タカラスタンダードの営業がきつい理由は?年収・働き方の実態と転職先を解説

この記事のポイント
  • タカラスタンダードの営業は特販営業と直需営業の二系統組織に分かれ、ホーロー製品特有の重量物対応も負荷になりやすい職種です
  • 有価証券報告書の平均年間給与は628万5千円(前年比+3.2%)、口コミ集計では営業職の平均年収は422万円と水準に差があります
  • 2019年からの全社的なDX改革で残業時間は31%減少したとされますが、口コミの残業平均は依然として月36時間です
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タカラスタンダードの営業がきついと言われる理由

タカラスタンダードの営業がきつい理由

タカラスタンダードの営業がきついと言われる背景には、建材店・代理店向けの特販営業とハウスメーカー・工務店向けの直需営業という二系統の組織構造と、オールホーローという素材特有の重量物対応があります。同じ「営業」という職種でも担当先によって業務の性質が大きく異なり、配属先次第で負荷の感じ方が変わりやすい点が特徴です。

特販支社と直需支社という二系統の組織構造

タカラスタンダードの事業所一覧には、北海道・東北・関東・中部・関西・中四国・九州といった地域ごとの一般支社に加えて、東北特販・関東特販・北信越特販・中部特販・関西特販・中四国特販・九州特販という特販支社と、東日本直需・西日本直需・九州直需という直需支社が並びます(会社概要)。

特販は建材店や代理店を経由した卸売中心の営業、直需はハウスメーカーや工務店への直接提案が中心という性格の違いがあり、同じ営業職でも配属先の支社によって商談の進め方や求められるスキルが変わります。入社前に自分が希望する営業スタイルがどちらに近いかを確認しておかないと、入社後のギャップにつながりやすい構造です。

ホーロー製品特有の重量物対応

タカラスタンダードはオールホーローを看板とするキッチン・浴室メーカーで、ホーロー製の天板やユニットバスは他素材の製品より重量があります。人事部門出身の社員による口コミでは、入社前に想定していなかった重い天板を運ぶ作業に驚いたという声があり、営業であっても展示品の搬入やショールームでの実演対応で体力を使う場面が想定されます。

この口コミでは同時に、製品力の高さから商談そのものは比較的スムーズに進めやすいという評価もされており、重量物対応の負荷と営業活動のしやすさは別の軸として捉える必要がある点がうかがえます。

改革前は「不夜城」と呼ばれた働き方の名残

ITメディアの取材記事によると、タカラスタンダードの営業組織はかつて長時間労働と個人の頑張りに依存する体質があり、オフィスが常に明かりの消えない「不夜城」と称されていた時期があったとされています。2019年からSales CloudとMarketing Cloudを中心とした全社的な業務基盤の刷新に着手し、顧客情報や案件の進捗をダッシュボードで可視化する体制に移行したと報じられています。

株式会社CAREER FOCUS/東田尚起

改革前の「不夜城」という文化がすべて解消されたとは限りません。配属先によっては旧来のやり方が残っている可能性もあるため、面接で現場の実態を具体的に質問しておくことをおすすめします。

改革の効果として、2018年度から2022年度にかけて残業時間が31%減少し、ショールームへの来店件数が12%減少・展示会などのイベント数が21%減少したにもかかわらず売上は過去最高の18%増になったと同記事は伝えています。訪問件数という「量」の管理から、商談内容という「質」の管理へ評価軸が変わったことが背景にあるとみられます。

住宅設備業界に共通するコスト競争

住宅設備機器業界は複数の大手メーカーが競合する市場で、価格面での競争は避けられない構造です。前出の口コミでも「コスト競争は避けられない」という表現があり、特販・直需いずれの営業でも価格交渉への対応力が求められる場面が多いとみられます。

メーカー営業に共通する価格競争の構造については、メーカー営業がきつい理由を解説した記事で詳しく整理しています。

ワンポイントアドバイス
配属先が特販か直需かを選考段階で確認する

同じ営業職の求人でも、特販支社と直需支社では商談相手も業務の進め方も異なります。面接で担当予定のエリアと取引先の種類を具体的に質問し、自分の志向と合っているかを確認しておくと入社後のミスマッチを防げます。

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