ホットペッパーグルメの営業がきつい理由は?年収・働き方の実態と転職先を解説

この記事のポイント
  • きつさの正体は労働時間ではなく、倒産が増える飲食店市場という顧客側の事業環境にある
  • 年収は有価証券報告書と口コミで水準が異なり、法人営業の口コミ平均は646万円
  • GMV連動モデルは美容分野が先行し、飲食はまだ固定費型のプランが中心という違いがある
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ホットペッパーグルメの営業は、美容サロン向けの「ホットペッパービューティー」とは顧客の業種がまったく違います。飲食店という業態特有の難しさを押さえておくと、入社後のギャップをかなり減らせますよ。

目次

ホットペッパーグルメの営業がきついと言われる理由

ホットペッパーグルメの営業がきつい理由

ホットペッパーグルメの営業がきついと言われる背景には、顧客である飲食店側の事業環境、決裁の速さ、課金体系の複雑さ、訪問できる時間帯の狭さという4つがあります。順に見ていきます。

3年連続で増える飲食店の倒産

帝国データバンクの調査によると、2025年上半期に発生した飲食店の倒産は458件で、前年同期の435件を5.3%上回りました。3年連続の増加で、上半期として過去最多を更新しています(帝国データバンク調べ)。このペースが続けば、通年で初めて900件に到達する可能性があるとされています。

業態別では、居酒屋を中心とする酒場・ビヤホールが105件で最多だった一方、中華・東洋料理店は88件で前年を上回り上半期として過去最多、日本料理店も46件と前年から16件増え、こちらも過去最多でした。

業態2025年上半期の倒産件数前年同期比
酒場・ビヤホール105件6.3%減
中華・東洋料理店88件12.8%増(過去最多)
日本料理店46件53.3%増(過去最多)

倒産全体のうち約1割にあたる50件は物価高が主因とされ、食材費や人件費の上昇が収益を圧迫しています。担当する飲食店が今日まで営業しているとは限らないという前提は、他業種の法人営業にはあまりない緊張感です。

店主本人という決裁者の近さ

顧客の多くは個人経営に近い小規模店です。目の前の相手がそのまま掲載料を自分の売上から払う経営者であることが、大企業向けの法人営業との決定的な違いになります。

稟議を通す担当者を挟まないため、良い提案であればその場で合意に至りやすい反面、成果が出なければ翌月には解約の相談になりかねません。窓口担当者を経由して時間的な緩衝がある取引とは、プレッシャーのかかり方が異なります。

広告営業という仕事そのものの難しさは業界共通の面もあります。媒体を売る仕事の全体像は広告代理店営業がきつい理由でも整理しているので、業界共通の論点と飲食店特有の論点を切り分けたい場合はあわせて確認してください。

掲載プランの固定費とネット予約の従量課金を使い分ける難しさ

ホットペッパーグルメの掲載プランは大きく2つに分かれます。月々の掲載料がかからない代わりにネット予約が入った分だけ手数料が発生するネット予約プランと、月額固定費を払う代わりに掲載順位を上位に出せる有料プランです。

どちらが投資として見合うかは店舗の規模と客単価次第で、無理に高いプランを勧めれば翌月以降の解約につながります。固定費と従量課金という性格の違う2つの商品を、1店ずつの経営状況に合わせて提案し分ける力が求められます。

ランチとディナーの間に限られる訪問時間

飲食店はランチとディナーの営業時間中、厨房もホールも手が離せません。そのため商談はランチ営業が終わった14時台から、ディナー営業が始まる17時前までに寄りやすいのが実情です。

定休日が平日にある店舗を担当すれば、そこに訪問の予定が引っ張られます。1日に確保できる商談の枠そのものが狭いぶん、1件あたりの密度を上げる必要が出てきます。

ワンポイントアドバイス
きつさの出どころを顧客側に置いて考える

労働時間や評価制度だけに原因を求めると、この仕事のきつさは説明しきれません。倒産が増え、決裁者との距離が近い飲食店という顧客の事業環境そのものが本体です。面接では、担当エリアの店舗数と直近の解約傾向を聞いてみてください。

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