東京応化工業の平均年収は973万円です(2025年12月期 有価証券報告書)。平均年齢は40.7歳、平均勤続年数は16.7年となっています。
国内の給与所得者の平均給与は478万円、正社員に限っても545万円です(国税庁 令和6年分 民間給与実態統計調査)。東京応化工業の水準は正社員平均の約1.8倍にあたります。
ただし973万円は全社平均で、しかも前期から107万円も跳ね上がった数字です。賞与が年8.25か月分と年収に占める比重が大きく、半導体市況しだいで上下に振れやすい構造を押さえておかないと、数字を読み違えます。この記事では有価証券報告書と会社公表の採用情報を起点に、年代別・職種別の実態と、半導体材料メーカーの中での位置づけ、年収を上げる道筋を整理します。
FOCUS AGENT:東田 尚起

株式会社リクルートにてHR領域に従事。
求人広告営業(indeed/リクナビnext)をメインに、転職エージェントとしても従事。
自ら立ち上げた就職系メディアの事業売却を経験し、転職支援と日系企業を中心に複数社のRPO業務も担う。
※タブ切り替えできます
| エージェント | 求人数 | 詳細 | 公式サイト |
|---|---|---|---|
|
リクルートエージェント |
公開求人数76万件超 | 業界最大級の求人数。未経験からハイクラスまで幅広く対応する、まず登録したい定番エージェント。 | 無料登録 |
|
マスメディアン |
業界特化求人5,000件超 | 広告・Web・マスコミ業界に特化。業界出身アドバイザーが対応し、年収800万円以上の求人も約4割。 | 無料登録 |
|
ランスタッド |
保有求人数推定2万件超 | 外資系・グローバル企業に強い世界最大級の人材会社。求人の8割が非公開で、年収800万円以上が中心。 | 無料登録 |
| エージェント | 評価 | クチコミ | 公式サイト |
|---|---|---|---|
|
リクルートエージェント |
特におすすめ |
・とにかく求人の量がすごく、希望条件に近い案件を次々紹介してもらえた。 ・書類添削や面接対策が丁寧で、初めての転職でも安心して進められた。 |
無料登録 |
|
キャリアチケット転職エージェント |
特におすすめ |
・20代向けという安心感があり、将来を見据えたキャリア提案をしてもらえた。 ・面談が丁寧で、IT・コンサルなど成長業界への転職を一緒に考えてくれた。 |
無料登録 |
|
ランスタッド |
おすすめ |
・外資系企業の求人に強く、年収交渉までしっかりサポートしてもらえた。 ・対応のスピードが速く、テンポよくスムーズに選考を進められた。 |
無料登録 |
関連記事:転職エージェントはやめとけ?「見捨てられる」その評判、デメリットと裏側をプロが徹底解剖!
関連記事:【暴露】転職サイトおすすめ完全ガイド|<評判・口コミ>2026年最新版で徹底比較
関連記事:【暴露】転職エージェントおすすめ完全ガイド<評判・口コミ>2026年最新版で徹底比較
\ あなたに合ったエージェントがわかる /
転職エージェントは...
※クリックすると読みたい箇所にスキップできます
株式会社CAREER FOCUS/東田尚起東京応化工業は半導体用フォトレジストで世界トップシェアを持つ化学メーカーです。年収の多くを賞与が占めるため、好況の年だけを切り取ると実力以上に高く見えることもあります。推移と内訳をセットで確認していきましょう。
東京応化工業の平均年収は973万円|有価証券報告書の最新データ


東京応化工業の直近の平均年収は973万円です(2025年12月期 有価証券報告書、平均年齢40.7歳、平均勤続年数16.7年、単体従業員1,555名)。原本は東京応化工業 有価証券報告書等で確認でき、日本経済新聞 東京応化工業の給与情報でも平均年収9,729,000円と掲載されています。
有価証券報告書の平均年間給与は、賞与と基準外賃金を含み、東京応化工業単体の従業員だけを対象にした金額です。連結従業員2,132名のうち、海外の現地法人などで働く社員は含まれていません(東京応化工業 会社概要)。
まずは推移を見て、973万円がどんな位置にある数字なのかを確かめます。
直近5年の平均年収推移
東京応化工業の平均年収は、2021年12月期の860万円から2025年12月期の973万円まで、4年で113万円増えました。ただし途中の2年間は小幅ながら減少しており、一直線に伸びたわけではありません。
| 決算期 | 平均年収 | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 従業員数 |
|---|---|---|---|---|
| 2021年12月期 | 860万円 | 42.7歳 | 19.5年 | 1,261名 |
| 2022年12月期 | 884万円 | 41.9歳 | 18.4年 | 1,346名 |
| 2023年12月期 | 872万円 | 41.1歳 | 17.5年 | 1,355名 |
| 2024年12月期 | 866万円 | 40.9歳 | 17.1年 | 1,447名 |
| 2025年12月期 | 973万円 | 40.7歳 | 16.7年 | 1,555名 |
出典はThe社史 東京応化工業の平均年収・従業員数の推移とIR BANK 東京応化工業 平均年収の推移(いずれも有価証券報告書の記載値を集計)です。
見落とされやすいのは従業員数の伸びです。4年で294名増え、平均年齢は2歳若返りました。若手の採用を増やしながら平均年収が上がっているため、1人あたりの給与水準そのものが底上げされていると読み取れます。
前期から107万円上がった理由
2025年12月期の連結業績は、売上高2,370億円で前期比17.9%増、営業利益は474億円で43.2%増でした。親会社株主に帰属する当期純利益も333億円と47.0%伸びています(東京応化工業 2025年12月期決算短信)。
この好業績が賞与にそのまま反映されました。新卒採用ページでは、2025年度の賞与実績が年2回で8.25か月分と公表されています(東京応化工業 新卒採用 採用情報)。
生成AI向けの先端半導体の需要が伸び、高価格帯のフォトレジストや高純度化学薬品の出荷が増えたことが背景にあります。昇給も2026年度に5.54%と高い水準で、賞与だけでなく基本給も上向いています。
裏を返すと、半導体市況が冷え込めば賞与は減ります。2023年12月期は半導体市況の調整局面と重なり、平均年収が前期を12万円下回りました。
東京応化工業の企業情報と事業内容


東京応化工業は1940年設立、神奈川県川崎市中原区に本社を置く東証プライム上場の化学メーカーです。半導体やディスプレイの製造工程で回路を焼き付ける感光性樹脂(フォトレジスト)と、高純度化学薬品を主力にしています(東京応化工業 会社概要)。
半導体用フォトレジストの世界シェアは24.7%でトップとされ、海外売上比率は80%を超えるグローバル企業です(ログミーファイナンス 東京応化工業)。米国オレゴン州、台湾、韓国の仁川、中国、ドイツなどに製造・販売拠点を持っています(東京応化工業 海外拠点)。
会社は2026年12月期も売上高2,610億円、営業利益522億円と、それぞれ10%程度の増収増益を見込んでいます(東京応化工業 2025年12月期決算短信)。計画どおりに進めば、賞与の原資は高い水準を保つ計算です。
2025年12月期の973万円は、賞与8.25か月という好業績の年の数字です。2023年、2024年は870万円前後でした。転職で提示年収を比べるときは、直近1年だけでなく過去3年から5年の幅で見ると、実際に受け取れる水準の見当がつきます。
東京応化工業の年代別の年収目安


有価証券報告書には年代別の内訳が載っていません。そのため年代別の数字は、会社公表の年収イメージと、公開データからの推計を組み合わせて見る必要があります。
以下は年収ガイド 東京応化工業が平均年収883万円時点(2022年12月期)の統計をもとに算出した推計です。現在の973万円を基準にすると、表の金額はおおむね10%上振れすると考えてください。
| 年代 | 推計年収 | 位置づけ |
|---|---|---|
| 20代後半 | 559万円 | 統計上の推計、実態はこれより高い |
| 30代前半 | 655万円 | 担当製品と顧客の幅が広がる |
| 30代後半 | 788万円 | 主任・係長級への昇格で伸びる |
| 40代前半 | 881万円 | 全社平均に近づく層 |
| 40代後半 | 932万円 | 管理職登用の有無で差が開く |
| 50代前半 | 1,056万円 | 生涯で最も年収が高い時期 |
20代・30代の年収
20代の実態は、推計より会社公表の数字が参考になります。新卒採用ページには入社2年目の年収イメージが大卒23歳で642万円程度、修士卒25歳で689万円程度と明記されています(東京応化工業 新卒採用 採用情報)。
この金額は2025年の賞与8.25か月分と、月平均15.1時間の時間外手当を含んだ試算です。推計表の20代後半559万円を、入社2年目の時点で上回っています。
初任給は2026年4月の参考値で大卒289,380円、修士卒312,080円です。ここには神奈川県勤務の勤務地手当20,000円と住宅手当2,000円が含まれるため、福島や熊本など他の事業所に配属された場合は月額が下がります。
30代に入ると評価と昇格で差が出ます。推計では30代前半655万円、30代後半788万円で、現在の水準に換算すると30代後半で860万円前後です。
40代・50代の年収
40代前半の推計は881万円、40代後半は932万円です。現在の水準に直すと、40代前半で全社平均の973万円に並び、40代後半で1,000万円を超える計算になります。
ここで差を決めるのは管理職への登用です。50代前半の推計は1,056万円ですが、役職に就かないまま50代を迎えると、この水準には届きにくいという声もあります。
平均勤続年数16.7年という数字からは、長く勤める社員が多いことがわかります。中途入社で同じ年代に入った場合、社内の等級によっては推計値より低く着地することもあります。
額面年収と手取りの差
ここまでの金額はすべて額面です。口座に振り込まれる手取りは、社会保険料と所得税・住民税を差し引いた後の金額になります。
目安として、年収640万円なら手取りは490万円前後、年収970万円前後なら手取りは690万円から710万円程度です。額面が上がるほど税率も上がるため、手取りの伸びは額面の伸びより緩やかになります。
東京応化工業は賞与の比率が高いため、夏と冬の賞与月に手取りが大きく増えます。月々の給与だけで生活設計を組み、賞与は貯蓄や住宅ローンの繰り上げ返済に回すという使い方が合っています。
会社公表の2年目642万円は、賞与8.25か月と月15.1時間の残業、神奈川県の勤務地手当を含んだ試算です。配属先や残業時間、その年の賞与月数で実額は変わります。内定後の面談では、基本給と賞与の内訳、勤務地手当の有無を分けて確認してください。
東京応化工業の職種別・役職別の年収の違い


東京応化工業は新卒で職種別採用を行っていません。技術系と事務系の大きな区分で採用し、入社後に開発、生産技術、品質保証、営業、経理などへ配属される形です(採用FAQより)。
そのため職種による給与テーブルの違いは小さく、年収を動かすのは職種よりも等級と賞与月数という構造になっています。一方で、中途採用の想定年収には職種ごとに一定の幅があります。
中途採用の職種別の想定年収
転職サイトに掲載された求人の予定年収を見ると、多くの職種が570万円から770万円の範囲に収まっています(doda 東京応化工業の平均年収)。
- 製品開発(高分子)570万円から770万円
- 製造プロセス開発 570万円から770万円
- 品質管理 570万円から770万円
- 経理(財務会計)570万円から790万円
- 分析・解析・測定 530万円から740万円
- 知的財産・特許 670万円から910万円
この一覧から読み取れるのは、専門性の高い知財職が上限を押し上げている点と、多くの職種で上限が全社平均の973万円を下回っている点です。中途入社の初年度は全社平均より低い水準で入り、社内の昇格と賞与で追いつく形が一般的です。
技術系職種の年収傾向
社員の口コミでは、開発職の平均年収は729万円と集計されています(OpenWork 東京応化工業 年収・給与制度)。回答者の平均年齢が33歳と若いため、全社平均より低く出ている点に注意が必要です。
新卒採用の中心は理系の大学院卒で、2026年度は採用者40名のうち30名が理系院卒でした(東京応化工業 新卒採用 採用情報)。修士卒は初任給で大卒より月22,700円高いため、スタート時点から差がついています。
勤務地は神奈川県のほか、福島県、栃木県、静岡県、熊本県と工場所在地に広がります。工場勤務は都市部より住宅費を抑えやすく、額面の差ほど生活水準に差が出ないこともあります。
総合職と一般職の差
口コミで繰り返し指摘されるのが、総合職と一般職の給与格差です。総合職と一般職の差が大きいという声が複数あり、コースの違いが年収の差として表れています(OpenWork 東京応化工業 年収・給与制度)。
評価は年功序列を基本としながら、評価に応じて昇給に差がつく仕組みだとされています。明確な基準で給与が決まる点を評価する声もあります。
役職手当は諸手当の一つとして設けられており、管理職に上がると年収が段階的に跳ね上がります。全社平均の973万円を大きく超えるのは、管理職層に入ってからと考えるのが現実的です。
東京応化工業のように社内昇格で年収が伸びる会社では、中途入社時にどの等級に格付けされるかで数年後の年収が変わります。オファー面談では提示年収だけでなく、等級と次の昇格までの目安年数を聞いておくと、入社後の年収カーブを具体的に描けます。



平均973万円という数字を見て応募すると、中途の提示額が600万円台で驚く方もいます。東京応化工業は入社後に賞与と昇格で伸ばしていくタイプの会社なので、初年度の額より3年後、5年後の見込みで判断するのがおすすめです。
東京応化工業の年収を半導体材料メーカー3社と比較
東京応化工業の年収を正しく評価するには、同じ半導体材料を手がけるメーカーと並べるのが近道です。事業の景気サイクルが近く、賞与の動き方も似ているためです。
ここでは信越化学工業、日産化学、フジミインコーポレーテッドの3社と比較します。いずれも有価証券報告書を提出しており、同じ基準の数字で並べられます。
| 企業名 | 平均年収 | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 決算期 |
|---|---|---|---|---|
| 東京応化工業 | 973万円 | 40.7歳 | 16.7年 | 2025年12月期 |
| 信越化学工業 | 898万円 | 40.8歳 | 18.8年 | 2026年3月期 |
| フジミインコーポレーテッド | 892万円 | 41.9歳 | 12.7年 | 2026年3月期 |
| 日産化学 | 870万円 | 40.8歳 | 15.9年 | 2026年3月期 |
出典はIR BANK 東京応化工業、IR BANK 信越化学工業、IR BANK フジミインコーポレーテッド、IR BANK 日産化学です。平均年齢がほぼそろう中で、東京応化工業は4社の中で最も高く、2位の信越化学工業とも75万円の差があります。
信越化学工業の年収


信越化学工業の平均年収は898万円です(2026年3月期、平均年齢40.8歳、平均勤続年数18.8年)。半導体シリコンウエハーと塩化ビニル樹脂で世界トップ級のシェアを持ち、フォトレジストでも東京応化工業と競合しています。
伸び方は緩やかです。2021年3月期の848万円から5年で50万円の増加にとどまり、東京応化工業の同じ期間の伸びより小さい水準です(IR BANK 信越化学工業)。
事業が塩化ビニルなど汎用化学品にも分散しているため、半導体の好況が全社の賞与に効く度合いは東京応化工業より小さくなります。景気の波を受けにくい代わりに、上振れも限られる構造です。
日産化学の年収


日産化学の平均年収は870万円です(2026年3月期、平均年齢40.8歳、平均勤続年数15.9年)。半導体の露光工程で使う反射防止膜などの材料を手がけ、フォトリソグラフィの領域で東京応化工業と近い位置にいます。
2021年3月期の806万円から毎年少しずつ上がり、5年で64万円増えました(IR BANK 日産化学)。この5年間一度も下がらずに伸び続けているのが特徴です。
日産化学は農薬や医薬品原薬も柱に持ち、半導体材料だけに依存しない事業構成です。年収の安定度では日産化学、水準の高さでは東京応化工業という違いがあります。
フジミインコーポレーテッドの年収


フジミインコーポレーテッドの平均年収は892万円です(2026年3月期、平均年齢41.9歳、平均勤続年数12.7年)。半導体ウエハーを平らに磨く研磨材で高いシェアを持つ、愛知県清須市の会社です。
注目したいのは振れ幅の大きさです。2023年3月期に1,086万円まで上がった後、翌期は815万円へ271万円下がりました(IR BANK フジミインコーポレーテッド)。半導体市況の波が賞与を通じて年収を大きく揺らす典型例です。
東京応化工業も同じ構造を持っており、2025年12月期の107万円増は好況の側に振れた結果です。半導体材料メーカーの年収は、単年ではなく複数年の平均で比べる必要があります。
フォトレジストや研磨材、高純度薬品の開発・品質保証の経験は、同じ半導体材料メーカーの間で評価されやすい専門性です。同じ半導体材料の会社へ移るなら、経験をそのまま活かせるルートになります。業界内での年収相場を知っておくと、社内評価との比較がしやすくなります。



4社とも平均は870万円から970万円台に集まっていますが、伸び方や振れ幅はかなり違います。安定を重視するのか、好況時の上振れを取りに行くのか。自分の優先順位を決めてから比べると、選ぶべき会社が見えやすくなりますよ。
東京応化工業の年収に関する口コミ・評判


口コミサイトの集計では、東京応化工業の平均年収は756万円です(正社員26人の回答、回答者の平均年齢33歳)。出典はOpenWork 東京応化工業 年収・給与制度です。
有価証券報告書の973万円とは217万円の差があります。回答者の平均年齢が有価証券報告書の40.7歳より7歳以上若いことと、賞与が大きく増えた2025年より前の回答が含まれることが、主な理由と考えられます。
金額そのものより、給与の中身に関する声に特徴があります。
賞与の比重が大きい給与制度
口コミで最も多いのが賞与に関する声です。業績が右肩上がりで賞与が増えているという評価や、半期で3.6か月分が支給されたという報告があります。
一方で、基本給は低めで賞与で補われる構造だという指摘もあります。会社公表の2025年度賞与8.25か月という実績は、この構造を裏付けています。
賞与の比率が高いと、業績が落ちた年に年収が大きく下がりやすくなります。2023年から2024年にかけて平均年収が下がった時期を知る社員ほど、この点を冷静に見ています。
手当と残業代への評価
手当については、家賃手当は労働組合の働きかけもあって手厚いという声があります(OpenWork 東京応化工業 年収・給与制度)。会社としても住宅手当、家族手当、勤務地手当、役職手当を設けています。
残業代はきちんと支払われるという評価も目立ちます。会社公表の月平均時間外は15.1時間で、残業で年収を大きく積み上げる働き方ではありません。
年間休日は123日で、有給休暇は初年度から15日付与されます(東京応化工業 新卒採用 採用情報)。休みを確保しながら賞与で年収を伸ばす働き方が、この会社の標準的な姿です。
賞与の比重が大きい会社では、提示年収が何か月分の賞与を前提にしているかで、実際の年収が大きく変わります。直近の好況期の月数で計算された額なのか、平均的な月数なのかを確認しておくと、入社後に想定より下がる事態を避けられます。



賞与が厚い会社は、好況の年には大きく報われますが、市況が冷え込むと年収が大きく下がることもあります。住宅ローンなどの固定費は月給ベースで組んでおくと、変動にも落ち着いて対応できます。
東京応化工業で年収を上げる方法


東京応化工業で年収を上げる道は3つあります。社内で等級を上げる、海外事業に関わるポジションで専門性を高める、外部へ転職するという選択です。
最も現実的なのは社内での昇格です。賞与は業績で決まるため個人で動かせませんが、等級は本人の実績で上げられます。
社内での昇格と等級の引き上げ
東京応化工業の給与は年功を土台にしながら、評価によって昇給に差がつく仕組みです。等級が上がると基本給が上がり、基本給に連動する賞与も一緒に増えます。
つまり、等級を1つ上げる効果は、賞与の月数分だけ増幅されることになります。賞与8.25か月の年なら、基本給が月1万円上がるだけで年収は20万円以上増える計算です。
開発職であれば顧客の量産ラインに採用された製品の実績、生産技術であれば歩留まり改善の効果など、数字で示せる成果が昇格の材料になります。
海外事業に関わるポジション
東京応化工業は海外売上比率が80%を超え、台湾、韓国、米国、中国に製造・販売拠点を持っています(東京応化工業 海外拠点)。主要顧客である半導体メーカーの多くが海外にあるためです。
採用FAQでも、適性と実績があれば海外で働く機会は十分にあると明記されています。顧客の近くで技術サポートや製品開発を担える人材は、今後さらに重要度が上がります。
海外駐在になれば各種手当が加わり、額面年収は大きく動きます。語学研修の制度も整っているため、社内公募や異動の機会があれば手を挙げる価値があります。
転職によるキャリアアップ
社内での昇格が見通せない場合は、転職が選択肢になります。ただし東京応化工業の973万円は半導体材料メーカーの中でも上位の水準で、同業に移って全社平均で大きく上回れる会社は多くありません。
狙い目になるのは、半導体メーカー本体や外資系の材料・装置メーカーです。フォトリソグラフィの材料とプロセスの両方を理解している人材は、デバイスメーカーの工程開発や外資系サプライヤーの技術営業で評価されます。
提示年収の相場を知るには、同じ領域の求人をまとめて比べられる転職エージェントの利用が早道です。非公開求人を含めて現在の市場価値を確認してから、社内に残るか外に出るかを決める順番が合理的です。
転職を決めていなくても、エージェントに職務経歴を見てもらえば、今の経験で提示される年収の幅がわかります。東京応化工業は好況期の賞与で年収が高く見えやすいため、賞与を除いた基本給ベースでの比較もしてもらうと、社内に残る判断と転職の判断を公平に比べられます。



半導体材料の経験は、業界の外から見ると伝わりにくいのですが、実は引く手あまたの専門性です。今の会社に不満がなくても、一度だけ外部の評価を確かめておくと、社内での交渉やキャリアの選択に自信が持てますよ。
東京応化工業の年収に関するよくある質問
東京応化工業の年収について、よく調べられている疑問をまとめます。数字はいずれも公開資料をもとにしています。
東京応化工業の初任給はいくらですか
2026年4月の参考値で、大卒が月給289,380円、修士卒が月給312,080円です(東京応化工業 新卒採用 採用情報)。いずれも住宅手当2,000円と神奈川県勤務の勤務地手当20,000円を含んだ金額です。
昇給は年1回で2026年度は5.54%、賞与は年2回で2025年度は8.25か月分でした。入社2年目の年収イメージは、大卒で642万円程度、修士卒で689万円程度と公表されています。
勤務時間は本社が8時45分から17時30分、事業所・工場が8時30分から17時15分で、実働7.75時間です。
東京応化工業の平均年収はなぜ高いのですか
最大の理由は賞与の多さです。2025年度は年8.25か月分が支給されており、年収の3割以上を賞与が占める計算になります。好業績の背景には、半導体用フォトレジストで世界シェア24.7%という強い事業基盤があります(ログミーファイナンス 東京応化工業)。
2025年12月期は営業利益が前期比43.2%増の474億円と大きく伸び、営業利益率は20%に達しました。利益率の高さがそのまま賞与の原資になっています。
加えて、新卒採用の中心が理系大学院卒であることも平均を押し上げています。専門性の高い人材を採用し、長く勤めてもらう人材構成が、973万円という数字を支えています。
東京応化工業の平均年収は今後も上がりますか
会社は2026年12月期に売上高2,610億円、営業利益522億円と、10%前後の増収増益を見込んでいます(東京応化工業 2025年12月期決算短信)。計画どおりに進めば、賞与は高い水準を保つ見通しです。
一方で、半導体市況は数年ごとに調整局面を迎えます。2023年のように市況が調整に入れば、賞与が減って平均年収も下がります。
中長期では、生成AI向けの先端半導体の需要拡大が追い風です。年ごとの上下はあっても、900万円台を軸にした推移が続く可能性が高いと考えられます。
東京応化工業の決算期は12月で、有価証券報告書は毎年3月下旬に提出されます。転職活動中に年収を確認するなら、IR情報の有価証券報告書ページで最新版を見るのが確実です。転職サイトの数字は1年から2年前のデータのまま掲載されていることがあります。
まとめ
東京応化工業の平均年収は973万円です(2025年12月期 有価証券報告書、平均年齢40.7歳、平均勤続年数16.7年)。国内の正社員平均545万円の約1.8倍にあたります。
ただしこの数字は、賞与8.25か月という好業績の年のものです。2023年と2024年は870万円前後で推移しており、半導体市況によって年収が上下しやすい構造を持っています。
年代別では、入社2年目で大卒642万円程度と会社が公表しており、40代で全社平均、50代で1,000万円台に届く推計です。中途採用の想定年収は多くの職種で570万円から770万円で、入社後の昇格と賞与で伸ばしていく形になります。
半導体材料メーカーと比べると、信越化学工業898万円、フジミインコーポレーテッド892万円、日産化学870万円を上回り、4社の中で最も高い水準です。
年収を上げる道は、社内での等級昇格、海外事業に関わるポジション、外部への転職の3つです。転職を考える場合は、好況期の賞与を含んだ額だけでなく、基本給ベースでも比較してください。









