郵船ロジスティクスの平均年収は709万円です(2017年3月期 有価証券報告書)。平均年齢は37.6歳、平均勤続年数は11.5年でした。
国内の給与所得者の平均給与は478万円、正社員に限っても545万円です(国税庁 令和6年分 民間給与実態統計調査)。郵船ロジスティクスの水準はその約1.3倍にあたります。
ただし郵船ロジスティクスは2018年1月に上場廃止となり、709万円は公開されている最後の有価証券報告書の数字です。この記事では有価証券報告書の数字を起点に、口コミサイトの最新集計で現在の水準を補いながら、年代別・職種別の実態と年収を上げる道筋を整理します。
FOCUS AGENT:東田 尚起

株式会社リクルートにてHR領域に従事。
求人広告営業(indeed/リクナビnext)をメインに、転職エージェントとしても従事。
自ら立ち上げた就職系メディアの事業売却を経験し、転職支援と日系企業を中心に複数社のRPO業務も担う。
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株式会社CAREER FOCUS/東田尚起郵船ロジスティクスは日本郵船グループの国際物流会社で、船会社そのものではありません。親会社の日本郵船と年収を混同して調べる方が多いので、まずはどの会社の数字なのかを切り分けて読むのがおすすめですよ。
郵船ロジスティクスの平均年収は709万円|最後の有価証券報告書と現在の水準


郵船ロジスティクスの有価証券報告書に記載された最後の平均年収は709万円です(2017年3月期、平均年齢37.6歳、平均勤続年数11.5年、従業員1,145名)。経年の数字はIR BANK 郵船ロジスティクス 平均年収の推移で確認できます。
有価証券報告書の平均年間給与は賞与と基準外賃金を含み、単体の従業員だけを対象にした金額です。海外45ヶ国に広がる現地法人の社員は含まれず、日本国内で雇用されている社員の数字と考えるとずれが少なくなります。
現在の水準を知るには、上場廃止後の口コミ集計と組み合わせて読む必要があります。
上場時代の平均年収推移
郵船ロジスティクスが有価証券報告書を提出していた最後の4期分を並べると、平均年収は670万円台から710万円台の範囲で推移しています。急な上下はなく、安定した水準でした。
| 決算期 | 平均年収 | 平均年齢 | 従業員数 |
|---|---|---|---|
| 2014年3月期 | 674万円 | 36.1歳 | 1,252名 |
| 2015年3月期 | 708万円 | 37.4歳 | 1,240名 |
| 2016年3月期 | 718万円 | 37.7歳 | 1,249名 |
| 2017年3月期 | 709万円 | 37.6歳 | 1,145名 |
出典はIR BANK 郵船ロジスティクス 平均年収の推移(有価証券報告書の記載値を集計)です。
4年間で35万円増えた一方、2017年3月期は前期から約9万円下がりました。同じ期に従業員が104名減っており、人員構成の変化と賞与の増減が平均値を動かしたと読み取れます。
上場廃止で有価証券報告書が公開されない理由
郵船ロジスティクスは親会社の日本郵船による公開買付けを経て完全子会社となり、2018年1月29日に東京証券取引所で上場廃止となりました(日本取引所グループ 上場廃止等の決定 郵船ロジスティクス)。
上場会社でなくなると、有価証券報告書の提出義務がなくなります。そのため2018年3月期以降の平均年収は、会社の公式資料では確認できません。
この記事で2018年以降の年収を扱う部分は、非上場のため公開の有価証券報告書がなく、口コミをもとにした推定値です。数字は幅を持って読んでください。
郵船ロジスティクスの企業情報と事業内容


郵船ロジスティクス株式会社は1955年設立、東京都品川区に本社を置く国際物流会社です。航空・海上貨物のフォワーディング、国際複合一貫輸送、通関、倉庫を手がけ、荷主から預かった貨物の輸送を航空会社や船会社に手配する役割を担います。
拠点数は国内100拠点、海外45ヶ国648拠点です(2025年3月末、郵船ロジスティクス 新卒募集要項)。2025年1月には日本郵船の再編で、グローバル本社機能を担う郵船ロジスティクスグローバルマネジメントの傘下に入り、日本郵船から見た孫会社という位置づけになりました(日本郵船 物流事業における子会社再編に関するお知らせ)。
この再編で郵船ロジスティクスは日本地域の事業会社としての役割が明確になりました。年収を考えるうえでも、グループのグローバル本社と日本の事業会社は別の会社として見る必要があります。
日本郵船の平均年収は1,500万円を超えますが、郵船ロジスティクスとは別会社で給与体系も異なります。求人票や口コミを見るときは、会社名が郵船ロジスティクス株式会社か、グループの別会社かを先に確認すると、想定年収を大きく見誤らずに済みます。
郵船ロジスティクスの年代別の年収目安


有価証券報告書には年代別の内訳は記載されません。年代別の数字は、公開されていた平均年収と賃金カーブから組み立てた推計値になります。
以下は年収ガイド 郵船ロジスティクスが2017年の有価証券報告書の数字をもとに算出した推計です。上場時の709万円を基準にした推計のため、現在の実額とは幅がある点を前提に読んでください。
| 年齢 | 推計年収 | 位置づけ |
|---|---|---|
| 25歳 | 591万円 | 配属後の基本給と賞与が中心 |
| 30歳 | 666万円 | 担当業務の広がりで差が出始める |
| 35歳 | 707万円 | 全社平均に近づく層 |
| 40歳 | 736万円 | 役職登用の有無で差が開く |
| 45歳 | 778万円 | 管理職かどうかで大きく変わる |
| 50歳 | 799万円 | 推計上の年収のピーク |
20代・30代の年収
25歳の推計は591万円です。2025年度の初任給は大学・大学院卒で282,560円、短大・専門卒で255,060円と公表されています(郵船ロジスティクス 新卒募集要項)。
口コミ集計でも若手の水準は近く、25歳から29歳の平均は535万円(回答23人)という数字があります(エン カイシャの評判 郵船ロジスティクスの年収)。20代後半で500万円台に乗るのが一般的な水準と考えられます。
30代では評価と担当顧客の規模で差が出ます。同じ集計では35歳から39歳の平均が752万円で、30代前半から後半にかけて伸び幅が大きくなる傾向です。
40代・50代の年収
推計では40歳736万円、50歳799万円と、40代以降は伸びがなだらかになります。55歳の推計は799万円で、50歳からほぼ横ばいです。
この年代の年収を決めるのは役職です。口コミをもとにした推定では課長級で1,149万円、部長級で1,386万円とされ、非管理職との差は300万円を超えます(キャリアマイン 郵船ロジスティクスの年収)。
推計上のピークが800万円前後にとどまるのは、非管理職の社員も含めた平均だからです。管理職に上がるかどうかで、40代以降の年収は別の曲線を描きます。
額面年収と手取りの差
表の金額はすべて額面です。実際に受け取る金額は、社会保険料と所得税・住民税が引かれたあとの手取りになります。
目安として、年収600万円なら手取りは460万円から480万円程度、年収700万円なら手取りは520万円から540万円程度です。額面が上がるほど税率が上がるため、手取りの伸びは額面の伸びより緩やかになります。
郵船ロジスティクスは賞与の比率が比較的高い給与構造です。月々の手取りだけで比較すると、年収ベースの差を小さく見積もりやすくなります。
年代別の表は2017年時点の有価証券報告書をもとにした推計で、その後の賃上げや人事制度の変更は反映されていません。転職で比較するときは表を目安として使い、オファー面談で基本給と賞与の内訳、残業代の扱いまで確認してください。
郵船ロジスティクスの職種別・役職別の年収の違い


職種による差ははっきりしています。口コミ集計では営業703万円、事務612万円、カスタマーサービス518万円と、最も高い営業と最も低いカスタマーサービスで185万円の開きがあります(OpenWork 郵船ロジスティクス 年収・給与制度)。
郵船ロジスティクスの新卒採用は総合職のみです。入社後に営業、カスタマーサービス、通関、倉庫の管理などに配属され、担当業務によって年収の伸び方が変わります。
営業職の年収傾向
営業は荷主企業に輸送の提案を行い、航空・海上のスペースを手配する中核の職種です。口コミ集計での平均は703万円(回答49人)で、社内の職種では最も高い水準にあります(OpenWork 郵船ロジスティクス 年収・給与制度)。
別の集計でも営業系は709万円と、ほぼ同じ水準です(エン カイシャの評判 郵船ロジスティクスの年収)。回答者の年収は380万円から1,400万円まで分布しており、同じ営業でも幅が広いのが特徴です。
国際物流の営業は海外の拠点や航空会社、船会社との調整を伴います。担当する荷主の規模や取り扱う貨物の量によって、求められる役割と評価が変わります。
事務・カスタマーサービス職の年収傾向
事務の平均は612万円(回答15人)、カスタマーサービスは518万円(回答17人)です(OpenWork 郵船ロジスティクス 年収・給与制度)。カスタマーサービスは船積み書類の作成や貨物の追跡、顧客からの問い合わせ対応を担います。
営業との差は、担当する顧客の規模や成果の見えやすさの違いから生まれています。一方で残業が発生しやすい部署では、超過勤務手当が年収を押し上げる面もあります。
doda掲載の求人では、IT戦略・システム企画担当で660万円から1,000万円、広報で600万円から800万円の年収レンジが示されています(doda 郵船ロジスティクスの平均年収)。専門職の中途採用は総合職の平均より高いレンジで募集されることがあります。
役職別の年収と新人事制度
役職別の推定では、係長級879万円、課長級1,149万円、部長級1,386万円です(キャリアマイン 郵船ロジスティクスの年収)。有価証券報告書をもとにした推定値のため、実額は評価や部署によって上下します。
郵船ロジスティクスは2024年度からジョブ型の新人事制度を導入したとされています(OpenWork 郵船ロジスティクス 年収・給与制度)。担う役割の大きさで処遇を決める仕組みに変わったことで、年次による一律の昇給より、どのポジションに就くかが年収を左右するようになりました。
従来は年功序列の色合いが強いという評価が多かった会社です。制度の移行期にあたる今は、部署や上司によって運用の実感が分かれている可能性があります。
総合職で入社しても、営業とカスタマーサービスでは平均で185万円の差があります。面接や面談では初任給だけでなく、配属先ごとの賞与の考え方や、ジョブ型制度での昇格の基準を具体的に聞いておくと、入社後のギャップを小さくできます。



平均年収だけを見て応募すると、配属された職種の想定年収とのギャップに驚く方が多いです。ジョブ型に移ったばかりの会社は、どの役割に就くかで年収が決まる度合いが強くなるので、狙うポジションから逆算して考えましょう。
郵船ロジスティクスの年収を物流・海運の3社と比較
郵船ロジスティクスを比較するときは、同じ国際物流を手がける会社と、親会社である海運会社の両方を見ると位置づけがわかります。ここでは近鉄エクスプレス、NIPPON EXPRESSホールディングス、日本郵船の3社と並べます。
いずれも有価証券報告書の数字で比べます。郵船ロジスティクスは2017年3月期が最後の数字のため、決算期がそろっていない点に注意してください。
| 企業名 | 平均年収 | 平均年齢 | 決算期 |
|---|---|---|---|
| 郵船ロジスティクス | 709万円 | 37.6歳 | 2017年3月期 |
| 近鉄エクスプレス | 631万円 | 38.7歳 | 2024年3月期 |
| NIPPON EXPRESSホールディングス | 833万円 | 47.5歳 | 2025年12月期 |
| 日本郵船 | 1,554万円 | 37.8歳 | 2026年3月期 |
出典はIR BANK 郵船ロジスティクス 平均年収の推移、IR BANK 近鉄エクスプレス、IR BANK NIPPON EXPRESSホールディングス、IR BANK 日本郵船です。国際物流の同業と比べると郵船ロジスティクスは中位で、親会社の日本郵船とは2倍以上の差があります。
近鉄エクスプレスの年収


近鉄エクスプレスの平均年収は631万円です(2024年3月期、平均年齢38.7歳)。航空貨物に強い国内大手のフォワーダーで、郵船ロジスティクスと事業内容が最も近い会社です(IR BANK 近鉄エクスプレス)。
注目したいのは振れ幅です。2022年3月期に810万円まで上がったあと、2023年3月期には615万円へ194万円下がりました。運賃市況の急騰と反落が賞与を通じて年収に直結した例といえます。
近鉄エクスプレスも2022年8月に近鉄グループホールディングスの完全子会社となり上場廃止となっています(日本取引所グループ 上場廃止等の決定 近鉄エクスプレス)。郵船ロジスティクスと同じく、今後は公式の年収データが出にくくなる会社です。
NIPPON EXPRESSホールディングスの年収


NIPPON EXPRESSホールディングスの平均年収は833万円です(2025年12月期、平均年齢47.5歳)。日本通運を傘下に持つ物流最大手の持株会社です(IR BANK NIPPON EXPRESSホールディングス)。
ただしこの数字は、持株会社に所属する約300名だけを対象にした平均です。平均年齢も47.5歳と高く、現場の営業や通関を担う事業会社の社員の年収とは性格が異なります。
郵船ロジスティクスと比べる場合は、平均年齢の差が約10歳あることを差し引いて考える必要があります。同年代で比べれば、差は表の数字ほど大きくないと考えられます。
日本郵船の年収


日本郵船の平均年収は1,554万円です(2026年3月期、平均年齢37.8歳)。2021年3月期の955万円から5年で約600万円増えました(IR BANK 日本郵船)。
大きく伸びたのはコンテナ船市況が高騰した2022年3月期以降です。海運市況の好調が業績連動の賞与に反映された結果で、同じグループでも郵船ロジスティクスの年収に同じ幅で波及するわけではありません。
平均年齢がほぼ同じでも、郵船ロジスティクスとは800万円以上の差があります。給与体系は会社ごとに決まっているため、別の会社として比べるのが現実的です。
近鉄エクスプレスの年収が1年で194万円下がったように、国際物流の年収は運賃市況に左右されます。郵船ロジスティクスへの転職を考えるときも、直近の業績が好調か不調かで提示される賞与の見込みが変わるため、複数年の平均で考えると判断を誤りにくくなります。



同じ郵船グループでも、海運の日本郵船と物流の郵船ロジスティクスでは年収の決まり方がまったく違います。比べるなら近鉄エクスプレスのような同業のフォワーダーと並べるほうが、転職時の提示額を予想しやすいですよ。
郵船ロジスティクスの年収に関する口コミ・評判
口コミサイトの集計では、郵船ロジスティクスの平均年収は672万円です(正社員110人の回答、回答者の平均年齢32歳)。業界平均の495万円を177万円上回っています(OpenWork 郵船ロジスティクス 年収・給与制度)。
有価証券報告書の709万円との差は37万円です。回答者の平均年齢が32歳と、有価証券報告書の37.6歳より若いことがこの差の主な理由と考えられます。
口コミサイト別の平均年収
口コミサイトによって、平均年収の数字には50万円ほどの幅があります。主な集計を並べると次のとおりです。
- OpenWork 672万円(回答110人、平均年齢32歳、OpenWork 郵船ロジスティクス 年収・給与制度)
- ワンキャリア転職 659万円(業界平均603万円、ワンキャリア転職 郵船ロジスティクスの年収)
- エン カイシャの評判 623万円(回答62人、平均年齢34.7歳、エン カイシャの評判 郵船ロジスティクスの年収)
3つの集計はいずれも620万円から680万円の範囲に収まります。回答者の中心が30代前半であることを考えると、上場時の709万円と大きな開きはないと読み取れます。
口コミの数字は回答者の年齢や職種の偏りを受けます。営業の回答が多いサイトほど平均は高く出やすいため、1つのサイトだけで判断しないことが大切です。
賞与と基本給の特徴
賞与は年2回で、2025年度の実績は4.0カ月分に上乗せがあったと公表されています(郵船ロジスティクス 新卒募集要項)。
口コミでは基本給は低めで、年次が給与に大きく反映されるという声があります(OpenWork 郵船ロジスティクス 年収・給与制度)。労働組合が給与交渉に関わり、近年のベースアップにつながっているという評価も見られます。
有価証券報告書をもとにした推定では、年間の賞与は114万円とされています(キャリアマイン 郵船ロジスティクスの年収)。賞与は会社の業績を反映して決まるため、国際物流の運賃市況が落ち込んだ年は下振れしやすい構造です。
残業代と手当の実態
口コミ集計での月間残業時間は25.9時間、有給休暇消化率は63.3%です(OpenWork 郵船ロジスティクス 年収・給与制度)。残業代は超過勤務手当として支給されます。
郵船ロジスティクスの募集要項に記載されている主な手当は次のとおりです。
- 通勤費、超過勤務手当、家族手当
- 通関士手当(資格保有者向け)
- 単身赴任手当、海外勤務手当
年間休日は122日です(2024年度、郵船ロジスティクス 新卒募集要項)。通関士手当や海外勤務手当は、担当業務や勤務地によって年収を底上げする要素になります。
郵船ロジスティクスの賞与は全社業績の影響が大きく、市況が良い年と悪い年で差が出ます。転職の面談では直近1年の賞与実績だけでなく、過去数年の支給月数の推移を聞いておくと、入社後の年収をより現実的に見積もれます。



賞与の比率が高い会社は、好調な年の年収だけを見ると期待が膨らみがちです。基本給でどれだけ確保できるのかを先に確認しておくと、市況が悪い年でも生活設計が崩れにくくなりますよ。
郵船ロジスティクスで年収を上げる方法


郵船ロジスティクスで年収を上げる道は3つあります。社内で役割の大きいポジションに就く、資格や海外勤務で手当を上乗せする、外部へ転職するという選択です。
順番として現実的なのは社内での昇格です。課長級で1,000万円を超える推定水準は、外部への転職で同等以上を取るより到達しやすい目標になります。
社内での昇格とポジションの引き上げ
2024年度に導入されたとされるジョブ型の人事制度では、担う役割の大きさで処遇が決まります。年次で一律に上がる部分は小さくなり、どのポジションに就くかが年収を左右します。
推定では係長級879万円、課長級1,149万円です(キャリアマイン 郵船ロジスティクスの年収)。課長級への昇格が1,000万円の壁を越える分岐点になります。
昇格の材料になるのは、担当荷主の取扱量や新規案件の獲得、業務改善の効果など、数字で示せる実績です。評価面談の前に自分の実績を定量的に整理しておくことが近道になります。
通関士資格と海外勤務の活用
郵船ロジスティクスには通関士手当があり、国家資格の通関士を持つ社員には手当が上乗せされます。通関は国際物流の要となる業務で、社内での配置の幅も広がります。
海外勤務手当も年収を大きく動かす要素です。海外45ヶ国に拠点を持つ会社のため、語学力と実務経験を備えた社員には海外赴任の機会があるとされます。
海外赴任中は現地の生活費に応じた手当が加わるため、額面年収は国内勤務より高くなるのが一般的です。社内公募や異動希望の機会があれば、手を挙げる価値があります。
転職によるキャリアアップ
社内での昇格が見通せない場合、転職が選択肢になります。フォワーダーでの営業や通関、海外現地法人との調整の経験は、同業の物流会社だけでなく、メーカーの物流部門や商社でも評価されます。
特に荷主側となるメーカーの物流・調達部門や、外資系フォワーダーでは、郵船ロジスティクスの平均を上回る年収レンジで募集されることがあります。業界知識を持ち込める転職先を選ぶほうが、年収の維持と上積みの両方を狙えます。
提示年収の相場を知るには、同じ領域の求人を複数社分まとめて見られる転職エージェントの利用が早道です。非公開求人を含めて現在の市場価値を確認してから、社内に残るか外に出るかを決める順番が合理的です。
転職を決めていなくても、エージェントに職務経歴を見てもらえば現在の想定年収レンジがわかります。社内の昇格ペースと外部の提示額を同じ物差しで比べられるようになり、どちらを選ぶにしても判断材料が増えます。



フォワーダーの実務経験は、外から見るより市場での評価が高い経験です。転職を決める前でも、自分の経験がいくらで評価されるのかを一度確かめておくと、社内でのキャリアの考え方も変わりますよ。
郵船ロジスティクスの年収に関するよくある質問
郵船ロジスティクスの年収について、検索されることの多い疑問をまとめます。数字はいずれも公開資料と口コミ集計をもとにしています。
郵船ロジスティクスの初任給はいくらですか
2025年度の初任給は、総合職の大学・大学院卒が282,560円、短大・専門卒が255,060円です(郵船ロジスティクス 新卒募集要項)。
賞与は年2回で、2025年度の実績は4.0カ月分に上乗せがありました。勤務時間は9時から17時30分で、年間休日は122日です。
大学卒で月28万円台という初任給は物流業界では高めの水準です。新卒の募集は総合職のみで、配属先は入社後に決まります。
郵船ロジスティクスは上場していますか
上場していません。2018年1月29日に東京証券取引所で上場廃止となり、現在は日本郵船グループの非上場会社です(日本取引所グループ 上場廃止等の決定 郵船ロジスティクス)。
2025年1月の再編で、日本郵船の完全子会社である郵船ロジスティクスグローバルマネジメントが郵船ロジスティクスの全株式を持つ形になりました(日本郵船 物流事業における子会社再編に関するお知らせ)。
非上場のため有価証券報告書は公開されておらず、2018年以降の公式な平均年収は確認できません。現在の年収水準は口コミ集計から推定するしかありません。
郵船ロジスティクスと日本郵船の年収はどれくらい違いますか
日本郵船の平均年収は1,554万円(2026年3月期)で、郵船ロジスティクスの最後の有価証券報告書の709万円と比べると800万円以上の差があります(IR BANK 日本郵船)。
ただし決算期が9年離れているうえ、日本郵船はコンテナ船市況の高騰で直近数年に年収が大きく伸びた会社です。事業も海運と国際物流で異なります。
同じグループでも給与体系は会社ごとに決まっています。郵船ロジスティクスへの転職で日本郵船並みの年収を期待するのは現実的ではありません。
郵船ロジスティクスのように上場廃止した会社は、有価証券報告書の数字が古いまま残り続けます。OpenWorkなど複数の口コミサイトの数字を並べ、回答者の年齢と職種まで見比べると、現在の水準をより正確につかめます。
まとめ
郵船ロジスティクスの平均年収は709万円です(2017年3月期 有価証券報告書、平均年齢37.6歳、平均勤続年数11.5年)。2018年に上場廃止となったため、これが公開されている最後の公式データです。
口コミ集計では623万円から672万円の範囲で、回答者の平均年齢が30代前半であることを踏まえると、上場時と大きく変わらない水準と考えられます。
職種別では営業703万円、事務612万円、カスタマーサービス518万円と、185万円の開きがあります。役職別の推定では課長級で1,149万円と、管理職に上がれるかどうかが1,000万円の分岐点です。
同業と比べると、近鉄エクスプレス631万円、NIPPON EXPRESSホールディングス833万円の間に位置します。親会社の日本郵船1,554万円とは別の会社として見る必要があります。
年収を上げる道は、ジョブ型制度での昇格、通関士資格や海外勤務の活用、外部への転職の3つです。転職を検討する場合は、運賃市況による賞与の変動も織り込んだうえで、同職種同士で比較してください。









