KPMGコンサルティングの平均年収は、OpenWorkの口コミ集計で900万円台前半から半ば程度とされています。転職エージェント経由の登録者データでは1,300万円台という報告もあり、データソースによって数字にかなり幅がある点が特徴です。
KPMGコンサルティングは非上場企業のため、有価証券報告書のような公的な開示義務はありません。本記事では、複数の口コミサイトのデータを役職別・年代別に整理したうえで、数字がばらつく理由や、他のBig4系ファームとの比較、年収を上げるための具体的な選択肢まで解説します。
FOCUS AGENT:東田 尚起

株式会社リクルートにてHR領域に従事。
求人広告営業(indeed/リクナビnext)をメインに、転職エージェントとしても従事。
自ら立ち上げた就職系メディアの事業売却を経験し、転職支援と日系企業を中心に複数社のRPO業務も担う。
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KPMGコンサルティングの平均年収は900万円台|非上場のため口コミベースで解説
KPMGコンサルティングの平均年収は、OpenWorkに寄せられた口コミの集計で889万円から958万円程度という報告が複数あります。日本の給与所得者の平均(国税庁の民間給与実態統計調査で478万円程度)と比べると、2倍前後の水準です。
一方で、転職エージェントの登録者データをもとにした調査では1,300万円を超える数字が示されることもあります。この差は、集計対象になっている社員の年次や役職の分布が調査ごとに異なるために生じるとみられます。
KPMGコンサルティングはKPMGジャパングループに属する外資系のコンサルティングファームで、非上場企業です。有価証券報告書のような公的な開示義務がないため、本記事で紹介する数字は口コミサイトや転職エージェントの情報をもとにした推定値である点をあらかじめご理解ください。
非上場企業の年収データの見方
上場企業であれば有価証券報告書に平均年間給与の記載が義務づけられていますが、KPMGコンサルティングのような非上場の外資系ファームにはこの開示義務がありません。そのため、OpenWorkやONE CAREERといった口コミサイトに寄せられた社員の自己申告が、実態を知るための主要な情報源になります。
自己申告ベースのデータは、回答者の年次や役職に偏りが出やすいという性質があります。若手社員の回答が多いサイトでは数字が低めに、シニア層や転職検討層の登録が多いサービスでは数字が高めに出やすい傾向がある点も押さえておきましょう。
- OpenWork|幅広い年次の口コミが集まりやすく、実態に近い分布とされる
- ONE CAREER Plus・openmoney|比較的若手から中堅層の投稿が中心
- 転職エージェント・タレントプラットフォーム|転職検討層や登録者データに基づくため高めに出やすい
この3つに共通するのは、いずれも一次情報である有価証券報告書とは異なり、あくまで推定値だという点です。複数のソースを見比べてレンジで捉える姿勢が欠かせません。
初任給の水準
KPMGコンサルティングの新卒初任給は、学部卒で年収570万円程度、大学院卒で590万円程度とされています。日系大手企業の新卒初任給が年収300万円前後であることを踏まえると、極めて高い水準からキャリアがスタートする点が特徴です。
入社1年目の想定年収は、月50時間分の固定残業代を含む基本給に賞与を加えて650万円程度に達するという情報もあります。新卒であっても、20代のうちから他業界の中堅社員に匹敵する年収を得られる環境だといえます。
非上場企業の年収情報は、複数の口コミサイトで数字を突き合わせて確認するのがおすすめです。一つのサイトだけの数字を鵜呑みにせず、レンジで捉えるようにしましょう。
KPMGコンサルティングの年代別・年収推移
役職とあわせて、年代別の年収推移を見ておくと実態がよりつかみやすくなります。口コミベースのデータを整理すると、次のような水準感になります。
年齢と役職はおおむね連動していますが、昇格スピードには個人差がある点もあわせて押さえておきましょう。
20代の年収
25歳時点の平均年収は683万円程度とされています。新卒や第二新卒で入社した直後から、日系大手企業の中堅社員クラスに近い年収を得られる水準です。
その分、若手のうちから成果を求められる環境でもあります。周囲と比較しすぎず、自分のペースで着実にスキルを積み上げていく姿勢も大切です。
30代の年収
30歳時点では781万円程度、35歳時点では938万円程度まで伸びるとされています。この年代でシニアコンサルタントやマネージャーへの昇格が進み、年収の伸びが加速する傾向にあります。
プレイヤーとしての実績に加え、後輩の育成やプロジェクトマネジメントの経験も評価対象に加わってくる時期です。この時期の実績が、その後のキャリアの幅を大きく左右するといっても過言ではありません。
40代以降の年収
40歳時点では1,123万円程度、45歳時点では1,300万円程度という報告もあります。マネージャーからシニアマネージャー、パートナーに近づく年代で、年収の伸び方も個人の実績次第で大きく変わってきます。
| 年齢 | KPMGコンサルティング | 全業種平均(参考) |
|---|---|---|
| 25歳 | 683万円程度 | 350万円台 |
| 30歳 | 781万円程度 | 400万円台 |
| 35歳 | 938万円程度 | 420万円台 |
| 40歳 | 1,123万円程度 | 450万円台 |
| 45歳 | 1,300万円程度 | 470万円台 |
全業種平均は国税庁の統計をもとにした目安の数字ですが、比較するとKPMGコンサルティングの伸び方が突出していることがよくわかります。年功序列ではなく、昇格スピードに応じて年収が跳ね上がる実力主義の給与体系だといえます。
株式会社CAREER FOCUS/東田尚起年代別の推移を見ると、30代から40代にかけての伸びが特に大きいことがわかります。次は具体的な役職やグレードごとの違いも見てみましょう。
年代別の数字はあくまで平均であり、昇格スピードによって個人差が非常に大きい点に注意しましょう。同期入社でも数年後には年収に大きな差がついているケースは珍しくありません。
KPMGコンサルティングの職種別グレード別の年収の違い

KPMGコンサルティングは、戦略・DX・業務改善など幅広い領域のコンサルティングを手がけるファームです。グレードが上がるごとに年収が大きく跳ね上がる給与体系を持っており、平均年収だけでは実態がつかみにくい面があります。
それでは、具体的なグレードごとの年収レンジを見ていきましょう。
ビジネスアナリストとコンサルタントの年収
入社直後のビジネスアナリストクラス(1〜3年目)は650万円台から750万円台、コンサルタントクラス(3〜5年目)に昇格すると750万円台から850万円台まで伸びるとされています。
入社から数年でこれだけの年収上昇が見込める点は、事業会社では実現しにくいコンサルティング業界ならではの特徴だといえます。
シニアコンサルタントとマネージャーの年収
シニアコンサルタントクラス(5〜8年目)は850万円台から1,100万円台、マネージャークラス(7〜10年目)では1,100万円台から1,300万円台が目安です。
マネージャーになると、プロジェクトの成果責任やクライアントとの折衝、チームメンバーの育成など求められる役割が大きく変わってきます。年収の伸びに比例して、責任の重さも増していく段階です。
シニアマネージャー以上の年収
シニアマネージャークラス(10年目以降)になると1,200万円台から2,000万円を超える水準に到達するとされています。アソシエイトパートナーやパートナーまで昇格すると、さらに上のレンジに入るケースもあるようです。
役職ごとの年収差が非常に大きいことが、KPMGコンサルティングの給与体系の最大の特徴です。裏を返せば、成果を出し続けて昇格し続けられるかどうかが、生涯年収を大きく左右するということでもあります。
コンサルティングファームは昇格できなければ一定期間で退職を求められる、いわゆる「アップ・オア・アウト」に近い文化を持つ企業もあるとされます。年収の高さだけでなく、そうしたキャリアの構造も理解した上で検討することが大切です。
株式会社CAREER FOCUS/東田尚起グレードごとの年収差が非常に大きいことがわかりました。次は、業界内での位置づけも具体的に比較していきましょう。
KPMGコンサルティングの年収は業界内でどのレベルか
KPMGコンサルティングの平均年収900万円台前半から半ば程度は、Big4系コンサルティングファームの中では中位からやや上に位置づけられます。同じBig4系でもファームによって水準に差がある点が特徴です。
次の表で、具体的な数字とあわせて業界内での位置づけを確認していきましょう。
Big4系コンサルティングファームとの比較
| 企業名 | 平均年収 | データソース |
|---|---|---|
| KPMGコンサルティング | 900万円台前半〜半ば程度 | 口コミベース推定(OpenWork) |
| デロイト トーマツ コンサルティング | 956万円程度 | 口コミベース推定(OpenWork) |
| EYストラテジー・アンド・コンサルティング | 1,394万円程度 | 口コミベース推定 |
| PwCコンサルティング | 1,012万円程度 | 口コミベース推定 |
4社ともに非上場、または有価証券報告書に個別の給与データが出ない体制のため、あくまで口コミベースの推定値です。それでも、戦略部門を強く打ち出すEYストラテジー・アンド・コンサルティングが高めの水準にあり、総合系の色が強いKPMGコンサルティングやデロイト トーマツ コンサルティングは近い水準に位置する傾向が見えてきます。
戦略系コンサルティングファームとの違い
マッキンゼーやBCGといった戦略系コンサルティングファームの平均年収は、口コミベースで1,400万円台から1,600万円台が目安とされ、Big4系のKPMGコンサルティングとは大きな開きがあります。
戦略系は経営レベルの意思決定支援に特化するのに対し、KPMGコンサルティングのようなBig4系はIT導入や業務改善、リスクマネジメントなど実行支援まで含む幅広い業務を扱う点で、求められる専門性や年収水準が異なります。
戦略系ファームはBig4系ファームより年収水準が高い傾向にありますが、その分求められる成果や選考難易度も高くなる傾向があります。年収だけでなく、扱う業務領域や働き方も含めて比較検討しましょう。
KPMGコンサルティングの年収に関する口コミ・評判
KPMGコンサルティングの口コミでは、年収水準の高さを評価する声が多い一方、評価制度の運用や昇給幅については賛否が分かれています。実際の口コミ傾向を具体的に見ていきましょう。
高年収の実態とあわせて、働き方や評価制度の裏側まで理解しておくことが大切です。
給与制度・評価に関する口コミ
前年の評価をもとに基本給の見直しが行われるものの、昇格を伴わない限り昇給率は数パーセントにとどまるという声が複数あります。裏を返せば、入社時の給与水準からさらに年収を伸ばすには、昇格そのものが重要な鍵になるということです。
- 「20代から年収1,000万円超を目指せる水準」という声がある
- 「昇格しないと大きな昇給は見込みにくい」という声がある
- 「評価制度がプロジェクトの上司によって属人的になりやすい」という声がある
この3つに共通するのは、成果や昇格の有無によって待遇が大きく変わる実力主義の文化だという点です。
残業時間と働き方の実態
残業時間はプロジェクトの繁忙度によって差があり、月40時間前後という報告がある一方、案件の納期が重なる時期にはさらに労働時間が伸びるケースもあるとされています。
コンサルティング業界全体に共通する傾向として、クライアントの意思決定スケジュールに合わせて働き方が変動しやすい点は理解しておく必要があります。
額面と手取りの目安
年収900万円程度の場合、社会保険料や税金を差し引いた手取り額は目安でおよそ650万円から700万円程度になります。額面と手取りの差は年収が上がるほど大きくなる点にも注意しておきましょう。
株式会社CAREER FOCUS/東田尚起高年収であることは間違いありませんが、評価制度や働き方の実態まで理解しておくことが、入社後のギャップを防ぐことにつながります。
年収の高さだけで判断せず、実際に働く社員の声や評価制度の実態もあわせて確認しておくと、入社後のミスマッチを防ぎやすくなります。
KPMGコンサルティングで年収を上げる方法

KPMGコンサルティングで年収を上げる方法は、大きく分けて社内での昇格を目指す道と、蓄積した経験を武器にした転職の2つの方向性があります。
ここでは、社内での評価軸と社外での市場価値という2つの視点から具体的に見ていきます。
社内での昇格・評価制度の活用
KPMGコンサルティングではグレードが上がるごとに年収が大きく跳ね上がるため、着実に昇格していくことが最も直接的な年収アップの方法です。プロジェクトでの成果を積み重ね、クライアントからの信頼を示す実績が評価につながります。
日々のプロジェクトでの働き方一つひとつが、次の昇格評価に直結するという意識を持つことが大切です。
転職によるキャリアアップという選択肢
KPMGコンサルティングでの経験は、事業会社の経営企画やDX推進部門、他のコンサルティングファーム、PEファンドなど幅広いキャリアの選択肢につながります。Big4系ファームで培った論理的思考力や業務改善のノウハウは、業界を問わず高く評価されるポータブルスキルです。
- 論理的思考力・課題解決力|業種を問わず評価されやすい
- DX・業務改善の実行支援経験|事業会社の経営企画やDX部門で活きる
- クライアントマネジメント経験|対法人の営業職やコンサル出身者採用枠で評価されやすい
社内での昇格と転職は、どちらか一方を選ぶものではなく、まず自分の市場価値を把握したうえで比較検討するのが賢明です。
コンサルティング業界での経験は市場価値が高く評価されやすい一方、その価値を正確に把握するのは自分一人では難しいものです。無料の相談サービスを使えば、費用をかけずに現在地を確認できます。
株式会社CAREER FOCUS/東田尚起Big4系コンサルティングファームでの経験は、想像以上に幅広い業界で評価されるものです。一度プロの視点で棚卸ししてみると、思わぬ選択肢が見えてくることもあります。
KPMGコンサルティングでの経験を活かしてキャリアアップを目指す場合、実績豊富な転職エージェントに相談することで、自分では気づけなかった強みや、条件に合う求人を効率よく見つけられます。冒頭で紹介した転職エージェント診断や比較表もあわせて活用してみてください。
まとめ|KPMGコンサルティングの年収を踏まえたキャリアの選び方
KPMGコンサルティングの平均年収は口コミベースで900万円台前半から半ば程度とされ、Big4系コンサルティングファームの中でも中位からやや上の水準に位置づけられます。非上場企業のため有価証券報告書による公式データは存在せず、あくまで口コミサイトを中心とした推定値である点は理解しておく必要があります。
グレード別に見るとビジネスアナリストクラスの650万円台から、シニアマネージャー以上では2,000万円を超える水準まで大きな幅があり、昇格できるかどうかが生涯年収を大きく左右します。月間残業時間が40時間前後とされるなど、働き方の実態や評価制度の運用も正直に踏まえたうえで判断することが大切です。
社内での昇格を目指すにせよ、経験を武器にした転職によるキャリアアップを検討するにせよ、まずは自分の市場価値を客観的に把握することが最初の一歩になります。今回紹介したエージェントも活用しながら、納得のいくキャリア選択につなげてください。

