東芝テック株式会社の平均年収は、有価証券報告書によると804万円(2026年3月期、平均年齢45.7歳)とされています。POSシステムや複合機で世界的なシェアを持つ東芝グループの電機メーカーで、国内の給与所得者平均(国税庁調査で460万円前後)と比べると1.7倍を超える水準です。
本記事では、有価証券報告書の公式データを軸に、年代別・職種別の年収の違いや、口コミサイトに見る実感値とのギャップ、同業他社との比較、年収を上げる方法まで詳しく解説します。
FOCUS AGENT:東田 尚起

株式会社リクルートにてHR領域に従事。
求人広告営業(indeed/リクナビnext)をメインに、転職エージェントとしても従事。
自ら立ち上げた就職系メディアの事業売却を経験し、転職支援と日系企業を中心に複数社のRPO業務も担う。
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東芝テックの平均年収は804万円|有価証券報告書のデータで解説
東芝テックの平均年収は、有価証券報告書の開示データで804万円(2026年3月期、平均年齢45.7歳、平均勤続年数15年)とされています。東京証券取引所プライム市場に上場しており、有価証券報告書による公式な数字が最も信頼できる一次情報です。
東芝テックは東芝グループの一員で、POSシステムや複合機(デジタル複合機)を軸に、流通・小売業向けのシステムで世界的なシェアを持つ電機メーカーです。給与水準にもグループ企業らしい安定感があります。
過去数年の平均年収の推移
直近の有価証券報告書を時系列で見ると、平均年収はおおむね750万円台から800万円台のレンジで推移しており、緩やかな上昇傾向にあるとされています。
| 決算期 | 平均年収 | 出典 |
|---|---|---|
| 2026年3月期 | 804万円程度 | 有価証券報告書 |
| 2025年3月期 | 786万円程度 | 有価証券報告書 |
| 2024年3月期 | 782万円程度 | 有価証券報告書 |
| 2023年3月期 | 750万円程度 | 有価証券報告書 |
この4年間で見ると50万円程度の伸びがあり、業績の回復とともに給与水準も緩やかに上がってきていることがわかります。
平均年齢・平均勤続年数から見る特徴
平均年齢は45.7歳前後、平均勤続年数は15年前後とされています。電機メーカーの中では平均的な水準で、長く働く社員が多い会社だといえます。
平均年齢が45歳を超えている点は、年収を語るうえで見落とせないポイントです。若手だけの平均ではなく、ベテラン層まで含めた全社平均であることを踏まえて数字を見る必要があります。
- 平均年収804万円は賞与・基準外賃金込みの全社員平均
- 平均年齢45.7歳とベテラン層まで含んだ数字
- 直近4年で50万円程度の緩やかな上昇傾向
この3つを踏まえると、804万円という数字はあくまで出発点であり、実際の水準は年代や職種によって変わってくることがわかります。
有価証券報告書の平均年収は、賞与や基準外賃金を含んだ全社員の平均値です。年代や職種によって実際の水準は大きく変わるため、次の項目で詳しく見ていきましょう。
株式会社CAREER FOCUS/東田尚起有価証券報告書の数字は最も信頼できる一次情報ですが、あくまで全社平均です。ご自身の年代や職種に近いデータもあわせて確認してみてください。
東芝テックの年代別の年収は?20代から50代までの推移

平均年収804万円という数字だけでは、自分の年代でどのくらいの水準になるのかは見えてきません。口コミサイトの集計データをもとに、年代別の目安を整理しました。
年功要素がやや強めの給与カーブになっている点が特徴です。
それでは、20代から順番に見ていきましょう。 昇給のペースがどう変化するかも意識しながら確認してみてください。
20代の年収
25〜29歳の年収は口コミベースで477万円程度とされています。新卒や第二新卒で入社した直後は、他業界の同年代と比べても大きな差はない水準からスタートします。
若手のうちは研修やOJTを通じて基礎的な業務知識を積み上げる期間で、評価による差はまだ小さい傾向にあります。
30代の年収
30〜34歳では563万円程度、35〜39歳では635万円程度まで伸びるとされています。20代後半から30代にかけて、着実に昇給していく時期です。
この時期にリーダー職や主任クラスへの昇格を経験する社員も増え、役職手当の有無で年収に差が出始めます。
40代以降の年収
40〜45歳では699万円程度、45〜50歳では762万円程度、50〜54歳では802万円程度という水準です。管理職への昇進が年収の伸びに直結しやすい年代だといえます。
55〜59歳では831万円程度まで伸びるとされ、年功要素の強い給与体系のもとで着実に積み上がっていく構造がうかがえます。
20代から50代にかけて、年収はほぼ右肩上がりで推移する傾向にあります。ただし、これは全社平均であり、担当する職種や役職によって実際の伸び方には差があります。
年代別の数字はあくまで平均値です。同期入社でも、役職や評価によって数十万円単位の差がつくケースは珍しくないため、目安として捉えるのがおすすめです。
東芝テックの職種別の年収は?開発から営業・保守まで

東芝テックは開発エンジニア、生産技術、営業、保守サービス、管理部門など幅広い職種を抱えています。有価証券報告書には職種別の内訳は開示されていないため、ここでは口コミサイトの集計値をもとに目安を紹介します。
職種によって求められるスキルや評価の仕組みが異なるため、年収水準にも一定の差が見られます。
データが取得できる範囲での傾向であり、あくまで目安として参考にしてください。
開発エンジニア・SEの年収
開発・エンジニア職の年収は口コミベースで560万円から643万円程度が目安とされています。POSシステムや複合機の制御ソフトウェア開発など、専門性の高い業務を担う職種です。
組み込み系のソフトウェア開発や画像処理技術など、東芝テックならではの専門領域での経験は、キャリアの市場価値にもつながりやすい分野です。
生産技術・技術職の年収
生産技術や技術職は738万円程度が目安とされ、開発職よりやや高めの水準です。製造ラインの効率化や品質管理など、ものづくりの現場を支える職種で、経験年数が評価に反映されやすい傾向があります。
営業・保守サービスの年収
営業職は568万円から612万円程度が目安とされています。法人向けにPOSシステムや複合機を提案する営業は、成約実績が評価やインセンティブに反映されやすい職種です。
保守サービス職は全国の拠点で顧客先を回るフィールドエンジニア的な役割を担うことが多く、対応件数や顧客満足度が評価につながる傾向にあります。
企画・管理部門の年収
企画職は778万円程度が目安とされ、紹介した職種の中では高めの水準です。経営企画や事業企画など、全社的な意思決定に関わるポジションが多く、経験と実績が評価されやすい職種だといえます。
同じ会社に勤めていても、どの職種を選ぶかで年収の伸び方には差が出ます。入社時点の配属だけでなく、その後のキャリアの方向性まで見据えて考えることが大切です。
専門性が可視化しやすい技術職・企画職ほど水準が高くなる傾向があります。自分の強みがどの職種で活きるかを見極めることが、年収アップの近道になります。
株式会社CAREER FOCUS/東田尚起職種によって年収の伸び方が変わるのは、電機メーカーならではの特徴です。今の職種にこだわらず、専門性を積める道を探すのも一つの選択肢です。
東芝テックの年収は業界内でどのレベルか
東芝テックの平均年収804万円は、電気機器業界の平均(667万円程度)と比べて高水準に位置づけられます。同業のOA機器・複合機メーカーと比較しても、遜色ない水準です。
具体的な企業名とあわせて見ていきましょう。
同業のOA機器メーカーとの比較
| 企業名 | 平均年収 | データソース |
|---|---|---|
| リコー | 860万円程度 | 有価証券報告書 |
| コニカミノルタ | 821万円程度 | 有価証券報告書 |
| セイコーエプソン | 809万円程度 | 有価証券報告書 |
| 東芝テック | 804万円程度 | 有価証券報告書 |
| 電気機器業界平均 | 667万円程度 | 業界統計参考値 |
リコーやコニカミノルタといったOA機器・複合機大手とほぼ同水準にあり、電気機器業界全体の平均と比べると130万円以上の開きがあります。複合機・POSシステムを軸とする企業は、装置産業としての規模の大きさが給与水準にも反映されやすい傾向があります。
東芝グループ内での位置づけ
東芝テックは東芝グループの一員ですが、持株会社である東芝本体とは給与体系が別に設定されています。グループ会社ごとに事業内容や規模が異なるため、単純比較はできませんが、東芝テックは事業会社の中でも安定した給与水準を維持しているとされています。
平均年収だけでなく、平均年齢や平均勤続年数もあわせて比較すると、より実態に近いイメージがつかめます。年齢構成が異なる企業同士を単純比較しないよう注意しましょう。
東芝テックの年収に関する口コミ・評判
有価証券報告書の804万円という数字に対し、口コミサイトでは779万円程度という報告もあり、若干の差があります。回答者の年代や職種の偏りが、この差を生んでいると考えられます。
公式データと口コミの実感値、両方を見ておくことで、より立体的に実態を把握できます。
公式データと口コミの数字の違い
有価証券報告書の平均年収は、賞与や基準外賃金を含めた全社員の平均です。一方、口コミサイトの数字は投稿した社員・元社員の自己申告に基づくもので、回答者の年代や職種に偏りが出やすい特徴があります。
- 有価証券報告書は全社員が対象の公式データ
- 口コミサイトは投稿者の年代・職種に偏りが出やすい
- 賞与の業績連動比率が高く、年による変動幅がある
この3つに共通するのは、どちらか一方の数字だけを鵜呑みにせず、複数の情報源を突き合わせて実態をつかむことが大切だという点です。
額面と手取りの目安
年収804万円の場合、社会保険料や税金を差し引いた手取り額は目安でおよそ600万円から620万円程度になります。額面と手取りの差は年収が上がるほど大きくなる点にも注意しておきましょう。
賞与は年2回の支給が一般的とされ、業績によって支給額が変動する仕組みです。基本給に対する賞与の比率が高いため、年によって手取りの実感が変わりやすい点も特徴の一つです。
株式会社CAREER FOCUS/東田尚起口コミの数字と公式データに差があるときは、両方を見比べて実態をつかむのがおすすめです。極端な口コミだけに引っ張られないようにしましょう。
転職や異動を検討する際は、平均値だけでなく、実際の配属先や評価制度まで含めて確認することが何より確実です。
東芝テックで年収を上げる方法
東芝テックで年収を上げる方法は、大きく分けて社内でのキャリアアップと、専門性を武器にした転職の2つの方向性があります。
ここでは、社内での評価軸と社外での市場価値という2つの視点から具体的に見ていきます。
どちらか一方に偏るのではなく、両方の視点を持っておくことが結果的に選択肢を広げることにつながります。
社内でのキャリアアップ
管理職への昇進や、専門性の高い技術職・企画職へのキャリアチェンジが、社内での年収アップの主なルートです。特に生産技術や企画職は年収水準が高めのため、異動によってキャリアの幅を広げることも選択肢になります。
日々の業務での成果を数字として記録しておくことが、評価のタイミングで有利に働きやすくなります。
- 生産技術・企画職など水準の高い職種への異動を検討する
- 管理職登用に向けて成果を数字で記録しておく
- 業績連動の賞与比率を理解し評価タイミングを意識する
この3つに共通するのは、待っているだけでなく自分から動くことが年収アップにつながるという点です。
転職によるキャリアアップという選択肢
東芝テックでの経験は、他の電機メーカーやOA機器業界、流通・小売業界のIT部門など、幅広いキャリアの選択肢につながります。POSシステムや複合機の開発・保守で培った専門知識は、業界を問わず評価されやすいポータブルスキルです。
社内でのキャリアアップと転職は、どちらか一方を選ぶものではなく、まず自分の市場価値を把握したうえで比較検討するのが賢明です。
電機メーカーでの経験は市場価値が高く評価されやすい一方、その価値を正確に把握するのは自分一人では難しいものです。無料の相談サービスを使えば、費用をかけずに現在地を確認できます。
株式会社CAREER FOCUS/東田尚起電機メーカーでの経験は、想像以上に幅広い業界で評価されるものです。一度プロの視点で棚卸ししてみると、思わぬ選択肢が見えてくることもあります。
電機メーカーでの経験を活かしてキャリアアップを目指す場合、実績豊富な転職エージェントに相談することで、自分では気づけなかった強みや、条件に合う求人を効率よく見つけられます。冒頭で紹介した転職エージェント診断や比較表もあわせて活用してみてください。
まとめ|東芝テックの年収を踏まえたキャリアの選び方
東芝テックの平均年収は有価証券報告書によると804万円程度で、電気機器業界の平均を大きく上回る水準です。プライム市場に上場しており、公式データによる裏付けがある点も安心材料といえます。
年代別に見ると20代の477万円程度から50代の830万円程度まで着実に伸びる年功型のカーブがあり、職種別では企画職の778万円程度から開発職の560万円台まで幅があります。数字だけを見て判断するのではなく、年代別・職種別の実態を踏まえたうえで自分のキャリアプランと照らし合わせることが大切です。
社内でのキャリアアップを目指すにせよ、専門性を武器にした転職によるキャリアアップを検討するにせよ、まずは自分の市場価値を客観的に把握することが最初の一歩になります。今回紹介したエージェントも活用しながら、納得のいくキャリア選択につなげてください。

