月収13万円の手取りは108,852円|年収156万円の生活レベルと税金の内訳を解説

月収13万円の手取りは108,852円です。額面の13万円から21,147円が税金と社会保険料として差し引かれ、実際に振り込まれるのがこの金額になります。40歳未満・扶養なし・賞与なし・東京都在住の会社員を前提にした数字です。

引かれる割合は額面の16.3%、年収に直すと156万円です。給与所得者全体の平均給与478万円とは322万円の開きがあり、分布のなかでは下位13.9%にあたります。

この記事の数字はすべて2026年度(令和8年度)の保険料率と令和8年分の所得税・住民税で計算しています。月収13万円の帯は所得税が0円で、住民税も月1,483円にとどまるため、手取りを決めているのは税金ではなく社会保険料です。

解説者

FOCUS AGENT:東田 尚起

FOCUS AGENT なおき

株式会社リクルートにてHR領域に従事。
求人広告営業(indeed/リクナビnext)をメインに、転職エージェントとしても従事。

自ら立ち上げた就職系メディアの事業売却を経験し、転職支援と日系企業を中心に複数社のRPO業務も担う。

まずは登録しておくべき転職エージェント

※タブ切り替えできます

エージェント求人数詳細公式サイト

リクルートエージェント

★ 5.0
公開求人数76万件超 業界最大級の求人数。未経験からハイクラスまで幅広く対応する、まず登録したい定番エージェント。 無料登録

マスメディアン

★ 4.6
業界特化求人5,000件超 広告・Web・マスコミ業界に特化。業界出身アドバイザーが対応し、年収800万円以上の求人も約4割。 無料登録

ランスタッド

★ 4.5
保有求人数推定2万件超 外資系・グローバル企業に強い世界最大級の人材会社。求人の8割が非公開で、年収800万円以上が中心。 無料登録
エージェント評価クチコミ公式サイト

リクルートエージェント

★ 5.0
特におすすめ
・とにかく求人の量がすごく、希望条件に近い案件を次々紹介してもらえた。
・書類添削や面接対策が丁寧で、初めての転職でも安心して進められた。
無料登録

キャリアチケット転職エージェント

★ 4.6
特におすすめ
・20代向けという安心感があり、将来を見据えたキャリア提案をしてもらえた。
・面談が丁寧で、IT・コンサルなど成長業界への転職を一緒に考えてくれた。
無料登録

ランスタッド

★ 4.5
おすすめ
・外資系企業の求人に強く、年収交渉までしっかりサポートしてもらえた。
・対応のスピードが速く、テンポよくスムーズに選考を進められた。
無料登録
※2026年8月時点

関連記事:転職エージェントはやめとけ?「見捨てられる」その評判、デメリットと裏側をプロが徹底解剖!
関連記事:【暴露】転職サイトおすすめ完全ガイド|<評判・口コミ>2026年最新版で徹底比較
関連記事:【暴露】転職エージェントおすすめ完全ガイド<評判・口コミ>2026年最新版で徹底比較

\ あなたに合ったエージェントがわかる /

転職エージェント診断
個人情報入力なしで結果が見れる!
株式会社CAREER FOCUS/東田尚起

月収13万円は、社会保険の加入要件である月額賃金8.8万円をはっきり超える一方で、手取りが11万円に届かない帯です。保険料の負担感が最も強く出る水準なので、まず何にいくら引かれているかを把握するところから始めてください。

目次

月収13万円の手取りは108,852円|年収は156万円

月収13万円の手取り額と控除の内訳

月収13万円から毎月引かれるのは21,147円です。内訳は社会保険料が19,664円、所得税が0円、住民税が1,483円で、残る108,852円が手取りになります。

年額では控除が253,768円、手取りが1,306,232円です。額面年収156万円に対して、25万円強が公的な負担に回る計算になります。

手取り率は83.7%です。所得税が発生していないにもかかわらず16%以上が引かれているのは、社会保険料が額面の大きさにかかわらず一定の料率でかかるためです。

40歳未満・扶養なしの場合の手取り

本記事の基準とする条件での金額を、月額と年額で並べます。健康保険の等級は第10級、標準報酬月額は134,000円です。

項目月額年額
額面130,000円1,560,000円
社会保険料19,664円235,968円
所得税0円0円
住民税1,483円17,800円
控除合計21,147円253,768円
手取り108,852円1,306,232円

社会保険料は額面の13万円そのものではなく、等級にあてはめた標準報酬月額134,000円をもとに計算されます。そのため額面が数千円動いても、等級が変わらなければ保険料は1円も変わりません。出典 日本年金機構 厚生年金保険料額表

所得税が0円になるのは、給与収入156万円から給与所得控除と社会保険料控除、基礎控除を差し引くと課税される所得が残らないためです。年末調整で大きく還付される余地も小さく、毎月の給与明細がほぼそのまま年間の実態を表します。

40歳以上や扶養がいる場合の手取り

年齢と扶養の有無で手取りは動きます。40歳以上になると介護保険料が加わり、扶養家族がいると住民税の所得割が軽くなります。

条件手取り月額手取り年額手取り率
40歳未満・扶養なし108,852円1,306,232円83.7%
40歳以上・扶養なし107,875円1,294,500円83.0%
40歳未満・扶養1人109,919円1,319,032円84.6%

40歳以上では手取りが977円下がって107,875円になります。介護保険料の徴収は40歳の誕生日の前日が属する月から始まり、本人の申し出は不要で自動的に天引きが開始されます。出典 協会けんぽ 介護保険料率

扶養家族が1人いる場合の手取りは109,919円で、基準の条件との差は月1,067円です。所得税がもともと0円のため、扶養控除の効果は住民税の所得割部分にしか及びません。額面が大きい帯に比べて、扶養の有無が手取りに与える影響は小さい帯だといえます。

賞与がある場合の年収と手取り

賞与が支給される場合は、その分だけ年収も手取りも増えます。ただし賞与からも健康保険料と厚生年金保険料が引かれるため、支給額がそのまま手元に残るわけではありません。

年間賞与額面年収手取り年収手取り率
なし1,560,000円1,306,232円83.7%
24万円1,800,000円1,490,576円82.8%
48万円2,040,000円1,674,820円82.1%

年間24万円の賞与があると額面年収は180万円、手取り年収は1,490,576円になります。賞与が48万円まで増えると額面年収204万円に対して手取り年収は1,674,820円です。

賞与が増えるほど手取り率が83.7%から82.1%へ下がっているのは、賞与が加わることで課税所得が生まれ、所得税がかかり始めるためです。月給だけなら非課税でも、年収全体で見ると税負担が発生する点は押さえておいてください。

ワンポイントアドバイス
求人票の月給13万円の中身を先に確認する

月給13万円と書かれていても、固定残業代や住宅手当を含んだ総支給額である場合があります。社会保険料は手当を含む総支給額をもとに等級が決まるため、基本給だけで手取りを見積もると実額とずれます。労働条件通知書で総支給額の内訳と残業代の扱いを必ず確認してください。

月収13万円から引かれる税金・社会保険料の内訳

毎月引かれている21,147円の中身を項目ごとに分解します。東京都・協会けんぽ・一般の事業・2026年度の料率を前提とした金額です。

控除項目月額年額本人負担の料率
健康保険6,599円79,188円4.925%
介護保険0円0円40歳未満のため負担なし
子ども・子育て支援金154円1,848円0.115%
厚生年金12,261円147,132円9.15%
雇用保険650円7,800円0.5%
所得税0円0円課税所得に応じて5%から
住民税1,483円17,800円所得割10%と均等割5,000円
合計21,147円253,768円額面の16.3%

出典 協会けんぽ 令和8年度保険料率/出典 厚生労働省 令和8年度の雇用保険料率

社会保険料が控除の93.0%を占める

社会保険料の小計は月19,664円で、控除全体21,147円の93.0%にあたります。最も大きいのは厚生年金の12,261円で、健康保険の6,599円がそれに続きます。

この2つで月18,860円、控除全体の9割近くを占めます。節税の工夫で動かせる部分がほとんどないのが、この帯の特徴です。

社会保険料の計算には、押さえておくと給与明細が読みやすくなる仕組みがあります。

  • 健康保険の等級は第1級から第50級まであり、月収13万円は第10級の標準報酬月額134,000円にあたる
  • 厚生年金の標準報酬月額も同じ134,000円で、保険料は労使折半のため本人負担分は9.15%になる
  • 雇用保険だけは標準報酬月額を使わず、実際の総支給額に0.5%を掛けて毎月計算する
  • 子ども・子育て支援金は2026年度に新設された負担で、健康保険料とあわせて徴収される

子ども・子育て支援金は児童手当の拡充などの財源として医療保険制度を通じて集められる仕組みです。月収13万円では月154円、年1,848円の負担になります。出典 こども家庭庁 子ども・子育て支援金制度

所得税は0円

月収13万円・賞与なし・扶養なしの条件では、所得税は0円です。給与収入156万円から給与所得控除を引き、さらに社会保険料控除235,968円と基礎控除を差し引くと、課税される所得が残りません。

所得税の税率は課税所得195万円以下で5%から始まる累進構造ですが、課税所得そのものが生じなければ税率は関係しません。出典 国税庁 所得税の税率

令和8年分から基礎控除が見直されていますが、もともと所得税が0円のこの帯では減税の効果が発生しません。減税が話題になっても給与明細の所得税欄は0円のまま変わらないという点は、他の月収帯と分けて理解しておく必要があります。出典 国税庁 令和8年分以後の基礎控除の見直し等

住民税は月1,483円

住民税は年17,800円、月あたり1,483円です。内訳は所得割が年12,800円、均等割が年5,000円で、所得割のほうがやや大きくなっています。

住民税は前年の所得に対して課されるため、働き始めた年には天引きがなく、翌年の6月から給与から引かれ始めます。転職や就職の翌年に手取りが減ったように感じる原因の多くがこれです。出典 総務省 個人住民税

なお月収13万円は住民税の非課税限度額に近い水準にあります。限度額は自治体ごとに条例で定められており、扶養人数や居住地によっては均等割まで含めて非課税になる場合があります。本記事のモデルは課税されるものとして計算しているため、実際の天引き額がこれより少ない人もいます。

2026年度の改定で手取りがどう変わったか

2025年度の料率と控除で計算した場合と比べると、各項目は次のように動きました。

項目2025年度2026年度差
健康保険6,640円6,599円-41円
子ども・子育て支援金0円154円+154円
雇用保険715円650円-65円
住民税2,233円1,483円-750円
手取り108,150円108,852円+702円

手取りの増加は月702円、年額で8,424円にとどまりました。増えた分の大半は住民税の750円分で、健康保険料と雇用保険料の引き下げがそれに続きます。一方で子ども・子育て支援金が新設され、154円の負担が増えています。

額面の大きい帯では基礎控除の引き上げによる所得税の減税が手取り増の主役になりますが、月収13万円では所得税が0円のため、その恩恵が届きません。改定のニュースを見ても実感が薄いとすれば、それは感覚のずれではなく制度上の帰結です。

ワンポイントアドバイス
社会保険の加入要件を満たす働き方かを確認する

短時間勤務でも、週の所定労働時間が20時間以上で月額賃金8.8万円以上などの要件を満たすと社会保険の加入対象になります。月収13万円はこの要件をはっきり超える水準です。加入すると毎月の手取りは減りますが、将来の厚生年金や傷病手当金などの保障は厚くなります。手取りの多寡だけで加入の損得を判断しないでください。

株式会社CAREER FOCUS/東田尚起

月収13万円の方からは、引かれる額が多すぎるという相談をよくいただきます。ただ、そのうち93%は社会保険料で、将来の年金や病気のときの給付につながるお金です。減らす方向ではなく額面を上げる方向で考えるほうが、結果として手元に残ります。

月収13万円は世間的にどのレベルか

年収156万円の世間での位置

年収156万円が給与所得者全体のなかでどこに位置するかを、国税庁の統計で確認します。結論を先に書くと、平均を大きく下回る水準です。

ただし平均との距離だけで良し悪しを決めるのは正確ではありません。この帯には短時間勤務や非正規雇用、就業して間もない人が多く含まれており、働き方の違いがそのまま数字に表れています。

給与所得者の平均に322万円届かない

区分別の平均給与と、年収156万円との距離を並べます。

区分平均給与年収156万円との関係
給与所得者全体478万円-322万円
正社員・正職員545万円-389万円
非正規206万円平均を下回る
男性587万円平均を下回る
女性333万円平均を下回る

全体平均との差は322万円、正社員平均との差は389万円です。非正規雇用の平均206万円と比べても50万円低く、正社員として働いていてこの水準であれば、額面そのものを見直す余地が大きいといえます。出典 国税庁 令和6年分 民間給与実態統計調査

年収156万円は下位13.9%

分布のなかでの位置を年収別に並べると次のようになります。1年を通じて勤務した給与所得者51,365,699人が母集団です。

年収下位上位
100万円7.7%92.3%
120万円9.9%90.1%
156万円13.9%86.1%
180万円16.5%83.5%
200万円18.8%81.2%
240万円24.0%76.0%
300万円31.9%68.1%

年収156万円は下位13.9%、上位86.1%にあたります。同時にこの表からは、年収を240万円まで引き上げれば下位24.0%、300万円まで届けば下位31.9%へ位置が動くことも読み取れます。金額の伸びに対して順位の動きが大きいのが、この帯の特徴です。

男女で位置が大きく変わる

同じ年収156万円でも、男女別に見ると立ち位置はかなり異なります。

区分平均給与年収156万円の位置母集団
給与所得者全体478万円下位13.9%51,365,699人
男性587万円下位6.7%29,250,024人
女性333万円下位23.4%22,115,674人

男性のなかでは下位6.7%、女性のなかでは下位23.4%です。女性のほうが高い位置に見えるのは、女性に短時間勤務や非正規雇用が多く、分布そのものが低いほうへ寄っているためです。

男性でこの年収帯にいる人は全体の7%に満たないため、職場の同僚と比べるよりも統計上の位置で現状をつかむほうが正確です。なお正社員に限った階級別の分布は公表されていないため、この順位は正規と非正規を合わせた全体での位置になります。

所定内給与額で最も近い年齢層

賃金構造基本統計調査の所定内給与額と比べると、月収13万円に最も近いのは最も若い年齢階級です。

年齢階級男女計男性女性
~19歳208.3千円212.5千円201.4千円
20~24歳242.8千円245.7千円239.6千円
25~29歳279.4千円288.0千円268.8千円
30~34歳312.3千円330.4千円283.2千円
年齢計340.6千円373.4千円285.9千円

男女計で最も近いのは~19歳の208.3千円ですが、月収13万円はその年齢階級の平均にも7万円以上届きません。女性の~19歳でも201.4千円です。出典 厚生労働省 令和7年賃金構造基本統計調査

この数字には残業代と賞与が含まれていない点に注意してください。残業代込みで月収13万円という場合、比較すべき基本給はさらに低い金額になります。

ワンポイントアドバイス
平均との差ではなく分布上の位置で現状を見る

平均給与478万円は高額所得者に引き上げられた数字のため、多くの人の実感とは合いません。自分の立ち位置を知りたいときは、平均との差ではなく下位何%にあたるかで確認してください。年収156万円は下位13.9%で、240万円まで上げれば下位24.0%へ動きます。目標は平均ではなく、ひとつ上の階級に置くほうが現実的です。

月収13万円の生活レベル

手取り10万円台の生活レベル

手取り108,852円でどのような生活になるかを、家計調査の実額で確認します。単身か二人以上の世帯かで、結論が正反対になる水準です。

先に結論を書くと、単身で住居費を抑えられる条件があれば生活は成立します。一方、二人以上の世帯では、家計調査で公表されている最も低い収入階級の支出にも届きません。

単身世帯の家計と費目別の実額

手取り108,852円に最も近いのは、単身・勤労者世帯の年間収入100万円未満の階級です。ただしこの階級の可処分所得は168,206円で、本記事の手取りより59,354円多い点に注意が必要です。

費目金額
可処分所得168,206円
消費支出136,227円
食料33,259円
住居26,933円
うち家賃地代26,040円
光熱・水道12,006円
交通・通信13,838円
教養娯楽16,014円
その他34,177円
預貯金純増846円
平均消費性向81.0%

この階級でも預貯金純増は月846円、年に直して10,152円しか残っていません。消費支出136,227円は本記事の手取り108,852円を27,375円上回っているため、同じ費目構成をそのまま再現することはできません。出典 総務省 家計調査 2025年平均

現実的な調整先は、家賃地代26,040円をさらに下げるか、教養娯楽16,014円とその他34,177円を圧縮するかのどちらかです。食料33,259円と光熱・水道12,006円は削れる幅が小さい費目だと考えてください。

二人以上の世帯では赤字になりやすい

二人以上の勤労者世帯では、統計上で最も低い階級と比べても手取りが足りません。

区分単身・勤労者世帯二人以上・勤労者世帯
該当する年間収入階級100万円未満300~350万円
可処分所得168,206円278,764円
消費支出136,227円237,375円
黒字31,979円41,389円
平均消費性向81.0%85.2%
世帯人員1人2.7人
世帯主の平均年齢41.9歳55.7歳

手取り108,852円は、二人以上の勤労者世帯で公表されている最も低い階級の可処分所得278,764円すら下回ります。消費支出237,375円との差は128,523円で、この収入だけで二人以上の世帯を維持するのは統計上かなり難しいのが実態です。

この帯で家族を支えている場合は、配偶者の収入や児童手当などの給付を含めた世帯全体の収入で家計を見る必要があります。なお世帯人員2.7人の階級は世帯主の平均年齢が55.7歳と高く、子どもが独立した後の世帯が多く含まれている点も踏まえて読んでください。

家賃の平均が低く見える理由

家計調査の家賃地代が単身で26,040円と低く見えるのは、持ち家・社宅・実家暮らしの世帯が平均に含まれているためです。家賃を実際に払っている世帯だけを取り出すと、金額は大きく変わります。

区分家賃地代
単身世帯の平均17,606円
単身世帯の民営借家49,831円
二人以上・勤労者世帯の平均11,471円
二人以上・勤労者世帯の民営借家69,450円
同 民営借家・大都市81,508円
借家全国平均59,656円
借家・東京都87,118円

民営借家に住む単身世帯の家賃地代は49,831円です。手取り108,852円に対して45.8%を占める水準で、家賃を払うだけで手取りの半分近くが固定されます。住宅・土地統計調査では借家の家賃は全国平均59,656円、東京都は87,118円です。出典 総務省 令和5年住宅・土地統計調査

つまり月収13万円で一人暮らしを続けるには、実家・社宅・寮・公営住宅といった住居費を抑える手段が事実上の前提になります。東京都の平均的な家賃87,118円を払うと、残るのは21,734円です。

ワンポイントアドバイス
家計調査の平均を自分の家計に当てはめる前に確認する

家計調査の費目別金額は持ち家世帯も含めた平均です。家賃を払っている人が住居費26,933円を基準に生活設計をすると、実際の支出と2万円以上ずれます。自分の住まいの形に合う行を選び、民営借家に住んでいるなら49,831円のほうを基準にしてください。

株式会社CAREER FOCUS/東田尚起

月収13万円で生活が成立するかどうかは、収入よりも住居費で決まります。実家や社宅を使えるなら貯蓄もできますが、民営借家の平均的な家賃を払いながらこの手取りを維持するのは、統計上かなり厳しい条件になります。

月収13万円でできること・できないこと

月収13万円でできること

手取り108,852円を前提に、家賃・貯金・住宅ローンの3つで何がどこまで可能かを金額で整理します。先に線を引いておくと判断に迷いません。

この帯では、できることの幅が住居費の条件でほぼ決まります。家賃を抑えられるかどうかが、そのまま貯蓄の可否に直結します。

家賃は2.1万〜3.2万円が目安

家賃の目安を手取りの2割から3割とすると、21,770円から32,656円が上限になります。これは公的な啓発資料が示している範囲にもとづく数字です。

よく言われる「手取りの3分の1」には公的な根拠がありません。金融広報中央委員会の資料が示しているのは3分の1ではなく2割から3割です。出典 知るぽると ひとり暮らしの生活設計

基準家賃の上限・参考値
手取りの2割21,770円
手取りの3割32,656円
参考 単身の民営借家平均49,831円
参考 借家の全国平均59,656円
参考 借家の東京都平均87,118円

目安の上限32,656円は、借家の全国平均59,656円のおよそ半分です。この価格帯で探すなら、都心から離れた地域、築年数の古い物件、公営住宅、社宅や寮といった選択肢が現実的な候補になります。

貯金は年1万円が統計上の実態

家計調査で手取りに最も近い階級の預貯金純増は月846円、年に直して10,152円です。毎月1,000円を下回る水準が統計上の実態だといえます。

しかもこの階級の可処分所得168,206円は本記事の手取りより59,354円多い金額です。同じ生活費の構成を前提にすると、手取り108,852円で貯蓄に回すのはさらに難しくなります。

二人以上の世帯の貯蓄現在高は平均2,059万円、中央値1,264万円で、平均を下回る世帯が66.1%を占めます。平均額と自分の残高を比べて焦る必要はありませんが、貯蓄の積み増しペースが収入に強く連動することは事実です。出典 総務省 家計調査 貯蓄・負債編

住宅ローンは約1,061万円が上限

返済比率25%・月返済32,500円・35年・元利均等で試算すると、借入可能額は金利によって次のように変わります。

金利月返済額借入可能額(35年)
1.5%32,500円約1,061万円
2.0%32,500円約981万円
2.5%32,500円約909万円

金利1.5%なら約1,061万円、2.5%まで上がると約909万円へ下がります。ここで気をつけたいのが返済比率の基準です。額面年収156万円の25%は年390,000円ですが、手取り年収1,306,232円に対しては29.9%にあたります。

金融機関の審査は額面年収を基準にするため、審査上の上限と、実際に無理なく返せる金額の間にはずれが生じます。住宅取得を検討するなら、手取りに対する比率で自分の上限を引き直してください。

ワンポイントアドバイス
固定費の上限は手取りの実額から逆算する

月収13万円では、家賃32,656円を払うと残りは76,196円です。統計上の食料33,259円と光熱・水道12,006円を確保すると、そこから先に使える金額は3万円ほどしかありません。家賃を先に決めるのではなく、食費と光熱費を確保したうえで残りから家賃の上限を決めるほうが破綻しにくくなります。

月収13万円に到達する年代と仕事

月収13万円に相当する賃金水準

賃金構造基本統計調査の所定内給与額を見ると、月収13万円はどの年齢階級の平均も下回る水準です。年齢を重ねれば自動的に上がる金額ではないため、どこで差がついているかを確認しておきます。

所定内給与額は残業代と賞与を含まない基本給ベースの数字です。残業代込みで月収13万円という場合、基本給部分はさらに低くなります。

男女計では10代の平均を下回る

男女計の所定内給与額は、最も若い~19歳でも208.3千円です。年齢計の平均は340.6千円で、月収13万円との差は20万円以上あります。

つまり月収13万円は、年齢にかかわらず統計上の平均から離れた水準にあります。20代前半でこの金額であれば、同年代の平均242.8千円との間に11万円以上の開きがあることになります。

社会人経験が浅い段階では、職種や雇用形態そのものを変えるほうが額面は動きやすくなります。求人の選び方は第二新卒向けの転職エージェントの解説が参考になります。

女性の平均との差

女性の所定内給与額は年齢計で285.9千円、~19歳で201.4千円です。男性の年齢計373.4千円と比べると低い水準ですが、それでも月収13万円とは大きな開きがあります。

女性の平均勤続年数は10.4年、男性は14.2年です。勤続年数の差が賃金差の一因になっているため、長く働き続けられる環境を選べるかどうかが結果的に額面を左右します。働き方の条件も含めて比較したい場合は女性向けの転職エージェントの情報が役立ちます。

2025年の所定内給与額は前年比3.1%の上昇です。市場全体の賃金は上がっているため、同じ仕事を続けていて水準が変わらないなら、社内の賃金制度そのものを見直す材料になります。

企業規模による差

同じ年齢でも企業規模によって賃金は変わります。年齢計の所定内給与額は次のとおりです。

企業規模年齢計~19歳20~24歳25~29歳
大企業385.1千円218.4千円258.4千円301.7千円
中企業326.2千円202.6千円237.6千円270.6千円
小企業305.6千円201.9千円226.3千円258.2千円

年齢計では大企業385.1千円に対して小企業305.6千円で、規模間格差は79.4です。ただし~19歳の時点では大企業218.4千円と小企業201.9千円の差が16.5千円しかなく、年齢が上がるほど差が開いていきます。

事務職のように求人数の多い職種では、同じ仕事内容でも企業規模や業界によって賃金水準が変わります。職種を変えずに水準だけ上げたい場合は、事務職向けの転職エージェントのように職種特化の情報から比較するほうが効率的です。

ワンポイントアドバイス
所定内給与額と求人票の月収を同じ条件に揃える

賃金構造基本統計調査の数字は残業代と賞与を含まない所定内給与額です。求人票の月収は固定残業代や手当を含んだ総支給額で書かれていることが多いため、そのまま比べると実態より高く見えます。比較するときは求人票側から固定残業代と手当を除き、基本給に揃えてください。

月収13万円から手取りを増やす方法

月収13万円から手取りを増やす方法

手取りを増やす方法は、昇進や昇給で額面を上げる、固定費を見直して手元の余力を増やす、転職で額面そのものを動かすの3つです。順に効果の大きさを確認します。

最初に押さえておきたいのは、手取りを1万円増やすのに必要な額面の上げ幅が約13,000円だという点です。額面の増加がそのまま手取りになるわけではありません。

昇進・昇給で上げる

社内の昇給で額面を上げる場合、上げ幅がそのまま手取りに反映されない点に注意が必要です。月収13万円から15万円へ2万円上げると、手取りは124,716円になります。

額面の増加2万円に対して、手取りの増加は15,864円です。差の4,136円は社会保険料と住民税の増加分に回っています。昇給を交渉するときは、手取りでいくら欲しいかではなく額面でいくら必要かを先に決めておいてください。

2025年の所定内給与額は前年比3.1%の上昇でした。月収13万円に対する3.1%は月4,030円にあたります。この水準の昇給だけで平均に近づくには長い年数が必要になることは、事実として押さえておく必要があります。

固定費を見直す

額面がすぐに動かせない場合、固定費の削減には即効性があります。手取りが小さいほど、同じ削減額が家計に与える効果は大きくなります。

  • 家賃を5,000円下げると年60,000円の手取り増と同じ効果になり、統計上の年間貯蓄額10,152円を大きく上回る
  • 手取り108,852円に対する家賃の目安上限は32,656円で、単身の民営借家平均49,831円との差は17,175円
  • 食料33,259円と光熱・水道12,006円は削れる幅が小さいため、見直す対象は住居費と通信費に絞る
  • 交通・通信13,838円と教養娯楽16,014円の合計29,852円は、手取りの27.4%にあたる

ただし固定費の削減で増やせる金額には上限があります。家賃を2万円下げられたとしても年24万円で、額面を動かした場合の効果には届きません。固定費の見直しは、額面を上げるまでのつなぎとして位置づけるのが現実的です。

転職で額面を上げる

目標の手取りから逆算すると、必要な額面は次のようになります。

目標の手取り月額必要な月収(額面)必要な額面年収
110,000円132,000円1,584,000円
130,000円158,000円1,896,000円
150,000円183,000円2,196,000円
200,000円248,000円2,976,000円

手取り15万円を目指すなら月収183,000円、額面年収219.6万円が必要です。月収を5万円上げて18万円にすると手取りは147,499円になり、38,647円増えます。額面の上げ幅5万円に対して、手取りの増加は約3.9万円という関係です。

取れる手段は年齢や職種によって変わります。30代で水準を引き上げたい場合は、30代向けの転職エージェントのように年代別の求人傾向を押さえてから動くほうが遠回りになりません。

ワンポイントアドバイス
目標は手取りではなく額面で設定する

手取り13万円が欲しいなら、必要な額面は月収158,000円です。求人票に書かれているのは額面のため、希望条件を手取りで伝えると認識がずれます。応募前に希望する手取りから必要な額面を逆算し、その金額で求人を絞り込んでください。

株式会社CAREER FOCUS/東田尚起

額面を上げるほど社会保険料も増えるため、手取りの伸びは緩やかになります。月収13万円から18万円へ5万円上げても、手元に残る増分は約3.9万円です。求人を比べるときは、この目減りを織り込んだうえで判断してください。

月収と手取りの早見表

月収と手取りの関係を、月収9万円から25万円まで一覧にしました。いずれも40歳未満・扶養なし・賞与なし・東京都在住・2026年度の料率で計算した金額です。

月収から手取りを調べる

自分の月収に近い行を見れば、控除の内訳と手取りの目安がつかめます。

月収(額面)社会保険料所得税住民税手取り月額手取り率
9万円12,937円0円416円76,646円85.2%
11万円16,158円0円416円93,425円84.9%
13万円19,664円0円1,483円108,852円83.7%
15万円22,034円0円3,250円124,716円83.1%
17万円24,972円0円4,958円140,069円82.4%
19万円27,910円591円6,458円155,040円81.6%
21万円32,268円1,083円7,416円169,232円80.6%
23万円35,206円1,650円8,525円184,619円80.3%
25万円38,144円2,216円9,633円200,006円80.0%

表を見ると、所得税がかかり始めるのは月収19万円からだと分かります。月収9万円から17万円までは所得税が0円で、控除のほとんどを社会保険料が占めています。

手取り率は月収9万円の85.2%から、月収25万円の80.0%まで緩やかに下がります。額面が上がるほど所得税と住民税の負担が加わるためです。

目標の手取りから逆算する

欲しい手取りが決まっている場合は、そこから必要な額面を逆算します。

目標の手取り月額必要な月収(額面)必要な額面年収現在の月収13万円からの差
110,000円132,000円1,584,000円+2,000円
130,000円158,000円1,896,000円+28,000円
150,000円183,000円2,196,000円+53,000円
200,000円248,000円2,976,000円+118,000円

手取りを1万円増やすには額面を約13,000円上げる必要があります。手取り20万円を目指す場合に必要な月収は248,000円で、現在の13万円から118,000円の上げ幅が求められます。

この上げ幅を同じ職場の昇給で埋めるのは現実的ではありません。目標の手取りが現在の1.5倍を超えるなら、職種や業界そのものを変える前提で計画を立てたほうが確実です。

ワンポイントアドバイス
社会保険の等級が変わる境目を意識する

社会保険料は標準報酬月額の等級ごとに決まるため、額面が等級の境目をわずかに超えただけで保険料が上がります。月収13万円は標準報酬月額134,000円の第10級にあたり、次の第11級は報酬月額138,000円からです。少額の昇給で手取りがほとんど変わらないと感じたときは、等級がひとつ上がった可能性を確認してください。

月収13万円に関するよくある質問

月収13万円について検索されることの多い疑問を、統計と制度にもとづいて整理します。

月収13万円の年収はいくらですか?

賞与なしの場合、額面年収は156万円です。手取り年収は1,306,232円になります。年間24万円の賞与があれば額面年収は180万円、手取り年収は1,490,576円です。

月収13万円で一人暮らしはできますか?

住居費を抑えられる条件があれば可能です。手取り108,852円に対する家賃の目安上限は32,656円ですが、民営借家に住む単身世帯の家賃地代は平均49,831円です。実家・社宅・寮・公営住宅など家賃を抑える手段がないと、貯蓄まで回すのは難しくなります。

月収13万円だと住民税は非課税になりますか?

本記事のモデルでは住民税は課税され、月1,483円が引かれています。ただし月収13万円は非課税限度額に近い水準で、限度額は自治体ごとに条例で定められています。扶養人数や居住地によっては均等割まで含めて非課税になる場合があるため、お住まいの市区町村の案内を確認してください。

2026年度の改定で手取りは増えましたか?

月収13万円では月702円、年8,424円の増加にとどまりました。増えた分の大半は住民税の減少によるもので、基礎控除の引き上げによる減税は、もともと所得税が0円のため効いていません。一方で子ども・子育て支援金が新設され、月154円の負担が増えています。

ワンポイントアドバイス
自分の条件で正確に知りたいときの確認先

手取りは居住地の保険料率、扶養人数、年齢、賞与の有無で変わります。健康保険料率は都道府県ごとに異なるため、協会けんぽの都道府県別料率表で自分の地域を確認してください。住民税の非課税限度額は自治体ごとに定められているので、市区町村の案内もあわせて見ると正確です。

まとめ

月収13万円の手取りは108,852円です。額面13万円から21,147円が引かれ、そのうち93.0%にあたる19,664円が社会保険料です。所得税は0円、住民税は月1,483円にとどまるため、この帯の手取りは実質的に社会保険料だけで決まっています。

2026年度の改定による手取りの増加は月702円、年8,424円でした。増えた分の大半は住民税の減少によるもので、基礎控除の引き上げによる減税は所得税が0円のこの帯には届いていません。代わりに子ども・子育て支援金が月154円新設されています。

世間的な位置づけは、給与所得者全体で下位13.9%、平均478万円に322万円届かない水準です。男性のなかでは下位6.7%、女性のなかでは下位23.4%で、男女で見え方が大きく変わります。所定内給与額では~19歳の208.3千円にも届きません。

生活の成否は住居費で決まります。単身で実家や社宅を使えるなら成立しますが、民営借家の平均家賃49,831円を払うと手取りの45.8%が住居費に消えます。二人以上の世帯では、家計調査で最も低い階級の消費支出237,375円にも届きません。

収入を上げるなら、目標は手取りではなく額面で設定してください。手取りを1万円増やすのに必要な額面の上げ幅は約13,000円、手取り15万円には月収183,000円が必要です。固定費の削減で増やせる金額には上限があるため、額面を動かす手段とあわせて検討することをおすすめします。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次