三井住友海上火災保険の平均年収は815万円です(三井住友海上 有価証券報告書 第109期、2026年3月期)。平均年齢は42.2歳、平均勤続年数は14.8年、従業員数は12,731名となっています。
国内の給与所得者の平均給与は478万円、正社員に限っても545万円です(国税庁 令和6年分 民間給与実態統計調査)。三井住友海上の水準は、正社員平均のおよそ1.5倍にあたります。
同社は株式を上場していませんが、有価証券報告書を提出しているため、非上場でも平均年収の公式数字が確認できる珍しい会社です。ただし815万円は全社平均にすぎず、口コミ集計の平均は541万円と、有価証券報告書とは270万円以上の開きがあると、年代や職種で大きく変わります。この記事では有価証券報告書の数字を起点に、年代別・職種別の実態、損保大手との比較、2027年4月の合併を控えた今後の見通しまでを整理します。
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株式会社CAREER FOCUS/東田尚起三井住友海上は非上場のため、上場企業向けの年収ランキングには出てこない会社です。ただ、有価証券報告書は毎年きちんと出ているので、公式の数字で損保大手と並べて見られます。まずはその数字から確認していきましょう。
三井住友海上火災保険の平均年収は815万円|有価証券報告書の最新データ


三井住友海上火災保険の直近の平均年収は815万円です。有価証券報告書には平均年間給与8,148,828円と記載されており、前事業年度から0.3%の増加でした(三井住友海上 有価証券報告書 第109期)。
この金額は賞与と基準外賃金を含み、提出会社である三井住友海上単体の従業員12,731名が対象。執行役員や休職者は含まれず、パートタイマーなどの臨時従業員(2,727名)も別枠です。
連結ベースの従業員は海外現地法人を含めて23,039名ですが、815万円はこのうち国内で雇用されている単体の社員の数字です。まず直近の推移から、この815万円がどの位置にあるのかを確認します。
直近5年の平均年収推移
平均年収は2021年3月期の737万円から2026年3月期の815万円まで、5年間で約78万円増えました。2014年3月期の718万円と比べると、12年で約97万円の上昇です。
| 決算期 | 平均年収 | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 従業員数 |
|---|---|---|---|---|
| 2021年3月期 | 737万円 | 41.2歳 | 13.9年 | 14,168名 |
| 2022年3月期 | 738万円 | 41.5歳 | 14.3年 | 13,453名 |
| 2023年3月期 | 747万円 | 41.9歳 | 14.6年 | 12,572名 |
| 2024年3月期 | 768万円 | 42.1歳 | 14.8年 | 12,143名 |
| 2025年3月期 | 812万円 | 42.2歳 | 15.1年 | 12,093名 |
| 2026年3月期 | 815万円 | 42.2歳 | 14.8年 | 12,731名 |
出典はIR BANK 三井住友海上火災保険 平均年収の推移(有価証券報告書の記載値を集計)で、2026年3月期は三井住友海上 有価証券報告書 第109期の記載値を四捨五入しています。
2018年3月期から2022年3月期までの5年間は736万円から741万円の範囲でほぼ横ばいでした。動き出したのは2023年3月期以降で、747万円から3年で68万円上がっています。
2025年3月期に年収が44万円上がった背景
2024年3月期の768万円から2025年3月期の812万円へ、1年で44万円(5.7%)増えました。5年間の上昇幅78万円の半分以上が、この1年に集中しています。
有価証券報告書には、この上昇の要因を直接説明する記載は見当たりません。ただし同じ時期の単体経常利益は2,143億円から5,760億円へ伸びており(三井住友海上 有価証券報告書 第108期)、賞与を含む平均年間給与に業績が反映された可能性があります。
従業員数の動きも見逃せません。2022年3月期の13,453名から2025年3月期の12,093名まで、3年で1,360名減っています。人数が減った分、1人あたりの給与原資が厚くなった側面もある。
2026年3月期は従業員数が638名増えて12,731名となり、平均年収の伸びは0.3%にとどまりました。人員構成が変わると平均値も動くため、数字の読み方には注意が必要です。
三井住友海上の企業情報と非上場の位置づけ


三井住友海上火災保険は1918年10月に大正海上火災保険として設立された損害保険会社で、本店は東京都千代田区神田駿河台にあります。資本金は1,395億円です(三井住友海上 有価証券報告書 第109期)。
完全親会社はMS&ADインシュアランスグループホールディングスで、三井住友海上自身の株式は上場していません。それでも金融商品取引法に基づく有価証券報告書を提出しており、従業員の状況に平均年間給与が記載される数少ない非上場の大手。
事業は国内損害保険、海外事業、金融サービス・デジタル・注意点関連サービスの3つで、単体の従業員はすべて国内損害保険事業に属します。単体の正味収入保険料は2026年3月期に1兆7,544億円で、前期から4.48%増えました。
2026年2月にはあいおいニッセイ同和損害保険との合併契約を締結しており、2027年4月1日に合併して「三井住友海上あいおい損害保険」となる予定です(三井住友海上 合併に関するお知らせ)。今後の年収にも関わる論点のため、後半で詳しく扱います。
有価証券報告書の815万円は三井住友海上単体の従業員が対象で、賞与と基準外賃金(残業代など)を含みます。連結の約2万3千名には海外現地法人の社員も含まれ、そちらは各国の給与水準で決まります。求人票の年収と比べるときは、どの範囲の数字なのかを先に確認しておくと判断を誤りません。
三井住友海上火災保険の年代別の年収目安


有価証券報告書には年代別の年収は記載されていません。年代ごとの数字は、口コミサイトの集計から読み取るしかなく、母数の偏りに注意が必要です。
以下はキャリコネに投稿された年収データの集計です。投稿者の平均年齢は28.6歳、正社員210人の回答で、全体の平均は541万円となっています(キャリコネ 三井住友海上火災保険)。
| 年代 | 口コミ集計の平均年収 | 位置づけ |
|---|---|---|
| 20代 | 437万円 | 入社後数年の基本給と賞与が中心 |
| 30代 | 708万円 | 昇格と評価による差が出始める |
| 40代 | 1,005万円 | 管理職への登用で年収が大きく伸びる |
| 50代 | 1,059万円 | 年収のピークを迎える層 |
口コミ集計では、40代で1,005万円と、1,000万円の大台を超える。
20代・30代の年収
20代の口コミ平均は437万円です。国内の給与所得者の平均478万円をやや下回りますが、これは投稿者に事務職やカスタマーサポート職が含まれ、勤続の浅い層が多いことが影響していると考えられます。
30代に入ると708万円まで上がります。20代から30代の間で約270万円伸びており、年代別で最も上昇幅が大きいのは20代から30代への移行期。
営業職だけを切り出すと、キャリコネ集計の20代は450万円、30代は782万円です。30代で営業職が全体平均を上回るのは、成果と昇格が年収に反映されやすいためと考えられます。
40代・50代の年収
40代は1,005万円、50代は1,059万円と、40代以降は伸びが緩やかになります。40代から50代の差はわずか54万円で、昇給の勢いは落ち着く傾向です。
ここで差を決めるのは管理職への登用です。キャリコネの世代別最高年収は30代で1,489万円、40代で1,562万円と記載があり、同じ年代でも最高額と平均額で500万円以上の開きがある。
有価証券報告書の平均年齢は42.2歳で、40代前半に当たります。全社平均の815万円が口コミの40代平均を下回るのは、20代・30代を含む全年代の平均だからです。口コミ集計の40代は管理職を含む層で、全社の分布とは一致しません。
額面年収と手取りの差
ここまでの金額はすべて額面です。実際に口座に入るのは、社会保険料と所得税・住民税を引いた手取りになります。
目安として、年収800万円なら手取りは610万円から630万円程度、年収1,000万円なら手取りは750万円前後です。扶養家族や各種控除によって前後するため、あくまで概算として考えてください。
三井住友海上の平均年間給与には基準外賃金(残業代など)が含まれます。月々の手取りは、基本給に加えて残業代の有無でも大きく変わる点を押さえておきましょう。
キャリコネの年代別平均は、投稿者の年齢や職種の偏りを受けます。転職で年収を比較するときは、この表を目安として使いながら、オファー面談で基本給と賞与、基準外賃金の内訳を必ず確認してください。額面が同じでも、内訳によって手取りと翌年以降の伸び方が変わります。
三井住友海上火災保険の職種別・制度別の年収の違い


職種による年収の差は大きく、キャリコネの集計では広報・企画・マーケティング職が803万円、営業職が569万円、事務職が451万円、カスタマーサポート職が383万円です(キャリコネ 三井住友海上火災保険)。
最高と最低で420万円の差があります。全社平均815万円だけを見て自分の年収を想定すると、職種によっては実態と大きくずれます。
職種別の年収傾向
| 職種 | 口コミ集計の平均年収 |
|---|---|
| 広報・企画・マーケティング | 803万円 |
| 技術(ソフトウェア関連) | 789万円 |
| 人事・総務・法務 | 574万円 |
| 営業 | 569万円 |
| 金融専門職 | 469万円 |
| 事務(財務・会計・経理) | 451万円 |
| カスタマーサポート | 383万円 |
企画系や技術系の職種が上位に来る一方、営業職は569万円と平均を下回ります。ただし営業職の30代は782万円、40代は1,242万円と、年代が上がると大きく伸びる職種でもあります。
職種ごとの回答数は少なく、数字には偏りがあります。職種間の序列をそのまま実力の差と読むのではなく、母数の小ささを前提に目安として扱う。
スキル型人事制度とコース区分の廃止
三井住友海上は2025年4月から「スキル型人事制度」を本格的に始動しました。従来の「給与ランク・ゾーン」方式は複数年単位で昇給する階段式で、年功的な運営が実力に応じた処遇の制約になっていたと有価証券報告書に記載されています(三井住友海上 有価証券報告書 第109期)。
新制度では、人事考課の結果が毎年の処遇に反映される「メリットインクリース」方式に変わりました。考課は約800種類のスキルから、一人ひとりに求められる7〜8個が職務に応じて設定される運営です。
同じく2025年度から、総合社員の呼称がプロフェッショナル社員へ変わり、全国転勤型のグローバルと地域限定型のエリアというコース区分も廃止されました。転居転勤の可否は、ライフイベントに応じて変更できる。
従来は転居転勤を前提にしたコースの給与水準が相対的に高く設定されていました。転居可・ワイドのプロフェッショナル社員の転居転勤加算給は、役割給の5%水準から10%水準へ引き上げられています。
男女の賃金差の実態
有価証券報告書には、男女の賃金差異も開示されています。2025年度の正規雇用労働者では、男性の賃金に対する女性の賃金の割合が57.0%でした(前年度は55.7%)。
| 年代 | 男性の賃金に対する女性の賃金の割合 |
|---|---|
| 20代 | 86.4% |
| 30代 | 61.1% |
| 40代 | 51.1% |
| 全年代 | 57.0% |
給与基準上、同じ社員区分・コース区分・ジョブグレードでの男女差はなく、在籍年数などによる差が若干生じる程度と説明されています。差の主因は、管理職に占める女性の割合が低いこと、そして転居転勤を前提に賃金水準が高いコースの男性比率が高いことです。
女性管理職比率は2026年4月時点で26.3%で、グループのKPIとして2030年度末に30%以上を目標にしています。20代の差が最も小さいのは、採用段階での男女人数差が縮んだ影響。
全社平均815万円は、男女や年代、コースの構成比で大きく動く数字です。20代では差が小さくても、30代以降は昇格のタイミングで差が開きます。自分と近い属性の層で比べることが、実態に近い年収を見積もる近道になります。



スキル型人事制度は、毎年の評価がそのまま処遇に反映される仕組みです。年功で自動的に上がるのを期待していると、入社後にイメージが違ったと感じるかもしれません。評価されるスキルが何かを、面接の段階で確認しておくとよいですよ。
三井住友海上火災保険の年収を損保大手3社と比較


損害保険の大手で並べると、三井住友海上の815万円は東京海上日動の905万円に次ぐ2位です。いずれも有価証券報告書を提出しており、同じ基準の数字で比較できます。
ここでは東京海上日動火災保険、あいおいニッセイ同和損害保険、損害保険ジャパンの3社と、2026年3月期の数字を並べます。
| 企業名 | 平均年収 | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 従業員数 |
|---|---|---|---|---|
| 東京海上日動火災保険 | 905万円 | 42.6歳 | 13.1年 | 16,064名 |
| 三井住友海上火災保険 | 815万円 | 42.2歳 | 14.8年 | 12,731名 |
| あいおいニッセイ同和損害保険 | 758万円 | 44.6歳 | 16.4年 | 12,515名 |
| 損害保険ジャパン | 741万円 | 45.6歳 | 16.7年 | 20,086名 |
出典はIR BANK 東京海上日動火災保険、IR BANK あいおいニッセイ同和損害保険、IR BANK 損害保険ジャパン、三井住友海上 有価証券報告書 第109期です。東京海上日動とは90万円、損害保険ジャパンとは74万円の差があります。
2年前の2024年3月期と比べると、各社とも年収が上がっています。
- 東京海上日動 855万円から905万円(+50万円)
- 三井住友海上 768万円から815万円(+47万円)
- あいおいニッセイ同和 660万円から758万円(+98万円)
- 損害保険ジャパン 646万円から741万円(+95万円)
順位は変わらないものの、下位2社の上昇幅が大きく、差は縮まっている。2024年3月期に三井住友海上と損害保険ジャパンの差は122万円ありましたが、2026年3月期には74万円まで縮まっています。
東京海上日動火災保険の年収


東京海上日動の平均年収は905万円です(2026年3月期、平均年齢42.6歳、従業員16,064名)。三井住友海上との差は90万円で、4社の中で最も高い水準にあります。
2022年3月期の830万円から4年で75万円上がりました。平均勤続年数は13.1年と三井住友海上の14.8年より短く、年齢構成の違いでは説明できない給与水準の差がある。
あいおいニッセイ同和損害保険の年収


あいおいニッセイ同和損保の平均年収は758万円です(2026年3月期、平均年齢44.6歳、従業員12,515名)。三井住友海上とは57万円の差があります。
2024年3月期の660万円から2年で98万円上がり、4社の中で上昇幅が最大でした。従業員数は三井住友海上とほぼ同じ規模で、2027年4月に両社は合併する予定です。
損害保険ジャパンの年収


損害保険ジャパンの平均年収は741万円です(2026年3月期、平均年齢45.6歳、従業員20,086名)。三井住友海上との差は74万円です。
2025年3月期の668万円から1年で73万円上がっており、直近の伸びが大きい会社です。従業員数は20,086名と4社で最大で、平均年齢と平均勤続年数は最も高くなっています。
平均年収は決算期によって数字が動き、持株会社と事業会社でも金額が異なります。東京海上ホールディングスの数字を東京海上日動と取り違えるといった誤りが、比較記事では起こりがちです。事業会社単体の有価証券報告書を、同じ決算期で並べて確認してください。
三井住友海上火災保険の合併と年収への影響


三井住友海上は2027年4月1日に、あいおいニッセイ同和損害保険と合併する予定です。存続会社は三井住友海上で、新会社の名称は「三井住友海上あいおい損害保険」とされています(三井住友海上 有価証券報告書 第109期)。
合併は株主総会の承認と関係当局の認可等を条件としています。年収を調べている方にとっては、今後の給与水準がどう変わるかが最大の関心事になります。
合併の概要とスケジュール
合併契約書の締結は2026年2月13日です。同社の公式サイトのトップページにも、2027年4月1日に合併して三井住友海上あいおい損保になる旨のお知らせが掲載されています(三井住友海上 合併に関するお知らせ)。
有価証券報告書では、合併の目的を「成長源泉の盤石化とガバナンス強化等による信頼性向上」と説明しています。新たな中核損害保険会社として、「お客さまから最も選ばれる保険・金融グループ」の実現を目指す方針です。
新会社の基本戦略として、保険本来価値の提供、CX(顧客体験)の向上、社会課題の解決という3つの領域に6つの戦略を掲げています。給与制度の統合方針は、この戦略の中には示されていません。
両社の年収水準から見る統合後の姿
三井住友海上の平均年収は815万円、あいおいニッセイ同和は758万円で、57万円の差があります。単純に従業員数で加重平均すると、約787万円になります。
この数字は当編集部が両社の有価証券報告書の値から算出した試算で、新会社の給与水準を示すものではありません。統合後の制度設計によって、実際の水準は上にも下にも動き得る。
三井住友海上は2025年に人事制度を刷新したばかりで、スキル型人事制度とメリットインクリース方式を導入済みです。あいおいニッセイ同和側の制度との統合がどう進むかが、今後の焦点になります。
在籍者・転職検討者が確認すべき点
現在在籍している方は、統合後の等級制度と評価制度の発表を待つことになります。給与の決まり方が変わる可能性があるため、会社からの正式な通知を軸に判断してください。
転職を考える方にとっては、合併前後で求人の内容や募集職種が変わる可能性があります。提示年収を確認するときは、どの会社の制度が適用されるのかを面接で確認しておくことが重要です。
- 合併後の等級制度と評価制度がどちらを基準にするか
- 転居転勤の有無による加算給が引き継がれるか
- 賞与の水準と支給の仕組みが統一されるか
この3点は、年収の内訳に直接影響する論点です。現時点で公表資料から確認できない部分は、面談やオファーの場で個別に確認する姿勢が求められます。
合併や制度統合の前後は、給与テーブルが見直されるタイミングです。在籍中の方は社内の公式発表を、転職検討中の方は求人票の更新日と提示条件を確認してください。有価証券報告書は毎年6月に更新されるため、合併後の平均年収は2028年3月期以降の報告書で確かめられます。



合併は不安材料に見えますが、同時に新しいポジションが生まれるタイミングでもあります。制度が決まる前に情報を集めて、自分にとって有利な選択肢を比べておくのがおすすめですよ。
三井住友海上火災保険の年収に関する口コミ・評判


口コミサイトの集計では、三井住友海上の平均年収は541万円です。キャリコネに投稿された正社員210人の回答で、回答者の平均年齢は28.6歳、年収の範囲は96万円から2,120万円まで広がっています(キャリコネ 三井住友海上火災保険)。
有価証券報告書の815万円との差は274万円です。どちらが正しいというより、母数の性質が違う数字として読み分ける必要があります。
口コミ平均と有報平均の差が生まれる理由
最大の理由は、回答者の年齢構成です。口コミ回答者の平均年齢は28.6歳で、有価証券報告書の平均年齢42.2歳より13.6歳若く、年収が低い20代の回答が多く含まれている。
職種の構成にも違いがあります。口コミには事務職、カスタマーサポート職、金融専門職など平均を下回る職種の回答が含まれ、全社員の分布とは一致しません。
さらに有価証券報告書の数字には賞与と基準外賃金が含まれます。口コミでは基本給に近い金額だけを書く人もおり、定義の違いが差を広げています。
残業時間と有休消化
キャリコネの集計では、月の残業時間は平均30.9時間、休日出勤は月0.2日、有給休暇の消化率は52%です。年収の背景にある働き方も、口コミでは読み取れます。
一方、有価証券報告書では「定時退社を前提とした働き方への変革」を2024年4月に経営目標として掲げたと記載されています。プロフェッショナル社員の1日あたりの平均PC操作時間は、2020年度の10時間6分から2025年度は9時間29分へ、37分短くなりました。
働き方改革の進展は、年収の水準とも無関係ではない。基準外賃金が平均年間給与に含まれる以上、残業が減れば年収の押し上げ要因も小さくなります。
給与明細の例
キャリコネには個別の給与明細も1件掲載されています。2022年度投稿の金融系・27歳女性の例で、月給24万円、定期賞与は2回合計で120万円、年収は408万円です。
1件だけのデータであり、全体を代表するものではありません。ただし賞与が年2回支給される構造や、20代の年収帯の目安をつかむ材料にはなります。
キャリコネの最新の口コミ投稿日は2025年12月で、職種別の数字には回答が数件しかないものもあります。口コミは実感値として有用ですが、金額の判断は有価証券報告書の全社平均と組み合わせて行うと、偏りを避けられます。
三井住友海上火災保険で年収を上げる方法


三井住友海上で年収を上げる道は3つあります。社内でスキル評価を積み上げて昇格する、公募異動で希望の職務に移る、他社へ転職するという選択肢です。
2025年の人事制度刷新で、年功に頼らず評価が毎年の処遇に反映される仕組みへ変わりました。まず社内の仕組みを理解することが出発点になります。
社内での昇格とスキル評価
新しい人事制度では、約800種類のスキルから職務に応じて7〜8個の評価項目が設定されます。階段式の昇給から毎年の評価反映へ変わったため、評価の積み重ねがそのまま次の年の処遇に響く。
人財育成や評価面談などのマネジメント業務を担う「アシスタントマネージャー」も新設されました。早い段階でマネジメント業務を経験できる可能性があります。
口コミ集計で30代の最高年収が1,489万円、40代が1,562万円であることを踏まえると、役職に就けるかどうかが年収を大きく左右します。評価項目を把握し、数値で示せる実績を作ることが昇格の条件です。
公募異動と職務の選択
2026年4月の定例異動は「自らキャリアを描き掴み取る」をテーマに、公募応募者数を増やす方針で実施されました(三井住友海上 有価証券報告書 第109期)。希望する職務に自分から手を挙げられる機会が広がっています。
コース区分の廃止で、転居転勤の可否もライフイベントに応じて変更できるようになりました。勤務地の制約が年収の上限を決める構造は、緩和の方向に進んでいる。
営業職の平均569万円に対し、企画系は803万円と差があります。公募制度を使って職種を変えることは、年収の天井を動かす有効な手段です。
転職によるキャリアアップ
社内の昇格や異動が見通せない場合、転職が選択肢になります。東京海上日動の905万円は三井住友海上を90万円上回り、損保大手の中でも最上位の水準です。
ただし全社平均の差がそのまま提示年収に反映されるとは限りません。同職種・同年代で比較したうえで、基本給、賞与、基準外賃金の内訳まで確認する必要があります。
損害保険の経験は、損保大手のほか、保険代理店、再保険、保険関連のコンサルティングなどでも評価されます。在籍中に市場価値を測っておくと、社内に残るか外に出るかの判断材料が増える。
提示年収の相場を知るには、同業界の求人を幅広く扱う転職エージェントの利用が早道です。非公開求人を含めて現在の想定年収レンジを確認してから、次の動きを決める順番が合理的です。
転職を決めていなくても、エージェントに職務経歴を見てもらえば想定年収のレンジがわかります。社内の昇格ペースと外部の提示額を同じ物差しで比べられるようになり、合併前後の判断材料も増えます。



社内で上がる道も、外に出る道も、どちらも選べる状態を作っておくのが強いです。まず今の自分の市場価値を一度確かめておくと、合併後の制度が見えてきたときにも落ち着いて判断できますよ。
三井住友海上火災保険の年収に関するよくある質問
三井住友海上の年収について、検索されることの多い疑問をまとめます。数字はいずれも公開資料をもとにしています。
三井住友海上は非上場なのに平均年収がわかるのはなぜですか
三井住友海上の株式は上場していませんが、金融商品取引法に基づく有価証券報告書を提出しています。従業員の状況の欄に、平均年齢、平均勤続年数、平均年間給与が記載されます(三井住友海上 有価証券報告書 第109期)。
2026年3月期は平均年間給与が8,148,828円で、前期比0.3%の増加でした。親会社のMS&ADインシュアランスグループホールディングスは上場会社ですが、その報告書の平均年収は持株会社の従業員のものです。
三井住友海上の年収を調べる場合は、必ず三井住友海上火災保険名義の有価証券報告書を確認してください。
三井住友海上の年収は東京海上日動より低いですか
2026年3月期の平均年収は、東京海上日動が905万円、三井住友海上が815万円で、90万円の差があります(IR BANK 東京海上日動火災保険)。全社平均では東京海上日動が上回っています。
ただし両社とも直近2年で年収を伸ばしており、差は小さくなる方向にあります。2024年3月期は855万円と768万円で87万円差だったため、差はほぼ横ばいです。
個人の年収は職種や役職で決まるため、同じ職種・同じ年代で比べて判断してください。
合併後に年収は下がりますか
2027年4月の合併後の給与制度は、現時点で公表資料から確認できません。両社の平均年収の差は57万円ありますが、新会社の制度設計は未確定です。
三井住友海上は2025年にスキル型人事制度を導入したばかりで、統合後の制度がどちらの枠組みを基準にするかは今後の発表次第です。在籍中の方は社内の公式通知で、転職検討中の方は面談で、適用される制度を確認してください。
確認できるのは公表済みの事実までで、下がるか上がるかを断定できる材料はありません。
三井住友海上の決算期は3月で、有価証券報告書は毎年6月に提出されます。最新の平均年収を確認するなら、EDINETで会社名を検索して従業員の状況を見るのが最も確実です。転職サイトの数字は更新が遅れていることがあります。
まとめ
三井住友海上火災保険の平均年収は815万円です(三井住友海上 有価証券報告書 第109期、2026年3月期、平均年齢42.2歳、平均勤続年数14.8年)。国内の正社員平均545万円のおよそ1.5倍にあたります。
ただし全社平均と個別の実態には差があります。口コミ集計では職種によって383万円から803万円まで開きがあり、年代でも20代437万円、40代1,005万円と大きく変わります。
損保大手と並べると、東京海上日動905万円、あいおいニッセイ同和758万円、損害保険ジャパン741万円で、三井住友海上は2位です。直近2年で各社が年収を伸ばし、差は縮まっています。
2025年には人事制度が刷新され、スキル評価が毎年の処遇に反映される仕組みになりました。2027年4月にはあいおいニッセイ同和との合併を控え、統合後の給与制度は今後の発表待ちの状況です。
年収を上げる道は、社内での昇格、公募異動、他社への転職の3つです。転職を検討する場合は、全社平均ではなく同職種同士で比較し、内訳まで確認してください。
出典・参考情報
- 国税庁 令和6年分 民間給与実態統計調査
- 三井住友海上 有価証券報告書 第109期
- 三井住友海上 有価証券報告書 第108期
- 三井住友海上 合併に関するお知らせ
- IR BANK 三井住友海上火災保険 平均年収の推移
- IR BANK 東京海上日動火災保険
- IR BANK あいおいニッセイ同和損害保険
- IR BANK 損害保険ジャパン
- キャリコネ 三井住友海上火災保険
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FOCUS AGENT:東田 尚起


株式会社リクルートにてHR領域に従事。
求人広告営業(indeed/リクナビnext)をメインに、転職エージェントとしても従事。
自ら立ち上げた就職系メディアの事業売却を経験し、転職支援と日系企業を中心に複数社のRPO業務も担う。









