シミックの平均年収は1,052万円?有価証券報告書の数字と職種別・年代別の実態、年収を上げる方法を解説

この記事のポイント
  • 有報の平均年間給与は1,052万円(2023年9月期、持株会社単体)です。
  • 対象は単体の79名で、口コミ集計の平均は491万円です。
  • 2024年3月に上場廃止し、公開有報は2023年9月期が最後です。
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シミックは「シミック」という名前の会社が複数あり、有報に載る数字はその一部にしか当てはまりません。この記事では公式の数字と口コミの数字を分けて整理するので、どの数字が誰の年収なのかを意識して読んでみてください。

目次

シミックの平均年収は1,052万円|有価証券報告書の最新データ

シミックの平均年収を読み解く3つの視点

シミックホールディングスの有価証券報告書に載る平均年間給与は1,052万円です(2023年9月期、平均年齢46.1歳、平均勤続年数7.6年、従業員79名、EDINET 有価証券報告書 シミックホールディングス)。国内の給与所得者の平均給与478万円の約2.2倍にあたります(国税庁 令和6年分 民間給与実態統計調査)。

ただし、この数字はグループ全体の年収ではありません。対象は持株会社であるシミックホールディングス単体の79名で、グループで7,000名を超える社員の実態とは大きく離れています。

非上場化に伴い、公開されている有価証券報告書は2023年9月期が最後です。以降の年収は有報では確認できないため、まず公開されている推移から確認します。

有価証券報告書の平均年収推移

シミックホールディングスの平均年間給与は、2018年9月期から2020年9月期まで820万円台から840万円台で安定していました。2021年9月期に922万円、2022年9月期に1,190万円と急上昇し、2023年9月期は1,052万円に下がっています。

決算期平均年収平均年齢平均勤続年数
2018年9月期836万円43.7歳6.1年
2019年9月期840万円44.1歳6.7年
2020年9月期822万円43.2歳6.5年
2021年9月期922万円43.4歳7.2年
2022年9月期1,190万円45.8歳7.6年
2023年9月期1,052万円46.1歳7.6年

出典はEDINET DB シミックホールディングス(有価証券報告書の記載値を集計)です。

2022年9月期の1,190万円と2023年9月期の1,052万円の差は138万円あります。給与水準そのものが動いたというより、少人数の集団で社員構成が入れ替わった影響が大きいと読み取れます。

1,052万円が持株会社単体の数字である理由

有価証券報告書の「提出会社の状況」は、上場していた持株会社だけの従業員が対象です。2022年9月期の従業員数は28名、2023年9月期は79名で、平均年間給与にはグループ外から当社への出向者が含まれていません(EDINET 有価証券報告書 シミックホールディングス)。

同社の報告書には、従業員は主に特定の事業に区分できない管理部門に所属するとの注記があります。経営企画や管理部門を担う少人数の本社機能の平均、治験の現場を担うCRAや営業職の年収とは別物です。

過去には従業員数が大きく振れた年もあります。2014年9月期は105名で平均年収924万円、2017年9月期は196名で837万円でした(EDINET 有価証券報告書 シミックホールディングス)。対象人数が変わるたびに平均が動くため、年ごとの増減を給与改定と読むのは避けたほうが無難です。

  • 2017年9月期は196名で837万円
  • 2022年9月期は28名で1,190万円
  • 2023年9月期は79名で1,052万円

3つの年を並べると、人数が少ない年ほど平均が高く出る傾向があります。持株会社の数字は、シミックで働く多くの社員の年収の目安にはなりません。

シミックの企業情報と非上場化の経緯

シミックの公式サイト
出典 シミック公式サイト

シミックホールディングスは1985年設立、東京都港区芝浦に本社を置く医薬品開発の支援企業です。グループ全体の従業員数は7,761名、資本金は5,000万円で、代表取締役社長は大石圭子氏です(シミックグループ 会社概要)。

事業はCRO(医薬品開発受託)、CDMO(製剤開発・製造受託)、SMO(治験施設支援)、MR派遣やマーケティング支援まで幅広く、非臨床から製造販売後までを一気通貫で支える体制です。

2023年11月に北杜マネージメント株式会社による公開買付けに賛同を表明し、2024年3月に東証プライム市場を上場廃止しました(日本取引所グループ 上場廃止銘柄)。非上場化により、上場企業のような有報による年収開示は今後見込めません。

ワンポイントアドバイス
有報の年収は対象範囲から確認する

シミックのようにグループが大きい企業では、有報の平均年間給与が持株会社だけの数字になっていることがあります。従業員数と平均年齢の欄を見て、グループ全体の規模と比べて極端に少なければ、現場の年収とは別の数字と考えてください。

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