ドリームインキュベータの平均年収は1,220万円です(2026年3月期 有価証券報告書)。平均年齢は34.6歳、平均勤続年数は3.76年、従業員数は198名となっています。
国内の給与所得者の平均給与は478万円、正社員に限っても545万円です(国税庁 令和6年分 民間給与実態統計調査)。ドリームインキュベータの水準はその約2.2倍にあたります。
ただし1,220万円は全社平均です。2023年3月期には1,776万円、2021年3月期には976万円と、年によって800万円の幅で動いてきた特殊な会社でもあります。この記事では有価証券報告書の数字を起点に、年代別・職種別の実態と、平均値が大きく振れる理由まで整理します。
FOCUS AGENT:東田 尚起

株式会社リクルートにてHR領域に従事。
求人広告営業(indeed/リクナビnext)をメインに、転職エージェントとしても従事。
自ら立ち上げた就職系メディアの事業売却を経験し、転職支援と日系企業を中心に複数社のRPO業務も担う。
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株式会社CAREER FOCUS/東田尚起ドリームインキュベータは社員200名前後の小さな会社です。数名の入退社で平均年収が数十万円動くので、単年の数字だけを見て判断しないのがコツですよ。
ドリームインキュベータの平均年収は1,220万円|有価証券報告書の最新データ


ドリームインキュベータの直近の平均年収は1,220万円です(2026年3月期 有価証券報告書、平均年齢34.61歳、平均勤続年数3.76年、従業員198名)。開示資料はドリームインキュベータ IRライブラリにまとまっており、経年の数字はIR BANK ドリームインキュベータ 平均年収の推移で確認できます。
有価証券報告書の平均年間給与は、賞与と基準外賃金を含み、提出会社の従業員だけを対象にした金額です。連結では222名(2026年3月末)の職員を抱えていますが、この1,220万円は単体の198名を母数にした数字にあたります。
注目すべきは平均年齢の若さです。34.6歳という数字は、同じ1,200万円台を出す大手シンクタンクより5歳ほど若い水準になります。
直近5年の平均年収推移
ドリームインキュベータの平均年収は、2022年3月期から2026年3月期までの5年間で134万円増えています。ただし推移は直線ではなく、途中に極端な山がありました。
| 決算期 | 平均年収 | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 従業員数 |
|---|---|---|---|---|
| 2022年3月期 | 1,086万円 | 36.08歳 | 4.20年 | 96名 |
| 2023年3月期 | 1,776万円 | 37.10歳 | 3.70年 | 120名 |
| 2024年3月期 | 1,274万円 | 35.96歳 | 2.96年 | 194名 |
| 2025年3月期 | 1,216万円 | 34.81歳 | 3.43年 | 191名 |
| 2026年3月期 | 1,220万円 | 34.61歳 | 3.76年 | 198名 |
出典はIR BANK ドリームインキュベータ 平均年収の推移(有価証券報告書の記載値を集計)です。
従業員数の動きも見逃せません。96名から198名へ、4年で2倍に増えています。採用が一気に進んだ2024年3月期に平均勤続年数が2.96年まで落ち、平均年収も1,274万円まで下がりました。
直近2期は1,216万円、1,220万円とほぼ横ばいです。急拡大の局面を抜けて、水準が落ち着いてきた段階だと読めます。
2023年3月期に1,776万円まで跳ねた理由
2023年3月期の1,776万円は、前期の1,086万円から690万円も上振れした異常値です。この1期だけを切り取って「ドリームインキュベータの年収は1,776万円」と紹介している記事もありますが、実態とはかけ離れています。
背景にあるのは事業構造です。ドリームインキュベータはコンサルティングだけでなく、投資先企業の株式を保有するインキュベーション事業を併営してきました。投資先の上場や売却で大きな利益が出た期は、業績連動の賞与が一気に膨らみます。
従業員数が120名と少なかったことも効いています。総額が同じでも、母数が小さいほど1人あたりの平均は跳ね上がります。
翌期は194名まで人数が増え、1,274万円へ戻りました。この会社の平均年収を見るときは単年ではなく3期平均で捉えるほうが、実感に近い数字になります。
ドリームインキュベータの企業情報とビジネスプロデュース


株式会社ドリームインキュベータは2000年6月創業、東京都千代田区霞が関に本社を置く東証プライム上場のコンサルティング会社です。資本金は50億1,900万円、代表取締役社長は三宅孝之氏が務めています(ドリームインキュベータ 会社概要)。
主力は「ビジネスプロデュース」と呼ぶ事業創造支援です。戦略を描いて終わりにせず、構想から実行、さらには自社での出資までを一気通貫で手がける点が、一般的な戦略ファームとの違いになります。
2026年3月期の連結売上高は86億9,000万円、営業利益は17億9,000万円で増収増益でした。ビジネスプロデュース事業の売上は前年比24%増と伸びています。
この構造が年収に与える影響は二方向あります。コンサルティングの稼働で安定的に原資を確保しつつ、投資側の成果が出た年は賞与が大きく上振れするという形です。
社員200名規模の会社では、数名の入退社や賞与の変動で平均年収が数十万円単位で動きます。ドリームインキュベータを調べるときは最新期だけでなく、直近3期の数字とそのときの従業員数をセットで確認すると、実態に近い水準がつかめます。
ドリームインキュベータの年代別の年収目安


ドリームインキュベータは年功で給与が積み上がる会社ではありません。平均年齢34.6歳、平均勤続3.76年という数字が示すとおり、20代後半から30代前半が社員の中心層です。
年代別の公式な開示はないため、ここでは採用情報の一次データと口コミ集計を組み合わせて目安を示します。
20代の年収
新卒の初年度給与は700万円から720万円です。これは2028年卒の募集要項に記載された金額で、年額固定給与は大学卒600万円・大学院卒620万円、そこに決算賞与と各種手当を含めた理論値として提示されています(ドリームインキュベータ 2028年卒 新卒募集要項)。
注意したいのは固定給と理論値の差です。決算賞与は会社業績に連動し、支給日に在籍している社員が対象になります。業績が振るわない年は600万円台で着地する可能性も織り込んでおく必要があります。
その後の伸びは早く、20代のうちに1,000万円を超える社員も珍しくないとされています。口コミサイトの集計では回答者の平均年齢が32歳で平均年収1,176万円という数字が出ており、20代後半から30代前半で1,000万円台に乗る構造が読み取れます(OpenWork ドリームインキュベータの社員クチコミ)。
30代の年収
30代は全社平均の1,220万円に最も近い層です。平均年齢が34.6歳であることを踏まえると、30代前半から半ばの社員の年収が、そのまま会社の平均値を形づくっていると考えられます。
この層で差が開くのは役職です。マネージャーに昇格した社員と、プレイヤーとして残っている社員では、同じ30代でも数百万円の開きが生まれます。
口コミ集計の年収レンジは450万円から5,000万円と、非常に広い幅で報告されています。40代・50代の社員が少なく、上限側は役員に近い層が押し上げていると見るのが自然です。
額面年収と手取りの差
年収1,220万円という数字は額面です。実際に口座へ入る金額は、所得税・住民税・社会保険料を引いた後になります。
扶養家族なしの単身者で試算すると、額面1,220万円の手取りはおおむね850万円前後です。月あたりに直すと約70万円となり、額面から370万円ほどが差し引かれる計算になります。
年収が1,000万円を超えると所得税の税率が33%の区分に入り、控除の縮小も重なって手取り率が下がります。額面で200万円増えても手取りでは130万円程度の増加にとどまるため、転職時の比較は手取りベースでも一度計算しておくと判断を誤りません。
オファー提示額が「700万円」でも、内訳が固定給600万円プラス業績連動100万円であれば、景気が悪い年の実収入は600万円台です。面接の終盤で固定給部分がいくらかを確認しておくと、入社後の資金計画が立てやすくなります。



年収1,000万円の壁を超えると税負担の伸びが急になります。手取りで比べる癖をつけておくと、オファー比較でぶれにくくなりますよ。
ドリームインキュベータの職種別・役職別の年収の違い


ドリームインキュベータの採用職種は、新卒・中途ともに「ビジネスプロデューサー」に一本化されています。営業職とコンサルタント職を分けている会社とは、そもそも職種の切り方が違います。
そのうえで、口コミサイトの職種タグ別の集計を見ると、担当するプラクティスによって水準に差が出ていることがわかります。
ビジネスプロデューサーの年収
主力職種であるビジネスプロデューサーの口コミ平均は、およそ1,060万円と集計されています。戦略立案から実行支援、出資検討までを担当する中核ポジションです。
全社平均の1,220万円より低く出るのは、この区分に若手が多く含まれるためだと考えられます。入社直後のジュニア層から昇格直前の層までが同じタグにまとまっています。
2027年3月期の計画では、期末時点のビジネスプロデューサー数を190名とし、事業売上75億円以上を見込むとしています。1人あたり4,000万円近い売上を担う構造で、単価の高さが年収の原資になっています。
戦略コンサルタントの年収
戦略コンサルタントとして回答している社員の口コミ平均は、およそ1,020万円です。ストラテジー&インストレーション、Technology&Amplifyという2つのプラクティスがこの区分にあたります。
ビジネスプロデューサーとの差は40万円ほどで、実質的にはほぼ同じ水準です。募集要項でも両者は同じ条件で扱われ、評価報酬制度の一部だけが異なると明記されています。
職種の違いより、担当プロジェクトの規模と評価の方が年収に効くと考えたほうが実態に合います。
マネージャー以上の年収
役職別では、マネージャー層の年収を1,600万円前後とする口コミが複数あります。20代後半でアソシエイトマネージャーに昇格し、1,200万円を超えるケースも報告されています。
この層から年収の決まり方が変わります。自分が動かした案件の売上と、育てたメンバーの稼働が評価の対象に加わるためです。
- ビジネスプロデューサー 口コミ平均 約1,060万円(OpenWork)
- 戦略コンサルタント 口コミ平均 約1,020万円(同)
- マネージャー層 1,600万円前後という口コミが複数
- 全社平均 1,220万円(2026年3月期 有価証券報告書)
この4つを並べると、職種の違いより役職の段差の方がはるかに大きいことが見えてきます。年収を上げたい場合に見るべきはプラクティスの選択ではなく、昇格のタイミングです。
口コミサイトの職種別平均は、回答者の在籍年次に大きく左右されます。有価証券報告書の全社平均より低く出ている場合は若手の回答が多い証拠で、必ずしも実際の職種間格差を示しているわけではありません。両方を突き合わせて読むのが確実です。



職種名より「どの段位にいるか」で年収が決まる会社です。選考では担当したい領域より、昇格の基準を聞いておくほうが実りがありますよ。
ドリームインキュベータの年収を上場コンサル3社と比較
ドリームインキュベータの水準を判断するには、同じく有価証券報告書を提出している上場コンサルティング会社と並べるのが確実です。外資系ファームは開示義務がなく、同じ基準で比べられません。
ここではベイカレント、シグマクシス・ホールディングス、フロンティア・マネジメントの3社と比較します。いずれも国内上場の独立系ファームです。
| 企業名 | 平均年収 | 平均年齢 | 従業員数 | 決算期 |
|---|---|---|---|---|
| ベイカレント | 1,331万円 | 31.3歳 | 866名 | 2026年2月期 |
| ドリームインキュベータ | 1,220万円 | 34.6歳 | 198名 | 2026年3月期 |
| フロンティア・マネジメント | 1,170万円 | 37.2歳 | 327名 | 2025年12月期 |
| シグマクシス・ホールディングス | 1,032万円 | 45.4歳 | 92名 | 2026年3月期 |
出典はIR BANK ドリームインキュベータ、IR BANK ベイカレント、IR BANK フロンティア・マネジメント、IR BANK シグマクシス・ホールディングスです。ドリームインキュベータは4社中2位で、首位のベイカレントとは111万円の差があります。
ベイカレントの年収


ベイカレントの平均年収は1,331万円です(2026年2月期、平均年齢31.3歳、従業員866名)。ドリームインキュベータを111万円上回り、平均年齢は3.3歳若い水準にあります。
数字を読むときは会社構造の変化に注意が必要です。2024年2月期には従業員4,321名・平均年収1,074万円だった数字が、2025年2月期に593名・1,349万円へ変わっています(IR BANK ベイカレント)。
グループ再編で提出会社の範囲が変わった影響で、実務を担うコンサルタントの多くが別会社に移った形です。現在の1,331万円は、比較的上位層に絞られた母集団の数字だと理解しておくのが安全です。
フロンティア・マネジメントの年収


フロンティア・マネジメントの平均年収は1,170万円です(2025年12月期、平均年齢37.2歳、従業員327名)。ドリームインキュベータとの差は50万円で、4社の中では最も近い水準にあります。
同社は産業再生機構の出身者が2007年に設立した独立系ファームで、経営コンサルティングとM&Aアドバイザリー、事業再生を組み合わせて提供しています。会計士や弁護士など専門資格保有者の比率が高いのが特徴です。
推移を見ると、2023年12月期の1,268万円をピークに98万円下がっています(IR BANK フロンティア・マネジメント)。案件の成功報酬が業績を左右する構造は、ドリームインキュベータの投資損益と似た振れ方をします。
シグマクシス・ホールディングスの年収


シグマクシス・ホールディングスの平均年収は1,032万円です(2026年3月期、平均年齢45.4歳、従業員92名)。4社の中では最も低く、ドリームインキュベータとは188万円の差があります。
ただしこの92名は持株会社の従業員だけを数えた数字です。実際にコンサルティングを担当する社員は事業会社側に所属しており、この1,032万円は管理部門中心の母集団を表している点に注意が必要です。
平均年齢45.4歳、平均勤続8.8年という数字も、現場のコンサルタントの姿とは離れています。持株会社体制の企業を比較対象にするときは、必ず母数の中身を確認してください。
コンサル業界は持株会社体制への移行が相次いでおり、有価証券報告書の平均年収が現場社員の実態とずれている会社があります。平均年収だけでなく従業員数と平均年齢を並べ、数字が急に動いた年がないかを確認すると、比較の精度が上がります。



他社の有報を並べるときは、従業員数が前年から急に減っていないかを必ず見てください。組織再編の年は平均年収が実態より高く出ます。
ドリームインキュベータの年収と国内コンサル業界の水準比較
独立系ファームの中では上位ですが、国内最大手のシンクタンクと並べると位置づけが変わります。年齢構成の違いを踏まえて読む必要があります。
直近決算期の有価証券報告書ベースで、代表的な各社の平均年収を並べます。
- 野村総合研究所 1,332万円(2026年3月期、平均年齢39.7歳、IR BANK 野村総合研究所)
- ベイカレント 1,331万円(2026年2月期、平均年齢31.3歳)
- ドリームインキュベータ 1,220万円(2026年3月期、平均年齢34.6歳)
- フロンティア・マネジメント 1,170万円(2025年12月期、平均年齢37.2歳)
野村総合研究所との年収差
野村総合研究所の平均年収は1,332万円で、ドリームインキュベータを112万円上回ります。ただし平均年齢は39.7歳と5歳高く、平均勤続年数は13.7年です。
同じ年齢帯で比べると印象が変わります。34歳前後で1,220万円に届くドリームインキュベータは、年齢あたりの単価では国内トップクラスにあたります。
従業員7,982名の野村総合研究所とは組織の性格も異なります。長期育成で積み上げる会社と、短期間で高い成果を求める会社という違いが、そのまま給与カーブの形に出ています。
年収差が生まれる構造的な理由
コンサルティング会社の年収を決めるのは、1人あたりが生み出す売上です。ドリームインキュベータは2027年3月期にビジネスプロデューサー190名で事業売上75億円以上を計画しており、1人あたり約4,000万円の水準になります。
この単価の高さが1,200万円台の原資を支えています。一方で少人数のため、大型案件の有無が平均に直結しやすい弱さも抱えています。
もう一つの要因が投資事業です。投資先の売却益が出た年は賞与が跳ね、出なかった年は落ちるという構造が、2023年3月期の1,776万円と2021年3月期の976万円という800万円の落差を生みました。
平均年収の絶対額だけを並べると、社員の年齢が高い会社ほど有利に見えます。気になる企業をいくつか調べるときは、平均年収を平均年齢で割った数字も出してみてください。同じ年齢でどちらが稼げるかという、転職判断に直結する比較ができます。
ドリームインキュベータの年収に関する口コミ・評判
有価証券報告書の1,220万円に対し、口コミサイトの回答者平均は1,176万円です。数字としては近いものの、社員が語る実感には独特の偏りがあります。
評価スコアと稼働時間の両方を見ると、この会社の性格が見えてきます。
給与水準に対する社員の評価
口コミサイトの総合評価は5点満点で4.25と、上位1%に入る高さです。待遇面の満足度は3.9、人事評価の適正感は4.4、20代の成長環境は4.8と報告されています(OpenWork ドリームインキュベータの社員クチコミ)。
興味深いのは、待遇の満足度3.9が評価の適正感4.4を下回っている点です。評価の納得感は高いが、金額そのものにはもう一段の期待があるという読み方ができます。
一方で人材の長期育成は3.3、法令順守意識は3.4と低めです。若いうちに一気に伸ばす環境である反面、長く在籍する前提の制度は薄いという声につながっています。
残業時間と時間単価の実態
月あたりの平均残業時間は59.1時間、有給休暇の消化率は59.9%と報告されています。年収1,220万円をこの稼働で割ると、実質の時間単価が見えてきます。
所定労働を月160時間とすると、残業を含めた月間稼働は約219時間です。年収1,220万円を年間稼働2,628時間で割ると、時間あたりおよそ4,600円という計算になります。
年収800万円で残業が月10時間の会社なら、時間単価は約3,900円です。差はありますが、額面の差ほど劇的には開きません。
平均勤続年数3.76年という短さも、この稼働水準と無関係ではないと考えられます。年収だけでなく、どの時間軸で働き続けられるかを見ておく必要があります。
オファーを比較するときは、提示年収を年間の想定稼働時間で割ってみてください。残業が月60時間ある会社と月10時間の会社では、同じ年収でも時間単価が1.5倍近く違います。長く走れるかどうかの判断材料になります。



評価の納得感が高い会社は、伸ばし方が明確です。稼働の重さと引き換えに何が手に入るかを、入る前に言語化しておきましょう。
ドリームインキュベータで年収を上げる方法


年収を上げる手段は3つに整理できます。社内で昇格する、事業投資の側に関わる、外部へ転職するという道筋です。
在籍中の方と、これから入社を検討している方では取るべき順番が変わります。それぞれの現実的な効き方を見ていきます。
社内での昇格とグレードの引き上げ
最も効果が大きいのはマネージャーへの昇格です。口コミベースの数字で見ると、1,000万円台からマネージャー層の1,600万円前後へ、一段で数百万円動きます。
平均勤続年数が3.76年、平均年齢が34.6歳という構成を踏まえると、入社から3年から5年で昇格の判断がなされるとみられます。年功で待つ時間はありません。
評価の適正感が4.4と高いことは、裏を返せば成果が数字で見られているということです。案件の売上に自分がどう貢献したかを説明できる形で残しておくことが、昇格の材料になります。
事業投資・インキュベーション領域への関与
ドリームインキュベータの独自性は、コンサルティングと投資を同じ会社で回している点にあります。投資先の成長が会社の利益になり、それが賞与の原資に変わります。
2023年3月期に平均年収が1,776万円まで跳ねたのは、この構造が最も強く働いた年でした。事業投資側の案件に関われるかどうかは、年収の上振れ余地に直結します。
同時に、ここは景気と市場環境に左右される領域でもあります。安定した収入を最優先したい場合は、コンサルティング中心のキャリアを選ぶほうが読みやすくなります。
転職によるキャリアアップ
社内の昇格が見えにくい場合は、外部市場で水準を確かめる選択肢があります。ドリームインキュベータの経験は、事業会社の経営企画や新規事業部門、投資ファンドで評価されやすい組み合わせです。
比較の際は全社平均ではなく、同じ役職・同じ年齢帯の相場を見てください。平均年収が高い会社に移っても、自分の等級が下がれば手取りは減ります。
戦略ファームやコンサル出身者の求人は、そもそも公開求人として出回る量が限られています。非公開求人を扱う転職エージェントに登録し、現在の等級で受けられるポジションの相場を教えてもらうのが早道です。
複数のエージェントに同じ条件を伝え、提示されるレンジを見比べると、自分の市場価値の幅が具体的な金額で見えてきます。
昇格交渉でも転職面接でも、効くのは担当案件の規模と成果の数字です。プロジェクトが終わるたびに、契約金額・関与範囲・クライアントに残した変化を3行でメモしておくと、いざというときに職務経歴書がすぐ書けます。



転職で年収を上げたいなら、比べるのは会社の平均ではなく同じ役職の相場です。等級ごとのレンジは、エージェントに聞くのが一番正確ですよ。
ドリームインキュベータの年収に関するよくある質問
検索でよく調べられている論点を、数字の出どころを添えて整理します。
ドリームインキュベータの初任給はいくらですか
2028年卒の募集要項では、給与を700万円から720万円と提示しています。内訳は年額固定給与が大学卒600万円・大学院卒620万円で、これに会社業績による決算賞与と各種手当を含めた理論値です(ドリームインキュベータ 2028年卒 新卒募集要項)。
募集職種はビジネスプロデューサーの一本で、Technology&Amplify部門も同じ要項が適用されます。勤務地は原則として東京・霞が関の本社です。
福利厚生には借上社宅制度、入社準備金前借制度、従業員持株会、人間ドック補助などが並びます。新卒で600万円台の固定給が出る国内企業は限られており、初任給としては最上位クラスに位置します。
平均年収が年によって大きく変動するのはなぜですか
理由は2つあります。1つは従業員数の少なさで、198名という規模では数名の入退社が平均値を動かします。
もう1つが業績連動の賞与です。投資先の売却益が出た2023年3月期は1,776万円まで上がり、投資環境が厳しかった2021年3月期は976万円まで下がりました。その差は800万円です。
直近3期は1,274万円、1,216万円、1,220万円と落ち着いています。従業員数が190名台で安定したことで、振れ幅も小さくなってきました。入社を検討する場合は、この3期の水準を基準に考えるのが現実的です。
ドリームインキュベータの年収は今後も上がりますか
原資の面では追い風があります。2026年3月期はビジネスプロデュース事業の売上が前年比24%増、全社の営業利益は17億9,000万円で増収増益となりました。
2027年3月期はビジネスプロデューサー190名体制で事業売上75億円以上を計画しています。1人あたりの売上単価が維持されれば、原資は増える方向です。
ただし採用を増やす局面では平均年収が下がりやすい点に注意が必要です。2024年3月期に従業員が74名増えた年は、平均年収が502万円下がりました。全社平均が横ばいでも、個人の年収が上がっていないとは限らないという構造を理解しておくことが大切です。
従業員数が前年から2割以上増えている期は、若手が一気に加わって平均年収が下がります。求人票で「平均年収が下落傾向」と見えても、成長企業では単なる人員構成の変化であることが多いので、従業員数の推移を必ず並べて確認してください。
まとめ
ドリームインキュベータの平均年収は1,220万円です(2026年3月期 有価証券報告書、平均年齢34.61歳、平均勤続年数3.76年、従業員198名)。国内の正社員平均545万円の約2.2倍にあたります。
ただし年による振れが大きい会社です。2023年3月期は1,776万円、2021年3月期は976万円で、その差は800万円にのぼります。単年ではなく直近3期の平均で見るのが実態に近づきます。
新卒の給与は700万円から720万円と提示されており、年額固定給与は大学卒600万円・大学院卒620万円です。20代のうちに1,000万円台へ届く給与カーブになっています。
上場コンサル各社と並べると、ベイカレント1,331万円、フロンティア・マネジメント1,170万円、シグマクシス・ホールディングス1,032万円という並びになります。平均年齢34.6歳で1,220万円という水準は、年齢あたりの単価で見れば国内でも上位です。
一方で月59.1時間の残業と、3.76年という平均勤続年数も事実です。時間単価に直すとおよそ4,600円で、額面の印象ほど突出した数字にはなりません。
年収を上げる道は、社内でのマネージャー昇格、事業投資領域への関与、外部への転職の3つです。転職を検討する場合は全社平均ではなく、同じ役職・同じ年齢帯の相場で比べてください。等級を落とさずに移れる先を選べれば、経験を活かしたまま年収を引き上げる余地が生まれます。









