かんぽ生命保険の平均年収は734.8万円です(2026年3月期 有価証券報告書)。平均年齢は45.3歳、平均勤続年数は20.5年となっています。
正社員に限った国内の平均給与は545万円です(国税庁 令和6年分 民間給与実態統計調査)。かんぽ生命の水準はその約1.3倍にあたります。
ただし734.8万円はあくまで全社平均です。企画職と営業職では250万円以上の差があり、年代や勤務地によっても中身は大きく変わります。この記事では有価証券報告書の数字を起点に、年代別・職種別の実態と、日本郵政グループならではの年収を上げる道筋を整理します。
FOCUS AGENT:東田 尚起

株式会社リクルートにてHR領域に従事。
求人広告営業(indeed/リクナビnext)をメインに、転職エージェントとしても従事。
自ら立ち上げた就職系メディアの事業売却を経験し、転職支援と日系企業を中心に複数社のRPO業務も担う。
※タブ切り替えできます
| エージェント | 求人数 | 詳細 | 公式サイト |
|---|---|---|---|
|
リクルートエージェント |
公開求人数76万件超 | 業界最大級の求人数。未経験からハイクラスまで幅広く対応する、まず登録したい定番エージェント。 | 無料登録 |
|
マスメディアン |
業界特化求人5,000件超 | 広告・Web・マスコミ業界に特化。業界出身アドバイザーが対応し、年収800万円以上の求人も約4割。 | 無料登録 |
|
ランスタッド |
保有求人数推定2万件超 | 外資系・グローバル企業に強い世界最大級の人材会社。求人の8割が非公開で、年収800万円以上が中心。 | 無料登録 |
| エージェント | 評価 | クチコミ | 公式サイト |
|---|---|---|---|
|
リクルートエージェント |
特におすすめ |
・とにかく求人の量がすごく、希望条件に近い案件を次々紹介してもらえた。 ・書類添削や面接対策が丁寧で、初めての転職でも安心して進められた。 |
無料登録 |
|
キャリアチケット転職エージェント |
特におすすめ |
・20代向けという安心感があり、将来を見据えたキャリア提案をしてもらえた。 ・面談が丁寧で、IT・コンサルなど成長業界への転職を一緒に考えてくれた。 |
無料登録 |
|
ランスタッド |
おすすめ |
・外資系企業の求人に強く、年収交渉までしっかりサポートしてもらえた。 ・対応のスピードが速く、テンポよくスムーズに選考を進められた。 |
無料登録 |
関連記事:転職エージェントはやめとけ?「見捨てられる」その評判、デメリットと裏側をプロが徹底解剖!
関連記事:【暴露】転職サイトおすすめ完全ガイド|<評判・口コミ>2026年最新版で徹底比較
関連記事:【暴露】転職エージェントおすすめ完全ガイド<評判・口コミ>2026年最新版で徹底比較
\ あなたに合ったエージェントがわかる /
転職エージェントは...
※クリックすると読みたい箇所にスキップできます
株式会社CAREER FOCUS/東田尚起かんぽ生命は日本郵政グループの中で唯一の生命保険会社であり、東証プライムに上場する数少ない生保でもあります。日本生命や住友生命のような相互会社と違い有価証券報告書で年収が確認できるので、まずはその数字から一緒に見ていきましょう。
かんぽ生命の平均年収は734.8万円|有価証券報告書の最新データ


かんぽ生命保険の直近の平均年収は734.8万円です(2026年3月期 有価証券報告書、平均年齢45.3歳、平均勤続年数20.5年、従業員8,197名)。出典はかんぽ生命保険 有価証券報告書で、経年の数字はIR BANK かんぽ生命保険 平均年収の推移にまとまっています。
有価証券報告書の平均年間給与は、賞与と基準外賃金を含み、単体の正社員だけを対象にした金額です。かんぽ生命には全国の郵便局を通じて保険を販売する営業社員や、コールセンター・事務センターの契約社員も多く在籍しており、この数字はそれらを含まない正社員ベースの平均だと考えるとずれが少なくなります。
まず5年分の推移から、この734.8万円がどの位置にある数字なのかを確認します。
直近5年の平均年収推移
かんぽ生命の平均年収は、2021年3月期から2026年3月期までの5年間で92.8万円増えています。ほぼ一貫した上昇基調にあり、下落した期はありません。
| 決算期 | 平均年収 | 平均年齢 | 従業員数 |
|---|---|---|---|
| 2022年3月期 | 651万円 | 40.8歳 | 6,417名 |
| 2023年3月期 | 652万円 | 43.2歳 | 8,120名 |
| 2024年3月期 | 702万円 | 44.4歳 | 8,754名 |
| 2025年3月期 | 715.5万円 | 44.9歳 | 8,466名 |
| 2026年3月期 | 734.8万円 | 45.3歳 | 8,197名 |
出典はIR BANK かんぽ生命保険 平均年収の推移(有価証券報告書の記載値を集計)です。
注目したいのは従業員数の動きです。2022年3月期の6,417名から2023年3月期に8,120名へと、1年で1,700名以上増えています。この期に平均年齢も40.8歳から43.2歳へ急上昇しており、単純な新卒採用の増加ではなく組織再編を伴う人員構成の変化があったとみられます。
従業員数が急増した2023年3月期の背景
かんぽ生命は日本郵便との共同委託契約のもと、全国の郵便局員が保険を販売する体制をとってきました。2019年に発覚した不適正募集問題以降、募集品質を高めるための体制強化が続いています。
2023年3月期に従業員数と平均年齢が同時に上がったのは、経験を積んだ社員の比率が高い形で人員が増えたことを示しています。新卒中心の増員であれば平均年齢は下がるはずですが、実際には逆の動きになりました。
従業員数が増えても平均年収は652万円から下落していません。むしろその後の3年間で83万円上昇しており、増員と昇給が両立している点は、金融業界の中でも珍しい動きです。
かんぽ生命保険の企業情報と日本郵政グループでの位置づけ


かんぽ生命保険は2007年の郵政民営化にともない設立された生命保険会社です。本社は東京都千代田区大手町にあり、日本郵政株式会社を親会社とする日本郵政グループの一員として、東証プライム市場に上場しています。
簡易保険の流れをくむ小口・簡易な保険商品を主力とし、全国の郵便局ネットワークを主要な販売チャネルとしている点が最大の特徴です。全国2万局規模の郵便局が営業拠点を兼ねるという、他の生命保険会社にはない事業構造を持っています(かんぽ生命保険 会社概要)。
この構造が年収に与える影響は二方向あります。郵便局窓口を担う社員が多いぶん人員規模が大きくなりやすい一方、本社の企画・運用部門は少数精鋭で高い年収水準を保っています。
かんぽ生命は同じ会社の中でも、郵便局窓口を担当する営業職と、本社で企画・運用を担う総合職とで年収レンジが大きく異なります。求人票の年収を見るときは、平均年収734.8万円という数字ではなく、募集されている職種の想定年収レンジで判断してください。
かんぽ生命の年代別・年収の目安


有価証券報告書には年代別の内訳は記載されません。そのため年代別の数字は、公開されている平均年収と口コミサイトの回答分布から組み立てた推計値になります。
以下はOpenWork かんぽ生命保険 年収・給与制度の口コミ集計(正社員543人、回答者平均年齢32歳、平均年収516万円)をもとにした推計です。有価証券報告書の734.8万円との差は、回答者の年齢層が若いことが主因と考えられます。
| 年代 | 推計年収 | 位置づけ |
|---|---|---|
| 20代前半 | 350万円台 | 初任給と基本手当が中心 |
| 20代後半 | 420万円台 | 営業成績による差が出始める |
| 30代前半 | 500万円台 | 主任クラスへの昇格が分岐点 |
| 30代後半 | 570万円台 | 総合職と一般職の差が拡大 |
| 40代 | 650万円台 | 全社平均に近づく層 |
| 50代 | 730万円台 | 管理職登用で大きく上振れ |
20代・30代の年収
20代前半の推計は350万円台です。国内の同年代の平均給与が400万円前後であることを踏まえると、入社直後の時点では平均をやや下回ります。
初任給の水準は月給290,300円程度と公表されています(日本経済新聞 かんぽ生命保険 平均年収・初任給)。郵便局窓口の営業職からスタートする社員が多く、成績による差が20代後半から表れ始めるのが特徴です。
30代に入ると総合職と一般職・営業職の差が明確になります。推計では30代前半500万円台、30代後半570万円台で、主任・係長クラスへの昇格タイミングが年収の分岐点です。
40代・50代の年収
40代の推計は650万円台で、全社平均の734.8万円にほぼ並びます。50代では730万円台とされ、平均を超えるのは管理職に登用された場合が中心です。
ここで差を決めるのは管理職登用です。口コミベースの集計では企画職の平均が748万円となっており、営業職の495万円との開きは253万円に達します(OpenWork かんぽ生命保険 年収・給与制度)。
平均勤続年数が20.5年と長いことも、この年代の年収に効いています。郵政グループ内で長く勤め上げた社員が積み上げた昇給が平均値を押し上げている側面があり、中途入社で同じ年代に入った場合は推計値より低く着地することもあります。
額面年収と手取りの差
表に並ぶ金額はすべて額面です。実際に口座に入る金額は、社会保険料と所得税・住民税が引かれたあとの手取りになります。
目安として、年収500万円なら手取りは390万円から400万円程度、年収730万円なら手取りは540万円から560万円程度です。額面が上がるほど税率が上がるため、手取りの伸びは額面の伸びより緩やかになります。
かんぽ生命は賞与が業界内でも手厚いという口コミが複数あり、月々の基本給より賞与での増減幅が大きいという声もあります。
年代別の数字は口コミの回答分布による推計で、個人の実額とは幅があります。転職で年収を比較するときは、この表を目安として使いながら、オファー面談で基本給と賞与の内訳、みなし残業の有無まで確認してください。額面が同じでも手取りが変わります。
かんぽ生命の職種別・役職別の年収の違い


職種による差は明確です。口コミベースの集計では、企画職748万円、総合職607万円、営業職495万円、事務職474万円と、最も高い層と低い層で274万円の開きがあります(OpenWork かんぽ生命保険 年収・給与制度)。
全社平均734.8万円に対し、企画職以外の職種はすべて平均を下回ります。平均年収だけを見て自分の想定年収を組み立てると、実態との差に戸惑うことになります。
doda(転職ならdoda)の調査では、法務620万円から810万円、Webマーケティング620万円から820万円、システム企画540万円から820万円など、本社系の専門職はレンジそのものが高い水準にあります(doda かんぽ生命保険 平均年収)。
営業職の年収傾向
営業職は郵便局窓口や個人渉外を通じて保険を販売する、かんぽ生命の中核人材です。口コミ集計での平均は495万円で、事務職の474万円とは近い水準にあります。
doda調べでは、金融個人営業の入社時が420万円から500万円、入社15年目の金融法人営業で640万円という事例が示されています(doda かんぽ生命保険 平均年収)。成績連動の賞与が上乗せされる分、同期でも数十万円単位の差がつきやすい職種です。
全国の郵便局が営業拠点を兼ねる体制のため、配属地によって担当エリアの世帯数や競合状況が異なり、それも年収の差を生む一因になっています。
総合職・企画職の年収傾向
総合職は全国転勤を前提に、本社の企画部門や地域の統括部門でキャリアを積む職種です。口コミ集計での平均は607万円で、営業職や事務職より高い水準にあります。
企画職はさらに上の748万円で、資産運用やリスク管理、商品企画など専門性の高い本社スタッフ部門が中心です。同じ本社勤務でも部門によって年収帯が分かれる点は、金融機関に共通する傾向です。
エリア基幹職は412万円、一般職は449万円と、勤務地限定の職種は全国転勤ありの総合職より低めに設定されています(OpenWork かんぽ生命保険 年収・給与制度)。転勤の有無と年収がトレードオフの関係にある典型例です。
管理職・役職者の年収
かんぽ生命の給与制度は年功要素と評価要素を組み合わせた設計です。口コミでは、毎年の昇給にベースアップが加わる年もあるという声があり、年功序列の色合いが比較的強いとされています(OpenWork かんぽ生命保険 年収・給与制度)。
賞与についても「とてもいい」という評価があり、基本給が同程度でも賞与の支給月数で年収に差がつきやすいと考えられます。管理職への昇格は、営業成績や本社への異動歴が評価される傾向にあります。
企画職の748万円という水準は、全社平均の734.8万円とほぼ並びます。管理職層に上がらないまま50代を迎えた場合でも、勤続年数の長さによって年収600万円台後半までは到達しやすい構造です。
かんぽ生命は総合職とエリア基幹職で年収差が195万円あります。応募する求人がどちらの職種区分にあたるのか、全国転勤の有無とセットで確認しておくと、内定後のミスマッチを防げます。



平均年収734.8万円という数字だけを見て応募すると、営業職や事務職の想定年収とのギャップに驚く方が多いです。募集職種の区分と転勤の有無まで含めて、自分の場合の想定年収を先に計算しておきましょう。
かんぽ生命の年収を大手生命保険3社と比較
かんぽ生命は東証プライムに上場する株式会社で、有価証券報告書による年収開示があります。一方、日本生命や住友生命のような大手生保の多くは相互会社であり、同じ形式での開示がありません。
ここでは日本生命保険、第一生命保険、住友生命保険の3社と比較します。相互会社2社は口コミサイトの集計値、株式会社形態の第一生命は有価証券報告書の数字で並べます。
| 企業名 | 平均年収 | データの出典 | 会社形態 |
|---|---|---|---|
| かんぽ生命保険 | 734.8万円 | 有価証券報告書(2026年3月期) | 株式会社・上場 |
| 第一生命保険 | 1,142万円 | 有価証券報告書(持株会社2026年3月期) | 株式会社・上場 |
| 日本生命保険 | 499万円 | OpenWork口コミ集計 | 相互会社・非上場 |
| 住友生命保険 | 443万円 | OpenWork口コミ集計 | 相互会社・非上場 |
出典はIR BANK かんぽ生命保険、IR BANK 第一生命ホールディングス、OpenWork 日本生命保険、OpenWork 住友生命保険です。数字の性格が異なるため、単純な序列として受け取らないことが重要です。
日本生命保険の年収


日本生命保険の平均年収は499万円です(OpenWork口コミ集計、正社員2,640人回答、平均年齢31歳)。かんぽ生命との差は235万円以上ありますが、数字の性格が異なる点に注意が必要です。
日本生命は相互会社のため、有価証券報告書に記載される平均給与の対象範囲がかんぽ生命とは異なります。口コミの回答者に若手や営業職員が多く含まれる場合、平均値は実態より低めに出やすい傾向があります。
国内最大手の生保としてブランド力は高い一方、開示情報の性格上、かんぽ生命のように有価証券報告書ベースで年収を確認することはできません。
第一生命保険の年収


第一生命グループの持株会社である第一生命ホールディングスの平均年収は1,142万円です(2026年3月期 有価証券報告書、平均年齢39.08歳、従業員702名、IR BANK 第一生命ホールディングス)。
ただしこの数字は持株会社に在籍する702名だけが対象です。グループ経営の中枢を担う少数精鋭の部門であり、保険を販売する現場社員は含まれていないため、そのままかんぽ生命の734.8万円と比較すると実態以上の差に見えてしまいます。
実際に保険の販売や事務を担う第一生命保険株式会社は別法人であり、同社単体の有価証券報告書ベースの年収は公開されていません。グループとしての規模は生保最大級ですが、単純比較には注意が必要です。
住友生命保険の年収


住友生命保険の平均年収は443万円です(OpenWork口コミ集計、正社員1,335人回答、平均年齢31歳)。4社の中では最も低い水準に見えます。
ただし職種別では、管理職842万円、総合職726万円に対し、営業職員は314万円と大きな開きがあります(OpenWork 住友生命保険 年収・給与制度)。回答者に占める営業職員の比率が高いほど、全体の平均値は下がりやすい構造です。
住友生命の総合職726万円は、かんぽ生命の総合職607万円を上回ります。全社平均の比較だけでは見えない逆転が、職種をそろえると起こることがわかります。
相互会社の平均年収は口コミの回答者構成に左右されやすく、有価証券報告書ベースのかんぽ生命と単純比較すると誤解が生まれます。比較するなら、同じ総合職同士、同じ営業職同士のように職種をそろえて見てください。



かんぽ生命は大手生保の中でも珍しく、株式会社として有価証券報告書に年収を開示している会社です。相互会社が多い業界だからこそ、この透明性はかんぽ生命ならではの強みだと感じています。
かんぽ生命の年収に関する口コミ・評判
口コミサイトの集計では、かんぽ生命の平均年収は516万円です(正社員543人の回答、回答者の平均年齢32歳)。生命保険業界の水準と比べても遜色のない金額とされています(OpenWork かんぽ生命保険 年収・給与制度)。
有価証券報告書の734.8万円との差は218.8万円です。回答者の平均年齢が32歳と、有価証券報告書の45.3歳より大きく若いことがこの差の主因と考えられます。
金額の評価そのものより、給与の中身に関する声のほうに特徴があります。
給与制度に対する社員の評価
年功序列の色合いが比較的強く、評価にもよりますが毎年ベースアップが実施される傾向にあるという声が複数あります(OpenWork かんぽ生命保険 年収・給与制度)。
賞与はとてもいいという評価が目立つ一方で、職種による年収差が大きいという指摘もあります。安定した昇給を期待して入社すると、職種選び次第で印象が変わる可能性があります。
業界平均を大きく下回らない水準であること自体には、否定的な評価は少ない傾向にあります。
日本郵政グループならではの給与構造
かんぽ生命は日本郵便との共同委託契約により、郵便局の窓口社員が保険販売の一部を担う独特の体制をとっています。この体制は、かんぽ生命単体の従業員数だけでは測れない販売網の広さを生んでいます。
一方で、2019年の不適正募集問題を受けた業務改善の過程で、募集品質を管理する内部人材への投資が続いています。コンプライアンス関連や商品審査の職種は、近年求人でも待遇面が強化されているという声があります。
郵便局との連携という他社にない強みがある一方、その分だけ組織構造が複雑で、キャリアパスも職種によって大きく分かれる会社だといえます。
かんぽ生命は賞与に対する評価が高い一方、業績や職種によって支給月数が変わります。面接や条件面談では、直近数年の賞与の支給実績と、基本給に対する比率を具体的に聞いておくと、年収の見通しが立てやすくなります。
かんぽ生命で年収を上げる方法


かんぽ生命で年収を上げる道は3つあります。社内で昇格する、日本郵政グループ内でキャリアを広げる、外部へ転職するという選択です。
順番として現実的なのは社内での昇格です。企画職の748万円という水準は、外部転職で同等以上を取るより到達しやすい目標になります。
社内での昇格・資格取得による年収アップ
かんぽ生命の給与は年功要素と評価要素を組み合わせた設計です。営業職であれば成績、本社系の職種であれば専門資格や業務実績が昇格の材料になります。
一般職・エリア基幹職から総合職への職種転換制度を活用できれば、転勤を受け入れる代わりに年収レンジを195万円分引き上げられる可能性があります。総合職607万円と一般職449万円の差が、その目安です。
生命保険業界で評価されるアクチュアリーやファイナンシャルプランナーなどの資格取得も、企画・商品開発系のポジションへの異動を後押しする材料になります。
日本郵政グループ内でのキャリアチェンジ
かんぽ生命は日本郵政株式会社、日本郵便株式会社、株式会社ゆうちょ銀行と同じ日本郵政グループに属しています。グループ内の公募制度や出向を通じて、異なる事業会社でキャリアを積む道があります。
特にデジタル戦略や資産運用といった専門分野では、グループ全体で人材の獲得競争が起きており、専門性を持つ人材の待遇が改善されやすい傾向にあります。同じグループ内での異動であれば、経験を捨てずに待遇を見直せる可能性があります。
グループ内の異動は転職に比べてハードルが低い一方、募集自体が限られるため、社内の情報にアンテナを張っておくことが重要です。
転職によるキャリアアップ
社内での昇格が見通せない場合、転職が選択肢になります。第一生命ホールディングスの1,142万円のように、大手金融グループの本社機能は全社平均で見ても高水準です。
ただし前述のとおり、持株会社の数字は少数精鋭の本社人材が対象で、そのまま提示年収に反映されるとは限りません。現実的な比較は同じ職種同士で行う必要があります。
保険業界での実務経験は、他の生命保険会社や損害保険会社、あるいは金融機関の営業・企画部門でも評価されます。郵便局ネットワークを活用した営業経験を持ち込める転職先を選ぶほうが、年収の維持と上積みの両方を狙えます。
提示年収の相場を知るには、同じ業界の求人を複数社分まとめて見られる転職エージェントの利用が早道です。非公開求人を含めて現在の市場価値を確認してから、社内に残るか外に出るかを決める順番が合理的です。
転職を決めていなくても、エージェントに職務経歴を見てもらえば現在の想定年収レンジがわかります。社内の昇格ペースと外部の提示額を同じ物差しで比べられるようになり、どちらを選ぶにしても判断材料が増えます。



かんぽ生命での経験は、郵便局という日本最大級の販売網を知る強みとして転職市場でも評価されます。転職を決める前でも、自分の経験がいくらで評価されるのかを一度確かめておくと、社内での交渉にも使えますよ。
かんぽ生命の年収に関するよくある質問
かんぽ生命の年収について、検索されることの多い疑問をまとめます。数字はいずれも公開資料をもとにしています。
かんぽ生命の初任給はいくらですか
日本経済新聞の集計では、かんぽ生命の初任給は月給290,300円程度とされています(日本経済新聞 かんぽ生命保険 平均年収・初任給)。他の情報源では大学卒288,100円から322,670円という幅で紹介されることもあり、採用区分や年度によって差があります。
総合職と一般職・エリア基幹職では初任給の設定が異なる場合があるため、応募する採用区分ごとの募集要項で確認するのが確実です。
月給30万円弱という水準は、生命保険業界の中でも標準的な部類です。基本給に加えて賞与の比率が高い給与体系であることが、年収全体の水準にも表れています。
かんぽ生命の営業職はきついと言われますが年収は見合いますか
口コミ集計での営業職の平均は495万円です(OpenWork かんぽ生命保険 年収・給与制度)。全社平均734.8万円は下回りますが、国内の正社員平均545万円に近い水準にはあります。
2019年の不適正募集問題以降、営業現場ではノルマの緩和やコンプライアンス強化が進められてきました。以前より数字への圧力は和らいだという声がある一方、成績連動の賞与がある以上、営業力による年収差は残ります。
郵便局という生活に密着した拠点での営業経験は、保険業界だけでなく金融業界全体で評価されやすい経験です。年収だけでなく、身につくスキルの汎用性も含めて判断する視点が役立ちます。
かんぽ生命の平均年収は今後も上がりますか
直近5年は642万円から734.8万円へと一貫した上昇基調にあります。2023年3月期の大幅な人員増加を経ても平均年収は下落しておらず、増員と昇給が両立してきました。
かんぽ生命は不適正募集問題からの信頼回復に取り組みながら、資産運用の高度化やデジタル化にも投資を続けています。専門人材の獲得競争が続く限り、本社系職種の年収水準は底上げされやすいと考えられます。
一方で郵便局を通じた営業体制は日本郵便との契約関係に左右される部分があり、政策や規制の動向によって収益構造が変化する可能性もあります。
かんぽ生命の決算期は3月で、有価証券報告書は毎年6月下旬に提出されます。転職活動中に年収を確認するなら、IR情報の有価証券報告書ページで最新版を見るのが最も確実です。転職サイトの数字は更新が遅れていることがあります。
まとめ
かんぽ生命保険の平均年収は734.8万円です(2026年3月期 有価証券報告書、平均年齢45.3歳、平均勤続年数20.5年)。国内の正社員平均545万円の1.3倍にあたる水準です。
ただし全社平均と個別の実態には差があります。口コミ集計では企画職748万円、総合職607万円、営業職495万円、事務職474万円と、職種によって274万円の開きがありました。
大手生保3社と比べると、第一生命ホールディングス1,142万円は持株会社特有の少人数構成、日本生命499万円・住友生命443万円は相互会社の口コミベースという、それぞれ性格の異なる数字でした。単純な序列ではなく、会社形態とデータの出どころを踏まえて読む必要があります。
年収を上げる道は、社内での昇格・資格取得、日本郵政グループ内でのキャリアチェンジ、外部への転職の3つです。総合職と一般職・エリア基幹職の間には195万円の差があり、職種転換だけでも年収を引き上げられる余地があります。
転職を検討する場合は、全社平均ではなく同職種同士で比較してください。郵便局ネットワークでの営業経験や本社での企画経験を持ち込める転職先を選べば、経験を活かしながら年収を上げる道筋が見えてきます。









