宇部興産(UBE)の平均年収はいくら?年代別・職種別の実態と年収を上げる方法を解説

宇部興産(現在の社名はUBE株式会社)の平均年収は774万円です(IR BANK UBE 平均年収の推移、2026年3月期の有価証券報告書の記載値)。平均年齢は43.4歳、平均勤続年数は15.3年となっています。

国内の給与所得者の平均給与は478万円、正社員に限っても545万円です(国税庁 令和6年分 民間給与実態統計調査)。UBEの水準は正社員平均の約1.4倍にあたります。

ただし774万円は単体の従業員だけを対象にした全社平均です。同じ化学メーカーでも東ソーは828万円、住友化学は958万円と上があり、UBEは直近1年で伸びが止まりました。この記事では最新の有価証券報告書の数字を起点に、年代別・職種別の実態、山口県の化学メーカーとの比較、年収を上げる道筋を整理します。

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宇部興産という社名は2022年4月にUBEへ変わっています。検索では旧社名のまま調べる方が多いのですが、年収データはUBEの名前で載っているので、この記事では両方を並べて書いていきますね。

目次

宇部興産(UBE)の平均年収は774万円|有価証券報告書の最新データ

UBEの平均年収の全体像

UBEの直近の平均年収は774万円です(IR BANK UBE 平均年収の推移、2026年3月期、平均年齢43.4歳、平均勤続年数15.3年、単体の従業員2,778名)。出典は有価証券報告書の「従業員の状況」にある平均年間給与です。

この数字は賞与と基準外賃金を含み、提出会社であるUBE単体の従業員だけを対象にした金額です。連結で7,968名いる従業員のうち、単体は約35%にあたる2,778名にとどまります(The社史 UBE 平均年収・従業員数)。海外子会社や機械事業の子会社の社員は含まれません。

まず直近5年の推移から、774万円がどの位置にある数字なのかを確認します。

直近5年の平均年収推移

UBEの平均年収は、2021年3月期の698万円から2026年3月期の774万円まで、5年間で76万円増えています。伸びの大半は2023年3月期の45万円増に集中していて、そこから先は緩やかな上昇です。

決算期平均年収平均年齢平均勤続年数単体従業員数
2021年3月期698万円41.7歳16.0年3,318名
2022年3月期700万円42.4歳16.4年2,058名
2023年3月期745万円42.6歳15.3年2,216名
2024年3月期756万円42.9歳16.0年2,243名
2025年3月期774万円43.1歳15.8年2,693名
2026年3月期774万円43.4歳15.3年2,778名

出典はIR BANK UBE 平均年収の推移(有価証券報告書の記載値を集計)です。

従業員数の動きにも目が向きます。2022年3月期に単体の従業員が3,318名から2,058名へ1,260名減っており、事業再編に伴う社員の転籍が平均年収の数字にも混ざっているとみられます。単体の数字は人員構成の変化で動くため、年ごとの増減をそのまま昇給額と読むのは避けたほうが安全です。

2026年3月期に平均年収が横ばいだった背景

2026年3月期の平均年収は774万円で、前期からの増加はわずか3,676円でした(IR BANK UBE 平均年収の推移)。それまで2年連続で10万円以上伸びていたため、ここで足踏みした形です。

業績の面では、2026年3月期の連結売上高は4,623億円で前期比5.0%の減収、営業利益は189億円で5.0%の増益、親会社株主に帰属する当期純利益は239億円でした(UBE 2026年3月期 決算短信)。前期の2025年3月期は純損失48億円の赤字だったため、黒字転換した決算です。

興味深いのは、赤字だった2025年3月期にも平均年収が756万円から774万円へ18万円上がっている点です。純利益の増減と単体の平均年収が連動していないことから、UBEの給与は賞与の業績連動よりも、定期昇給とベースアップで積み上がる色合いが強いと読み取れます。

2026年3月期の横ばいは、単体の従業員が85名増えたことで若い層の比率が高まり、平均を押し下げた影響も考えられます。給与水準そのものが下がったとは言い切れません。

宇部興産からUBEへの社名変更と企業情報

UBEの公式サイト
出典 UBE公式サイト

UBEは1897年に前身の沖ノ山炭鉱が創業し、1942年に宇部興産株式会社として設立された総合化学メーカーです。2022年4月1日に社名を宇部興産からUBE株式会社へ変更しました。東証プライム市場に上場しており、証券コードは4208です(Wikipedia UBE(企業))。

本社は東京都港区芝浦にあり、登記上の本店は山口県宇部市にあります。事業は「化学」と「機械」の2分野で、化学ではナイロン原料のラクタム、合成ゴム、ポリイミド、電池材料などを手がけます。公式サイトによると、ポリイミドフィルムは液晶ディスプレイ向けのCOF用途で世界シェアNo.1、海外売上比率は54%(2024年度)です(UBE公式サイト)。

事業の中身も大きく変わっています。2022年4月に建設資材(セメント)事業をUBE三菱セメントへ移管し、2025年4月にはドイツLANXESS社のウレタンシステムズ事業の取得を完了しました(UBE LANXESSウレタンシステムズ事業の取得完了のお知らせ)。祖業のセメントから距離を置き、機能材料と海外事業へ重心を移している最中です。

  • 創業は1897年、設立は1942年で、東証プライム上場(証券コード4208)
  • 化学と機械の2分野で、売上高は連結4,623億円(2026年3月期)
  • 単体従業員は2,778名で、連結従業員の約35%
  • 2022年4月に社名をUBEへ変更し、建設資材事業をUBE三菱セメントへ移管

つまり平均年収の774万円は、再編を経て身軽になったUBE単体の数字です。過去のセメント事業を含む時代の宇部興産とは、社員構成が異なる点を押さえておきます。

ワンポイントアドバイス
平均年収は単体の数字だと押さえる

有価証券報告書の774万円はUBE単体の従業員が対象です。連結の約8,000名には海外現地法人の社員も含まれ、そちらは各国の給与水準で決まります。求人票の提示年収と比べるときは、どの範囲の数字なのかを先に確認しておくと判断を誤りません。

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