NTTコムウェアの平均年収は626万円です(OpenWork NTTドコモソリューションズ 年収・給与制度、正社員348人の回答、平均年齢33歳)。同社は非上場のため有価証券報告書を提出しておらず、この数字は口コミ集計にもとづく推定値です。
国内の給与所得者の平均給与は478万円、正社員に限っても545万円です(国税庁 令和6年分 民間給与実態統計調査)。NTTコムウェアの水準はその約1.3倍にあたります。
もうひとつ押さえておきたいのが社名です。NTTコムウェア株式会社は2025年7月1日にNTTドコモソリューションズ株式会社へ商号を変更しています(NTTドコモソリューションズ 企業概要)。この記事では検索されている「NTTコムウェア」の呼称を使いながら、年代別・職種別の実態と年収を上げる道筋を整理します。
FOCUS AGENT:東田 尚起

株式会社リクルートにてHR領域に従事。
求人広告営業(indeed/リクナビnext)をメインに、転職エージェントとしても従事。
自ら立ち上げた就職系メディアの事業売却を経験し、転職支援と日系企業を中心に複数社のRPO業務も担う。
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株式会社CAREER FOCUS/東田尚起NTTコムウェアは非上場のため、有価証券報告書の平均年収が存在しません。上場企業の記事と同じ感覚で数字を探すと行き止まりになるので、どのデータが何を表しているかを先に押さえておくと読み違えを防げますよ。
NTTコムウェアの平均年収は626万円|口コミ集計と公式情報


NTTコムウェアの平均年収は626万円です(OpenWork NTTドコモソリューションズ 年収・給与制度、正社員348人の回答、平均年齢33歳)。回答者の年収レンジは264万円から1,500万円まで広がっています。
情報・通信業の平均578万円と比べると48万円高い水準です。ただし有価証券報告書の平均年間給与のような法定開示の数字ではないため、この数字はあくまで回答者の構成に左右される推定値として扱う必要があります。
まずは、なぜ一次情報としての有報が存在しないのかを整理します。
有価証券報告書が存在しない理由
NTTコムウェアは株式を公開していません。株主はNTTドコモが66.6%、日本電信電話が33.4%で、2026年3月末時点でこの2社に100%保有されています(Wikipedia NTTドコモソリューションズ)。
有価証券報告書の提出義務は、上場企業や一定の要件を満たす有価証券の発行者に課されます。NTTコムウェアはこれに該当しないため、従業員の平均年間給与という項目自体が公開されません。
そのため本記事では、口コミ集計値と公式の募集要項という2種類の情報を併記します。架空の精緻な平均額を出すことはできないため、どちらか片方だけを見て判断しないことが重要です。
中途採用の募集要項に書かれた年収レンジ
推定値ではない公式の数字もあります。経験者採用の募集要項には、基本給31.7万円からという記載とともに、概算年収589万円から892万円という幅が明示されています(NTTドコモソリューションズ 経験者採用 募集要項)。
同じページには昇給が年1回、賞与が年2回(6月と12月)、標準勤務時間帯が8時30分から17時、年次有給休暇20日という条件も並んでいます。
- 基本給 31.7万円〜(経験とスキルを考慮して決定)
- 概算年収 589万〜892万円
- 昇給 年1回/賞与 年2回(6月・12月)
- カフェテリアプラン(社宅・住宅補助・人間ドック・育児支援など)
この4点に共通するのは、成果給の比率が低く、基本給と制度で組み立てられた給与だという点です。出典はNTTドコモソリューションズ 経験者採用 募集要項です。
NTTコムウェアの企業情報と社名変更の経緯


NTTコムウェアは1997年に設立され、NTTグループ各社のシステム開発を担ってきたユーザー系のシステムインテグレーターです。資本金200億円、従業員4,962名(2026年3月末)、売上高2,773億円(2026年3月期)という規模です。
2025年7月1日に商号をNTTドコモソリューションズへ変更しました。NTTドコモが2021年にNTTコムウェアを子会社化した流れを受けた再編で、会社そのものが消滅したわけではなく、法人格は継続したままの社名変更です。
売上の約8割はNTTグループ向けの業務が占め、残りの約2割が一般市場向けです。この収益構造が、後述する給与の安定性にそのままつながっています。
2025年7月以降に公開された求人票や口コミは「NTTドコモソリューションズ」名義で登録されています。年収データを自分で確認するときは旧社名と新社名の両方で検索し、どの時点のデータかを必ず見てください。
NTTコムウェアの年代別の年収目安


NTTコムウェアの年収は、20代後半から30代半ばにかけて最も急に伸びます。25歳439万円から35歳708万円まで、10年で269万円増える計算です。
一方で40代以降の伸びは緩やかになります。数字で見ると次のとおりです。
| 年齢 | 推定年収 | 前段階からの増加 |
|---|---|---|
| 25歳 | 439万円 | 基準 |
| 30歳 | 588万円 | +149万円 |
| 35歳 | 708万円 | +120万円 |
| 40歳 | 776万円 | +68万円 |
| 50歳 | 790万円 | +14万円 |
| 55歳 | 804万円 | +14万円 |
出典はOpenWork NTTドコモソリューションズ 年収・給与制度(口コミ回答者の年齢別集計)です。25歳から35歳までの10年で269万円伸びる一方、40歳から55歳までの15年では28万円しか動いていません。
20代・30代の年収
新卒入社直後の年収は、採用給の引き上げを反映して以前より高くなっています。NTTグループは2026年4月入社の社員について、大学卒の標準的なケースで月30万円以上、住宅補助費を含めて34万円以上の水準に引き上げました(NTT 新卒の採用給の引き上げについて)。
月34万円を12カ月分に賞与を加えると、1年目から年収500万円前後が見込める計算になります。25歳時点の439万円という数字は、この水準に数年分の昇給が乗った状態と読めます。
30歳で588万円、35歳で708万円という伸びは、グレードの昇格がそのまま反映された結果です。20代後半から30代前半が、社内で最も年収が動く時期にあたります。
40代・50代の年収
40歳776万円、50歳790万円、55歳804万円と、40代以降は年40万円前後の幅に収まります。年功で自動的に上がる部分が小さくなり、役職に就けるかどうかで個人差が開いていくためです。
課長級に到達すれば1,000万円台に乗るという口コミもあり、平均値の近くに留まる層と大きく上回る層に分かれます。平均790万円という数字は、この二極化をならした結果だと考えると実態に近づきます。
逆に言えば、40代で管理職ポストに就かない場合、年収はほぼ横ばいで推移します。40代以降のキャリア設計を早めに考えておく必要があるのはこのためです。
額面年収と手取りの差
ここまでの数字はすべて額面です。手取りは社会保険料と所得税・住民税を差し引いた後の金額になります。
年収626万円の場合、手取りは目安で480万円から500万円程度です。月あたりに直すと約40万円で、額面との差は年間130万円前後になります。
住宅補助や社宅制度を使える場合は、可処分所得の実感がこの計算より上振れします。NTTコムウェアはカフェテリアプランで住宅関連の補助を用意しており、額面の比較だけでは見えない部分です。
転職先を検討するときは、企業の全社平均ではなく自分と同じ年齢の推定年収で比べてください。NTTコムウェアは平均年齢33歳と若く、平均値が低めに出ます。40代同士で比べると印象が変わります。
NTTコムウェアの職種別・グレード別の年収の違い


NTTコムウェアの年収は、職種によって最大317万円の差があります。企画職の777万円に対し、メンバー職は460万円です。
同じ会社に在籍していても、担当する領域で年収帯が変わります。職種別の集計は次のとおりです。
| 職種 | 推定年収 | 全社平均626万円との差 |
|---|---|---|
| 企画 | 777万円 | +151万円 |
| 営業 | 733万円 | +107万円 |
| 開発 | 674万円 | +48万円 |
| エンジニア・SE | 610万円 | -16万円 |
| スペシャリスト | 545万円 | -81万円 |
| メンバー | 460万円 | -166万円 |
出典はOpenWork NTTドコモソリューションズ 年収・給与制度です。人数が最も多いエンジニア・SE職が610万円と全社平均をやや下回る点は、実態を測るうえで押さえておきたい数字です。
職種別に差が生まれる背景
企画職と営業職が上位に来るのは、役職者の比率が高いためだと考えられます。事業企画や経営企画は少人数で構成され、一定の経験年数を積んだ社員が配置されやすいポジションです。
開発職とエンジニア・SE職は人数が多く、若手から中堅まで幅広い年代が含まれます。平均が下がるのは年齢構成の影響が大きいため、職種としての単価が低いわけではありません。
スペシャリスト職とメンバー職の数字が低いのは、契約形態や職掌の違いが反映されている可能性があります。同じ職種名でも企業ごとに定義が異なるため、求人票の職掌区分を確認する必要があります。
グレード制度と役職別の年収
NTTコムウェアの給与は等級(グレード)ごとにベース給与が決まる仕組みです。口コミでは、入社から数年がG6・G5、中堅層がG4からG3、担当課長級がG1という区分が語られています。
この構造では、昇格しない限り基本給が大きく動かない設計になります。同じ年次でも昇格の早い遅いで年収が100万円単位で変わるのはこのためです。
賞与は約5カ月分という声があり、基本給が上がれば賞与も連動して増えます。グレードの引き上げが年収に与える影響が大きいのは、この連動があるためです。
中途入社の提示年収の考え方
中途採用の概算年収589万円から892万円という幅は、このグレード制度にそのまま対応していると考えられます(NTTドコモソリューションズ 経験者採用 募集要項)。
589万円は30歳前後の水準、892万円は担当課長級に近い水準にあたります。入社時にどのグレードで評価されるかがその後の年収の出発点になるため、現職の年収だけでなく経験年数と担当領域が提示額を左右します。
前職で高い年収を得ていても、グレード制度の枠を超えた提示は出にくい構造です。逆に、提示額が想定より低くても昇格ペースが速ければ数年で追いつくケースがあります。
オファー面談では提示年収の金額だけでなく、どのグレードでの採用かを確認してください。グレードが分かれば、次の昇格までに必要な年数と、その時点での年収の見込みが逆算できます。



職種別の数字を見るときは、その職種にどの年代が多いかをセットで考えるのがコツです。エンジニア・SEの610万円は職種の天井ではなく、若手が多い集団の平均値だと捉えてくださいね。
NTTコムウェアの年収を上場SIer3社と比較
NTTコムウェアが非上場である以上、同じ基準での比較はできません。そこで、有価証券報告書で平均年収を開示している上場SIer3社と並べて位置を確認します。
比較対象はNTTデータグループ、BIPROGY、SCSKの3社です。いずれも大手のシステムインテグレーターで、転職市場でも競合する相手にあたります。
| 企業名 | 平均年収 | 平均年齢 | 従業員数 | 決算期/出典区分 |
|---|---|---|---|---|
| NTTコムウェア | 626万円 | 33歳 | 4,962名 | 口コミ集計(非上場) |
| NTTデータグループ | 923万円 | 39.7歳 | 1,592名 | 2025年3月期 有報 |
| BIPROGY | 884万円 | 46.3歳 | 4,359名 | 2026年3月期 有報 |
| SCSK | 796万円 | 42.7歳 | 8,493名 | 2026年3月期 有報 |
出典はIR BANK NTTデータグループ、IR BANK BIPROGY、IR BANK SCSKです。ただし平均年齢が33歳から46.3歳まで13歳の幅があり、この表をそのまま優劣として読むことはできません。
NTTデータグループの年収


NTTデータグループの平均年収は923万円です(2025年3月期、平均年齢39.7歳)。NTTコムウェアの626万円との差は297万円です。
注意したいのは従業員数です。有報の対象は1,592名で、持株会社であるNTTデータグループ単体の数字です。2023年3月期までは12,714名でしたが、2023年7月の持株会社体制への移行で事業会社の社員が分離しました(IR BANK NTTデータグループ)。
つまり923万円は、事業会社を含めた全社員の平均ではなく、グループ本社機能に残った社員の水準です。この点を書いていない年収記事が多いため、比較のときは注意が必要です。
BIPROGYの年収


BIPROGYの平均年収は884万円です(2026年3月期、平均年齢46.3歳、従業員4,359名)。旧社名は日本ユニシスで、2022年に現社名へ変更しています。
従業員数がNTTコムウェアとほぼ同規模で、比較しやすい相手です。ただし平均年齢は46.3歳とNTTコムウェアより13歳以上高くあり、年齢構成の差が平均年収の差に直結しています。
直近5年では816万円から884万円へ68万円伸びています(IR BANK BIPROGY)。平均勤続年数20.4年という長さも、給与水準の高さを支えている要素です。
SCSKの年収


SCSKの平均年収は796万円です(2026年3月期、平均年齢42.7歳、従業員8,493名)。3社のなかでは最も低く、NTTコムウェアとの差は170万円です。
SCSKは2014年3月期の689万円から12年で107万円増えています(IR BANK SCSK)。従業員8,493名という規模で平均を押し上げている点は評価できます。
3社を並べると、平均年齢が高い会社ほど平均年収も高いという関係が見えます。NTTコムウェアの626万円という数字は、平均年齢33歳という若さを差し引いて読む必要があります。
NTTコムウェアの40歳時点の推定年収は776万円です。SCSKの平均42.7歳で796万円と比べると、差は20万円程度まで縮みます。全社平均の差297万円という数字だけで判断しないでください。



SIerの年収比較は、平均年齢の差を補正しないと意味をなしません。表を見るときは平均年収の列と平均年齢の列を必ずセットで読む癖をつけると、転職の判断を誤りにくくなりますよ。
NTTコムウェアの年収を動かす3つの要因


NTTコムウェアの年収は、個人の評価だけで決まるわけではありません。NTTグループ全体の賃金改定と、社内の年齢構成が大きく影響します。
今後の見通しを判断するうえで押さえておきたい要因を整理します。
NTTグループの賃上げの影響
NTTは2026年の春季交渉で、ベースアップ相当分として月額1万3000円の賃上げを回答しました。定期昇給を含めた引き上げ率は6.0%で、13年連続の賃上げになります。
NTT労働組合は3.75%(1万5,000円相当)の月例賃金改善を要求しており、組合の方針はグループ主要各社に共通して適用されるです(労働政策研究・研修機構 NTT労組の春闘方針)。
賃金テーブルそのものが毎年底上げされる構造は、成果給の比率が高い外資系IT企業との大きな違いです。個人の評価が平均的でも、在籍しているだけで年収が上がる余地があります。
平均年齢の若さが平均値を押し下げる構造
口コミ集計の平均年齢は33歳です。上場SIer3社の39.7歳から46.3歳と比べると、6歳から13歳若い集団だとわかります。
平均年収は在籍社員の年齢構成をそのまま反映します。若手が多い会社は平均が低く出るため、平均626万円という数字は同社の給与水準の低さを意味しません。
新卒採用を継続的に行い、採用給を引き上げている局面では、この傾向がさらに強まります。年収を判断するときは、平均値ではなく自分の年齢に対応する推定値を見るべき理由がここにあります。
NTTドコモ傘下での事業領域の変化
2021年のNTTドコモによる子会社化と、2025年7月の社名変更で、同社の位置づけは変わりました。NTTグループの共通基盤を担う立場から、ドコモグループの事業システムを含めた領域へ広がっています。
売上高は2,773億円(2026年3月期)で、社名変更前の2,510億円から263億円増加です。扱う案件の幅が広がれば、高単価領域を担当する社員の評価機会も増えます。
一方で、NTTグループ向けの業務が売上の約8割を占める構造は変わっていません。外部市場での競争にさらされにくい分、急激な給与上昇も起こりにくいと考えられます。
NTTグループは毎年3月に賃金改定の結果を公表します。転職や残留を判断する時期が近い場合は、その年の回答額を確認してから決めると、数十万円単位の差を見落とさずに済みます。
NTTコムウェアの年収に関する口コミ・評判
口コミサイトに寄せられた評価は、金額そのものより給与制度の性格に集中しています。年収・給与制度に関する投稿は541件あります(OpenWork NTTドコモソリューションズ 年収・給与制度)。
公式の数字と社員の実感には、いくつかのずれがあります。
給与制度に対する社員の評価
基本給について、同年代と比べて中程度だという声が目立ちます。突出して高いわけではないが、著しく低いわけでもないという評価です。
一方で、給与が安定していて先の見通しが立てやすいという点を評価する投稿が多く見られます。グレードごとにベース給与が決まるため、評価のばらつきによる年収の乱高下が起きにくい構造です。
賞与は約5カ月分という声があり、これが年収の3割前後を占めます。業績連動の幅はあるものの、大幅に削られた事例はあまり報告されていません。
残業代と福利厚生の実態
残業代が全額支給され、サービス残業が発生しにくいという投稿が複数あります。平均残業時間は月20時間前後という水準です。
住宅補助と社宅制度への評価も高く、額面年収に表れない部分で可処分所得が押し上げられます。家賃負担が大幅に軽くなるという点は、同年代の年収比較では見えにくい要素です。
ただし、成果を出しても短期間で年収が跳ね上がる仕組みはありません。安定性と引き換えに上振れの幅が小さいという評価は、口コミ全体を通じて一貫しています。
口コミサイトの年収データは投稿時点の金額です。NTTグループは13年連続で賃上げを続けているため、3年以上前の投稿は現在より低い金額になっています。投稿日を見てから参考にしてください。



安定した給与制度は、住宅ローンやライフプランを立てるうえで大きな強みになります。年収の絶対額だけでなく、何年後にいくらになるかが読める点も評価軸に入れてみてください。
NTTコムウェアで年収を上げる方法


NTTコムウェアで年収を上げる道は3つあります。社内でグレードを上げる、高単価領域へ移る、外部へ転職するという選択肢です。
どれを選ぶかは現在の年齢とグレードによって変わります。順に整理します。
社内での昇格とグレードの引き上げ
最も確実なのがグレードの昇格です。基本給と賞与の両方が連動して上がるため、1段階の昇格が年収に与える影響は100万円前後になります。
昇格の判断材料になるのは、担当案件の規模と後進の育成実績です。個人の技術力だけでは評価が頭打ちになりやすいため、プロジェクトマネジメントの経験を積むことが近道になります。
20代後半から30代前半は昇格の機会が続く時期です。この期間にどのグレードまで到達できたかが、40代以降の年収の差につながります。
高単価領域へのキャリアシフト
職種別の集計では企画職が777万円と最も高く、エンジニア・SE職との差は167万円あります(OpenWork NTTドコモソリューションズ 年収・給与制度)。社内公募や異動で職掌を変えることも年収を上げる手段です。
AI、クラウド、セキュリティといった領域は、NTTグループ全体で投資が続いています。これらの領域の実務経験は社内の評価だけでなく外部でも通用するのため、転職市場でも評価されやすくなります。
領域を変える異動は年収に反映されるまで時間がかかります。それでも、40代以降の頭打ちを避けるという観点では早い時期に動く価値があります。
転職によるキャリアアップ
社内の昇格ペースに納得できない場合、転職が選択肢になります。上場SIerや総合系コンサルティングファームは、同年代でより高い水準を提示することがあります。
BIPROGYの平均884万円、SCSKの平均796万円という水準は、NTTコムウェアの40代の推定年収776万円を上回ります(IR BANK BIPROGY、IR BANK SCSK)。
ただし、NTTコムウェアの福利厚生は同業他社と比べて手厚いという点は見落とせません。転職で年収が上がっても、住宅補助が減ることで手取りベースでは横ばいになるケースがあります。
提示年収だけでなく、住宅関連の手当・退職金制度・残業代の支給実態まで含めて比較する必要があります。転職エージェントを使う場合は、この3点を必ず確認してもらってください。
住宅補助や社宅の家賃差額を年額に換算すると、50万円から100万円相当になることがあります。この金額を現職の年収に上乗せした実質額を出してから、提示年収と比べてください。



転職は年収を上げる手段のひとつですが、唯一の手段ではありません。社内で昇格できる見込みがどれくらいあるかを上司との面談で確認してから、外を見るかどうかを決めると判断がぶれませんよ。
NTTコムウェアの年収に関するよくある質問
検索でよく調べられている疑問を3つ取り上げます。いずれも出典を添えて回答します。
社名変更にまつわる混乱が多いため、最初にその点から整理します。
NTTコムウェアとNTTドコモソリューションズは同じ会社ですか
同じ会社です。NTTコムウェア株式会社は2025年7月1日に商号をNTTドコモソリューションズ株式会社へ変更しました(NTTドコモソリューションズ 企業概要)。
法人格は継続しており、合併や分割ではありません。公式サイトのドメインもnttcom.co.jpのまま使われています。
なお、NTTコミュニケーションズ(現 NTTドコモビジネス)は別会社です。名称が似ているNTTグループ企業が複数あり混同されやすいため、年収データを調べるときは社名を正確に確認してください。
NTTコムウェアの初任給はいくらですか
NTTグループは2026年4月入社の新卒社員について、大学卒の標準的なケースで月30万円以上、住宅補助費を含めて34万円以上の水準に引き上げました(NTT 新卒の採用給の引き上げについて)。
月34万円を12カ月に賞与を加えると、1年目の年収は500万円前後が見込まれます。国内の給与所得者の平均478万円を初年度から上回る水準です(国税庁 令和6年分 民間給与実態統計調査)。
採用区分や勤務地によって住宅補助の額が変わるため、実際の支給額には幅があります。募集要項の注記を確認してください。
NTTコムウェアの平均年収は今後も上がりますか
上昇が続く可能性は高いと考えられます。NTTは2026年の春季交渉でベースアップ相当分1万3000円を回答し、13年連続の賃上げとなりました(労働政策研究・研修機構 NTT労組の春闘方針)。
加えて、新卒採用給の引き上げが続いています。ただし若手の採用が増えると平均年齢が下がり平均年収を押し下げるため、平均年収という数値自体は伸び悩んで見える可能性があります。
個人の年収という視点では、賃金テーブルの底上げとグレード昇格の両方が効きます。平均値の動きと自分の年収の動きは別物として見るのが実態に近い捉え方です。
NTTコムウェア単体の開示は限られていますが、持株会社であるNTTの有価証券報告書や賃金改定のニュースリリースからは制度の方向性が読み取れます。グループ全体の資料を年1回確認する習慣をつけてください。
まとめ
NTTコムウェアの平均年収は626万円です(OpenWork NTTドコモソリューションズ 年収・給与制度、正社員348人の回答、平均年齢33歳)。非上場のため有価証券報告書はなく、この数字は口コミ集計にもとづく推定値です。
公式の情報としては、経験者採用の募集要項に概算年収589万円から892万円という記載があります(NTTドコモソリューションズ 経験者採用 募集要項)。推定値と公式の数字を併せて見ると、実態の幅が把握しやすくなります。
年代別では25歳439万円、35歳708万円、55歳804万円です。30代前半までの伸びが急で、40代以降は横ばいに近づきます。
職種別では企画777万円、営業733万円、開発674万円、エンジニア・SE610万円と、最大317万円の差があります。全社平均だけでは実態が見えません。
上場SIerと比べると、NTTデータグループ923万円、BIPROGY884万円、SCSK796万円に届きません。ただし各社の平均年齢は39.7歳から46.3歳で、平均年齢33歳のNTTコムウェアとは前提が異なります。
年収を上げる道は、グレードの昇格、高単価領域へのキャリアシフト、転職の3つです。NTTグループの13年連続の賃上げという追い風もあるため、社内で昇格できる見込みを確認したうえで外部と比較してください。
最後に、社名がNTTドコモソリューションズへ変わっている点を忘れないでください。求人票や口コミを調べるときは、新旧どちらの名称でも検索することをおすすめします。









