してください。担当者ガチャに泣き寝入りする必要は一切ありません。
  3. 「嘘」はつかないが「主導権」を握る
    あなたのキャリアです。エージェントに流されてはいけません。
    • MUST(絶対条件): 「年収600万円以下はあり得ない」
    • WANT(希望条件): 「できればリモートワークが良い」
      この2つを明確に伝え、主導権を握ってください。ただし、経歴や転職理由で嘘をつくと、信頼を失い見捨てられるので絶対にやめましょう。
  4. エージェントを「道具」として使う
    彼らはあなたの「秘書」であり「交渉代理人」です。
    • 「A社の面接の過去問ください」
    • 「B社のネガティブな評判(口コミ)を教えてください」
    • 「年収、あと50万円上がりませんか?」
      このように、彼らが持つ情報を徹底的に「引き出す」姿勢が重要です。

悪質な転職エージェントの見分け方

「使い倒す」以前に、関わってはいけない「やめとけ」エージェントも存在します。

  1. こちらの話を遮り、求人票を読み上げるだけ →あなたのキャリアに興味がなく、ノルマ達成しか考えていません。
  2. 業界・職種の知識がゼロ →あなたのスキルを正しく評価できず、的確な求人を紹介できません。
  3. 内定を急かし、他社の選考を辞めさせようとする →「今ここで決めないと、他も全部ダメになりますよ」といった脅し文句(オワハラ)は、悪質エージェントの典型です。
  4. レスポンスが異常に遅い →プロ意識が欠如しています。即切り替えましょう。

転職エージェントを使うべき人・使わなくていい人

最後に、あなたが転職エージェントを使うべきか否かを診断します。

【使うべき人】

  • 初めて転職活動をする人: 何から手をつければいいか分からないため、プロの伴走は必須です。
  • 現職が忙しく、時間がない人: 日程調整や企業研究の時間を大幅に削減できます。
  • 年収や待遇を上げたい人: 「年収交渉」のメリットは計り知れません。
  • ハイクラス・非公開求人を狙う人: そもそもエージェント経由でしか応募できない求人があります。

【使わなくていい人】

  • 行きたい企業が1〜2社に明確に決まっている人: →企業の採用ページから直接応募(リファラル含む)する方が、企業側の採用コスト(エージェントフィー)がかからず、選考が有利になる場合があります。
  • 自分の市場価値をゆっくり知りたいだけの人: →「ビズリーチ」や「リクナビNEXT」などの転職サイトに登録し、スカウトを待つ方が自分のペースで動けます。

攻めの転職なら「攻めキャリエージェント」

転職エージェントはやめとけ」「見捨てられる」 こうした評判が生まれるのは、エージェントが「今月の売上」のために動き、転職者が「長期的なキャリア」のために動くという、目的のズレから生じます。

攻めキャリエージェントは、このズレを徹底的に排除します。

私たちは、目先の転職(点)ではなく、あなたの3年後、5年後を見据えたキャリア戦略(線)を設計します。だからこそ、私たちはあなたを「売上目標」のために急かしたり、「決まらない」からと見捨てたりはしません。

あなたの市場価値を正しく評価し、年収を含めた待遇を最大化し、あなたが本当に活躍できるフィールドへと導く。それが「攻め」の転職です。

まとめ

転職エジェントは、そのビジネスモデルを理解しないとデメリットだらけの存在です。

しかし、彼らの「裏側」を理解し、あなたが「使い倒す」という姿勢を持つだけで、彼らは「非公開求人の宝庫」「最強の年収交渉人」「最高の面接トレーナー」へと変貌します。

エージェントに「使われる」のではなく、エージェントを「使い倒す」。

あなたのキャリアの主導権を、他人任せにしないでください。

このチャンネルについて

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攻めキャリ

株式会社CAREER FOCUSが運営する転職系チャンネル
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