「職務経歴書をAIに書かせても大丈夫か」「ChatGPTにどう指示すれば使える文章が出てくるのか」「AIで作ったことが採用担当に伝わって落とされないか」。職務経歴書とAIをあわせて検索する人の関心は、おおむねこの3点に集まっています。
結論から書きます。職務経歴書はAIを使って作れますし、下書きの時間は大幅に短縮できますです。ただし、生成された文章をそのまま提出しないという条件が付きます。
採用側からは、AI任せの書類は表現が平準化して印象に残らない、面接で書類の内容を深掘りされたときに本人が答えられない、といった指摘が出ています。この記事では、汎用AIへの具体的なプロンプト例、AI搭載ツールとの使い分け、そして下書きを提出できる状態まで仕上げる手順を順に解説します。
FOCUS AGENT:東田 尚起

株式会社リクルートにてHR領域に従事。
求人広告営業(indeed/リクナビnext)をメインに、転職エージェントとしても従事。
自ら立ち上げた就職系メディアの事業売却を経験し、転職支援と日系企業を中心に複数社のRPO業務も担う。
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履歴書・職務経歴書を無料で作成する
株式会社CAREER FOCUS/東田尚起AIを使うこと自体は、いまや珍しいことではありません。問題になるのは「AIが書いたまま」で出してしまうことです。下書きをAIに任せて、削る作業と数字を入れる作業に自分の時間を使う。この配分がいちばん現実的だと思いますよ。
職務経歴書をAIで作成する3つの方法

職務経歴書のAI活用には、大きく分けて3つの入り口があります。汎用AIに下書きを書かせる、AI搭載の作成ツールを使う、自分で書いた原稿をAIに添削させるの3つです。
どれが正解ということはなく、手元にある材料と、書類作成に割ける時間で選び方が変わります。まずは3つの性格の違いを押さえておきましょう。
汎用AIに下書きを作らせる方法
ChatGPTやGeminiのような汎用の生成AIに、自分の経歴を渡して文章を書かせる方法です。職務要約、業務内容、自己PRといった単位で指示を出せるため、書きたい粒度を自分で決められるという利点があります。
一方で、書式の整形は自分で行う必要があります。出てきた文章をWordやExcelのテンプレートに貼り直し、行間や見出しの体裁を整える手間が残ります。
このタイプは、材料がある程度そろっていて、文章表現だけが詰まっている人に向いています。
AI搭載の作成ツールを使う方法
職務経歴書の作成に特化したWebサービスを使う方法です。画面の質問に答えていくと入力欄が埋まり、書式の整形までツール側が担当するため、白紙から書き始める負担がありません。
汎用AIのように自由な指示は出せませんが、項目の抜け漏れが起きにくいのは明確な長所です。職務経歴書に何を書けばよいのか分からない段階の人ほど、この形式の恩恵を受けます。
CAREER FOCUSが提供している「転職すすむくん」も、質問に答える形式で履歴書と職務経歴書を作成でき、文章作成をAIがサポートします。作成・保存・ダウンロードまで無料で、189職種のテンプレートに対応しています。
AIを添削役として使う方法
すでに職務経歴書を書き上げている場合は、AIに書かせるのではなく読ませる使い方が有効です。第三者の視点で読み直してもらう役割を担わせます。
添削の依頼は、漠然と「良くしてください」と投げるより、観点を指定したほうが具体的な指摘が返ってきます。
- 応募先の求人票と照らして、書かれていない経験がないかを指摘させる
- 1文が長すぎる箇所、主語が抜けている箇所を洗い出させる
- 数字が入っていない実績記述を列挙させる
- 採用担当が面接で質問しそうな箇所を3つ挙げさせる
この使い方なら、文章の中身は自分が書いたものなので、経歴の事実関係が崩れる心配もありません。
職務経歴書を書いた経験がない人は、AI搭載ツールで一度「形」を作ってから、気になる文章だけを汎用AIに投げるのが効率的です。白紙にプロンプトを打ち込むより、埋まった項目を眺めながら直すほうが、自分の経験を思い出しやすくなります。
ツールを使い分ける手間をかけずに始められます。「転職すすむくん」なら質問に答えるだけで書き始められ、AIが文章作成をサポートします。
履歴書・職務経歴書を無料で作成する職務経歴書のAI作成で任せられる範囲と限界

AIに何を任せられるのかを先に線引きしておくと、無駄な作業が減ります。AIが強いのは文章化の速度と言い換え、弱いのは本人しか持っていない情報という整理が実態に近いところです。
この線引きを曖昧にしたまま使うと、中身の薄い書類がすばやく出来上がるだけになります。
作成時間が縮む場面
最も効果が出るのは、白紙から最初の一稿を作るまでの時間です。書き出しで手が止まる人にとって、たたき台があるかないかの差は小さくありません。
箇条書きで並べた業務内容を、職務要約として3行程度の文章にまとめ直す作業も、AIの得意分野です。順序の入れ替えや冗長な部分の削除を短時間でこなします。
表現の言い換えに強い理由
同じ経験を複数の言い方で提示できるのは、生成AIの構造上の強みです。「案件を回した」という表現を、進行管理、折衝、品質担保といった語に分解し直すような作業が一瞬で終わります。
応募先の業界で使われる用語に寄せたいときにも使えます。社内でしか通じない略語や独自の役職名を、他社の人が読んで分かる言葉に置き換える作業は実務上かなり役立ちます。
AIが埋められない情報
逆に、AIがどうやっても出せない情報があります。指示を工夫して解決する話ではなく、そもそも手元にないものは書けないという性質の問題です。
| 項目 | AIの得意・不得意 | 対応の方針 |
|---|---|---|
| 職務要約の文章化 | 得意 | 箇条書きを渡して整形させる |
| 表現の言い換え | 得意 | 複数案を出させて自分で選ぶ |
| 誤字脱字と体裁の点検 | 得意 | 提出前の最終確認に使う |
| 実績の数字(件数・金額・期間) | 不得意 | 自分で調べて入力する |
| 判断の理由と制約条件 | 不得意 | 記憶をたどって書き足す |
| 在籍期間や社名などの事実 | 不得意 | 必ず自分で突き合わせる |
表の下3つは、AIに任せるともっともらしい嘘が混ざるという点が共通しています。もっともらしい数字が出てきたとしても、それは根拠のない生成物です。
AIに指示を出す前に、担当件数、売上、対応人数、期間といった数字をメモに書き出しておきましょう。数字を渡さずに書かせた文章は、あとから数字を差し込もうとしても文の骨格が合わず、結局書き直しになります。先に集めるほうが速く終わります。
株式会社CAREER FOCUS/東田尚起面談で職務経歴書を拝見していると、実績欄に数字がひとつも入っていない書類は意外と多いです。人事評価シートや過去のメール、社内の週報を見返すだけでも、けっこう数字は拾えます。まずは探すところから始めてみてください。
経歴の入力は自分で、文章表現はAIのサポートで進められます。「転職すすむくん」では189職種のテンプレートに沿って質問が出るため、埋めるべき情報が明確になります。
履歴書・職務経歴書を無料で作成する職務経歴書をAIで作るときのプロンプト例
ここからは、汎用AIに実際に打ち込めるプロンプトを4種類紹介します。いずれも役割の指定、材料の提示、出力条件の指定という構成にしています。
そのままコピーして、角括弧の部分を自分の情報に置き換えて使ってください。
経歴を棚卸しするプロンプト
いきなり職務経歴書を書かせず、まずは材料を引き出させる使い方です。質問を1つずつ返させることで、自分でも言語化できていなかった経験が出てきます。
あなたは転職支援の経験が10年あるキャリアアドバイザーです。 私はこれから職務経歴書を作成します。 私の経歴は以下のとおりです。 ・業種/[ ] ・職種/[ ] ・在籍期間/[ ] ・担当していた業務/[ ] この内容をもとに、職務経歴書に書ける実績を引き出すための質問を、 1回につき1問ずつ出してください。 私が回答したら、その回答を深掘りする質問を続けてください。 質問は合計10問までとし、最後に回答内容を箇条書きで整理してください。
1問ずつという条件を入れるのが要点です。まとめて10問出されると答えが浅くなり、結局は抽象的な材料しか集まりません。
職務要約を作るプロンプト
職務経歴書の冒頭に置く職務要約は、採用担当が最初に読む部分です。200字前後で、経験年数と担当領域と実績を1つずつ入れるが基本形になります。
以下の情報をもとに、職務経歴書の冒頭に載せる職務要約を3案作成してください。 【情報】 ・経験年数/[ ]年 ・担当領域/[ ] ・実績の数字/[ ] ・応募先の職種/[ ] 【条件】 ・1案あたり180〜220字 ・提示した数字は改変せず、そのまま使う ・「幅広い」「多岐にわたる」「柔軟に対応」という語は使わない ・案ごとに何を強調したかを1行で添える
禁止語を指定しておくと、AI特有の当たり障りのない表現がかなり減ります。出力された3案をそのまま使うのではなく、使える言い回しを拾って自分で組み直すのが現実的な使い方です。
自己PRを作るプロンプト
自己PRは、抽象的な人物評ではなく具体的な行動で書いたほうが通ります。行動と結果をセットで出力させる指示にします。
職務経歴書に記載する自己PRを作成してください。 【私の情報】 ・強みだと思っていること/[ ] ・その強みが表れた具体的な出来事/[ ] ・そのとき直面していた制約や困難/[ ] ・取った行動と結果/[ ] 【条件】 ・300字程度 ・冒頭1文で結論を述べ、そのあとに具体例を置く ・性格を表す形容詞だけで終わる文を作らない ・私が提示していない事実を追加しない
最後の条件は必ず入れてください。これがないと、AIが話を通すために存在しない実績を補ってしまうことがあります。
求人票に合わせて書き分けるプロンプト
同じ職務経歴書を全社に送るより、応募先ごとに強調点を変えたほうが通過率は上がります。求人票を貼り付けて、対応関係を整理させる使い方が有効です。
以下は応募先の求人票です。 【求人票】 [ ] 以下は私の職務経歴書の現在の内容です。 【職務経歴書】 [ ] 求人票が求めている要件を5つ抽出し、 それぞれについて私の経歴のどの部分が対応するかを表で示してください。 対応する経歴がない要件は「該当なし」と明記してください。 そのうえで、強調すべき順に職務経歴書の項目を並べ替えた案を提示してください。
「該当なし」を明記させるのが要点です。無理に全要件を満たしているように見せた書類は、面接で確実に崩れます。
最初の出力をそのまま採用しないでください。「この部分は実際には3人チームで、私は進行管理だけを担当していました」のように事実を追記して再生成させると、精度が一段上がります。会話を2往復から3往復重ねる前提で使うのが、生成AIの本来の使い方です。
「転職すすむくん」なら、表示される質問に答えていくだけで職務経歴書の形が整い、文章作成はAIがサポートします。PDFとWordの両形式で保存でき、書式の調整に悩む時間をそのまま削減できます。
履歴書・職務経歴書を無料で作成するAIで作った職務経歴書が採用担当に見抜かれる理由

AIで作成した書類が選考で不利に働く場面は、実際に指摘されています。文章が下手だからではなく、整いすぎていて中身が残らないからというのが、採用側から挙がっている理由です。
具体的には次の3点に集約されます。
定型表現の反復
「幅広い業務を経験」「チーム全体の生産性向上に貢献」「柔軟に対応」といった表現が並ぶ書類は、AI生成を疑われやすいとされています。どの職種の誰が書いても成立してしまう語だからです。
生成AIを使う応募者が増えたことで、書類の表現が似通ってきたという指摘も出ています。全員が同じ道具を使えば、差がなくなるのは自然な結果です。
数字と固有名詞の欠落
AIは業種や職種を一般化して文章を組み立てるため、担当範囲や成果が抽象化されやすくなります。売上向上に貢献、という文だけが残って金額も期間も消えるという状態になりがちです。
採用側が読み取りたいのは、なぜその判断をしたのか、どういう制約のなかで動いたのか、その成果に再現性があるのかという3点だとされています。抽象化された文章からは、この3点がいずれも読み取れません。
面接での説明のズレ
最も深刻なのは書類と面接の食い違いです。書類に書かれた内容を深掘りされたとき、本人が答えられないケースが起きています。
自分で書いていない文章は、細部の記憶と結びついていません。その一文について5分話せるかなら、そもそも書かないほうが安全です。
完成した職務経歴書を上から読み、各文について「これを面接で質問されたら答えられるか」を確認してください。答えに詰まる文が3つ以上あれば、AIの文章が残りすぎているサインです。その文は自分の言葉で書き直すか、思い切って削除してしまいましょう。
株式会社CAREER FOCUS/東田尚起書類選考を通っても、面接で話が噛み合わないと結局そこで終わってしまいます。職務経歴書は面接の台本でもあるので、自分が話せる内容だけを載せるほうが最終的には近道ですね。
「転職すすむくん」は自分の経歴をもとに入力していく形式のため、内容が空洞になりません。作成したあとはプロへの相談や添削まで無料で進められます。
履歴書・職務経歴書を無料で作成するAIの下書きを職務経歴書として仕上げる手順

AIの下書きを提出できる状態にするには、4つの作業が必要です。生成された文章の6割以上は自分の言葉に置き換えるという目安を示している解説もあります。
順番に見ていきます。
数字を入れ直す
最初にやるのは、抽象化された記述に数字を戻す作業です。入れるべき数字はおおむね決まっています。
- 担当した件数や社数(月間の訪問件数、担当クライアント数など)
- 金額(売上、予算規模、削減したコスト)
- 期間(プロジェクトの長さ、改善にかかった月数)
- 人数(チームの規模、自分が指導した人数)
- 変化率(前年比、改善前後の差)
正確な数字が思い出せない場合でも、「月10件前後」「約200万円規模」のように幅を持たせて書けば問題ありません。面接で説明できる範囲にとどめるのが原則です。
判断と制約を書き足す
成果そのものより、そこに至る判断が評価される場面は少なくありません。何が制約で、なぜその手を選んだのかを1文ずつ足していきます。
たとえば「新規顧客を20社開拓」という記述に、「既存顧客の解約が続いていた時期に、既存対応と並行して」という背景を足すだけで、読み手に伝わる情報量が変わります。この部分はAIには書けません。
応募先ごとに書き分ける
同じ内容の書類を使い回すと、書類選考で不利になるとされています。応募先が求めている要件に合わせて、順序と分量を調整します。
全文を書き直す必要はありません。職務要約の1文目と、実績の並び順、自己PRの具体例だけを入れ替えれば足ります。1社あたり15分程度の調整を想定しておくと現実的です。
事実確認と情報の取り扱い
生成された文章には、在籍期間や業務内容の誤りが混入することがあります。社名の表記、所属部署、肩書、日付は必ず原本と突き合わせてください。
あわせて、入力する情報の範囲にも注意が必要です。前職の未公開の売上、取引先名、社外秘の資料の内容などは、生成AIの入力欄に貼り付けない運用にしておくのが無難です。
仕上げた職務経歴書を声に出して読んでみてください。自分の話し方と明らかに違う文、読んでいて詰まる文は、AIの文章がそのまま残っている箇所です。書き換えの判断に迷ったときは、この方法がいちばん速く見分けられます。
職務経歴書のAI作成ツールと汎用AIの使い分け
汎用AIとAI搭載の作成ツールは、競合するものではありません。前者は文章づくりの自由度が高く、後者は完成までの導線が短いという違いがあります。
自分がどこで詰まっているのかによって、選ぶべき道具が変わります。
3つの作り方の比較
テンプレートに自分で書く方法もあわせて、3つを並べて整理します。
| 比較軸 | 汎用AI(ChatGPT等) | AI搭載の作成ツール | テンプレートに自分で書く |
|---|---|---|---|
| 書き出しの負担 | プロンプトを考える必要がある | 質問に答えるだけで進む | 白紙から始めるため大きい |
| 書式の整形 | 自分で行う | ツール側が担当する | 自分で行う |
| 表現の自由度 | 高い | 項目の枠内に収まる | 最も高い |
| 項目の抜け漏れ | 起きやすい | 起きにくい | 起きやすい |
| 出力形式 | コピーして自分で貼り付ける | PDFやWordで書き出せる | 作成したファイルをそのまま使う |
| 向いている人 | 材料はあるが文章で詰まる人 | 何を書けばよいか分からない人 | 書き慣れていて構成が決まっている人 |
3つに優劣はありません。ツールで骨格を作り、詰まった文章だけを汎用AIに投げるという組み合わせも、実際には有効です。
質問に答える形式が向く人の特徴
職務経歴書を初めて書く人、前回の転職から年数が空いている人は、ツール側に主導権を持たせる形式のほうが手が止まりません。
CAREER FOCUSの「転職すすむくん」は、履歴書と職務経歴書のどちらも作成でき、質問に答えるだけで進められます。文章作成はAIがサポートし、作成から保存、ダウンロードまで無料で利用できます。
- 189職種のテンプレートに対応し、職種に合わせた項目で作成できる
- PDFとWord(DOCX)の両形式で保存できる(出力には無料会員登録とメール認証が必要)
- ダウンロードしたPDFは全国の対応コンビニのマルチコピー機で印刷できる
- スマホに最適化されており、入力内容はブラウザに自動保存される。PCから続きを入力することもできる
- 保存した書類はマイページから何度でも修正でき、応募先に合わせた書き分けにも使える
- 元リクルート出身者が監修しており、作成後はプロへの書類相談や添削、面接対策、求人提案まで繋がる導線がある
なお、AIがどの程度まで文章作成を担うかはサービスによって幅があります。どの道具を使う場合でも、最後に自分で読み直す工程は省けません。
通勤中にスマホで経歴を入力し、帰宅後にPCで文章を整える、という使い方ができると作業が止まりません。入力内容が自動保存されるツールを選んでおくと、思い出したときにその場で書き足せます。細切れの時間でも職務経歴書は進みます。
株式会社CAREER FOCUS/東田尚起道具選びで悩んでいる時間がいちばんもったいないです。どれを使っても、最後に数字を入れて自分の言葉に直す作業は共通なので、まずは一度形にしてしまうことをおすすめします。
プロンプトを組み立てる必要はありません。「転職すすむくん」では表示される質問に答えていくだけで、職種に合った職務経歴書が形になります。
履歴書・職務経歴書を無料で作成する職務経歴書のAI活用に関するよくある質問
職務経歴書とAIの組み合わせについて、相談の場でよく挙がる質問をまとめます。
AIで作った職務経歴書は選考で不利になりますか
AIを使ったこと自体が不利になるわけではありません。不利になるのは、生成された文章をそのまま提出した場合です。
採用側が問題視しているのは、表現が平準化して印象に残らないこと、成果や判断の根拠が抽象化されて読み取れないこと、そして面接で本人が説明できないことの3点だとされています。逆に言えば、数字と判断の理由を自分で書き足し、面接で話せる状態まで仕上げてあれば、作成過程でAIを使っていても問題にはなりません。下書きの道具として使うか、提出物の代筆として使うかの違いだと考えてください。
無料のAIツールだけで職務経歴書は完成しますか
書式の整った書類を出力するところまでは、無料の範囲で完成します。ただし「完成」の定義には注意が必要です。
ツールが埋めてくれるのは項目と体裁であり、実績の数字や判断の背景は本人が入力しない限り入りません。出力された書類を読み返し、抽象的な記述に具体を足す工程は残ります。なお無料をうたうサービスでも、ファイルの書き出しに会員登録が必要な場合があります。「転職すすむくん」も作成と保存は無料ですが、PDFとWordの出力には無料会員登録とメール認証が必要です。利用前に、どこまでが無料の範囲かを確認しておきましょう。
AIに個人情報や社名を入力しても問題ありませんか
氏名や住所といった個人情報、前職の未公開情報を生成AIの入力欄に貼り付けるのは避けたほうが安全です。
入力した内容がサービス側の学習に使われる設定になっている場合があり、機密情報の取り扱いとして適切とは言えません。プロンプトに経歴を渡すときは、社名を「同業大手」「従業員300名規模のメーカー」のように置き換え、取引先名や未公開の売上金額は入れない運用にしてください。出力された文章に固有名詞を自分で戻せば、精度を落とさずに済みます。会社によっては生成AIの業務利用にルールを設けている場合もあるため、在職中の人は特に慎重に扱いましょう。
面接でAIを使ったか聞かれたらどう答えるべきですか
使ったのであれば、隠さずに答えて問題ありません。ごまかすほうが不自然な受け答えになります。
「経歴の整理と文章の下書きにAIを使い、実績の数字と背景は自分で書き加えました」と答えれば、道具を使いこなせる人という評価にもなり得ます。実際、業務で生成AIを活用している企業は増えており、使えること自体を減点材料にする理由がありません。問題になるのは、書類の内容を質問されて答えられない場合だけです。事前に自分の職務経歴書を読み返し、各項目について説明できる状態にしておきましょう。
職務経歴書の各実績について、状況、課題、取った行動、結果の4点を口頭で30秒に整理しておくと、深掘りされても答えが続きます。この整理自体はAIに質問役をやらせて練習できます。書かせるのではなく、聞かせる使い方に切り替えるのが有効です。
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履歴書・職務経歴書を無料で作成する職務経歴書のAI作成に関するまとめ
職務経歴書はAIを使って作れます。下書きの時間は確実に短縮でき、表現に詰まったときの言い換えにも役立ちます。
ただし、AIが出せるのは文章の形までです。担当件数、金額、期間、人数といった数字と、なぜその判断をしたのかという背景は、本人が書き足さなければ書類に入りません。
採用側から指摘されているのは、AI任せの書類が平準化して印象に残らないこと、そして面接で書類の内容を説明できなくなることでした。生成された文章の6割以上を自分の言葉に置き換える、という目安を持っておくと判断しやすくなります。
汎用AIを使うか、AI搭載の作成ツールを使うかは、どこで詰まっているかで選んでください。材料はあるが文章にできない人は汎用AI、何を書けばよいか分からない人はツールのほうが手が止まりません。
どの道具を選んでも、最後に自分で音読して読み直す工程だけは省かないでください。その一文を面接で5分話せるかどうかが、通る職務経歴書と通らない職務経歴書の分かれ目になります。

