- LayerXは非上場で有報がなく、推定平均年収は約662万円です。
- 国内平均478万円の約1.4倍で、同業の上場SaaS3社は下回ります。
- 等級しだいで新卒でも1,000万円超を提示できる実力主義です。
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株式会社CAREER FOCUS/東田尚起LayerXは上場企業ではないため、有価証券報告書の平均年収という確かな数字がありません。この記事では推定値と公式発表を分けて整理しているので、どの数字が確かな情報なのかを意識しながら読み進めてください。
LayerXの年収は推定約662万円|非上場企業の平均年収の読み方


LayerXの平均年収は、転職メディアの推計で約662万円とされています(TLEON LayerXの年収記事、データの出典はindeedと記載)。LayerXは非上場のため有価証券報告書が公開されておらず、公式な平均年収の数字は存在しません。
国内の給与所得者の平均給与478万円(国税庁 令和6年分 民間給与実態統計調査)と比べると、662万円は約1.4倍の水準です。ただし推計値であり、実際の社員の平均とは一致しない点を前提に読んでください。
以下では、非上場企業の年収をどう読めばよいかを整理したうえで、求人票に出ている数字と照らし合わせます。
非上場で有価証券報告書がない企業の年収の見方
有価証券報告書は上場企業に提出が義務づけられた書類で、平均年間給与や平均年齢、従業員数が記載されます。LayerXは2018年8月設立の非上場企業のため、この一次情報がありません。2026年11月時点で上場の発表も確認できていません。
そのため、LayerXの平均年収として出回っている数字は口コミや求人サイトの情報をもとにした推定値です。同じ「平均年収」という言葉でも、上場企業の有報の数字とは信頼度が違います。
この記事では、推定値は推定値と明記し、会社の公式発表や求人票に載った数字は出典つきで区別して示します。精緻に見える数字ほど、出どころを確認する姿勢が欠かせません。
推定値と求人票の提示年収の比較
推定平均年収の約662万円に対し、求人票には幅のある数字が並びます。2026年9月掲載のバクラク事業のカスタマーサクセス職の求人では、年収650万円から1,199万円と提示されています(Ambi 求人情報)。
下限の650万円は推定平均にほぼ重なり、上限は倍近くまで開いています。まず手元にある数字を整理します。
| 情報 | 数字 | 信頼度 |
|---|---|---|
| 推定平均年収(TLEON) | 約662万円 | 推定値(indeed情報ベース) |
| カスタマーサクセス職の求人 | 650万〜1,199万円 | 求人票の提示レンジ |
| 30代前半の目安(ワンキャリア) | 650万円 | 自社調査(2024年9月) |
| 新卒の提示上限(LayerX発表) | 1,000万円超 | 会社の発表(2026年3月) |
出典はTLEON LayerXの年収記事、Ambi 求人情報、ワンキャリア転職 LayerX、LayerX 新卒採用に関する発表です。
この表に共通するのは、平均値より幅の広さが特徴だという点です。平均が660万円前後でも、等級しだいで上限は1,000万円を超えます。
LayerXの企業情報と事業内容


株式会社LayerXは2018年8月1日設立で、東京都中央区に本社を置きます。代表取締役CEOは福島良典氏、代表取締役CTOは松本勇気氏で、関西・中部・九州にも支社があります(LayerX 会社概要)。
事業はバクラク、Ai Workforce、Fintech、Securityの4つで、複数の事業を同時に伸ばすコンパウンド・スタートアップを掲げています。AIエージェントでバックオフィス業務を自動化するバクラク事業が主力です。
年収の面では、事業が複数に分かれていることが職種ごとの幅を生みます。AI関連の開発職と管理部門では、同じ会社でも報酬レンジが異なります。
有報がない会社は、平均値より求人票の上限と下限、入社時の等級で年収が決まります。応募前に、自分の経験がどの等級に当たるのか、面談で確認してください。推定平均の662万円はあくまで目安で、あなたの年収そのものではありません。
LayerXの年代別の年収目安


LayerXには年代別の公式な年収データがありません。ここで使う数字は、ワンキャリア転職の調査(2024年9月実施)と公開されている報酬制度の発表から読み取れる範囲に限ります。
年齢ではなく等級で年収が決まる実力主義のため、年代別の数字は目安にとどめてください。同じ30歳でも等級が違えば、年収は数百万円変わります。
20代の年収
ワンキャリア転職の調査では、PG2の主な年収帯が400万円から700万円とされています(ワンキャリア転職 LayerX)。20代の多くはこの帯に入ると考えられます。
一方で、強い成果を出した場合は20代半ばでも年収1,000万円に届く可能性があると同じ記事に記載があります。年次による昇給ではなく、期待役割と成果で等級が上がるためです。
新卒でも入社時の等級に応じた提示を受けます。2026年3月31日の発表では、職種・スキル・パフォーマンスの評価に基づき、入社時から1,000万円を超えるオファーを出せるとしています(LayerX 新卒採用に関する発表)。
30代の年収
30代前半の目安年収は650万円とされています(ワンキャリア転職 LayerX)。上位等級のPG3では650万円から1,100万円が主な年収帯です。
30代で差がつくのは、PG2にとどまるかPG3へ上がるかです。ここで年収帯の下限が650万円に切り替わり、上限も700万円から1,100万円へ広がります。
転職で30代前半に入る場合は、前職の年収より、期待役割の大きさが入社時の等級を左右します。面接では担当範囲と裁量を具体的に伝えてください。
40代以降の年収
40代以降の年収データは、公開されている範囲では確認できませんでした。LayerXは2018年設立の若い会社で、上場企業のように長期の年齢別統計が出ていないためです。
等級の考え方から推測すると、マネージャーや専門職として上位等級に就いた層は1,000万円を超える水準になります。ただしこれは推測であり、具体的な金額は個別の提示で決まります。
年代別の平均を探すより、自分の経験が何等級に当たるかを確認するほうが、実際の年収には近づきます。
「30代で何万円」という数字より、「どの等級でいくら」という情報のほうが判断に使えます。面談では、自分の経験が想定される等級と、その等級の年収レンジを質問してください。年代別の目安を鵜呑みにすると、提示額が低く見えたり高く見えたりして判断を誤ります。
LayerXの職種別・等級別の年収の違い


TLEONの記事は、公式資料にもとづくとしてLayerXの等級別と職種別の年収レンジを掲載しています。エンジニアは480万円から1,998万円、ビジネス・コーポレートは336万円から1,500万円と、職種で上限に差があります。
以下の数字は第三者メディアによる集計で、LayerXが現在も同じ水準で運用しているとは限りません。目安として確認してください。
等級別の年収レンジ
エンジニア職を例にした等級別のレンジは次のとおりです。等級が上がるほど、年収帯の下限と上限がともに広がります。
| 等級 | 位置づけ | 年収レンジ |
|---|---|---|
| MG1 | 新卒〜初級 | 480〜720万円 |
| MG2〜MG3 | 中堅 | 642〜1,260万円 |
| MG4〜MG5 | リーダー・マネージャー | 1,122〜2,220万円 |
| MG6 | 役員クラス | 個別設定 |
出典はTLEON LayerXの年収記事です。
MG1の上限720万円とMG2の下限642万円が重なっている点が特徴です。上位の等級に上がると下位等級の上限を超える年収になるわけではなく、同じ年収でも等級が違う人が混在します。
職種別の年収レンジ
MG1からMG6までを通した職種別のレンジを比べると、エンジニアが最も高く、営業と管理部門が最も低い下限を持ちます。
| 職種 | 年収レンジ |
|---|---|
| エンジニア | 480万〜1,998万円 |
| プロダクト | 402万〜1,602万円 |
| ビジネス・コーポレート | 336万〜1,500万円 |
| セールス | 336万〜1,500万円 |
出典はTLEON LayerXの年収記事です。
エンジニアの上限は営業職より500万円近く高く、機械学習など希少なスキルが年収に反映されやすいことを示しています。労働新聞の賃金事例でも、機械学習エンジニアなど職種の希少性が高い場合は10%を超える昇給があり得るとされています(労働新聞 賃金事例 LayerX)。



職種別のレンジは上限だけが話題になりがちですが、入社時にどの等級で受け入れられるかが年収を決めます。上限の数字に惹かれる前に、下限と自分の経験の位置を冷静に確認しましょう。
固定残業代と賞与の扱い
TLEONの記事によると、LayerXの募集要項には固定残業代として45時間分(15万円)を含む記載があります。超過分は別途支給されるとされています。
求人票の年収を見るときは、固定残業代が含まれた額面なのかを確認してください。同じ年収でも基本給の比率が変わると、賞与や退職金の計算にも影響します。
賞与は2025年10月の新報酬制度で見直されました。詳しくは口コミ・実態のセクションで整理します。
固定残業代の有無、基本給と賞与の比率、ストックオプションの有無は、面談で必ず質問してください。同じ額面でも内訳で手取りと将来の昇給が変わります。提示額だけを比べて決めると、入社後に想定との差に気づくことになります。
LayerXの年収を同業のSaaS上場3社と比較
LayerXと同じくバックオフィス領域のSaaSを展開する上場企業は、有価証券報告書の平均年収が公開されています。ここでは3社と並べて、LayerXの推定値がどの位置にあるのかを見ます。
ただし、上場企業の数字は有報の実績値で、LayerXは推定値です。基準が違うため、あくまで水準感を測る参考にしてください。
| 企業名 | 平均年収 | 平均年齢 | 従業員数 | 基準時点 |
|---|---|---|---|---|
| LayerX(非上場) | 約662万円(推定) | 非公開 | 非公開 | 2026年時点の推計 |
| freee | 805万円 | 33.2歳 | 2,268名 | 2026年6月 |
| マネーフォワード | 723万円 | 34.3歳 | 1,707名 | 2025年11月 |
| Sansan | 810万円 | 32.1歳 | 2,077名 | 2026年5月 |
出典はIR BANK freee、IR BANK マネーフォワード、IR BANK Sansan、TLEON LayerXの年収記事です。
3社の平均年収は723万円から810万円で、LayerXの推定662万円は3社のいずれも下回ります。最も近いマネーフォワードとも約60万円の差があります。
ただし平均値は、年齢構成や在籍の長さにも左右されます。個別の等級で比べれば、LayerXの上位等級は3社の平均を超える水準です。
freeeの年収


freeeの平均年収は805万円です(2026年6月期、平均年齢33.2歳、従業員2,268名)。前期の688万円から117万円の大幅な増加でした(IR BANK freee)。
従業員数も前期から417名増えて2,268名になり、採用拡大と報酬水準の引き上げが同時に進んだことがうかがえます。クラウド会計を中心に、中小企業向けのバックオフィスSaaSを手がけています。
マネーフォワードの年収


マネーフォワードの平均年収は723万円です(2025年11月期、平均年齢34.3歳、従業員1,707名)。2021年11月の648万円から4年で75万円上がっています(IR BANK マネーフォワード)。
家計簿アプリから始まり、法人向けのバックオフィスSaaSへ事業を広げた会社です。LayerXのバクラクと競合する領域もあり、転職先の比較対象として挙がりやすい1社です。
Sansanの年収


Sansanの平均年収は810万円です(2026年5月期、平均年齢32.1歳、従業員2,077名)。前回より30万円上がっています(IR BANK Sansan)。
名刺管理や請求書受領サービスのBill Oneなど、法人向けSaaSを展開しています。平均年齢が3社の中で最も若い32.1歳でも年収が最も高いことは、報酬水準の高さを示しています。
平均年収は年齢構成や在籍期間の影響を受けます。LayerXの推定値と上場企業の実績値を単純に並べると、実態を見誤ります。転職の比較では、同じ職種・同じ等級でどれくらいの提示になるのかを、各社の面談で確認してください。
LayerXの年収に関する口コミ・実態と報酬制度の変化


LayerXの年収は、2025年10月と2026年3月の発表で大きく動きました。口コミベースの古い情報と、最新の会社発表の間にずれが生じている点に注意が必要です。
ここでは、公式の発表と、第三者メディアの口コミ情報を分けて整理します。
新報酬制度と賞与の変更点
LayerXは2025年10月に、AIなどの活用で高まった生産性を社員に還元するため、成果と役割に応じた新しい報酬制度を導入しました。報酬原資は最大10%拡充され、新たな賞与制度は最大6ヶ月分とされています(LayerX 新卒採用に関する発表)。
一方で、第三者の解説記事には賞与が基本的にないとする記載もあります。制度が変わる前の情報が残っている可能性があるため、賞与の有無と金額は一次情報で確認する必要があります。
昇給も変わりました。労働新聞の賃金事例によると、昇給率は評価ランクごとの全社目安をもとに、直属の上司の評価と調整会議を経て個別に決まります(労働新聞 賃金事例 LayerX)。
残業時間と離職率
TLEONの記事は、公式の従業員データとして平均残業時間を月26.5時間、離職率を8.3%と掲載しています。有給消化率はOpenWorkの口コミで70.4%とされています(TLEON LayerXの年収記事)。
固定残業代が45時間分含まれている一方で、平均の残業は月26.5時間にとどまります。平均の稼働は固定分より短く、超過分は別途支給されるとされています。
ただし職種や部門によって実態は異なるため、配属予定の部署の残業や離職の状況は、面談で直接聞くのが確実です。



口コミの年収は書いた人の入社時期や等級で大きく変わります。2025年10月の制度変更を境に、同じ人でも年収が動いている可能性があるため、投稿日の新しい情報を優先して読むのがおすすめですよ。
額面と手取りの差
ここまでの数字はすべて額面です。実際の手取りは、社会保険料と所得税・住民税が引かれたあとの金額になります。
目安として、年収660万円なら手取りは500万円前後です。TLEONの記事では、推定平均年収662万円の手取りを約505万円と試算しています。
年収が1,000万円を超えると税率が上がり、手取りの伸びは額面より緩やかになります。入社時の提示額を比べるときは、手取りの目安もあわせて計算してください。
2025年10月の制度変更で、賞与の扱いが以前の口コミと異なる可能性があります。面談では「現在の賞与制度の対象者」「支給の基準」「昇給の評価サイクル」を質問してください。古い口コミだけで判断すると、実際の条件とずれることがあります。
LayerXで年収を上げる方法


LayerXで年収を上げる道は、社内で等級を上げる方法と、上位の等級で入社する方法の2つです。いずれも年次ではなく、期待される役割と成果で決まります。
年収の分かれ目は等級にあるため、まず等級ごとの期待役割を把握することから始めます。
社内で等級を上げる
等級が上がると、年収帯の下限と上限がともに広がります。PG2の主な年収帯400万円から700万円に対し、PG3は650万円から1,100万円です(ワンキャリア転職 LayerX)。
昇格は成果と等級ごとの要件で判断され、年齢は条件になりません。そのため、評価面談で次の等級の期待役割を確認し、具体的な成果の目標に落とし込むことが有効です。
昇給率は評価ランクごとの目安から、直属の上司の評価と調整会議を経て決まります。評価者に自分の成果を見える形で伝える工夫が欠かせません。
希少スキルで報酬交渉する
労働新聞の賃金事例では、機械学習エンジニアなど希少な職種は昇給率が10%を超える可能性があるとされています。市場価値とのギャップを調整する判断基準もあります。
AIやセキュリティなど需要の高い領域の経験は、報酬交渉の強い材料になります。他社のオファーや市場の相場を根拠に示すと、調整の対象になりやすくなります。



希少スキルがある方ほど、入社時の交渉が一番効きます。現職の年収を基準にせず、市場の相場を根拠に希望額を伝えることがポイントです。
転職で上位等級を狙う
外部から転職する場合は、入社時の等級が年収を大きく左右します。同じ経験でも、期待役割の説明しだいでMG2相当にもMG3相当にもなり得ます。
新卒でも入社時から1,000万円超のオファーを出す方針のため、中途ではなおさら過去の実績に応じた提示が期待できます。ただし1,000万円は全員に保証される数字ではなく、職種とスキルの評価しだいです。
転職エージェントを使うと、非公開の求人票の年収レンジや想定等級を事前に聞けます。複数のエージェントから情報を集め、提示額の相場を比べておくと交渉の根拠が増えます。
入社後に等級を上げるより、入社時にどの等級で受け入れられるかのほうが、年収への影響は大きくなります。オファー面談で等級名、その等級のレンジ、次の等級に上がる条件を書面で確認してください。口頭の説明だけでは、後から認識のずれが生じやすくなります。
まとめ
LayerXは非上場で有価証券報告書がなく、平均年収は推定約662万円です(TLEON LayerXの年収記事)。国内の給与所得者の平均給与478万円の約1.4倍にあたりますが、実績値ではなく推定値です。
等級別・職種別のレンジは広く、エンジニアで480万円から1,998万円、ビジネス・コーポレートで336万円から1,500万円とされています。30代前半の目安は650万円で、等級が上がると上限は1,100万円まで広がります。
同業の上場SaaS3社は、freeeが805万円、マネーフォワードが723万円、Sansanが810万円です。平均値ではLayerXの推定が下回りますが、上位等級では3社の平均を超えます。
2025年10月の新報酬制度と2026年3月の発表で、報酬原資の拡充や賞与の新設、新卒への1,000万円超の提示が示されました。古い口コミより、最新の会社発表を優先して読んでください。
年収を上げる道は、社内での等級アップと、上位等級での入社の2つです。転職を検討する場合は、平均値ではなく、同じ職種・同じ等級での提示額を比べましょう。
出典・参考情報
- 国税庁 令和6年分 民間給与実態統計調査
- TLEON LayerXの年収記事
- ワンキャリア転職 LayerX
- LayerX 会社概要
- LayerX 新卒採用に関する発表
- 労働新聞 賃金事例 LayerX
- Ambi 求人情報
- IR BANK freee
- IR BANK マネーフォワード
- IR BANK Sansan
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FOCUS AGENT:東田 尚起


株式会社リクルートにてHR領域に従事。
求人広告営業(indeed/リクナビnext)をメインに、転職エージェントとしても従事。
自ら立ち上げた就職系メディアの事業売却を経験し、転職支援と日系企業を中心に複数社のRPO業務も担う。









