ビルメンはやめとけ?当直の実態・給与・必要資格を解説

この記事のポイント
  • 求人ボックス給料ナビではビルメン関連職の平均年収は415万円と全産業平均より低め
  • 「楽な仕事」と言われる一方、当直・泊まり勤務の拘束時間の長さが負担の中心
  • 電気主任技術者やボイラー技士などの複数資格が転職条件になりやすい構造がある
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ビルメンがやめとけと言われる理由

ビルメンがやめとけと言われる理由のインフォグラフィック

ビルメン(ビルメンテナンス、設備管理)が「やめとけ」と言われる背景には、当直・泊まり勤務の拘束時間の長さ・給与の低さ・多重下請け構造・覚えることの多さという4つの要因が重なっています。楽な仕事という評判と、実際の負担感のギャップが大きいことが、検索でネガティブな声が目立つ理由です。

ここでは、ビルメンという仕事の実態を、当直のサイクル、給与構造、業界構造、必要な専門知識という4つの角度から整理します。

当直・泊まり勤務の拘束時間の長さ

ビルメンの代表的な勤務形態に当直(宿直)勤務があります。朝出社してそのまま夜間も建物に常駐し、翌朝まで約24時間拘束されるシフトが一般的です。

日中は巡回点検や設備の点検業務をこなし、夜間は防災センターなどの常駐室で仮眠を取りながら待機します。火災報知器の誤作動や漏水、停電といったトラブルが深夜に発生すれば、仮眠を中断して対応しなければなりません。

当直明けはそのまま休みになる勤務先が多いものの、十分な睡眠が取れないまま翌日を迎えることも少なくないとされ、体力的な負担を感じる人がいる一方で、平日に休みを確保しやすい、当直手当がつくといった点をメリットと捉える人もいます。

ワンポイントアドバイス
当直明けの過ごし方

当直明けの休みは体を休める前提で予定を組むのがコツです。帰宅後すぐに仮眠を取り直す習慣をつけると、2交代制特有の生活リズムの乱れを抑えやすくなります。

給与の低さと上がりにくさ

求人ボックス給料ナビによると、ビルメンテナンス関連職の平均年収は415万円で、正社員の給与分布は304万〜746万円と幅があるものの、最も多いゾーンは359万〜415万円にとどまっています。

公益社団法人全国ビルメンテナンス協会「ビルメンテナンス情報年鑑2025」でも、30〜50歳の常勤従業員を中途採用で募集する際の平均月給は、設備管理で約26万円、一般清掃で約21.5万円、警備で約21.1万円という水準が示されています。

未経験・若手のうちは月給20万円台からのスタートになりやすく、昇給のペースが緩やかに感じられることが、「給料が上がらない」という声につながっています。

多重下請け構造が給与に与える影響

ビル管理業界は、ビルオーナーやデベロッパーを頂点に、元請けのビルメン会社から二次請け、三次請けへと業務が流れる多重下請け構造になっているケースが珍しくありません。

下請けの階層が深いほど、現場で働く従業員に渡る報酬は目減りしやすく、同じ業務内容でも所属する会社によって給与水準に差が出ます。系列系(大手デベロッパーの子会社など)は待遇が安定している一方、独立系は価格競争の影響を受けやすい傾向があります。

入社を検討する際は、応募先が元請けの立場にあるのか、何次請けの立場で業務を受けているのかを確認すると、給与の伸びしろを見極めやすくなります。企業の採用ページや求人票に主要取引先が記載されている場合は、そこから元請けとの関係性を推測できることもあります。

覚えることの多さと一人での対応

設備管理の業務範囲は、電気設備、空調設備、給排水設備、消防設備と多岐にわたり、未経験で入社すると覚えるべき知識の幅広さに戸惑う人が多いとされています。

小規模な現場では担当者が一人という配置もあり、トラブル対応から巡回点検まで一人で抱えることへの孤独感や責任の重さを負担に感じる声もあります。

大規模な商業施設やオフィスビルでは複数人体制が組まれていることが多く、同じビルメンでも配属先の規模によって一人あたりの業務負担は大きく変わります。求人票だけでは体制が分かりにくいため、面接時に配属予定の建物規模や人員体制を確認しておくと安心です。

株式会社CAREER FOCUS/東田尚起

「やめとけ」という声の多くは、当直の拘束時間と給与水準、所属企業による待遇差という3点に集約されます。この3つを事前に理解して会社を選べば、イメージと実態のギャップを減らせます。

楽な仕事と言われることとのギャップ

ビルメンは一部で座っているだけで楽に稼げる仕事という評判がある一方、実際に働く人からは当直中の緊急対応や覚えることの多さを理由に、イメージとのギャップを指摘する声が上がっています。

巡回点検や記録業務など、落ち着いて取り組める時間帯が多いのは事実です。しかし、空調や電気設備にトラブルが起きれば深夜でも即座に対応が必要になり、「楽」と「暇」は必ずしも一致しません。待機時間の長さを楽と感じるか、拘束時間の長さを負担と感じるかは、個人の生活スタイルによって評価が分かれる部分です。

ワンポイントアドバイス
求人票でチェックしたいポイント

求人票では「当直回数(月何回か)」「当直手当の金額」「夜勤専従か日勤との兼務か」を必ず確認しましょう。同じ設備管理職でも、この3点次第で生活リズムへの負担は大きく変わります。

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