企画営業がきついと言われる最大の理由は、受注にたどり着くまでの工程が他の営業職より長いことにあります。顧客の課題を聞き出し、施策を組み立て、提案書に落とすまでの作業が、商談の前にまとめて発生するためです。
求人情報から集計された企画営業の給与水準は中央値で484万円です。ただし同じ調査で示されている給与の幅は351万円から1,037万円で、上限と下限に約3倍の開きがあります(求人ボックス 給料ナビ 企画営業、2026年9月時点)。
この記事では公開されている職種別の集計データと公的統計だけを使い、きつさの構造、年収の相場、仕事の流れ、他の営業手法との違い、向き不向き、対処法、転職先を順に整理します。
FOCUS AGENT:東田 尚起

株式会社リクルートにてHR領域に従事。
求人広告営業(indeed/リクナビnext)をメインに、転職エージェントとしても従事。
自ら立ち上げた就職系メディアの事業売却を経験し、転職支援と日系企業を中心に複数社のRPO業務も担う。
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株式会社CAREER FOCUS/東田尚起企画営業のきつさは「働く時間が長い」タイプではなく、「成果が出るまでの距離が長い」タイプです。どちらがつらいかは人によってかなり分かれますよ。
企画営業がきついと言われる理由


企画営業のきつさは、提案前の準備工数、企画が採用されない構造、評価軸の二重性、顧客都合で動く予定の4つに整理できます。順に見ていきます。
提案までの準備工数の多さ
企画営業の仕事は、顧客の課題を聞き取り、解決策を提案し、実行後のフォローまで担当する流れで説明されます(求人ボックス 給料ナビ 企画営業)。この説明で重要なのは、商談の前に「何を解くか」を決める工程が入る点です。
商品の説明だけで商談が成立する営業であれば、準備は資料の確認で足ります。企画営業では、先方の業界動向、既存の取り組み、予算の制約を調べたうえで、施策の骨格を作る必要があります。
この作業は訪問件数にも受注件数にも直接現れません。数字として見えない時間が積み上がるため、働いている実感と成果の対応がずれやすくなります。
準備に時間をかけるほど提案の精度は上がりますが、その分だけ同時に動かせる案件数は減ります。件数と精度のどちらを取るかという判断が、日常的に発生します。
企画が採用されない前提の業務
提案型の営業では、練り上げた企画が採用されない結果が構造的に発生します。決裁が社内の複数部署にまたがることも多く、内容の良し悪し以外の要因で見送られることもあります。
不採用の理由が先方の予算計画や組織の事情にある場合、次に何を直せばよいかの手がかりが残りません。改善の糸口が得られないまま次の案件に移る状態が続くと、消耗が蓄積します。
成果が出た案件だけを見れば達成感の大きい仕事です。ただし分母には、形にならなかった提案が同じだけ並んでいます。
ノルマと企画品質の二重の評価
営業職である以上、売上や受注件数の目標は設定されます。加えて企画営業では、提案内容そのものの質も評価の対象になります。
数字だけを追えば提案が雑になり、提案の完成度だけを追えば件数が足りなくなります。この2つを同時に満たす前提で目標が組まれている点が、他の営業職との違いです。
- 受注金額や件数といった数量の目標が設定される
- 提案の内容や継続率といった質の面も問われる
- 準備にかけた時間は評価指標として計上されにくい
この3つに共通するのは、努力の量ではなく結果の形だけが測られるという点です。工程が長い仕事でこの測り方をされると、途中経過が評価されない期間が長くなります。
顧客都合で動く予定
提案の締め切りは、先方の稟議や企画の実施時期に合わせて決まります。そのため予定を自分の都合で組み立てにくい状態が生まれます。
繁忙の波が自社のカレンダーではなく顧客側の事情で決まるため、休日や夜間に連絡が入ることもあります。この点は提案型の営業に共通する特徴です。
厚生労働省の令和6年雇用動向調査では、転職して前職を辞めた理由のうち「労働時間、休日等の労働条件が悪かった」は男性で8.6%、女性で12.8%を占めています(厚生労働省 令和6年雇用動向調査結果の概況)。労働条件は職種を問わず離職の主要因のひとつです。
| きつさの要因 | 主な発生源 | 対処の方向 |
|---|---|---|
| 準備工数の多さ | 商談前の調査と企画の組み立て | 過去の提案を部品にして再利用する |
| 企画の不採用 | 先方の予算計画や決裁の事情 | 不採用の理由を分類して記録する |
| 二重の評価 | 数量の目標と提案の質の両立 | 案件の優先順位を上司と共有する |
| 顧客都合の予定 | 稟議や実施時期に合わせた締め切り | 締め切りを前倒しで合意しておく |
要因ごとに手の打ち方は異なります。まとめて「きつい」と捉えるより、どの要因が自分に効いているかを分けたほうが、次の行動を決めやすくなります。
準備工数、不採用、評価、予定の4つのうち、直近1か月で最も消耗した場面を1つ書き出してください。要因が職種そのものにあるのか、今の会社の運用にあるのかが、その1つで見分けられることが多くあります。
企画営業の年収の相場


企画営業の給与水準は、掲載求人から集計された中央値で484万円です。月給に換算すると40万円、初任給は24万円程度が目安として示されています(求人ボックス 給料ナビ 企画営業、2026年9月2日更新)。
求人票ベースの中央値は484万円
この484万円という数字は、求人票に記載された給与から算出された中央値です。実際に支払われた給与の集計ではないため、採用時の提示水準を示す数字として読む必要があります。
実績ベースの統計と比べてみます。国税庁の令和6年分民間給与実態統計調査では、給与所得者全体の平均給与は478万円、正社員に限ると545万円です(国税庁 令和6年分 民間給与実態統計調査)。
集計の土台が異なるため単純比較はできませんが、企画営業の求人水準が極端に低い職種でないことは読み取れます。
厚生労働省の令和7年賃金構造基本統計調査では、所定内給与額の平均は年齢計で34.1万円です(厚生労働省 令和7年賃金構造基本統計調査)。こちらは賞与を含まない月額のため、年収の比較にはそのまま使えません。
351万円から1,037万円という給与の幅
同じ集計で示されている給与の幅は351万円から1,037万円です。下限と上限に約3倍の開きがあり、正社員求人のボリュームが厚いのは351万円から436万円の水準とされています。
中央値の484万円は、このボリュームゾーンより上に位置します。つまり求人の多くは351万円から436万円の帯に集まっており、中央値を押し上げているのは上位の一部という構図です。
企画営業という職種名は、扱う商材も裁量の範囲も会社ごとに大きく違います。同じ名称の求人でも中身が別物になりやすいことが、この幅の広さに表れています。
年収を基準に選ぶなら、職種名ではなく業務内容の記載を読み込むほうが確実です。提案の範囲がどこまでか、企画の決裁権をどの程度持てるかで、提示額は変わります。
勤務地と募集条件による差
地域別に見ると、最も高いのは東京都の562万円で、最も低いのは島根県の342万円です。その差は219万円にのぼります。
募集条件でも差が出ます。同じ集計では、上場企業という条件をつけた求人は全体比で約22%高く、未経験可の求人は全体比で約13%低い水準と報告されています。
| 集計区分 | 給与水準 | 備考 |
|---|---|---|
| 企画営業の中央値 | 484万円 | 掲載求人ベース |
| 東京都 | 562万円 | 都道府県別で最も高い |
| 島根県 | 342万円 | 集計対象のうち最も低い |
| 上場企業の条件つき | 全体比 約22%高い | 条件別の集計 |
| 未経験可の条件つき | 全体比 約13%低い | 条件別の集計 |
出典 求人ボックス 給料ナビ 企画営業。いずれも掲載求人情報から算出された参考値で、実際の支給額とは差が生じます。
未経験から入る場合、最初の提示額は相場より低い位置から始まると考えたほうが現実的です。そのうえで、何年でどの水準に届くのかを選考時に確認しておくと、入社後のずれが小さくなります。
求人票に幅のある金額が書かれている場合、実際の提示は下限寄りになることが多くあります。上限に近い金額が誰に支払われているのか、役職によるものなのか成果連動なのかを面接で確認してください。



「企画営業の平均は484万円」とだけ覚えると、入社後のギャップが大きくなります。351万円という下限も同じ集計に載っている数字です。
企画営業の仕事内容と1日の流れ


企画営業は、顧客の課題を聞き取り、解決策となる施策を提案し、実行後の運用まで見届ける職種として説明されています(求人ボックス 給料ナビ 企画営業)。売って終わりではない点が、仕事の組み立て方を決めています。
課題の聞き取りから運用の確認までの流れ
仕事は大きく3つの工程に分かれます。課題の定義、企画の組み立て、実行後の確認です。
最初の工程では、先方が困っていると口にした内容をそのまま受け取らず、その背後にある原因を探ります。売上が伸びないという相談が、実は集客ではなく既存顧客の離脱に起因しているという例は珍しくありません。
次の工程で、施策の骨格と費用、想定される効果を並べて提案書に落とします。ここで数字の根拠が弱いと、決裁の段階で止まります。
最後の工程では、実施後の数値を追い、次の提案につなげます。この継続的な関与が、単発の受注で終わる営業との違いです。
1日の時間配分
1日の配分は案件の局面によって変わります。提案書の締め切りが近い時期は社内での作業時間が商談時間を上回ることも多くあります。
午前中に前日の商談内容を整理し、午後に訪問や打ち合わせを入れ、夕方以降に提案書を作るという流れが一般的です。提案が重なる週は、資料作成が夜に寄ります。
- 午前は前日の商談整理と社内の情報共有
- 日中は顧客との打ち合わせと現場の確認
- 夕方以降は提案書の作成と数値の整理
- 週の後半は決裁の進み具合の確認に時間を割く
この並びを見ると、顧客と会っている時間そのものは1日の一部にすぎないことがわかります。準備と振り返りが仕事の中心を占める点が、時間配分の特徴です。
提案資料の作成にかかる時間
提案資料は、企画営業の成果が最も形になって現れる部分です。同時に、最も時間を吸い込む作業でもあります。
新規の商材や新しい業界に向けた提案では、調査から始めるため作業量が増えます。一方で類似案件の経験があれば、過去の提案書を部品として再利用でき、作成時間を大きく圧縮できます。
この差が、経験年数による働きやすさの違いを生みます。入社直後がきついと感じられるのは、流用できる素材を持っていないためです。
資料の型を自分で持っているかどうかで、同じ案件数でも残る時間が変わります。入社して最初の1年は、型を作る期間と考えておくと消耗しにくくなります。
完成した提案書をファイル単位で残すだけでは再利用しにくくなります。市場の説明、課題の整理、費用の考え方といった塊ごとに切り分けて保存しておくと、次の案件で組み替えるだけで骨格が作れます。
企画営業と他の営業手法の違い


企画営業と紛らわしい職種名がいくつかあります。特に営業企画とは文字の並びが近いため、求人を探す段階で取り違えが起きやすくなっています。
営業企画との役割の違い
営業企画は、自社製品の営業をどう進めるかを検討し、営業戦略を立てる職種として説明されています。市場の分析、営業戦略の立案、販促ツールの制作、販売状況の分析などが業務にあたります(マイナビ転職エージェント 営業企画とは)。
つまり企画営業は顧客に向き合う職種、営業企画は営業組織を支える職種という分かれ方になります。同じ企画という語が入っていても、評価される対象が社外の受注か社内の仕組みかで別物です。
求人票を読むときは、職種名ではなく業務内容の欄で見分けてください。顧客との商談が主業務に入っていれば企画営業、営業部門の支援や分析が中心であれば営業企画にあたります。
ルート営業や法人営業との違い
ルート営業は既存顧客を定期的に訪問し、関係を維持しながら追加の受注を積み上げる形が中心です。提案の型がある程度固まっているため、企画をゼロから組み立てる負荷は小さくなります。
詳しい働き方の違いはルート営業がきつい理由をまとめた記事で整理しています。新規開拓の比重や飛び込みの有無など、業界ごとの差も大きい領域です。
法人営業は企業を相手にした受注活動全般を指す広い呼び方で、企画の組み立てはその手段のひとつという位置づけになります。企画営業はその中でも、提案内容の設計に比重を置いた形と考えると整理しやすくなります。
広告や販促の領域では、企画営業と広告営業の業務がかなり重なります。この分野のきつさは広告代理店営業がきつい理由の記事にまとめています。
職種別の給与水準の比較
職種名の違いは、求人票の給与水準にも現れます。同じ集計方法で並べると次のようになります。
| 職種 | 求人票の中央値 | 関わる相手 |
|---|---|---|
| 企画営業 | 484万円 | 顧客 |
| 法人営業 | 498万円 | 顧客となる企業 |
| マーケティング | 515万円 | 市場と社内 |
| 営業全体 | 444万円 | 顧客 |
| 広告営業 | 438万円 | 広告主と媒体 |
| ルート営業 | 423万円 | 既存顧客 |
出典 法人営業、マーケティング、営業、広告営業、ルート営業の各給料ナビ。いずれも掲載求人からの集計値です。
企画営業はこの並びの中で上位に入りますが、法人営業やマーケティングとの差は数十万円の範囲にとどまります。年収だけを理由に職種を選ぶ材料としては、差が小さいといえます。
業界によるきつさの差のほうが、職種名による差より大きく出ることもあります。業界ごとの比較は営業がきつい業界ランキングの記事を参照してください。
企画営業と営業企画は、求人票の職種名だけでは判別できないことがあります。応募前に「誰と会う仕事か」を業務内容の記載で確認してください。商談や訪問の記述がなければ、社内向けの職種である可能性が高くなります。



入社後のミスマッチで多いのが、この企画営業と営業企画の取り違えです。社内で企画を作りたかった人が、毎日商談に出ることになる例は本当によくあります。
企画営業に向いている人と向いていない人


向き不向きは、性格より作業の好みで分かれます。長い工程のどこを楽しいと感じ、どこを苦痛と感じるかが判断の軸になります。
向いている人の特徴
情報を集めて筋道を立てる作業を、負担ではなく面白いと感じられる人は続けやすい職種です。調べる作業そのものに耐性があることが、最初の条件になります。
もうひとつの条件は、不採用を個人の評価と切り離して受け止められることです。提案が通らない結果は日常的に発生するため、ここで毎回立ち止まると消耗が積み上がります。
- 業界や市場の情報を調べるのが苦にならない
- 提案が通らなかった理由を材料として扱える
- 相手の話から本当の課題を取り出すのが得意
- 成果が出るまでの時間差を受け入れられる
この4つに共通するのは、結果が出るまでの過程を自分で組み立てられるかという点です。手順が与えられる仕事とは求められるものが違います。
向いていない人の特徴
手順が決まった仕事のほうが力を出せる人には、向きにくい職種です。企画営業では正解のない状態から提案を作る作業が毎回発生します。
また、成果と行動の因果関係がはっきりしないと動けない場合も苦しくなります。良い提案をしても通らない結果が続くと、何を改善すればよいか見えなくなるためです。
短期で結果を確認したい人にも合いません。提案から決裁まで数か月かかる案件もあり、その間は手応えのないまま作業が続きます。
ただし、これらが当てはまるからといって営業職全般に向いていないわけではありません。ルート営業のように、提案の型が定まっている領域なら力を出せる場合があります。
未経験から目指す場合の判断軸
未経験可の求人は存在しますが、給与水準は全体比で約13%低い傾向が報告されています(求人ボックス 給料ナビ 企画営業)。最初の提示額が下がる前提で、その後の上がり方を確認しておく必要があります。
判断の材料になるのは、前職で「相手の要望を整理して形にした経験」があるかどうかです。販売職でも事務職でも、要望を聞いて段取りを組んだ経験があれば接続できます。
未経験からの転職で使える求人の探し方は未経験向けの転職エージェント記事にまとめています。職種の変更を伴う場合は、応募先の選び方そのものが結果を左右します。
同じ企画営業でも、提案内容を自分で決められる会社と、本部が作った企画を運ぶだけの会社があります。面接で「提案の内容は誰が決めるのか」を聞くだけで、入社後の裁量の広さがかなり正確に見えてきます。
企画営業がきついと感じたときの対処法


対処の順番は、要因の切り分け、工数の圧縮、環境の見直しの3つです。いきなり転職を考えるより、どこが苦しいかを分けたほうが選択肢が増えます。
きつさの要因の切り分け
最初にすべきは、収入、時間、人間関係、仕事の中身のどれが原因かを分けることです。原因によって打つ手が変わります。
厚生労働省の令和6年雇用動向調査によると、転職して前職を辞めた理由は男性で「給料等収入が少なかった」10.1%、「職場の人間関係が好ましくなかった」9.0%、「労働時間、休日等の労働条件が悪かった」8.6%の順です(厚生労働省 令和6年雇用動向調査結果の概況)。
| 前職を辞めた理由 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|
| 給料等収入が少なかった | 10.1% | 8.3% |
| 職場の人間関係が好ましくなかった | 9.0% | 11.7% |
| 労働時間、休日等の労働条件が悪かった | 8.6% | 12.8% |
| 会社の将来が不安だった | 7.4% | 5.1% |
| 仕事の内容に興味を持てなかった | 4.4% | 3.6% |
出典 厚生労働省 令和6年雇用動向調査結果の概況。年齢や性別を問わず、収入と労働条件と人間関係が上位を占めています。
自分の消耗がこのどれに近いかを言葉にできると、社内で解決できる問題か、環境を変えるしかない問題かの判断がつきます。
提案の型を作って準備時間を削る
仕事の中身に起因する消耗であれば、工数の圧縮が先に効きます。とくに提案書の作成時間は型を持つことで大きく減らせます。
市場の説明、課題の整理、施策の並べ方、費用の考え方といった塊ごとに素材を保存しておくと、次の案件では組み替えるだけで骨格ができます。
不採用になった提案も、理由を分類して残しておけば材料になります。予算が理由なのか、時期が理由なのか、内容が理由なのかで、次の打ち手が変わるためです。
この積み上げは、1か月では効果が出ません。半年から1年の単位で見ると、同じ案件数を扱う時間が目に見えて短くなります。
異動と転職の判断時期
消耗の原因が会社の運用にある場合、同じ職種のまま環境を変えるだけで状況が変わることがあります。職種が原因か、会社が原因かの切り分けがここでも効きます。
提案の決裁が過度に遅い、目標の設定根拠が示されない、準備工数が評価に一切反映されないといった問題は、職種ではなく運用の問題です。
転職を選ぶ場合、同調査では転職入職者のうち賃金が増加した割合は40.5%、減少した割合は29.4%で、増加が減少を11.1ポイント上回っています(厚生労働省 令和6年雇用動向調査結果の概況)。
一方で、29.4%は減少を経験しています。年代によっても差があるため、30代での判断材料は30代向けの転職エージェント記事にまとめています。
直近半年の案件を、受注したもの、不採用になったもの、途中で止まったものに分けてください。不採用の理由が社内の体制に偏っているなら会社の問題、提案の中身に偏っているなら職種との相性の問題という見分け方ができます。



転職で年収が上がる人は4割、下がる人も3割います。動く前に、今の会社で変えられる部分が残っていないかを一度確認しておきましょう。
企画営業の経験が活きる転職先


企画営業で身につくのは、課題を定義して提案の形にする工程です。この経験は、商材が変わっても評価される場面が多くあります。
営業企画とマーケティング職
営業企画は、営業戦略の立案や販促ツールの制作を担う職種です(マイナビ転職エージェント 営業企画とは)。現場で提案を作ってきた経験は、組織全体の提案の型を設計する仕事に直接つながります。
マーケティング職の求人票の中央値は515万円で、企画営業の484万円を上回ります(求人ボックス 給料ナビ マーケティング)。市場を見て打ち手を決める役割のため、顧客の課題を分析してきた経験が評価されます。
どちらも、扱った商材の知識より、課題の立て方と検証の仕方を語れるかが問われます。職務経歴書では受注金額だけでなく、どの課題をどう定義したかを書いておくと通りやすくなります。
法人営業と経営企画
法人営業の求人票の中央値は498万円です(求人ボックス 給料ナビ 法人営業)。企画営業との業務の重なりが大きいため、経験をそのまま持ち込みやすい移り先になります。
経営企画は求人票の中央値が542万円で、今回比較した職種の中では最も高い水準です(求人ボックス 給料ナビ 経営企画)。数字で計画を立て、根拠を示して決裁を通す作業は、提案書を作る工程とよく似ています。
| 転職先の職種 | 求人票の中央値 | 活きる経験 |
|---|---|---|
| 経営企画 | 542万円 | 数字で計画を組み立てる作業 |
| マーケティング | 515万円 | 顧客の課題を分析する視点 |
| 法人営業 | 498万円 | 商談と提案の進め方 |
| 企画営業 | 484万円 | 現職の水準 |
出典 各職種の求人ボックス 給料ナビ。いずれも掲載求人からの集計値で、実際の提示額は経験と企業規模によって変わります。
ただし経営企画は募集数が限られ、求められる経験の幅も広くなります。企画営業からの移動では、営業企画やマーケティングを経由する道のほうが現実的な場合もあります。
受注金額だけを並べた職務経歴書は、商材が違う会社には伝わりません。どんな課題を見つけ、どんな根拠で施策を選び、結果をどう測ったかという工程を書くと、職種をまたいだ応募でも評価されやすくなります。
企画営業に関するよくある質問
企画営業について、検索で多く見られる疑問をまとめます。
企画営業と営業企画は何が違いますか
向き合う相手が違います。企画営業は顧客に対して課題解決の施策を提案する職種で、営業企画は自社の営業戦略を立てて営業部門を支える職種です(マイナビ転職エージェント 営業企画とは)。
企画営業は受注や売上といった対外的な成果で評価されます。営業企画は営業組織全体の成績や仕組みの改善で評価されるため、日々の動き方も大きく異なります。
求人票では職種名が混在していることがあります。応募前に、商談や顧客訪問が業務内容に含まれているかを確認してください。
企画営業は未経験からでも転職できますか
未経験可の求人は存在します。ただし給与水準は全体比で約13%低い傾向が示されており、最初の提示額は相場より下から始まると考えておくのが現実的です(求人ボックス 給料ナビ 企画営業)。
評価されやすいのは、相手の要望を聞いて段取りを組んだ経験です。販売職や接客職、事務職からでも、この経験を整理できれば接続できます。
具体的な求人の探し方は未経験向けの転職エージェント記事にまとめています。職種を変える転職では、応募先の選び方が結果を大きく左右します。
企画営業の年収は他の営業職より高いですか
求人票ベースでは、企画営業の中央値484万円に対し、営業全体は444万円、ルート営業は423万円です。一方で法人営業は498万円と、企画営業を上回ります(求人ボックス 給料ナビ 営業)。
つまり営業職の中では中位から上位に位置しますが、突出して高いわけではありません。職種名による差より、業界や企業規模による差のほうが大きく出ます。
同じ集計で給与の幅は351万円から1,037万円と広く、勤務先によって水準が大きく変わります。平均だけで判断せず、応募先ごとの条件を確認してください。
企画営業のノルマはどのように設定されますか
多くの場合、受注金額や件数といった数量の目標が設定されます。企画営業ではこれに加えて、提案内容の質や継続率が評価に含まれることが一般的です。
具体的な設定方法は会社ごとに異なり、公開された職種共通のデータはありません。面接の段階で、目標の算出根拠と未達時の扱いを確認しておくと実態がつかめます。
準備にかけた時間が評価に入らない設計になっていると、工程の長さがそのまま負担になります。この点は入社前に確認しておきたい項目です。
企画営業の経験はどの職種で評価されますか
営業企画、マーケティング、法人営業、経営企画などで評価されます。共通しているのは、課題を定義して根拠のある提案に落とす工程を扱う点です。
求人票の中央値で見ると、経営企画542万円、マーケティング515万円、法人営業498万円と、いずれも企画営業の484万円を上回ります(求人ボックス 給料ナビ 経営企画)。
ただし募集数や求められる経験年数は職種ごとに異なります。金額だけで選ばず、これまで扱ってきた工程との重なりで判断するほうが通りやすくなります。
受注した案件だけを話すと、運の良さと区別がつきません。通らなかった提案について、原因をどう分析して次にどう変えたかを話すと、工程を自分で回せる人だと伝わります。



企画営業の経験は、商材が変わっても持ち運べます。語るときは「何を売ったか」ではなく「どう課題を決めたか」を軸にしてみてください。
企画営業がきつい理由と転職の判断のまとめ
企画営業がきついと言われる理由は、労働時間の長さではなく、受注までの工程が長く途中経過が評価されにくい構造にあります。準備工数、企画の不採用、数量と質の二重の評価、顧客都合で決まる予定の4つが主な要因です。
給与水準は掲載求人の中央値で484万円で、営業職の中では中位から上位にあたります。ただし351万円から1,037万円という幅があり、勤務地でも東京都562万円と島根県342万円で219万円の開きがあります(求人ボックス 給料ナビ 企画営業)。
営業企画とは職種名が似ていますが、顧客に向き合うか営業組織を支えるかという点で別の仕事です。応募前に業務内容の欄で見分けておくと、入社後のずれを防げます。
きついと感じたときは、収入、時間、人間関係、仕事の中身のどれが原因かを分けることから始めてください。工数の圧縮で解決できる部分と、環境を変えないと解決しない部分があります。
転職する場合、課題を定義して提案に落とす工程の経験は、営業企画やマーケティング、経営企画で評価されます。令和6年の調査では転職で賃金が増加した人が40.5%、減少した人が29.4%でした(厚生労働省 令和6年雇用動向調査結果の概況)。動く前に、今の職場で変えられることが残っていないかを確認しておくと、判断の精度が上がります。









