はじめまして。
「すべての若者がキャリアを通じて熱狂できる人生」を目指す、FOCUS AGENTの東田(ひがしだ)です。
30代の転職は、20代とは前提がまるで変わります。厚生労働省「令和6年雇用動向調査結果の概況」によると、転職して賃金が増加した人の割合は30〜34歳で46.1%、35〜39歳で45.5%。全年齢の平均である40.5%を明確に上回っています。
その一方で、転職入職率は25〜29歳をピークに30代で段階的に下がっていきます。年収は上がりやすいのに、入口そのものは狭くなっていくというのが、数字から見える30代の転職市場です。
この記事では、30代前半・後半それぞれの市場の違いを整理したうえで、11社の転職エージェントを「年収アップ型」「ハイクラス型」「未経験・異業種型」の3タイプに分けて紹介します。求人数や実績の数字は、すべて各社の公式サイトで実際に確認したものだけを載せました。
FOCUS AGENT:東田 尚起

株式会社リクルートにてHR領域に従事。
求人広告営業(indeed/リクナビnext)をメインに、転職エージェントとしても従事。
自ら立ち上げた就職系メディアの事業売却を経験し、転職支援と日系企業を中心に複数社のRPO業務も担う。
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| エージェント | 求人数 | 詳細 | 公式サイト |
|---|---|---|---|
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リクルートエージェント |
公開求人数76万件超 | 業界最大級の求人数。未経験からハイクラスまで幅広く対応する、まず登録したい定番エージェント。 | 無料登録 |
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マスメディアン |
業界特化求人5,000件超 | 広告・Web・マスコミ業界に特化。業界出身アドバイザーが対応し、年収800万円以上の求人も約4割。 | 無料登録 |
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| エージェント | 評価 | クチコミ | 公式サイト |
|---|---|---|---|
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・とにかく求人の量がすごく、希望条件に近い案件を次々紹介してもらえた。 ・書類添削や面接対策が丁寧で、初めての転職でも安心して進められた。 |
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特におすすめ |
・20代向けという安心感があり、将来を見据えたキャリア提案をしてもらえた。 ・面談が丁寧で、IT・コンサルなど成長業界への転職を一緒に考えてくれた。 |
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30代の転職エージェント選びを左右する転職市場の実態

30代の転職では、「何ができるか」ではなく「入社後どの課題を解決できるか」で見られることが大前提になります。企業が30代に払うのは育成費ではなく、いま抱えている課題を解決してもらうための対価だからです。
この前提が変わると、エージェントに求める役割も変わります。20代のように手取り足取り育ててもらう必要は薄く、代わりに自分の経験が通用する求人をどれだけ正確に持ってきてくれるかが価値になります。
30代の転職で年収が上がる割合
厚生労働省「令和6年雇用動向調査結果の概況」では、転職入職者のうち前職より賃金が「増加」した人は全体で40.5%、「減少」は29.4%でした。年齢階級別に見ると、30〜34歳は増加46.1%・減少24.2%、35〜39歳は増加45.5%・減少24.3%となっています。
増加から減少を引いた差は、全年齢平均が11.1ポイントであるのに対し、30〜34歳は21.9ポイント、35〜39歳は21.2ポイントです。30代は全年齢のなかで最も「年収が上がる転職」になりやすい層。
ただしこれは平均の話です。同じ30代でも、職種を変えずに業界だけを移った人と、職種ごと未経験に飛び込んだ人では結果が正反対になります。
| 年齢階級 | 賃金が増加 | 賃金が減少 | 増加−減少の差 |
|---|---|---|---|
| 25〜29歳 | 46.3% | 29.2% | +17.1ポイント |
| 30〜34歳 | 46.1% | 24.2% | +21.9ポイント |
| 35〜39歳 | 45.5% | 24.3% | +21.2ポイント |
| 40〜44歳 | 45.9% | 29.0% | +16.9ポイント |
| 全年齢計 | 40.5% | 29.4% | +11.1ポイント |
出典 厚生労働省「令和6年雇用動向調査結果の概況」(表6 転職入職者の賃金変動状況別割合)
株式会社CAREER FOCUS/東田尚起数字だけ見ると30代は強気に出ていい市場です。ただ、この平均には「元の年収が低かった人の大幅アップ」も含まれます。自分の相場を知らないまま交渉に入ると足元を見られるので、まずは市場価値を測るところから始めてください。
30代前半と30代後半の違い
30代前半と後半では、企業が見る箇所が変わります。前半はまだ「現場のエース」として、実務の即戦力性で評価される余地があります。
後半になると、実務に加えてチームや予算を動かした経験が問われます。同じ営業職でも、35歳を過ぎると「何を売ったか」より「どう仕組み化して他人に売らせたか」が聞かれる場面が増えます。
転職入職率が25〜29歳をピークに30代で段階的に下がっていくのも、この選別が効いているためです。30代後半は求人の母数が減る前提で、応募型とスカウト型を併走させる必要があります。
| 比較軸 | 30代前半(30〜34歳) | 30代後半(35〜39歳) |
|---|---|---|
| 主な評価軸 | 実務の即戦力性と伸びしろ | 実績の再現性とマネジメント経験 |
| 未経験転職 | 職種か業界のどちらかを残せば可能性あり | 業界知見を活かす形でないと通りにくい |
| 年収交渉 | 現職維持から10%程度の上積みが中心 | 役割次第で大幅な上積みも狙える |
| 向くエージェント | 総合型+業界特化型 | ハイクラス型+スカウト型 |
20代の転職エージェント選びとの違い
20代向けのエージェントは、自己分析や面接対策を一から教える「育成」にコストをかけています。30代でこの手厚さを求めると、かえって噛み合いません。
30代が見るべきは、担当者が自分の業界の採用事情をどこまで具体的に語れるかです。求人票に書かれていない組織の課題や、前任者がなぜ辞めたのかまで説明できる担当者であれば、提案の精度も高くなります。
逆に「とりあえず数を送ります」という進め方をされたら、その担当者はあなたの経歴を読み込んでいません。
- 20代向けエージェント
自己分析の支援・書類の代筆に近い添削・基礎的な面接練習が中心 - 30代向けエージェント
業界の採用背景の共有・ポジションの裏側の説明・年収と役割の交渉が中心 - 共通して確認すべき点
初回面談で自分の市場価値を言語化してくれるかどうか
この違いを押さえておくと、登録すべきエージェントの候補は自然と絞れてきます。
初回面談の前に「直近3年の実績」「その実績を再現できる条件」「次に任されたい役割」の3行をメモしておいてください。30代の面談はここが埋まっているかどうかで、提案される求人の質が変わります。
30代におすすめの転職エージェント11社の比較
ここからは、30代に相性のよい転職エージェント11社を比較します。求人数や実績の数値は、2026年9月25日時点で各社の公式サイトを実際に開いて確認したものです。
なお、各社の求人数は更新頻度も集計の基準も異なります。公開求人だけを出している社、非公開求人を合算している社、絞り込み条件付きでしか件数を表示しない社が混在しているためです。
そこで本記事では、各社の表示のしかたと確認した時点をあわせて記載しました。他社の比較記事に載っている「○万件」という数字も、出どころと時点をあわせて確認することをおすすめします。
求人数と得意領域の比較
まずは求人の量と守備範囲を並べます。求人数が多いほど良いわけではなく、自分の職種の求人が厚いかどうかが本質です。
| エージェント | 公式サイトで確認した求人数(2026年9月25日確認) | 得意領域 |
|---|---|---|
| リクルートエージェント | 公開約80万件/非公開約29万件(2026年8月30日時点の公式表示) | 全業種・全職種の総合型 |
| doda | 公開求人287,153件(2026年9月24日更新) | 求人検索とエージェントの一体型 |
| パソナキャリア | 公開求人情報総数53,296件(2026年9月25日更新) | 管理部門・ハイクラス・女性のキャリア |
| マイナビエージェント | 公開求人153,603件(公開企業16,437件) | 中小・中堅の優良企業/20代後半〜30代 |
| type転職エージェント | 求人総数37,922件/非公開26,932件(2026年9月25日更新) | 首都圏のIT・Web・営業 |
| ビズリーチ | 求人数は非公表(導入企業43,900社以上/登録ヘッドハンター9,400人以上) | ハイクラスのスカウト |
| JACリクルートメント | 求人検索の該当求人数60,663件 | 管理職・専門職・外資系 |
| リクルートダイレクトスカウト | 年収200万円以上で絞った公開求人631,640件 | ハイクラスのスカウト |
| ワークポート | 求人情報一覧137,534件 | IT・Web・ゲーム/異業種転職 |
| マスメディアン | 求人検索結果6,038件(転職支援実績6万人超) | 広告・マーケティング・クリエイティブ |
| ハタラクティブ | 求人一覧6,465件(支援実績26万人以上) | 未経験からの正社員就職 |
出典 リクルートエージェント求人検索/doda公式サイト/パソナキャリア公式サイト/マイナビ転職AGENT公開求人検索/type転職エージェント公式サイト/ビズリーチ公式サイト/JACリクルートメント求人検索/リクルートダイレクトスカウト求人検索/ワークポート求人情報一覧/マスメディアン求人検索/ハタラクティブ求人一覧(いずれも2026年9月25日に確認)
対象年収帯とサポートの特徴の比較
次に、それぞれがどの年収帯を主戦場にしているかを並べます。ここがずれていると、どれだけ良いエージェントでも提案が刺さりません。
| エージェント | 想定年収帯の目安 | サポートの特徴 | タイプ |
|---|---|---|---|
| リクルートエージェント | 300〜1,000万円 | 担当者から求人提案と企業スカウトの両方が届く | 応募型(総合) |
| doda | 300〜1,000万円 | 求人検索とエージェント紹介を1つの登録で併用できる | 応募型(総合) |
| パソナキャリア | 600〜1,500万円 | 年収アップ率61.7%、条件交渉に強い | 応募型(ハイクラス寄り) |
| マイナビエージェント | 300〜800万円 | 書類添削と面接対策を丁寧に伴走 | 応募型(総合) |
| type転職エージェント | 400〜900万円 | 求人票にない情報の共有と入社後ギャップの抑制 | 応募型(地域特化) |
| ビズリーチ | 600〜2,000万円 | 企業とヘッドハンターの双方からスカウトが届く | スカウト型 |
| JACリクルートメント | 800万円〜 | 企業側と求職者側を同じ担当が見る両面型 | 応募型(ハイクラス) |
| リクルートダイレクトスカウト | 600〜1,500万円 | ヘッドハンターを自分で指名できる | スカウト型 |
| ワークポート | 300〜800万円 | IT・Web領域の異業種転職に実績 | 応募型(業界特化) |
| マスメディアン | 400〜900万円 | 宣伝会議グループの業界ネットワーク | 応募型(業界特化) |
| ハタラクティブ | 250〜450万円 | 未経験歓迎求人の紹介と書類作成の支援 | 応募型(未経験) |
年収帯の目安は各社が公式サイトで示すターゲット層と掲載求人から整理したものです。パソナキャリア公式サイトも参考にしてください。年収アップ率61.7%と、スカウトサービスの対象が年収800万円以上であることが明記されています。
同じ総合型を3社登録しても、提案される求人はかなり重複します。総合型から1社、業界や地域の特化型から1社、スカウト型から1社という組み方にすると、届く求人の重なりが減って比較がしやすくなります。
年収アップを狙う30代におすすめの転職エージェント5選


いまの職種を軸にしたまま、年収と役割を一段上げたい30代に向いている5社です。まず総合型で求人の母数をつくり、特化型で精度を上げるの2枚重ねが基本形になります。
このタイプは応募型が中心です。自分から動いた分だけ結果が返ってくるので、在職中でも週に一度は連絡を取る時間を確保しておきたいところです。
1. リクルートエージェント 求人の母数で選択肢をつくる


公式サイトの求人検索では、公開求人が約80万件、非公開求人が約29万件と表示されています(2026年8月30日時点、表示件数は採用予定数)。30代が最初に登録して、自分の経歴でどこまでの求人が動くかを測る土台に向いています。
- 特徴
担当アドバイザーからの求人紹介に加え、企業から直接届くスカウトも受け取れます。業界別の専任体制があるため、担当者が自分の職種に明るいかどうかを初回面談で見極めやすい構造です。 - こんな30代におすすめ
まずは自分にどんな求人が届くのかを知り、転職市場での立ち位置を確かめたい方。 - 東田のワンポイントアドバイス
求人数が多い分、提案も多くなります。希望条件を伝えるときは「年収」よりも先に「任されたい役割」を言語化すると、量より質の提案に切り替わります。
2. doda 求人検索とエージェントの一体運用


公式サイトのトップには、公開求人287,153件と表示されています(2026年9月24日更新、毎週月曜・木曜更新)。求人サイトとエージェントサービスが同じ登録で使えるため、自分で探す動きと紹介を受ける動きを並行できます。
30代にとっては、紹介を待つ間も自分で求人を検索して相場を確かめられる点が実務的です。担当者の提案が自分の感覚と合っているかを、同じ画面で照らし合わせられます。
- 特徴
求人検索・エージェントサービス・スカウトサービスが1つの登録にまとまっています。求人の更新が週2回と明示されているため、掲載の鮮度を自分で把握しやすい設計です。 - こんな30代におすすめ
紹介を受けながら自分でも求人を見比べたい方、まずは求人の量から市場の温度感をつかみたい方。 - 東田のワンポイントアドバイス
自分で検索した求人のうち、応募したいものを担当者に先に見せてください。希望を言葉で説明するより早く伝わり、次の提案の精度が上がります。
出典 doda公式サイト(2026年9月25日確認)
3. パソナキャリア 年収アップ率61.7%の交渉力


公式サイトには年収アップ率61.7%、ハイクラスの非公開求人比率61.0%、公開求人情報総数53,296件(2026年9月25日更新)と記載されています。管理部門とハイクラスに強く、条件交渉の実績が厚いエージェントです。
- 特徴
経理・人事・法務といった管理部門の求人が厚く、女性のハイクラス転職に特化した窓口も用意されています。年収800万円以上を対象としたスカウトサービスも併設しています。 - こんな30代におすすめ
専門性を軸に年収を上げたい方、育児との両立を前提に働き方ごと条件を詰めたい方。 - 東田のワンポイントアドバイス
年収交渉を任せるときは、希望額だけでなく「現職の評価制度でいくら上がる見込みか」まで共有してください。比較対象がある交渉は通りやすくなります。
出典 パソナキャリア公式サイト(2026年9月25日確認)
4. マイナビエージェント 中小・中堅の優良企業に強み


公式の公開求人検索では、公開求人153,603件・公開企業16,437件と表示されています(2026年9月25日確認)。中堅・中小には知名度の割に待遇の良い企業が残っており、この層の求人に強いのが特徴です。
大手だけを狙うと競争率が跳ね上がります。20代後半から30代のサポート実績が豊富なため、はじめての転職でも進め方を相談しやすいエージェントです。
- 特徴
業界別の専任アドバイザーが書類添削と面接対策に時間をかけます。非公開求人は面談で経験と希望条件を聞いたうえで、応募可能な場合にのみ案内する運用です。 - こんな30代におすすめ
初めての転職で選考の通し方に不安がある方、大手以外にも視野を広げたい方。 - 東田のワンポイントアドバイス
中堅企業は選考で「なぜうちなのか」を深く聞いてきます。事業規模ではなく、事業内容に惹かれた理由を1つ具体的に用意しておくと通過率が変わります。
5. type転職エージェント 首都圏のIT・Web・営業に特化


公式サイトの求人検索では、求人総数37,922件・非公開求人26,932件と表示されています(2026年9月25日更新)。非公開求人の比率が7割を超えるという点が、応募先を絞り込むうえでの強みです。
- 特徴
首都圏のIT・Web・営業職に強く、求人票に書かれていない組織の事情や評価制度まで共有する方針を掲げています。役員・管理職向けの窓口も別に用意されています。 - こんな30代におすすめ
首都圏で働き続ける前提で、同職種のまま年収と裁量を上げたい方。 - 東田のワンポイントアドバイス
特化型は求人の重なりが少ないぶん、総合型と併用したときの比較材料になります。同じ職種の求人を2社から見せてもらい、年収の提示幅を比べてみてください。
出典 type転職エージェント公式サイト(2026年9月25日確認)
求人票の年収レンジは上限が目立ちますが、30代の提示は下限から中央値の間に収まることが多くなります。判断材料にするときは下限で試算し、上限は評価次第の上振れとして扱うと現実とのずれが小さくなります。



年収アップ型は、1社に絞ると提案の偏りに気づけません。総合型のリクルートエージェントと、特化型のtype転職エージェントやパソナキャリアを並べて、同じ職種の求人がどう違って出てくるかを見比べてみてください。
管理職・ハイクラスを狙う30代後半におすすめの転職エージェント3選


マネジメント経験や専門性が固まってきた30代後半には、待ちの導線であるスカウト型が効いてきます。求人の母数が減る代わりに、企業側から名指しで探しにくるポジションが増えるためです。
ただしスカウト型だけでは活動が進みません。応募型と並行させて初めて機能する、という前提で使ってください。
6. ビズリーチ 企業とヘッドハンターの双方から届くスカウト


公式サイトには、厳選された導入企業数が累計43,900社以上、登録ヘッドハンター数が9,400人以上と記載されています。職務経歴書を登録しておくと、企業の採用担当者とヘッドハンターの両方からスカウトが届く仕組みです。
- 特徴
経営幹部や管理職といったプロフェッショナル人材向けの高年収求人が中心です。登録・スカウト受信は無料で、有料プランに切り替えると応募できる求人の範囲が広がります。 - こんな30代におすすめ
いますぐ転職する気はないものの、自分の市場価値を定点観測しておきたい方。 - 東田のワンポイントアドバイス
職務経歴書は「担当業務」ではなく「数字で示した成果」で埋めてください。スカウトを送る側は検索でヒットさせてから中身を読むため、固有名詞と数値が多いほど声がかかります。
7. JACリクルートメント 年収800万円以上の管理職・専門職


公式の求人検索では、該当求人数60,663件と表示されています(2026年9月25日確認)。公式サイトは「年収800万円以上の転職はJACリクルートメント」と掲げており、ハイクラスに振り切った設計です。企業側と求職者側を同じ担当が見る両面型のため、現場の温度感がそのまま伝わってきます。
- 特徴
外資系やグローバル企業の求人に厚みがあり、業界・職種ごとにコンサルタントが分かれています。企業の採用背景を直接聞いた担当者が選考対策まで担当します。 - こんな30代におすすめ
現年収が700万円を超え、管理職または高度専門職としての転職を考えている方。 - 東田のワンポイントアドバイス
両面型の担当者には、希望を丸めずに伝えてください。企業側の事情も知っているため、条件が合わない理由を具体的に返してくれます。そこが次の打ち手のヒントになります。
8. リクルートダイレクトスカウト ヘッドハンターを自分で選べる


公式の求人検索で年収200万円以上を指定すると、公開求人が631,640件と表示されます(2026年9月25日確認)。レジュメを登録して待つだけでなく、ヘッドハンターを自分で指名して相談できるのが特徴です。在職中で時間が取りにくい30代後半でも、負荷を抑えながら活動を続けられます。
- 特徴
リクルートIDでそのまま登録でき、リクルートエージェントと並行して使えます。年収帯の高いポジションが中心で、匿名でレジュメを公開する設定も選べます。 - こんな30代におすすめ
在職中で活動時間が限られており、面談の数を絞って質の高い案件だけ見たい方。 - 東田のワンポイントアドバイス
ヘッドハンターは得意領域が分かれています。指名する前に、その人がどの業界で何件の支援実績を持つかを必ず確認してください。実績領域とあなたの職種がずれていると提案は噛み合いません。
全部のスカウトに丁寧に返す必要はありません。ただし興味がある案件には24時間以内に返すと、面談枠の確保が早くなります。動きの速さがそのまま選考スピードに跳ね返る領域です。



30代後半でスカウト型に登録するときは、レジュメを完成させてからにしてください。空欄が多い状態で公開すると、条件の合わないスカウトばかりが届いて、判断疲れだけが残ります。
未経験・異業種に挑戦する30代におすすめの転職エージェント3選


30代の未経験転職は不可能ではありませんが、通し方に条件があります。職種と業界の両方を同時に変えるのではなく、どちらかを残すという進め方が現実的です。
たとえば営業のまま業界を変える、あるいは同じ業界でマーケティング職へ移る、といった形です。ここで紹介する3社は、その橋渡しに実績があります。
9. ワークポート IT・Web・ゲーム領域への異業種転職


公式サイトには転職支援人数が累計100万人(2025年8月1日時点)と記載されており、求人情報一覧には137,534件が掲載されています(2026年9月25日確認)。もともとIT・Web・ゲーム業界に特化して立ち上がった経緯があり、異業種からIT領域へ移りたい30代の相談に慣れています。
- 特徴
全国に拠点があり、未経験からのIT職種への転職支援に実績があります。カウンセリングを受けた方にのみ非公開求人を案内する運用です。 - こんな30代におすすめ
現職の業界に将来性を感じられず、IT・Web領域へ軸足を移したい方。 - 東田のワンポイントアドバイス
未経験でIT職を狙うなら、応募前に手を動かした証跡を1つ用意してください。資格より、実際に作ったものや触った経験のほうが面接で強く効きます。
10. マスメディアン 広告・マーケ・クリエイティブ専門


公式の求人検索では、条件を指定しない状態で6,038件が表示されます(2026年9月25日確認)。転職支援実績は6万人を超えると公式サイトに記載があり、宣伝会議と構成するKAIGIグループの一員です。
件数そのものは総合型より少なくなりますが、広告・マーケティング領域に絞り込まれた求人だけが並びます。東京・名古屋・大阪・福岡に拠点があります。
- 特徴
広告・宣伝・広報・マーケティング・クリエイティブ職に特化しており、業界内の人の動きを把握したうえで提案してくれます。未経験から広告業界への転職を扱う専用の情報も用意されています。 - こんな30代におすすめ
事業会社の営業や企画から、マーケティングやブランド側へ職種を寄せたい方。 - 東田のワンポイントアドバイス
この領域では職務経歴書よりポートフォリオが効きます。制作物がない職種でも、担当した施策の狙いと結果を1枚にまとめておくと、面談の密度が一気に上がります。
11. ハタラクティブ 経歴に自信がない30代前半の受け皿


公式サイトには累計26万人以上のサポート実績、内定率80%、定着率92%と記載されており、求人一覧には6,465件が掲載されています(2026年9月25日確認)。学歴や職歴よりも人柄を重視する求人を多く扱っており、正社員経験が浅い方の受け皿になっています。
- 特徴
未経験歓迎の求人が中心で、応募書類の作成支援から面接対策まで一貫して伴走します。相談のハードルを下げる設計になっており、転職の意思が固まっていない段階でも利用できます。 - こんな30代におすすめ
非正規や短期離職の経験があり、30代前半のうちに正社員として腰を据えたい方。 - 東田のワンポイントアドバイス
経歴のブランクは隠さず、その期間に何を考えていたかをセットで話してください。30代の面接官が見ているのは空白そのものではなく、同じことを繰り返さない根拠があるかどうかです。
職種ごと変える転職では、入社時の年収が下がる場合があります。判断するときは初年度だけで見ず、3年後にどの役割まで届くかを面談で必ず確認してください。そこが説明できない求人は避けたほうが安全です。
30代の転職エージェントの選び方


エージェント選びで失敗する原因の多くは、知名度でなんとなく選んでしまうことにあります。順番としては、まず自分の条件を固め、それに合う型を選ぶのが正解です。
ここでは、30代が押さえておきたい4つの判断軸を挙げます。
年収帯を合わせる
エージェントにはそれぞれ主戦場となる年収帯があります。現年収400万円の方がハイクラス特化型に登録しても、紹介できる求人がないという返答で終わってしまいます。
逆に現年収900万円の方が未経験向けのエージェントに登録しても、提案は噛み合いません。いまの年収の前後200万円あたりを主戦場にしているエージェントを選ぶのが基本。
年収を大きく上げたい場合でも、いきなり上の帯に飛ばず、現在の帯と1つ上の帯の両方に登録するほうが現実的です。
応募型とスカウト型を混ぜる
応募型は自分から動いて求人に応募する形式、スカウト型は登録しておいて企業やヘッドハンターからの声を待つ形式です。30代はこの2つを併走させるのが効率的です。
応募型だけでは自分の視野の範囲でしか求人を見つけられません。スカウト型だけでは、届くまで何も進みません。
目安として、総合型から1社、業界や地域の特化型から1社、スカウト型から1社の合計3社が管理できる上限です。
担当者の見極め方
同じエージェントでも、担当者によって体験は大きく変わります。初回面談で確認したいのは、あなたの経歴を読んだうえで市場価値を言語化してくれるかどうかです。
「ご経歴なら選択肢は多いですよ」で終わる担当者より、「この経験はA業界では通用するがB業界では弱い」と切り分けてくれる担当者のほうが、結果的に早く決まります。
合わないと感じたら、遠慮せず担当変更を申し出てください。これは利用者の正当な権利で、気まずくなることはありません。
30代女性が確認しておきたい点
30代女性の転職では、産休・育休の取得実績や復帰後の働き方まで含めて条件をすり合わせる必要があります。求人票の制度欄だけでは実態が分かりません。
パソナキャリアのように女性のハイクラス転職に専用窓口を設けているエージェントであれば、実際に制度が使われているかどうかを企業側に確認した情報を持っているため、面接で聞きにくい内容も代わりに確認してもらえます。
面接の場で結婚や出産の予定を聞かれた場合の対応も、事前に担当者と決めておくと落ち着いて対処できます。
登録から3か月が経っても面接に進めていない場合は、エージェントとの相性ではなく狙う求人の設定がずれている可能性があります。担当者に「なぜ書類が通らないのか」を率直に聞き、条件か職種のどちらかを動かしてください。



複数社を使うと連絡が増えて疲れます。そこで私がおすすめしているのは、メインを1社だけ決めて、残りは求人を見るためのサブと割り切る運用です。判断の軸がぶれにくくなります。
30代が転職エージェントを使いこなすコツ


エージェントは登録しただけでは機能しません。30代は在職中に動く方が大半なので、限られた時間でどう使うかが結果を分けます。
ここでは、実務で効果が大きいものに絞って3つ挙げます。
実績を数字で棚卸しする
30代の職務経歴書で最も重要なのは、成果が数字で書かれているかどうかです。「売上に貢献しました」ではなく「担当エリアの売上を前年比118%に伸ばしました」と書きます。
数字が出しにくい職種でも、処理件数・削減できた工数・関わった人数など、必ず定量化できる要素があります。
この棚卸しは、エージェントに出す前に自分で済ませてください。素材が揃っているほど、担当者の提案精度は上がります。
複数社の提案を突き合わせる
同じ経歴でも、エージェントによって提示される年収レンジは変わります。2社以上から同じ職種の求人を出してもらい、提示額の差を確認してください。
差が大きい場合は、片方があなたの経験を安く見積もっているか、もう片方が求人の質で勝っているかのどちらかです。その理由を担当者に直接聞くのが、相場を知る一番早い方法。
比較材料を持っている求職者は、交渉の場でも強くなります。
在職中のスケジュールの組み方
在職中の転職活動で崩れやすいのが面接日程です。30代は現職の責任も重く、急な調整が難しくなります。
面接可能な時間帯を最初にエージェントへ共有しておくと、企業側との調整を先回りしてもらえます。平日夜とオンライン面談の可否を伝えておくのが効果的です。
退職交渉も含めると、内定から入社までは1か月半から2か月を見込んでおくと安全です。
担当者は同時に何人もの求職者を抱えています。返信が早い人ほど新着求人の案内が先に回ってくるのが実情です。長文でなくて構わないので、当日中に一言返す習慣をつけてください。



転職活動は情報戦であると同時に体力勝負でもあります。在職中に3社を並行して回すなら、面談は週2件までと決めて、無理のないペースを最初に作っておいてください。
30代の転職エージェントに関するよくある質問
最後に、30代の方から相談が多い質問をまとめます。
いずれも判断に直結する内容なので、登録前に目を通しておいてください。
30代は何社の転職エージェントに登録すべきですか
3社前後が目安です。総合型から1社、業界や地域の特化型から1社、スカウト型から1社という組み方をおすすめしています。
5社以上に登録すると、面談と連絡の管理だけで時間が溶けてしまい、一社ごとの関係が浅くなります。担当者との信頼関係が薄いと、良い求人が回ってきません。
逆に1社だけだと、提案の偏りに気づけないまま意思決定をすることになります。比較対象を持つために、最低でも2社は登録してください。
35歳を過ぎると転職は難しくなりますか
求人の母数は確実に減ります。厚生労働省「令和6年雇用動向調査結果の概況」でも、転職入職率は25〜29歳をピークに30代を通じて段階的に低下しています。
ただし同じ調査で、35〜39歳の転職者の45.5%は賃金が増加しています。減少した24.3%を21.2ポイント上回る数字です。
つまり難しくなるのは「入口の広さ」であって、「条件の良さ」ではありません。母数が減る前提で、スカウト型を併用して接点を増やす戦い方に切り替えるのが現実的です。
30代の未経験転職はどこまで可能ですか
職種と業界の両方を同時に変えるのは、30代後半ではかなり難しくなります。一方で、どちらか一方を残す形であれば十分に可能性があります。
営業職のまま業界を移る、あるいは同じ業界内で企画職へ移る、といった進め方です。これまでの経験のうち、次の職場でそのまま使える部分を説明できるかどうかが鍵になります。
年収が一時的に下がる場合もあるため、3年後にどの役割まで届くのかを面談の段階で確認しておいてください。
転職エージェントは本当に無料で使えますか
求職者側の費用は無料です。エージェントは採用が決まった企業から成功報酬を受け取る仕組みで運営されています。
この構造上、エージェントは採用が決まりやすい求人を優先しがちだという点は知っておいてください。提案された求人が自分の希望と違う場合は、どこがどう違うかを具体的に伝えると次の提案が変わります。
なお、ビズリーチのように一部機能が有料のサービスもありますが、登録とスカウト受信自体は無料です。
紹介された求人を断るときに「興味がありません」だけで返すと、担当者はあなたの志向を更新できません。「年収は良いが、転勤の可能性が希望と合わない」のように理由を添えると、次から的外れな提案が減ります。
まとめ|30代の転職エージェントは3タイプを組み合わせて使う
30代の転職市場は、年収が上がりやすい一方で入口が狭まっていく、二面性のある市場です。厚生労働省「令和6年雇用動向調査結果の概況」では、転職で賃金が増加した割合は30〜34歳で46.1%、35〜39歳で45.5%と、全年齢平均の40.5%を上回っています。
この環境で結果を出すには、エージェントを1社に絞らず、性格の違う3社を組み合わせるのが近道です。
最後に、今日から取れる行動を整理します。
- 自分がどのタイプかを決める。年収アップ型・ハイクラス型・未経験型のどれを主軸にするかを最初に固める。
- 総合型から1社、特化型から1社、スカウト型から1社の合計3社に登録し、初回面談を受ける。
- 複数社の提案を突き合わせて、提示年収と求人の質の差を担当者に直接聞く。
転職エージェントは、使い方次第で市場の情報格差を埋めてくれる存在です。まずは1社の面談を予約するところから始めてください。
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