攻めキャリエージェントの東田です。
今回ご紹介するのがSaaS(クラウドサービス)のリーディングカンパニー、株式会社ラクスです。
株式会社ラクスにご興味のあるあなたは、単なる現状維持ではなく、「ワークライフバランスを保ちつつ、市場価値の高いSaaS人材になりたい」という、非常に現実的かつ戦略的な思考をお持ちだからではないでしょうか。
SaaS業界といえば「激務」「赤字掘ってでも急成長」というイメージが強い中、ラクスは「高収益」「ホワイト企業」「圧倒的なシェア」を両立させる稀有な存在です。
ネット上には「ラクスはホワイトすぎる」「年収がそこそこ」といった表面的な情報が溢れています。
しかし、プロの視点から言えば、ラクスは「再現性(サイゲンセイ)」の鬼であり、ここで身につくスキルは、あなたのキャリアを向こう10年支える武器になります。
この記事では、「ラクスの『ロジカルすぎる』採用基準」「『楽』ではない、脳に汗かく仕事のリアル」「30代・40代でも狙えるSaaSキャリアの勝ち筋」について、徹底解剖します。
もしあなたが、一時的な年収アップではなく、長期的に勝ち続けるキャリアを築きたいなら、この記事を最後まで読み込み、戦略的に転職活動を行ってください。
攻めキャリエージェント:東田 尚起

株式会社リクルートにてHR領域に従事。
求人広告営業(indeed/リクナビnext)をメインに、転職エージェントとしても従事。
自ら立ち上げた就職系メディアの事業売却を経験し、転職支援と日系企業を中心に複数社のRPO業務も担う。
ラクスの転職難易度は?「ロジカルさ」が合否を分ける
まず、株式会社ラクスへの転職難易度について結論を述べます。
転職難易度は「高い(B〜Aランク)」。特に「なぜその行動をしたのか?」を言語化できるロジカルさが必須条件となる。
難易度が高い理由:人気と質の担保
ラクスはSaaS業界の中でも抜群の知名度と安定性を誇るため、応募数は非常に多いです。 メガベンチャー、SIer、金融機関、人材業界など、多様なバックグラウンドを持つ優秀層がライバルとなります。採用倍率は職種によりますが、数十倍になることも珍しくありません。
「攻め」の採用ターゲット:こんな人材が受かる
ラクスが求めているのは、天才的なひらめきを持つ人ではなく、「成果を再現できる人」です。
- 他責にしないマインド
環境のせいにせず、自ら課題を見つけて解決に動けるか(リーダーシッププリンシプル「Rakus Partners」の体現)。 - 再現性(Saigensie)
過去の成功体験が「たまたま」ではなく、狙って出したものだと論理的に説明できるか。 - 学習意欲
日々進化するSaaSプロダクトやIT技術をキャッチアップし続けられるか。
営業職(フィールドセールス・インサイドセールス)であれば、数字へのコミットメントとプロセス思考。エンジニア職であれば、技術力に加え「ユーザー視点」を持っているかが問われます。
そもそもラクスとは?「ITで中小企業を強くする」SaaSの巨人
ラクスを知る上で欠かせないのが、その圧倒的なビジネスモデルの強さです。 ミッションは「IT技術で中小企業を強くする」。 日本の企業の99.7%を占める中小企業の業務効率化を支援する、SaaS(クラウドサービス)のリーディングカンパニーです。
圧倒的な「ストックビジネス」の強み
ラクスは、一度契約すれば継続的な収益が見込める「サブスクリプションモデル」で成功しています。 特に以下のプロダクトは業界内で圧倒的な地位を築いています。
- 楽楽精算:経費精算システムで国内累計導入社数No.1。TVCMでもおなじみ。
- 楽楽明細:電子請求書発行システム。インボイス制度や電帳法改正の追い風を受け急成長中。
- メールディーラー:メール共有・管理システム。10年以上売上シェアNo.1。
利益率の高さが「ホワイト環境」を作る
多くのSaaSスタートアップが赤字を掘ってシェア拡大を狙う中、ラクスは「高利益体質」を維持しています。 この潤沢な利益が、社員への給与還元、充実した研修制度、そして無理のない労働環境(ホワイトな環境)への投資を可能にしています。 「安定した基盤の上で、新しいことに挑戦できる」。これがラクスの最大の魅力です。
ラクス社員の具体的な仕事内容とリアル
ラクスへの転職で特に採用数が多い「営業職」と「エンジニア職」について、そのリアルな仕事内容を解説します。
営業職:The Model型の分業体制
ラクスはSaaS営業の王道である「The Model」型の組織体制を敷いています。
- インサイドセールス(IS)
マーケティングが獲得したリード(見込み客)に対し、電話やメールでアプローチし、課題をヒアリングして商談化します。単なるアポ取りではなく、「育成(ナーチャリング)」の視点が求められます。 - フィールドセールス(FS)
商談にて課題解決型の提案を行い、契約を獲得します。ラクスの場合、プロダクト力が強いため「売れる営業」になりやすいですが、その分「顧客の課題を深くえぐる」コンサルティング能力が問われます。 - カスタマーサクセス(CS)
導入後の定着支援やアップセル(追加提案)を行います。解約率(チャーンレート)を極限まで下げるための施策を打ちます。
エンジニア職:自社開発へのこだわり
すべて自社開発・自社運用です。 「PD(プロダクト開発)部」に所属し、企画段階からエンジニアが関与します。「言われた通りに作る」のではなく、「どうすればユーザーが使いやすいか」を議論しながら開発を進めます。 レガシーな技術からの刷新(リファクタリング)や、マイクロサービス化など、技術的なチャレンジも積極的に行われています。
仕事のリアル:「脳に汗をかく」
「ホワイト企業だから楽」だと思うと痛い目を見ます。 ラクスは「思考停止」を嫌います。 「なぜ売れたのか?」「なぜこの機能が必要なのか?」を常に言語化し、共有する文化があります。身体的な疲労(長時間残業)は少ないですが、脳の疲労(知的活動)は非常に多いのがラクスのリアルです。
ラクスの評判は本当?キャリアを通して得られるもの

ラクスの評判で検索すると、「働きやすい」「成長できる」という声が多い一方、「体育会系ではないがロジカル詰めがある」といった声も見られます。
「ホワイト企業」の真実
月平均残業時間は約20時間程度と、IT・広告業界の中では驚異的な少なさです。 20時以降の残業は原則禁止されており、土日出勤もほぼありません。 しかし、これは「仕事が少ない」わけではなく、「限られた時間で成果を出す生産性」が厳しく求められることを意味します。ダラダラ働きたい人には居心地が悪い環境かもしれません。
キャリアを通して得られる「再現性のあるスキル」
ラクスで3年働けば、以下のスキルが手に入ります。
- 科学的な営業スキル
「気合と根性」ではなく、KPIに基づいた行動管理と、論理的な提案スキルが身につきます。これはどの業界でも通用する一生モノの武器です。 - SaaSビジネスの知見
今後も成長が続くSaaS業界において、No.1企業の「勝ちパターン」を内部から学べることは、あなたの市場価値を大きく引き上げます。 - 組織マネジメント力
組織が急拡大しているため、リーダーやマネージャーへの昇進チャンスが豊富にあります。早期にマネジメント経験を積むことが可能です。
気になる待遇面|給与・休日・福利厚生
ラクスの年収について、リアルな数字と仕組みを解説します。
年収モデル:安定的な昇給と賞与
平均年収は約650万円前後ですが、職種やグレードによって幅があります。
- 営業職(メンバー):450万円〜600万円
- 営業職(リーダー):600万円〜800万円
- エンジニア職:500万円〜900万円
- マネージャークラス:800万円〜1000万円以上
外資系や一部のメガベンチャーほど「超高給」ではありませんが、「労働時間あたりの単価(時給換算)」で見ると非常に高いパフォーマンスを出せます。また、業績好調に伴い賞与もしっかり支給される傾向にあります。
家族に優しい福利厚生
ラクスは「家族を大切にする」文化が根付いています。
- 家族手当:配偶者や子供がいる場合、手厚い手当(子供1人につき月3万円など、条件によるが非常に高水準)が支給される制度があり、これが子育て世代の転職者に大好評です。
- ベビーシッター補助:子育てと仕事の両立を支援する制度が整っています。
- 有給消化率の高さ:休みを取ることが推奨される風土です。
ラクスの選考フローと面接対策
ラクスの選考は、事前準備なしでは突破できません。
選考フロー
- 書類選考
- SPI(適性検査):基礎的な能力と性格を見られます。
- 一次面接(現場マネージャー)
- 二次面接(部長クラス)
- 最終面接(事業部長・役員クラス) ※職種により回数は前後します。
「攻めキャリ」直伝!面接突破の3つのポイント
- 「なぜラクスか?」を事業モデルから語れ
「安定しているから」「CMを見て」はNGです。 「SaaSというビジネスモデルの可能性」と「ラクスの『ITで中小企業を強くする』というミッションへの共感」をセットで語ってください。特に「日本の生産性向上にどう貢献したいか」という視座の高さが好まれます。 - 「再現性」のエピソードを用意せよ
最も重視されるポイントです。 「売上目標を達成しました」だけでなく、 「現状分析(なぜ目標に届いていなかったか)」 「施策立案(どのような仮説を立てたか)」 「実行と修正(実際に行動し、どう軌道修正したか)」 「結果と学び(なぜ成功したのか、次はどう活かすか)」 このプロセスを論理的に説明できるように準備してください。 - リーダーシッププリンシプル「Rakus Partners」への理解
ラクスには「Rakus Partners」という行動指針があります。 特に「高い当事者意識」「本質的な思考」「チームワーク」のエピソードを盛り込むことで、カルチャーフィットをアピールできます。
ラクスへの転職に向いている人・向いていない人
ミスマッチを防ぐため、ここをしっかり確認してください。
向いている人
- ロジカルに仕事を進めたい人:感覚ではなく、データや論理に基づいて行動したい人。
- ワークライフバランスと成長を両立したい人:短い時間で最大の成果を出すことにやりがいを感じる人。
- チームプレーができる人:個人プレーで突っ走るのではなく、組織として成果を最大化したい人。
- SaaS業界でキャリアを築きたい人。
向いていない人
- 一発逆転のインセンティブが欲しい人:フルコミッションのような給与体系ではありません。
- カオスな環境を楽しみたい人:組織体制が整っているため、ゼロイチのカオスを求める人には物足りないかもしれません。
- 論理的な説明が苦手な人:「なんとなく」で仕事をしてきた人は、面接や入社後の会議で苦労します。
3年後のキャリアはどうなる?卒業生のリアルな進路

ラクスは「長く働く人が多い」会社ですが、卒業生の進路も華やかです。
社内でのキャリアアップ
事業拡大に伴い、新しいポストが次々と生まれています。メンバーからリーダー、マネージャーへと着実にステップアップする道が王道です。また、新規事業部門への異動チャンスもあります。
有力SaaS企業への転職
ラクスで「The Model」の実践経験を積んだ人材は、Salesforce、SmartHR、SansanなどのメガSaaS企業や、急成長中のスタートアップから引く手あまたです。
異業界のDX推進担当
事業会社(メーカー、商社など)のDX推進部門に転職し、SaaS導入や業務改善をリードするポジションに就くケースも増えています。
ラクスに関するよくあるQ&A
Q. 営業ノルマはきついですか?
A. 「ノルマ」というより「目標」として設定されます。達成率は評価に直結しますが、理不尽な詰めはありません。未達の場合は「なぜ未達なのか」「どうすれば達成できるか」をロジカルに問われます。これを「きつい」と感じるか「サポート」と感じるかが分かれ目です。
Q. 平均年齢はどれくらいですか?
A. 30代前半がボリュームゾーンです。新卒採用も行っていますが、中途採用者が多く、中途ハンデは一切ありません。
Q. リモートワークはできますか?
A. 部署によりますが、ハイブリッドワーク(出社とリモートの併用)が定着しています。エンジニア職はリモート比率が高い傾向にあります。
ラクスの転職におすすめのエージェント
ラクスへの転職を成功させるには、一般的な転職サイトからの応募ではなく、SaaS業界やラクスの内情に詳しいエージェントを活用することが近道です。
それが、あなたのキャリアを「攻め」に導く、攻めキャリエージェントです。
攻めキャリがラクス転職に強い3つの理由
- 「ロジカル面接」の徹底対策
ラクス特有の深掘り質問に対応できるよう、あなたの経歴を「再現性」のあるストーリーに再構築します。模擬面接で「なぜ?」を繰り返すトレーニングを行います。 - 部門別の「欲しい人物像」の把握
「楽楽精算」チームと「楽楽明細」チームでは、求められるスキルセットや雰囲気が微妙に異なります。最新の現場情報を基に、最適なポジションをご提案します。 - 年収交渉の最大化
あなたの市場価値を正当に評価してもらえるよう、内定後の条件交渉を強力にサポートします。特に家族手当などの福利厚生を含めた「実質年収」での比較検討をお手伝いします。
あなたの「日本の働き方を変えたい」という熱い想いを、攻めキャリエージェントが持つノウハウで、確実にラクスの内定へと繋げます。
まとめ
株式会社ラクスは、派手さこそないものの、「確実に勝ち続ける仕組み」と「社員を大切にする文化」を持った、現代における理想的な企業の一つです。
- ラクスは、高収益SaaSビジネスを展開する安定成長企業。
- ラクスへの転職は、ロジカル思考と再現性が問われる難関。
- ラクスの年収は、時給換算で非常に高く、家族手当など福利厚生が手厚い。
- ラクスの求人は、営業・エンジニア共に積極採用中だが、カルチャーフィットが重要。
「激務で消耗するのはもう嫌だ。でも、市場価値は落としたくない」 そう願うあなたにとって、ラクスはこれ以上ない選択肢です。

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