リコージャパンの営業がきつい理由は?年収・働き方の実態と転職先を解説

リコージャパンの営業がきついと言われる理由は、残業の長さではありません。主力商材のオフィスプリンティング市場が縮小するという前提を、親会社のリコー自身が公式資料で明言していることにあります。

社員口コミの月間平均残業時間は13.1時間で、営業職としては短い部類です。一方で8項目の評価のうち待遇面の満足度は2.6、社員の士気は2.8にとどまります(OpenWork リコージャパンの社員クチコミ、回答者1,525人)。

この記事では公開されている口コミデータと、リコーグループの公式資料だけを使い、年収の実態、労働時間、営業職の種類、向いている人の特徴、きついと感じたときの選択肢を整理します。

解説者

FOCUS AGENT:東田 尚起

FOCUS AGENT なおき

株式会社リクルートにてHR領域に従事。
求人広告営業(indeed/リクナビnext)をメインに、転職エージェントとしても従事。

自ら立ち上げた就職系メディアの事業売却を経験し、転職支援と日系企業を中心に複数社のRPO業務も担う。

まずは登録しておくべき転職エージェント

※タブ切り替えできます

エージェント求人数詳細公式サイト

リクルートエージェント

★ 5.0
公開求人数76万件超 業界最大級の求人数。未経験からハイクラスまで幅広く対応する、まず登録したい定番エージェント。 無料登録

マスメディアン

★ 4.6
業界特化求人5,000件超 広告・Web・マスコミ業界に特化。業界出身アドバイザーが対応し、年収800万円以上の求人も約4割。 無料登録

ランスタッド

★ 4.5
保有求人数推定2万件超 外資系・グローバル企業に強い世界最大級の人材会社。求人の8割が非公開で、年収800万円以上が中心。 無料登録
エージェント評価クチコミ公式サイト

リクルートエージェント

★ 5.0
特におすすめ
・とにかく求人の量がすごく、希望条件に近い案件を次々紹介してもらえた。
・書類添削や面接対策が丁寧で、初めての転職でも安心して進められた。
無料登録

キャリアチケット転職エージェント

★ 4.6
特におすすめ
・20代向けという安心感があり、将来を見据えたキャリア提案をしてもらえた。
・面談が丁寧で、IT・コンサルなど成長業界への転職を一緒に考えてくれた。
無料登録

ランスタッド

★ 4.5
おすすめ
・外資系企業の求人に強く、年収交渉までしっかりサポートしてもらえた。
・対応のスピードが速く、テンポよくスムーズに選考を進められた。
無料登録
※2026年8月時点

関連記事:転職エージェントはやめとけ?「見捨てられる」その評判、デメリットと裏側をプロが徹底解剖!
関連記事:【暴露】転職サイトおすすめ完全ガイド|<評判・口コミ>2026年最新版で徹底比較
関連記事:【暴露】転職エージェントおすすめ完全ガイド<評判・口コミ>2026年最新版で徹底比較

\ あなたに合ったエージェントがわかる /

転職エージェント診断
個人情報入力なしで結果が見れる!
株式会社CAREER FOCUS/東田尚起

リコージャパンは「働かせすぎてきつい」会社ではありません。時間はむしろ守られている一方で、処遇と市場環境にきつさが出るタイプです。どちらのきつさが自分に効くかで、判断は変わりますよ。

目次

リコージャパンの営業がきついと言われる理由

リコージャパンの営業がきつい理由

リコージャパンの営業がきついと語られる背景には、市場そのものの縮小、処遇への不満、拠点と担当先による難易度の差、商材の転換という4つの要因があります。

いずれも個人の頑張りでは動かしにくい、構造側の要因という共通点があります。順に見ていきます。

縮小する市場の主力商材

リコーグループは統合報告の中で、オフィスプリンティング市場は縮小するという認識のもと、売上高が減少しても収益を確保できるよう経営体質を強化すると明記しています(リコー 過去・現在・将来への道筋)。

売る側から見ると、これは「前年並みを維持するだけでも上積みの提案が要る」という意味になります。複合機そのものの台数を伸ばす戦い方が、会社の方針としてすでに主戦場から外れているからです。

ペーパーレス化は個別の企業努力で止められるものではありません。担当先で印刷枚数が落ちれば、保守やサプライの売上も連動して下がります。

同じ数字を作るために、前年より広い範囲の提案が必要になる。この積み重ねが、現場では「年々きつくなる」という実感として語られます。

待遇と評価への不満

OpenWorkの8項目のスコアを見ると、法令順守意識だけが4.8と突出して高く、待遇面の満足度2.6、社員の士気2.8、人事評価の適正感2.9が下位に並びます。総合評価は3.34です。

評価項目スコア
待遇面の満足度2.6
社員の士気2.8
20代成長環境2.9
人事評価の適正感2.9
人材の長期育成3.0
社員の相互尊重3.5
風通しの良さ3.7
法令順守意識4.8
総合評価3.34

出典はOpenWork リコージャパンの社員クチコミで、回答者は1,525人です。

この並び方には意味があります。守るべきものは守られているのに、返ってくるものへの納得感が低いという形です。

コンプライアンスが緩くて苦しい会社とは、きつさの質がまるで違います。制度が壊れているのではなく、制度どおりに働いた結果への評価が物足りない、という不満の出方をします。

拠点と担当先による難易度の差

リコージャパンは全国341拠点、従業員17,372名という規模で事業を展開しています(リコージャパン 会社概要、いずれも2025年4月現在)。

拠点が多いということは、担当するエリアと顧客層の幅も広いということです。大企業の本社が集まる都市部の担当と、中小企業と自治体が中心の地方拠点の担当では、1件あたりの単価も商談の進み方も揃いません。

口コミでも、配属された拠点と担当先で難易度が大きく変わるという趣旨の声が繰り返し挙がります。同じ目標の立て方をされても、手応えは同じになりません。

そして配属先は本人が選べないのが通例です。転勤を伴う異動がある以上、この不確実性は長く付き合う前提になります。

商材の転換で求められるものが変わる

リコーグループは2023年4月からの3カ年を第21次中期経営戦略と位置づけ、オフィスプリンティング事業を主とした収益構造からの変革を進めています(リコー 中期経営戦略の概要と進捗)。

営業の立場では、覚える商材が増えることを意味します。複合機とサプライに加えて、ネットワーク、セキュリティ、業務アプリケーション、電子帳簿保存や適格請求書への対応まで、提案の範囲が広がっています。

  • 複合機やプリンターといった画像機器と消耗品
  • サーバーやネットワークの構築と運用の代行
  • システムインテグレーションとソフトウェア開発
  • 電力販売サービスなどの周辺商材

これらはすべて事業内容として公式に掲げられているものです(リコージャパン 会社概要)。扱う幅が広いほど提案の可能性は増えますが、そのぶん学習の負荷も上がります。

機械を売ってきた人がITの提案に切り替えるには、時間と反復が要ります。この移行期に立ち会っていることが、きつさとして語られる場面は少なくありません。

ワンポイントアドバイス
きつさの出どころを分けて考える

同じきついでも、時間が原因なのか、処遇が原因なのか、担当先が原因なのかで打つ手は変わります。リコージャパンの場合は残業が月13.1時間と短いため、時間以外の要因を先に疑うほうが実態に合います。

リコージャパンの営業の年収

リコージャパンの営業の年収の実態

社員口コミを集計した営業職の平均年収は466万円です。回答者は492人で、年収の範囲は199万円から1,100万円と報告されています(OpenWork リコージャパンの年収・給与制度)。

平均だけを見て高いか低いかを判断すると、実態を取り違えます。以下で職種間の差と、世間水準との比較を順に確認します。

営業の平均年収は466万円

国税庁の調査では、給与所得者全体の平均給与は478万円、正社員に限ると545万円です(国税庁 令和6年分 民間給与実態統計調査)。リコージャパンの営業職466万円は、正社員平均を下回る水準にあたります。

大手メーカーの販売会社という看板から高年収を想像すると、ここでギャップが生まれます。待遇面の満足度が2.6と低いことの背景には、この数字があると考えられます。

区分平均年収
リコージャパン 営業職(口コミ)466万円
リコージャパン 全職種(口コミ)476万円
正社員(正職員)の平均545万円
給与所得者全体の平均478万円
非正規雇用の平均206万円

全職種の平均は476万円、回答者は正社員769人、平均年齢は32歳です。営業職はその平均をわずかに下回る位置にあります。

厚生労働省の調査では、所定内給与額の平均は年齢計で34.1万円です(厚生労働省 令和7年賃金構造基本統計調査)。賞与を含まない月額の数字ですが、突出した高給の会社ではないことは読み取れます。

職種によって100万円以上の差

同じ社内でも、職種によって集計値は動きます。口コミベースの職種別平均は以下のとおりです。

職種回答者数平均年収年収範囲
企画9人578万円380万円〜980万円
スタッフ17人568万円250万円〜970万円
エンジニア・SE163人488万円200万円〜900万円
営業492人466万円199万円〜1,100万円
CE(カスタマーエンジニア)22人395万円250万円〜600万円

出典はOpenWork リコージャパンの年収・給与制度です。回答者数が1桁の職種は母数が小さいため、参考値として扱うのが妥当になります。

注目したいのは営業の年収範囲です。199万円から1,100万円まで5倍以上の開きがあり、同じ営業職でも到達点が大きく違うことがわかります。

入社年次、等級、担当先の規模、役職の有無が重なった結果と考えられます。平均466万円は、その分布の真ん中あたりを示しているにすぎません。

有価証券報告書が存在しない理由

リコージャパンの年収を調べても有価証券報告書が出てこないのは、同社が非上場だからです。株式は親会社の株式会社リコーが保有しており、上場しているのは親会社のほうになります。

リコージャパンの公式サイト
出典 リコージャパン 会社概要

会社概要によると、創立は1959年5月2日、資本金は25億円、売上高は736,468百万円(2025年3月期)、本社は東京都港区芝です。代表者は代表取締役 社長執行役員 CEOの笠井徹氏となっています(リコージャパン 会社概要)。

ここで注意したいのが、検索で出てくる「リコーの平均年間給与」の扱いです。有価証券報告書に載る平均年間給与は提出会社である株式会社リコー単体の従業員に関する数字で、リコージャパンの社員は含まれません。

親会社の数字を子会社の年収として紹介している記事は珍しくありませんが、別法人である以上、給与テーブルも評価制度も同一とは限りません。本記事で口コミベースの数字を使い、その旨を明記しているのはこのためです。

ワンポイントアドバイス
口コミの年収データを読むときの確認点

口コミサイトの平均年収は、回答した人の職種と在籍年次に偏りが出ます。回答者数と平均年齢が併記されているかを必ず確認してください。リコージャパンの営業職は492人、全体では769人・平均32歳という条件つきの数字です。

株式会社CAREER FOCUS/東田尚起

平均466万円という数字だけで判断しないでください。同じ調査に199万円から1,100万円という幅が載っています。自分がその分布のどこに入りそうかを、面接で確かめるほうが実用的です。

リコージャパンの労働時間と働き方の実態

リコージャパンの労働時間と働き方

法人営業というと長時間労働を想像しがちですが、公開されている数字を見るかぎりリコージャパンは当てはまりません。

むしろ時間の面では守られている部類に入ります。そのうえで、別の形のきつさが残るという構造になっています。

残業は月平均13.1時間

OpenWorkに掲載されている月間平均残業時間は13.1時間です。1日あたりにすると40分前後で、営業職の水準としてはかなり短い部類に入ります。

同じページの職場情報では、一月当たりの労働者の平均残業時間が10.5時間と報告されています。出典は女性の活躍推進企業データベースで、最終更新は2025年8月27日です(OpenWork リコージャパンの社員クチコミ)。

口コミ側の13.1時間と公的データ側の10.5時間、どちらを取ってもきつさの原因が労働時間ではないことは動きません。

法令順守意識のスコアが4.8と8項目で最も高いことも、勤怠管理が実際に機能していることの傍証になります。

有給消化率は66.9%

OpenWorkに載る有給休暇消化率は66.9%です。同じページの職場情報では有給休暇取得率が72.4%と報告されており、いずれも取得しづらい職場とは言えない水準にあります(OpenWork リコージャパンの社員クチコミ)。

育児休業の取得率は男性97.1%、女性91.7%です。制度が形だけで終わっていないことは、この数字からも読み取れます。

風通しの良さが3.7と、下位に沈む他の項目より高いのも同じ傾向を示しています。制度と職場の雰囲気は悪くないのに、処遇への納得感だけが低いという形です。

平均勤続年数22.6年と昇進の順番待ち

職場情報によると、平均勤続年数は男性22.6年、女性16.8年です(OpenWork リコージャパンの職場情報)。大手の販売会社として、長く勤める人が多い組織だといえます。

ただし勤続が長いことは、裏を返すと上のポストが空きにくいということでもあります。管理職の女性比率は8.7%、女性労働者の割合は20.8%です。

口コミの退職検討理由には、役職が詰まっていて将来の見通しが立たないという趣旨の声が挙がっています。若手が離職を考える動機として、給与よりも昇進の見通しが先に来る構図です。

辞めない人が多い会社で若手が先を急ぐと、待つ時間の長さが不満に変わります。時間にも制度にも問題がないのに息苦しい、という感覚はここから来ています。

ワンポイントアドバイス
働き方の数字は必ず2系統で見る

口コミサイトの残業時間は回答者の職種に偏ります。女性の活躍推進企業データベースのような公的な開示と突き合わせると、ぶれ幅が見えます。リコージャパンは13.1時間と10.5時間で、どちらも短い側に収まっています。

リコージャパンの営業職の種類と商材の特徴

リコージャパンの営業職の種類

リコージャパンの営業は一枚岩ではありません。公式の職種紹介では、営業の中に複数のスタイルがあると説明されています(リコージャパン 職種紹介)。

どのスタイルに配属されるかで、1日の過ごし方も評価のされ方も変わります。求人票を読むときの最初の分岐点になる部分です。

アカウントセールスと代売営業

アカウントセールスは担当する顧客に対し、リコー製品にとどまらない商材とソリューションを組み合わせて提案する役割です。公式には、働く環境の改善やDX化の提案までを担うと説明されています。

顧客の規模も業界も幅広いため、扱う知識の範囲が広くなります。1社を深く知る動き方と、複数社を回す動き方を同時に求められる場面もあります。

代売営業は販売店を経由して商材を届ける間接販売の役割です。最終顧客ではなく販売パートナーが相手になるため、提案の相手も評価の見え方も直販とは異なります。

ICTセールスとインサイドセールス

ICTセールスはITのスキルを活かした提案に特化した営業です。ネットワークやシステムの領域に踏み込むため、複合機中心の提案とは求められる知識が変わります。

インサイドセールスは訪問を伴わずに商談を創出する役割です。リコーグループの収益構造変革の資料でも、インサイドセールスなどを活用した効率的な販売モデルの構築が施策として挙げられています(リコー 企業価値向上プロジェクト)。

営業のスタイル主な相手特徴
アカウントセールス担当企業商材を組み合わせて課題解決を提案する
代売営業販売店パートナー経由で商材を届ける間接販売
ICTセールス情報システム部門ITの知識を活かした専門特化型の提案
インサイドセールス見込み客非訪問で商談を創出する効率型の販売

同じ営業職の募集でも、この4つでは日々の動き方がまったく違います。求人票に役割名が書かれていない場合は、面接の早い段階で確認しておくのが現実的です。

複合機からITサービスへ広がる商材

会社概要に掲げられた事業内容は、画像機器と消耗品の販売、サポートとサービス、システムインテグレーションおよびソフトウェア設計と開発の3本柱です。

主要製品には複合機、レーザープリンター、プロダクションプリンター、プロジェクター、電子黒板、デジタルサイネージ、3Dプリンターなどが並びます。主要サービス側にはITインフラサービスやビジネスプロセスサービスが含まれます。

商材の幅が広いことは、提案の引き出しが多いという強みであり、覚えることが多いという負担でもあります。この両面を理解しておくと、入社後のギャップが小さくなります。

業界共通の事情を先に押さえたい場合は、メーカー営業がきつい理由とルート営業がきつい理由もあわせて読むと、会社固有の話と業界の話を切り分けやすくなります。

株式会社CAREER FOCUS/東田尚起

求人票に「営業職」とだけ書かれているときは、必ず役割名を聞いてください。アカウントセールスとインサイドセールスでは、担当する相手も評価の指標も別物です。

ワンポイントアドバイス
配属の希望は入社前にしか言えない

入社後の異動は空きポスト次第になります。ICTセールスを志望するなら、面接の段階でその意思と根拠になる知識を示しておくほうが通りやすくなります。資格や独学の履歴は具体的に伝えてください。

リコージャパンの営業に向いている人と向いていない人

ここまでの実態を踏まえると、向き不向きははっきり分かれます。能力の高低ではなく、環境との相性の話です。

向いている人の特徴

公式の職種紹介は、営業に向いている人としてプレッシャーに強く切り替えが早いことを挙げています。縮小する市場で数字を作る前提が、この一文に表れています。

  • 最新のIT情報に興味があり、自分から学びにいける
  • 扱う商材が広いことを負担ではなく武器と捉えられる
  • 配属される拠点や担当先を選べない前提を受け入れられる
  • 長く勤めながら段階的に積み上げるキャリアを描ける

平均勤続年数が男性22.6年という組織は、腰を据えて働く人に向いています。制度も勤怠管理も整っているため、生活の基盤を安定させたい人との相性は悪くありません。

向いていない人の特徴

逆に、短期間で年収を大きく伸ばしたい人には向きません。営業職の平均年収466万円は正社員平均545万円を下回り、待遇面の満足度も2.6にとどまります。

  • 20代のうちに年収700万円台に乗せたい
  • 実績を出した分だけ早く昇格したい
  • 転勤や拠点異動を受け入れられない
  • 成長市場で伸びる商材を扱いたい

これらに複数当てはまる場合、入社できたとしても早い段階できついと感じる可能性が高くなります。昇進の順番待ちが長い組織では、焦りが先に来るためです。

女性が働く環境としての評価

女性労働者の割合は20.8%、管理職の女性比率は8.7%です。女性の平均勤続年数は16.8年、育児休業の取得率は91.7%と報告されています(OpenWork リコージャパンの職場情報)。

数字の上では、長く働き続けること自体は難しくない環境だと読めます。一方で管理職に占める比率はまだ低く、昇進の面では男性より層が薄い状態が続いています。

拠点への配属が中心になる働き方は、生活圏を変えずに勤め続けたい人にとっては利点にもなります。転勤の運用がどうなっているかは、面接で具体的に確認しておく価値があります。

ワンポイントアドバイス
向き不向きは優劣の話ではない

安定した制度のもとで長く積み上げる働き方が合う人は確実にいます。逆に短期で伸ばしたい人が入ると、同じ環境が窮屈に感じられます。自分がどちらのタイプかを先に決めるほうが、遠回りを防げます。

リコージャパンの営業がきついと感じたときの対処法

きついと感じたときの選択肢

辞める判断をする前に、きつさの原因が会社にあるのか役割にあるのかを切り分けると、選べる手が増えます。

リコージャパンの場合、社内で動かせる変数が比較的多いことが特徴です。順に見ていきます。

社内で営業のスタイルを変える

営業の中にアカウントセールス、代売営業、ICTセールス、インサイドセールスという複数の型がある以上、会社を辞めずに働き方を変える余地があります。

訪問と移動の負担が重いならインサイドセールス、商材の広さに疲れているならICTセールスというように、原因に合わせて希望を出す形になります。

風通しの良さが3.7と他項目より高いことからも、上長に相談すること自体のハードルはそれほど高くないと考えられます。

提案の軸をITサービス側にずらす

複合機の台数を追う提案が苦しいのであれば、会社の方針そのものが別の方向を向いていることを利用できます。オフィスプリンティング以外の収益を積み上げることは、公式に掲げられた基本方針です。

ネットワーク構築、ICT運用業務の代行、システム開発といった領域は事業内容に含まれています。ここを軸に据え直せば、縮小市場で消耗する構図から一歩抜けられます。

提案の軸を変えるには知識の補充が要ります。情報処理の資格や各社のクラウド認定は、社内でも転職市場でも説明しやすい材料になります。

転職を検討する

環境そのものが合わないと判断した場合は転職です。法人向けに無形と有形を組み合わせて売ってきた経験は、IT業界で評価されやすい部類に入ります。

業界全体の事情を先に把握しておきたい場合は、IT営業がきつい理由を読むと、会社固有の問題か業界共通の問題かを切り分けやすくなります。

きつさの原因社内で対処できるか転職で解決するか
移動と訪問の負担できる(インサイドセールスへの異動)働き方を指定して応募すれば解決しやすい
商材が縮小市場にある一部できる(ITサービス側へ提案を寄せる)成長市場の企業を選べば解決する
年収水準が上がらない難しい給与テーブルの高い企業に移れば解決する
昇進の順番待ちが長い難しい若い組織を選べば解決する

上2つは社内で動かせる変数です。下2つは組織の設計そのものなので、社内では変えにくい部分になります。ここを取り違えると、転職しても同じ理由で苦しむことになります。

ワンポイントアドバイス
動く前に1年分の数字を並べる

直近の四半期だけで判断すると、担当変更や市況の影響を実力と取り違えます。少なくとも1年分の実績を並べて、傾向として苦しいのか一時的なのかを見てから動いてください。職務経歴書の材料にもそのまま使えます。

株式会社CAREER FOCUS/東田尚起

きついと感じた原因が担当エリアだった、というケースは実際によくあります。会社を変える前に、社内で動かせる変数がないかを一度洗い出してみてください。

リコージャパンの営業経験が活きる転職先

リコージャパンの営業経験が活きる転職先

リコージャパンでの経験は、売る側にも買う側にも転用できます。扱ってきた商材の幅が広いことが、そのまま強みになります。

評価されやすいスキル

ハードとITサービスを組み合わせて提案してきた経験は、どちらか一方しか扱ってこなかった営業と比べて希少性があります。顧客の業務を起点に考える癖がついている点も同様です。

  • 中小企業から大企業まで幅広い顧客層への提案経験
  • 複合機からネットワークまで複数商材を束ねた提案の経験
  • 導入後の保守や運用まで見据えた提案の経験
  • 電子帳簿保存や適格請求書など制度対応を切り口にした提案の経験

職務経歴書では「頑張った」ではなく、担当した顧客数、扱った商材、目標に対する達成率、受注金額を数字で並べてください。

とくに制度対応を切り口にした提案は、他社の営業にはない経験として説明できます。法改正のたびに需要が生まれる領域だからです。

転職先の選択肢

最も近いのは他のITベンダーや情報機器の販売会社です。顧客層も商材も重なるため、立ち上がりが早くなります。

次にSaaS企業やITサービス企業です。市場が伸びている分、給与テーブルそのものが上に広いケースが多く、年収の上振れを狙えます。

視点を変えて、事業会社の情報システム部門やDX推進部門に移る道もあります。導入を支援してきた経験が、そのまま社内推進の材料になります。

この3つは求められるものが違います。販売会社なら即戦力としての再現性、SaaS企業なら新規開拓の実績、事業会社なら社内を動かす調整力が問われます。

年代によって現実的な選択肢は変わります。30代なら30代におすすめの転職エージェント、40代なら40代におすすめの転職エージェント、IT業界内での移動を考えるならIT転職エージェントおすすめを参考にしてください。

ワンポイントアドバイス
年収は必ず現在地から逆算する

営業職の口コミ平均466万円は、正社員平均545万円を下回ります。つまり転職で上げられる余地は残っているほうです。ただし年収範囲の上限に近い人ほど、同水準を維持できる転職先は限られます。

リコージャパンの営業に関するよくある質問

検索でよく見かける疑問を、公開されているデータをもとに整理します。

リコージャパンの営業は本当にきついですか?

労働時間の面では、月間平均残業13.1時間、有給休暇消化率66.9%と、営業職としては恵まれた水準にあります。きついと言われるのは、待遇面の満足度2.6、社員の士気2.8という処遇への納得感の低さと、主力のオフィスプリンティング市場が縮小するという構造にあります。時間で消耗する職場ではなく、伸びしろの見えにくさがきつさに変わるタイプだと捉えるのが実態に近くなります。

リコージャパンの営業の年収はいくらですか?

社員口コミを集計した営業職の平均年収は466万円で、回答者は492人です。年収の範囲は199万円から1,100万円と報告されており、等級や役職によって5倍以上の開きがあります。全職種の平均は476万円、平均年齢は32歳です。非上場のため有価証券報告書による平均年間給与の開示はなく、検索で出てくるリコーの数字は親会社単体のものである点に注意が必要です。

リコージャパンは転勤がありますか?

全国341拠点、従業員17,372名という規模で事業を展開しているため、拠点間の異動は前提として考えておくのが現実的です。担当するエリアや顧客層が変われば、1件あたりの単価も商談の進み方も変わります。配属先を本人が選べるとは限らないため、転勤の運用については面接の段階で具体的に確認しておく価値があります。

未経験からリコージャパンの営業に転職できますか?

公式の職種紹介では、営業に向いている人としてプレッシャーに強く切り替えが早いこと、最新のIT情報に興味があることが挙げられています。商材の幅が広いため、入社後に覚えることは多くなります。人材の長期育成のスコアが3.0にとどまる点を踏まえると、手厚い研修で段階的に育ててもらう想定だとギャップを感じる可能性があります。

リコージャパンの将来性はどう見ればよいですか?

リコーグループは統合報告の中で、オフィスプリンティング市場は縮小するという前提を明示したうえで、ITサービスや商用印刷を収益の柱に育てる方針を掲げています。2023年4月からの3カ年を第21次中期経営戦略と位置づけ、収益構造の変革に取り組んでいる段階です。縮小する事業と伸ばす事業が社内に同居している状態なので、自分がどちら側に立つかで見え方は大きく変わります。

ワンポイントアドバイス
口コミと公式資料の両方に当たる

口コミサイトは現場の実感を、統合報告や中期経営戦略は会社の方針を教えてくれます。この2つがずれている会社ほど、現場に無理がかかっています。リコージャパンの場合は方針が明確なぶん、どの商材を担当するかで実感が割れます。

株式会社CAREER FOCUS/東田尚起

将来性の話は、会社単位ではなく担当する事業単位で考えてください。同じ社名でも、縮小する商材を追いかけるのと伸ばす商材を任されるのとでは、5年後の市場価値がまったく違います。

まとめ

リコージャパンの営業がきついと言われる理由は、労働時間ではありません。主力のオフィスプリンティング市場が縮小するという前提を、親会社のリコー自身が公式資料で明言していることにあります。

OpenWorkの総合評価は3.34で、法令順守意識が4.8と高い一方、待遇面の満足度は2.6、社員の士気は2.8にとどまります。守られてはいるが返ってくるものへの納得感が低い、という評価の出方です。

営業職の平均年収は口コミベースで466万円、正社員平均の545万円を下回ります。年収範囲は199万円から1,100万円と幅が広く、平均値だけで判断するのは避けたいところです。

残業は月13.1時間、有給休暇消化率は66.9%で、時間の面ではむしろ恵まれています。ただし平均勤続年数が男性22.6年という組織では、上のポストが空きにくく、昇進の順番待ちが長くなります。

きついと感じたときは、原因が会社なのか役割なのかを切り分けてください。社内にはアカウントセールス、代売営業、ICTセールス、インサイドセールスという選択肢があります。そのうえで環境が合わないと判断したなら、ハードとITサービスを束ねて提案してきた経験は、ITベンダーでもSaaS企業でも事業会社でも通用します。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次