高松建設の年収は500万円台?有報897万円との違いと年代別・職種別の実態を解説

高松建設の年収を調べると、「897万円」と「500万円台」という2つの数字が出てきます。897万円は髙松コンストラクショングループの有価証券報告書に載る平均年収で、2026年3月期の平均年齢は48.3歳、平均勤続年数は9.9年です(IR BANK 髙松コンストラクショングループ 平均年収の推移)。

ただし897万円は持株会社の単体従業員100名の平均で、事業会社である高松建設の社員の年収ではありません。高松建設自体は有価証券報告書を提出しないため、公開データは口コミ集計に限られ、平均は514万円(エン カイシャの評判 髙松建設 年収・給与)から558万円(OpenWork 髙松建設)です。

国内の正社員の平均給与は545万円で(国税庁 令和6年分 民間給与実態統計調査)、高松建設の口コミ平均はほぼその水準にあります。この記事では、2つの数字が食い違う理由、年代別・職種別の実態、準大手ゼネコン3社との比較、年収を上げる方法を整理します。

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高松建設の年収は、検索すると出てくる897万円をそのまま信じると判断を誤りやすい会社です。どの会社の、どの年齢層の数字なのかを先に確認しておくと、求人票の提示額との比較がぐっと楽になりますよ。

目次

高松建設の年収は897万円か500万円台か|有価証券報告書と口コミの違い

高松建設の年収を読み解く3つの視点

高松建設の年収として出回る数字は、有価証券報告書に由来する897万円と、口コミ集計に由来する514〜558万円の2系統です。どちらかが誤りということではなく、測っている対象が違います。

この章では、まず有価証券報告書の数字の中身を確認し、そのうえで高松建設の実態に近い数字をどう読むかを整理します。

髙松コンストラクショングループの平均年収推移

有価証券報告書で平均年収を開示しているのは、東証プライム上場の持株会社である髙松コンストラクショングループ(証券コード1762)です。2026年3月期は897万円で、直近5年間は次のように推移しています。

決算期平均年収平均年齢平均勤続年数従業員数(単体)
2022年3月期880万円49.9歳11.5年48名
2023年3月期816万円49.1歳12.6年51名
2024年3月期809万円47.5歳11.7年64名
2025年3月期890万円47.7歳11.1年93名
2026年3月期897万円48.3歳9.9年100名

出典はIR BANK 髙松コンストラクショングループ 平均年収の推移(有価証券報告書の記載値を集計)です。

2022年3月期は前期から112万円増えています。同じ期に従業員が27名から48名へ増え、平均年齢も44.1歳から49.9歳へ5.8歳上がっており、社員の顔ぶれが大きく入れ替わった年だったことが数字に表れています。

その後の2年間は816万円、809万円と下がり、2025年3月期に890万円へ戻りました。従業員100名規模では、数名の入れ替わりでも平均値が動きます。

897万円が高松建設の実態を表さない理由

897万円の対象は、持株会社の単体従業員100名です。グループの連結従業員は5,119名(2026年3月31日)で、単体は連結の約51分の1にすぎません(髙松コンストラクショングループ 会社概要)。

持株会社の社員はグループ運営を担う層が中心で、平均年齢も48.3歳と高めです。現場や営業を担う高松建設の社員とは母集団が別と考えるのが妥当です。

高松建設の従業員数は、求人サイトでは1,001人以上と記載されています(マイナビエージェント 髙松建設)。数字の対象を整理すると次の違いがあります。

  • 有価証券報告書の897万円は、持株会社の単体従業員100名の平均で、平均年齢は48.3歳です
  • 口コミ集計の514〜558万円は、高松建設の社員の自己申告で、回答者の平均年齢は32〜33歳です
  • 求人の提示年収は、中途採用の職種や役職ごとのレンジで、実際の支給額ではありません

この3つは対象も年齢層も異なるため、並べて平均を取ることはできません。高松建設に入社した場合の年収は、口コミと求人の数字から組み立てるのが現実的です。

口コミの数字は、エン カイシャの評判では正社員100人の回答で平均514万円(年収範囲200〜1,230万円、回答者の平均年齢33.1歳、2015年から2026年の投稿)です。OpenWorkでは正社員132人の回答で平均558万円(範囲300〜1,500万円、平均年齢32歳)となっています。

集計時期と母集団が違うため、おおむね500万円台半ばが目安と読むのが無理のない判断です。

高松建設の企業情報と事業内容

高松建設の公式サイト
出典 髙松建設公式サイト

髙松建設は1917年10月創業、大阪市淀川区新北野に本社を置く総合建設会社です。賃貸マンションや商業ビルなど、土地活用の提案を軸にした総合建築工事を主力としています(髙松コンストラクショングループ 髙松建設 会社情報)。

公式サイトでは、CREや耐震診断、土地診断、資産承継の相談といった建築コンサルティングに加え、賃貸マンション、オフィス、工場・物流施設、病院、ホテルなどの建築、不動産の売買・賃貸、運営管理までを案内しています(髙松建設 公式サイト)。

親会社の髙松コンストラクショングループは1965年6月設立、資本金50億円の持株会社です。公式サイトには連結売上3,576億円、営業利益178億円、新卒採用264名と記載されており、青木あすなろ建設や金剛組なども傘下にあります(髙松コンストラクショングループ 公式サイト)。

グループの規模は大きいものの、持株会社の数字がグループ各社の給与水準を示すわけではありません。グループ会社ごとの平均年収は開示されていないのが実情です。

ワンポイントアドバイス
年収の数字は対象会社を確認する

「高松建設 年収」で出てくる897万円は、事業会社ではなく持株会社の単体の数字です。求人票や比較サイトで金額を見かけたら、どの法人の、どの年齢層を対象にした数字かを最初に確認してください。母集団が違う数字同士を比べると、年収の水準を実態より高く、または低く見誤ります。

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