- しまむらの平均年収は722万円で、前期の707万円から15万円増えています。
- 国内の給与所得者の平均給与478万円の約1.5倍にあたる水準です。
- 全従業員の平均は484.2万円で、正社員とは約220万円の差があります。
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株式会社CAREER FOCUS/東田尚起しまむらは「安い服の会社」という印象が強いので、年収も低めに想像されがちです。ところが有価証券報告書の数字を見ると、国内平均を大きく上回っています。ただし対象が正社員だけなので、パートを含めた実態とあわせて読むのがおすすめですよ。
しまむらの平均年収は722万円|有価証券報告書の最新データ


しまむらの直近の平均年収は722万円です(2026年2月期 有価証券報告書、平均年齢43.4歳、平均勤続年数17年、従業員2,914人)。国内の給与所得者の平均給与478万円(国税庁 令和6年分 民間給与実態統計調査)と比べて、約1.5倍の水準です。
有価証券報告書の平均年間給与は、賞与と基準外賃金を含み、出向者を除いた就業人員の平均。しまむら単体の正社員が対象で、臨時雇用者(パート・アルバイト)は含まれません。
同じ期の臨時雇用者は年間平均で13,062人(正社員換算)にのぼります。正社員2,914人の4倍超を占めるため、平均年収722万円はしまむらで働く人の一部の数字だと押さえておく必要があります。
まず6年分の推移から、この722万円がどの位置にある数字なのかを確認します。
直近6年の平均年収推移
しまむらの平均年収は、2020年2月期の599万円から2026年2月期の722万円まで、6年間で123万円増えました。途中で下がったのは2022年2月期の1回だけで、ほぼ一貫して右肩上がりです。
| 決算期 | 平均年収 | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 従業員数(単体) |
|---|---|---|---|---|
| 2020年2月期 | 599万円 | 41.1歳 | 15.0年 | 2,680人 |
| 2021年2月期 | 656万円 | 42.4歳 | 16.0年 | 2,678人 |
| 2022年2月期 | 646万円 | 42.8歳 | 16.0年 | 2,694人 |
| 2023年2月期 | 677万円 | 43.2歳 | 16.0年 | 2,714人 |
| 2024年2月期 | 689万円 | 43.4歳 | 17.0年 | 2,737人 |
| 2025年2月期 | 707万円 | 43.4歳 | 17.0年 | 2,802人 |
| 2026年2月期 | 722万円 | 43.4歳 | 17.0年 | 2,914人 |
出典はthe-shashi しまむら(8227)従業員の推移(有価証券報告書の記載値を集計)です。
平均年齢は2024年2月期以降43.4歳で変わっていません。それでも年収は2年で33万円上がっており、年齢構成の変化ではなく、昇給や賞与の積み上げが平均を押し上げていると読み取れます。
平均年収が前年から15万円上がった背景
2026年2月期の平均年収は前期から15万円(約2.1%)の増加でした。同じ期の売上高は7,000億3,400万円、純利益は444億6,000万円で、業績は好調を維持しています(j-lic しまむら 財務情報)。
賃上げの流れも続いています。2023年4月には正社員の賃金を6.5%、パート社員を5.2%引き上げており、前年の5.6%・4.6%からさらに引き上げ幅を広げました(WWD JAPAN しまむら 賃上げ報道)。
従業員数は単体で112人増えています。新しい社員が増える局面では平均勤続年数が下がりやすいのですが、勤続年数は17年を維持したため、平均年収は上昇しました。
つまり15万円の増加は、賃上げと業績連動の賞与が、人員増による押し下げを上回った結果と見るのが妥当です。
しまむらの企業情報と事業モデル


しまむらは、さいたま市大宮区に本社を置く東証プライム上場(証券コード8227)の衣料品チェーンです。衣料品を主としたソフトグッズのチェーンストアを展開し、連結子会社は台湾の思夢樂股份有限公司の1社です。
2026年2月期末の店舗数は2,278店です。ファッションセンターしまむらが1,423店、アベイルが323店、バースデイが343店、シャンブルが125店、ディバロが19店、台湾の思夢樂が45店という内訳です(しまむら 有価証券報告書)。
国内の従業員は、しまむら1,936人、アベイル407人、バースデイ391人、シャンブル151人、ディバロ29人の合計2,914人です。臨時雇用者が13,062人いるため、店舗数に比べて正社員の数は少なく、パート社員が店舗運営を支える構造になっています。
2025年4月16日には定年年齢を満60歳から満65歳に引き上げました。平均勤続年数が17年と長い会社で、長く働ける環境を整えたことは、今後の平均年収にも影響します。
有価証券報告書の722万円は、しまむら単体の正社員が対象です。連結の3,393人には台湾の思夢樂479人も含まれますが、平均年収の算出には入っていません。求人票の提示年収と比べるときは、どの範囲の数字なのかを先に確認しておくと、判断を誤りません。
しまむらの年代別の年収目安


有価証券報告書には、年代別の年収は記載されていません。そのため、しまむらの年代別の年収は公表データから正確に示すことができません。
ここでは、公開されている数字を年代ごとに並べ、読み方を整理します。口コミ由来の数字は投稿者が少なく、あくまで参考値です。
| 年代 | 公開されている数字 | 読み方 |
|---|---|---|
| 20代 | 総合職の初任給は月30万円、販売職は24万600円(WWD JAPAN)。口コミ平均は386万円(キャリコネ、投稿は少数) | 初任給の水準は高めで、口コミの金額は契約社員や短期在籍者を含む点に注意 |
| 30代 | 口コミ平均は343万円(キャリコネ、投稿は少数) | サンプルが少なく、傾向を読むには不十分 |
| 40代以降 | 全社平均の722万円(平均年齢43.4歳、勤続17年) | 平均年齢が40代前半のため、この年代が平均値の中心 |
出典はWWD JAPAN しまむら 給与分析、キャリコネ しまむら、しまむら 有価証券報告書です。
平均年齢43.4歳で722万円という数字は、40代前半の正社員の水準にほぼ重なります。20代や30代の若手が722万円に届かないことは確実で、勤続を重ねるほど年収が上がる設計であるのは確かです。
20代・30代の年収
20代の年収を考える材料は初任給です。WWD JAPANの分析では、大卒の総合職は月30万円、販売職は月24万600円とされています。2023年4月入社の大卒は月27万3,000円で、2万7,000円上がった計算です(WWD JAPAN しまむら 賃上げ報道)。
月給を12か月で単純に換算すると、総合職は360万円、販売職は約289万円です。賞与は別に加わるため、実際の年収はこれより高くなります。
30代は昇格のタイミングで差がつく年代です。口コミの平均は343万円ですが、投稿者が少ないうえに契約社員なども含まれています。正社員の公式な30代データは非公開ため、この数字をそのまま正社員の相場と受け取らないでください。
40代・50代の年収
40代以降は、平均年収722万円が目安になります。しまむらの平均年齢は43.4歳、平均勤続年数は17年で、ちょうど40代前半の勤続17年前後の社員が平均の中心にいます。
50代については、2025年4月に定年が65歳へ引き上げられたため、定年延長で長く勤める社員が増えると、平均年収の押し上げ要因になります。
ただし、昇進して店長や管理職になった社員と、販売職を続けた社員では差が開きます。役職別の年収は公表されていないため、断定できるのは平均値までです。
額面年収と手取りの差
ここまでの金額はすべて額面です。実際に受け取る金額は、社会保険料と所得税・住民税が引かれた手取りになります。
目安として、年収500万円なら手取りは400万円前後、年収700万円なら手取りは540万円前後です。額面が上がるほど税負担が重くなるため、手取りの伸びは額面より緩やかになります。
平均の722万円で考えると、手取りは月の支給と賞与を合わせて年間560万円前後になります。住宅手当などの条件で変わるため、あくまで概算として使ってください。
初任給は月給の金額で、年収には賞与や手当が加わります。逆に、月給×12だけで年収を見積もると実態より低く出ます。求人を比較するときは、月給、賞与の回数、手当の有無を分けて確認すると、他社との比較がしやすくなります。
しまむらの職種別・雇用形態別の年収の違い


しまむらの年収は、職種より雇用形態による差のほうが圧倒的に大きい会社です。有価証券報告書の正社員の平均は707万円(2025年2月期)ですが、パートを含めた全従業員の平均は484.2万円と計算されています(WWD JAPAN しまむら 給与分析)。
その差は222.8万円です。正社員の年収を調べる読者も、パートとして働きたい読者も、どの数字を見ているのかを区別する必要があります。
職種別の公式データは公表されていません。口コミでは営業が492万円、店舗スタッフ・バイヤーが388万円ですが、投稿者はごくわずかです(キャリコネ しまむら)。
正社員と全従業員の差
WWD JAPANの試算では、2025年2月期の国内の働き手は、正社員2,802人、パート社員(8時間換算)12,551人、合計15,353人です。パート社員が全体の約8割を占めています。
全従業員の平均給与は484.2万円で、2022年と比べて13.7%増えています。同じ期間に正社員は9.5%増、パート社員は15.4%増で、パート社員の賃上げ率のほうが正社員を上回ったことがわかります。
| 区分 | 平均年収 | 2022年比 | 人数(2025年2月期) |
|---|---|---|---|
| 正社員 | 707.0万円 | +9.5% | 2,802人 |
| 全従業員 | 484.2万円 | +13.7% | 15,353人(8時間換算) |
| パート(8時間換算) | 434.4万円 | +15.4% | 12,551人 |
出典はWWD JAPAN しまむら 給与分析です。パートの金額は8時間勤務に換算した試算値で、実際の個人の年収とは異なります。
店舗勤務・営業・バイヤーの年収傾向
正社員の職種は、店舗で接客や運営を担う販売職と、店舗を回って指導する営業、商品を仕入れるバイヤーなどに分かれます。口コミでは営業が492万円、店舗スタッフ・バイヤーが388万円です(キャリコネ しまむら)。
ただし投稿者は正社員16人で、平均年齢も27歳と若いため、全社平均の722万円とは対象がまるで違います。若手の投稿が中心で、40代以降は投稿がないので、数字の差から職種の優劣を断定することはできません。
確実にいえるのは、販売職と総合職で初任給に月5万9,400円の差があることです。入社時点から、職種によってスタートが分かれています。
店長・管理職の年収
店長や管理職の年収は公開されていません。一部の解説記事では700万円から1,000万円超と書かれていますが、算出の根拠は示されていません。
確かなのは、正社員全体の平均が707万円(2025年2月期)という点です。この平均には店長や管理職も含まれているため、店長・管理職の年収は、少なくとも平均付近かそれ以上に位置すると考えるのが自然です。
パート社員から正社員、店長へと上がる道があると紹介する記事もあります。しかし、その比率を示す公式データは確認できませんでした。
平均年収だけを見て応募すると、販売職の想定年収との差に戸惑うことがあります。応募前に、募集職種の月給、賞与の回数、昇給の仕組み、店長までの標準的なキャリアを確認してください。面接で聞きづらければ、エージェント経由で確認する方法もあります。



しまむらは正社員とパートの賃金差がはっきりしている会社です。パートで入って正社員を目指すのか、最初から総合職で入るのかによって、年収の見通しがまったく変わります。入口をどこにするかが、最初の分かれ道ですね。
しまむらの年収をユニクロ・ワークマン・西松屋と比較
しまむらの年収は、衣料・ファッション小売の企業と並べると、位置づけがはっきりします。ここでは、ファーストリテイリング(ユニクロ)、ワークマン、西松屋チェーンの3社と比べます。
いずれも有価証券報告書を提出している上場企業で、同じ基準の数字で並べられます。ただし決算期はそれぞれ異なります。
| 企業名 | 平均年収 | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 決算期 |
|---|---|---|---|---|
| ファーストリテイリング | 1,251万円 | 38.0歳 | 5.0年 | 2025年8月期 |
| ワークマン | 805万円 | 37.0歳 | 11.6年 | 2026年3月期 |
| しまむら | 722万円 | 43.4歳 | 17.0年 | 2026年2月期 |
| 西松屋チェーン | 681万円 | 41.2歳 | 14.8年 | 2026年2月期 |
出典はthe-shashi ファーストリテイリング、the-shashi ワークマン、the-shashi しまむら(8227)従業員の推移、the-shashi 西松屋チェーンです。
しまむらは4社のうち3番目です。最も高いファーストリテイリングとは529万円の差があり、最も近い西松屋チェーンとは41万円の差です。
ファーストリテイリング(ユニクロ)の年収


ファーストリテイリングの平均年収は1,251万円です(2025年8月期、平均年齢38.0歳、平均勤続年数5.0年)。しまむらの約1.7倍にあたります。
ただしこの数字は、持株会社である本社の従業員だけが対象です。連結で約6万人の従業員がいるのに対し、本社の人数は限られます。平均勤続年数は5年と短く、本社の高年収人材が中心になっているため、国内のユニクロ店舗の実態とは分けて見る必要があります。
WWD JAPANの試算では、国内ユニクロの平均給与は485.0万円(2024年8月期)で、しまむらの全従業員平均484.2万円(2025年2月期)とほぼ同じ水準です。店舗中心の実態で比べると、両社に大きな差はありません。
ワークマンの年収


ワークマンの平均年収は805万円です(2026年3月期、平均年齢37.0歳、平均勤続年数11.6年)。しまむらとの差は83万円で、4社のなかではしまむらに最も近い上位企業です。
伸び方にも特徴があります。2020年3月期の695万円から6年間で110万円増えました。しまむらの同じ6年間の伸び123万円は、これを上回っています(the-shashi ワークマン)。
ワークマンは直営の従業員が440人と少なく、本部機能の人材が中心の単体数字です。しまむらは2,914人と、約6.6倍の従業員を抱えることは、比較するうえで見落とせない点です。
西松屋チェーンの年収


西松屋チェーンの平均年収は681万円です(2026年2月期、平均年齢41.2歳、平均勤続年数14.8年)。しまむらより41万円低い水準です。
子供服・ベビー用品の専門チェーンで、しまむら傘下のバースデイとは事業領域が重なります。2020年2月期の586万円から95万円増えており、しまむらの伸び123万円のほうが大きくなっています(the-shashi 西松屋チェーン)。
平均年齢が2歳ほど低いにもかかわらず差が出ている点は、勤続年数17年のしまむらが、長期勤続で昇給を積み上げやすいことを示唆しています。
企業間の年収比較では、決算期が異なると物価や賃上げの影響が混ざります。さらに、持株会社の本社社員だけの数字や、店舗を含む単体の数字など、対象範囲も会社ごとに違います。比較表は大まかな位置づけをつかむ目安として使い、応募先を決める段階では求人票の想定年収で確認してください。
しまむらの年収に関する口コミ・評判
有価証券報告書の722万円と、口コミサイトの金額には大きな開きがあります。どちらも事実ですが、対象が違うため、両方を並べて読む必要があります。
口コミ全体の評価は高めです。就活会議では、社員・元社員の「年収・評価」が4.1、学生の評価が3.5となっています(就活会議 しまむら)。回答は社員・元社員が1,746件です。
有価証券報告書と口コミの数字のギャップ
キャリコネに投稿された正社員16人の平均年収は409.1万円で、投稿者の年収は164万円から840万円まで幅があります(キャリコネ しまむら)。有価証券報告書の722万円とは313万円の差です。
差が出る主な理由は、対象の違いです。有価証券報告書は平均年齢43.4歳、勤続17年の正社員が対象ですが、口コミの投稿者は平均年齢27歳です。若手や短期在籍者の投稿が中心ため、金額が低く出るのは自然です。
したがって、口コミの409万円を「しまむらの正社員の年収」と受け取るのは誤解のもとです。若手の年収の目安として、参考程度に見るのが適切です。
賞与と昇給に関する声
賞与については、年2回に加えて決算賞与があるという声があります。キャリコネには、販売系の契約社員(30代女性、中途入社)の年収277万円という事例が載っています。
内訳は月給20万円、定期賞与が年2回で計32万円、決算賞与が5万円で、賞与の合計は37万円です。基本給のみの月給でも年間277万円に届くが、雇用形態を問わず賞与が出る会社だとわかる例です(キャリコネ しまむら)。
昇給については、2023年4月に正社員が6.5%、パート社員が5.2%引き上げられました。人件費は2023年2月期に前年比5.8%増え、売上高に占める人件費率は12.8%と、前年からの上昇は0.1ポイントにとどまっています(WWD JAPAN しまむら 賃上げ報道)。
売上に対する人件費率を抑えながら賃上げを続けている点は、ローコスト運営を強みとする、しまむららしい特徴です。
口コミの年収を読むときは、金額だけでなく、投稿者の年代、雇用形態、在籍期間、投稿年度を確認してください。属性が違うと、同じ会社でも数字は大きく変わります。公式の数字と口コミの数字を併用し、どちらも正社員か契約社員かなど、対象をそろえて比べると納得感が高まります。



口コミの金額は、投稿者の年齢や雇用形態で大きく変わります。公式の722万円と口コミの数字が食い違うのは不思議ではありません。自分と同じ立場の人の声を探して、参考値として使い分けるのが賢い読み方ですよ。
しまむらで年収を上げる方法


しまむらで年収を上げる道は3つあります。社内で店長・管理職に昇進する、長く勤めて昇給を積み上げる、外部へ転職するという選択です。
社内に残る道では、平均勤続年数17年という数字が示すとおり、長く働く人ほど評価されやすい傾向があります。一方、外へ出る道では、同じ小売業界内にも年収の高い企業があります。
店長・管理職への昇進
社内で年収を大きく動かせるのは、昇進です。店長や管理職になると役割が広がり、年収もそれに応じて上がるのが一般的です。
正社員の平均707万円という数字には、店長や管理職の年収も含まれています。役職別の公開データはないものの、平均を引き上げているのは上位の役職であるため、昇進は平均以上を狙ううえで現実的な手段になります。
昇進のためには、売上や人材育成といった数値で示せる実績が材料になります。店舗の運営成績を数字で語れるように、日々の成果を記録しておくことが有効です。
長期勤続と定年延長
しまむらは2025年4月16日に定年を満60歳から満65歳に引き上げました。60歳以降も正社員として働き続けやすくなり、生涯年収の面では5年分の上積みが見込めます。
平均年収は6年間で123万円増えており、勤続を重ねるほど昇給を積み上げられる環境があります(しまむら 有価証券報告書)。同じ会社で長く働く価値は、数字の面からも確認できます。
ただし、長期勤続が年収に結びつくかは、評価と職種によって変わります。昇格の機会を逃さず、役割を広げていくことが、定年延長の恩恵を最大化する条件です。
転職によるキャリアアップ
社内での昇進が見通せない場合、転職が選択肢になります。ワークマンは805万円、ファーストリテイリングは1,251万円(持株会社の本社)と、同じ小売業界にも高い水準の企業があります。
ただし、全社平均の差がそのまま個人の提示年収に反映されるわけではありません。比較は、同じ職種、同じ経験年数で行う必要があります。
店舗運営やマネジメントの経験は、小売業界だけでなく、飲食や物流、フランチャイズの本部など、現場経験が評価される分野でも通用します。自分の経験が評価される領域を選ぶほうが、年収の維持と上積みの両方を狙えます。
提示年収の相場を知るには、複数社の求人をまとめて見られる転職エージェントの利用が早道です。非公開求人を含めて現在の市場価値を確認してから、社内に残るか外に出るかを決めるのが合理的な順番です。
転職を決めていなくても、エージェントに職務経歴を見てもらえば、現在の想定年収のレンジがわかります。社内の昇進ペースと外部の提示額を同じ物差しで比べられるようになり、どちらを選ぶにしても判断材料が増えます。



店舗運営で身につくマネジメント力は、外から見ると想像以上に評価されます。転職するかどうかは別として、一度自分の経験がいくらで評価されるのかを確かめておくと、社内での交渉にも使えますよ。
しまむらの年収に関するよくある質問
しまむらの年収について、検索されることの多い疑問をまとめます。数字はいずれも公開資料をもとにしています。
しまむらの初任給はいくらですか
WWD JAPANの分析では、大卒の総合職が月30万円、販売職が月24万600円とされています(WWD JAPAN しまむら 給与分析)。総合職と販売職では、月5万9,400円の差があります。
2023年4月入社の大卒は月27万3,000円でした(WWD JAPAN しまむら 賃上げ報道)。そこから総合職は2万7,000円上がっており、初任給は引き上げが続いています。
月給を12か月で単純に換算すると総合職は360万円ですが、賞与は別に支給されるため、実際の初年度の年収はこれより高くなります。
しまむらのパート・アルバイトの年収は
WWD JAPANの試算では、パート社員を8時間勤務に換算した平均年収は434.4万円です(2025年2月期、WWD JAPAN しまむら 給与分析)。2022年と比べて15.4%増えています。
これはフルタイム換算の数字で、実際の年収は勤務時間によって変わります。パート社員の賃金は2023年4月に5.2%引き上げられ、前年の4.6%から引き上げ幅も広がりました(WWD JAPAN しまむら 賃上げ報道)。
臨時雇用者は年間平均13,062人で、正社員の4倍を超える規模です。店舗運営の主力として処遇改善が進んでいることがわかります。
しまむらの平均年収は今後も上がりますか
直近6年の推移は、599万円から722万円へと上昇基調です。下がったのは2022年2月期の1回だけで、賃上げと業績好調が続くかぎり、上昇傾向は続くと見られます。
2026年2月期の売上高は7,000億3,400万円、純利益は444億6,000万円と、大きな規模を維持しています(j-lic しまむら 財務情報)。定年延長で長く働く社員が増えることも、平均値の押し上げ要因です。
一方で、若手の採用が進むと平均年齢や勤続年数が下がり、平均年収を押し下げる要因になります。数字は賃上げと人員構成の両方で動く点に注意してください。
しまむらの決算期は2月で、有価証券報告書は5月に提出されます。2026年2月期の報告書の提出日は2026年5月12日でした。年収を確認するなら、IR情報の有価証券報告書ページや、EDINETで最新版を見るのが最も確実です。転職サイトの数字は更新が遅れていることがあります。
まとめ
しまむらの平均年収は722万円です(2026年2月期 有価証券報告書、平均年齢43.4歳、平均勤続年数17年)。国内の給与所得者の平均給与478万円の約1.5倍にあたる水準で、6年間で123万円増えています。
ただし、この数字は正社員だけが対象です。パートを含めた全従業員の平均は484.2万円で、正社員との差は約220万円ありました。どの数字を見ているのかを区別することが、しまむらの年収を読み解く出発点です。
同業で比べると、ファーストリテイリング1,251万円、ワークマン805万円、西松屋チェーン681万円に対し、しまむらは4社中3番目です。ただし店舗中心の実態では、国内ユニクロの485.0万円とほぼ同水準でした。
口コミの平均409万円は、平均年齢27歳の少数の投稿が中心です。有価証券報告書の数字と直接比べず、若手の目安として参考にとどめてください。
年収を上げる道は、店長・管理職への昇進、定年65歳への延長を生かした長期勤続、外部への転職の3つです。転職を検討する場合は、全社平均ではなく、同じ職種同士で比較してください。
出典・参考情報
- 国税庁 令和6年分 民間給与実態統計調査
- しまむら 有価証券報告書
- the-shashi しまむら(8227)従業員の推移
- WWD JAPAN しまむら 給与分析
- WWD JAPAN しまむら 賃上げ報道
- j-lic しまむら 財務情報
- the-shashi ファーストリテイリング
- the-shashi ワークマン
- the-shashi 西松屋チェーン
- キャリコネ しまむら
- 就活会議 しまむら
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FOCUS AGENT:東田 尚起


株式会社リクルートにてHR領域に従事。
求人広告営業(indeed/リクナビnext)をメインに、転職エージェントとしても従事。
自ら立ち上げた就職系メディアの事業売却を経験し、転職支援と日系企業を中心に複数社のRPO業務も担う。









